しあわせのかたち

しあわせのかたち

2006/03/15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「序論」と偉そうに銘打っておきながら、本論をアップするかどうかは未定。


     ※

 のこのこ映画を見に行ったこともあって、 3月10日の日記 で取り上げた、町田智浩の『ホテル・ルワンダ』論争について書き始めた。……んだけども、関係サイトをぐるぐる回ってあれもこれも、とリンク貼ったり自分の立ち位置を確認してたりしたら、あっという間に2時間近くたってしもうた。

 なんだかメタメタ疲れたんで一時中断。ギブっす。
 時間を見つけてちょぼちょぼ続きを書いてはいるけれども、完成したとしてもアップするかどうかわかりません。まあ「なにがどう問題になっとるんだ」という方は下記リンクでも読みつつ気長に待っててくだせい。

端緒となった、町山パンフレット全文
http://d.hatena.ne.jp/kemu-ri/20060304/1141410831

各所で論戦を巻き起こした端緒の記事
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060225


 書いている内容はいろいろあるんだけど、最後の一文に関する違和感だとか町山の狙いだとか、そんなことを考えてまつ。

      ※

 ちょっと唐突だけど、私は「普遍的な倫理」とかいう文言が出てくるとゲンナリしてしまう。そういうものを求めてしまう心象は理解できるんだけどね。や、そういうことを書いている人がいてね。なんかもう優生学とか「人類補完計画」とかまであと一歩だなあ、とさえ思ってしまう。

「普遍的な倫理」なんちゅーものが「ある」と思える心象に憧れさえ抱いてしまうとともに(皮肉じゃないよ)、そういうものを求める発想が虐殺を巻き起こしてきた事例もあるだろうになあ、とも思う。



 例えば特定の宗教や特定のイデオロギーや特定の民族感情があったとして。それらはそれぞれ「人」に対して功罪があって、平たくいえばそうしたものは、他者に対しての虐殺を防ぎもするし、加速させたりもする。

 町山論争では「職業倫理」とか「家族愛」とかが取り上げられているけれども、このふたつだって人を殺しもするし、助けもする。そんなことは町山が踏まえてないわけないじゃないか。町山が、さも「職業倫理を貫けば人は救える(ルワンダで虐殺を防いだ)」と読めるように書いたのは、もちろん理由がある。と思う。

 町山はこの映画を見せることで、お前ら「虐殺」のこと、「世界」のこと、「歴史」のことを、もうちょっと考えてみてくんない? と思っていて、おまけに「もし万々が一、この映画を見たことで、見て考えたことによって、虐殺なんちゅう悲惨なことが起こる可能性が、ほんのちょびっとでも減ればいいなあ」とも思っちゃっている。

 そのための仕掛けとしてあの一文を盛り込んでいるのだ。そんなのわかってるって? いいや、わかってないね。町山は 1月14日付け の記事で「観客一人一人の中にある排他性、つまり虐殺の芽を摘むことなのだ」と書いたすぐあとに、 2月25日 には「『ホテル・ルワンダ』なんか何の役にも立たない」と嘆いているのだ。


 町山はプロのエンターテイナーだから、心の底では「映画で人が救える」なんてことは考えていない。絶対考えてない。と思う。映画も音楽も演劇も文学も、人が背負ってしまった業(人は他者との関係性に立脚しなければ人たりえないにも関わらず、人を殺し続けてきたしこれからも殺し続けるだろうということ)を軽くすることはできない。



 だから町山のようなインテリは、(あたかも芥川が「小説」というツールに悲壮な決意を込め続けたように)「救えやしねーよ」という確信を持ちながらも、「映画っていいもんだろ」といい続けているわけだ。

 そういうところをまるっと無視してあれこれ言うのは、そりゃなんつーか。
 可哀相じゃね?

      ※

 いろいろブログを回ってる過程で、「映画評論家なんかに、“その映画の見方”なんかを説教されたくない」なんていう表現を見かけた。誰も「見方の説教」なんかしとりゃーせんし、そんなことを言うならパンフレットなんか買わなきゃいいのに、と思った。あとそういうことをブログで書くのは「見方の説教」ではないのだろうか?


      ※

 そうこうしているうちに仕事も煮詰まってきちゃったんだけど、昨晩聞いた世界一不幸な女性の逸話を思い出しつつ頑張ってみる。
 俺よりだいぶ不幸な女の子がいる。だから俺も頑張れ。

 そんな感じで仕事してます。
 いま地獄の底のほうから「おのれぇ~」とか聞こえてきたけど、耳なんかとっくに塞いでるしそもそも涙で前が見えない。まあしょーがないよ。私は一回くらいヤってんじゃねーか? といまだに思ってるし。

      ※

 昨夜遅くにTVをつけたら自民党の武部幹事長が「謝罪広告を載せるということなので、(民主党や永田議員にたいして)民事でも刑事でも告訴しない」という旨の会見を開いていた。

 永田議員は国会内で武部に対して「金に汚いのは貴方じゃないですか!」などと言っていて、それについては小谷野敦先生が 3月2日付けの記事 (気力と礼儀でタグ打ち込み)で、「憲法五十一条に、国会議員が議院内で行なった演説等について、院外で責任を問われない、とある」と書いてらっしゃる。

「特定人物の名誉が毀損され、自殺した事件でさえ、国家賠償法による賠償請求は最高裁で棄却判決が支持されている」として、判例を引用している。

 判例の理由を読んでみたが、まあ妥当な理由だ。
 国会議員の発言責任は国民全体に対して負うものであって、特定個人にはない。国会で名誉棄損だなんだと騒がれることで、議員の自由な発言が阻害されてはならない、ということだね。

 そりゃわかるんだが。
 小谷野先生は「責任追求など不可能である」とおっしゃっているが、武部は一応それらの判例を踏まえているっぽく、永田議員の「国会内の発言」ではなくて、「TV等での発言」に対して告訴を準備していたようだ。いまソースを探してたんだけど、面倒くさくなったんで捜索中止。
 確か『TVタックル』かなんかで永田議員はたいそう吠えていたから、それについて告訴するつもりだったんじゃないかなあ。

        ※

 あー。ちょろっと書くつもりがだいぶ長くなってしまった。
 私には、文章をもうちょっと適当に書き流す訓練が必要だ。

 探しものはまだ見つかってない。





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Last updated  2006/03/15 07:45:29 PM


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