歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2023.04.09
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カテゴリ: 異常事態

♪ 目を覆い耳を疑う病変を知りたいですか地球のですよ


 おぞましいものを見てしまった。地球にとって、人類及び他の生物たちにとっても、将来、大変なことが起こるかもしれない。昨日の午後NHKBS1で放送していた「地球を揺るがす北極圏 永久凍土の異変に迫る」。

 人工衛星からも確認できる巨大なクレーター。深さ50mもある。永久凍土が解け、噴火のごとく爆発して大量のメタンガスが噴出し、周辺を陥没させた跡だという。近年、ロシアや中央アジアにいくつも出現しているという。


これらのクレーターは気候変動の深刻さを物語っている。

 永久凍土は現在すさまじい速さで解けており、それによって引き起こされる地盤沈下によって直径最大100フィート(約30.5m)、深さ最大10フィート(約3.1m)という巨大な穴をつくっている。サーモカルストと呼ばれる。


膨らんできて、ある時大噴火を起こす。

 世界でも特に温暖化の大きな影響を受けている北極圏。急増する森林火災によって永久凍土が解け、「サーモカルスト」と呼ばれる巨大な穴が大量に形成され、地中から大量の温室効果ガスが排出されている。



 地球温暖化に伴って落雷が増え、泥炭による火災が頻発するようになった。さらにこの炎によって、太古から永久凍土に埋もれている植物類が焼き尽くされ、大量の温室効果ガスを放出。温暖化によって植物が南から北極圏へと進出して緑化も進んでいる。これにより地表の色が濃くなり、より多くの太陽エネルギーが吸収され、北極圏の温暖化がさらに進む。



 温室効果ガスは1.5倍増加し、地球の平均気温が1.2度上昇している。永久凍土が放つ温室効果ガスが、気候変動をさらに加速させる。 メタンガスは熱を封じ込める力が非常に強くCO 2 今現在、地球温暖化に対して、永久凍土が放つ炭酸ガスやメタンガスは考慮されておらず、未だ全体像がつかめていないという。


WIREDより

 サーモカルストの形成によって土壌の深いところに蓄積された古代からの炭素が活発に分解されるようになり、ひとたび分解が始まれば、失われた炭素が再び貯留されることはない。研究者はおそらく、 北極圏では数十年の間に、表面近くの永久凍土の30%~70%が失われると予想 している。


 このドキュメタリーは、それにも増してもっと恐ろしい話が続く。最初に出てきた巨大なクレーターの謎をさらに深く探っていく。近くに水中から泡が大量に出ているイージー湖がる。その湖のガスの正体を突き止めるとメタンガスと判明。湖底のどこから出ているかを潜水して調べてみると、中央付近にとんでもない深みがあるという驚くべき事が・・。



 周辺を超低周波という特別な機器を使って、永久凍土の地下深くを調べていく。医者がMRIで検査するように地球の内部が測定できる。同じ機器で、同じように湖の底も調査。


永久凍土がないとすぐに通り抜けていく。

 その結果、中央付近に巨大な深い穴があり、そこからガスが立ち上っていることが判明。その穴が一体どこに繋がっているのか・・・。


凍土の断面図。本来なら断面図全体が凍土で覆われているはずなのに・・

 何と、永久凍土が完全に無くなっているところである。湖に噴出していたガスは、地中のかなり深いところからのものであることも分かった。これは一体・・。

分かりやすく図にすると、こういう状態らしい。

 かなり厚い永久凍土のそのまたかなり下の方から、地表にガスが上がってきているらしい。一体どういうことか。

 実は、地球には化石燃料として石炭・石油以外に、大量に埋蔵されているものがある。メタンだ。海底のメタンハイドレードというものはよく知られていて、「表層型」のものを燃料として取り出す研究が進められている。


スマートジャパンより

 これら以外にも永久凍土の下、深いところに大量のメタンが埋蔵されているらしい。その量およそ1兆6000憶トンを越える。その地中深くにあるメタンが、何らかの理由でこの湖に噴出してきているというのだ。


埋蔵メタンの想像図

 北極圏は地震地帯で断層が至る所にあり、その割れ目から上がって来るのだろうと推測されている。



 永久凍土が地表を覆っていた時は、その断層までの距離もあるし堅牢な状態で固く閉ざされていた。それが永久凍土が解け、爆発的な噴出で巨大なクレーターが出現。そこへ向かって断層の亀裂が入り、大量のメタンが昇って来ているらしいのだ。



 永久凍土が穴だらけになりメタンが噴出することなど、従来の気候モデルでは想定外のことだという。本当は癌に罹っているのに、症状が軽いので気づかず放置しているような状態ともいえる。


 このまま行くと、地球の気温は幾何級数的な上昇カーブを描いていくのは必至でしょう。恐ろしい話です。「不都合な真実」に目をつむって先延ばしにしてれば、今以上に大変なことが地球上に頻発し、復旧すら追い付かなくなるかもしれない。

 現にもう、想像を超える異変が世界中で頻発している。凍土溶解のスパイラルによって「数十年の間に、表面近くの永久凍土の70%が失われる」のを、止められるとは思えない。


アマゾン森林の消滅、2021年10カ月で33%増 過去10年で最悪
 アマゾンの密林も、ものすごい勢いで消滅し続けている。また、北米の地下には大帯水層があるが、大規模農業の灌漑によってその3分の1が失われてしまっているという。世界の主要な帯水層の大半(37カ所のうち21カ所)で、水が溜まるよりも速いペースで減少していることが明らかになっいる。砂漠化が進み、いずれ間違いなく世界的な食糧難の時代がやって来る。

 人口増、経済優先、水の争奪戦、農作物の奪い合い、生き残り競争、覇権争い・・・・すべてが絡み合って影響しあっている。
 本当は、もう手遅れなのかも・・・。 





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最終更新日  2023.04.10 19:31:53
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
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