2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全23件 (23件中 1-23件目)
1
![]()
いやあ☆ 久しぶりに海外ミステリを読みました。やっぱり私はこれがいいです。もうどっぷり、読みふけってしまいました。お客さんが全然来なかったのも、きっとこれを読むためでしょう(ほんとか? ^^;)司馬遼太郎もいいけど、私の心にぴったりくるのはやっぱり海外ミステリなんです。あ~。。私もイギリスとかヨーロッパのどこかに生まれたかった。そしたらこういう小説が書けたかも知れないのに…。(T_T)★サラ・ウォーターズ『半身』【時は1874年。本書の主人公マーガレットは、ミルバンク監獄(かつてロンドンに実在した巨大な石の獄)の女囚の慰問に通い始める。監獄の中で彼女はさまざまな女囚と会う。売春宿のおかみ、贋金作り、赤子殺し、等々。その中に、気品のある不思議な美しい娘がいた。娘の名はシライナ。正体は――霊媒。こんなところに霊媒が? こんなにも気品のある娘が、なぜこの獄に?マーガレットの疑問と好奇心が、美しくも恐ろしい謎の封印を解いていく…… (訳者あとがきより)】「霊媒」とかいう霊的モチーフにたしかに弱い私。しかし、心霊研究においてその土壌のあるイギリスの物語だからこそしっくりはまるというもので、日本人が書けば、おそらく恐山のいたこや貞子みたいな展開になってしまうだろうと思います。とにかく物語は、主人公マーガレットの手記と、この霊媒シライナの手記が交互に綴られることで進んでいくのです。綴られる年月が前後しているので慣れるまでは多少混乱しましたが、少しずつ明らかになっていく二人の女性の人生に、先を知りたい気持ちがますます高まります。知らず知らずの間に、私はすっかりマーガレットに同化してしまったようです。作者の描写力のたしかさもあり、おそらく読者はマーガレットが見るように見、感じるように感じることでしょう。ミルバンク監獄の恐ろしく圧迫感のある壁、陰湿な空気、どこまでも続く白い廊下……女囚たちのため息、涙、恐怖……そして、シライナの不思議な能力に釘付けにされ、彼女への愛で心が波打つことでしょう……まさにこの繊細かつ巧妙で、それでいて美しい描写に、ついつい酔いしれてしまうのです。この二、三日、私の心はイギリスのどんよりした灰色の空や空気にどっぷり浸かりっぱなしでした。サラ・ウォーターズについては、緋沙子さんのブログで改めて知り読んでみようと思ったのですが、この『半身』、本屋さんで手に取ったことがあると思います。表紙が私好みなんで♪今同じ作者の『荊の城』を読んでいます。いや~、『半身』も『荊の城』も、「あっ!」と驚く大どんでん返しが。ついつい好奇心だけで必死で物語を追っていくと、あちこちに隠されたヒントに気づかないんですよね~。これ、ミステリ小説の醍醐味ですよね♪^^+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十九話 白い影(三) 何となく赤い空と薄い月明かり――。 あたりはなお闇である。 血の臭いが広がっていた。 紫野の怒りはまだ治まらず、漠然とそこに立ち尽くしていた。 その怒り――。 それは自分に向けられていたのだ。 かたわらに、腹を突かれた伊吹の死体と先ほどまで泣いていた女の死体が、今は声もなく転がっている。「紫野!」という伊吹の絶叫が耳の奥でまだ響いていた。「どうして……」 やがて紫野の目から涙がこぼれ落ちた。 「どうして俺は動けなかったんだろう――どうして」 俺のせいだ。 俺のせいで伊吹は死んだ。 二人は死んだのだ。 半開きの伊吹の眸が鈍く光り、大きく開いた口からは歯が白くのぞいている。 伊吹はもう、「物」になってしまったのだ。 紫野はその場に座り込んだ。 真夜中を過ぎ、重くなったまぶたをこすりながら野武士を捜索していた時、疾風は聖羅から「疾風が村へ来いと言った」と伊吹から聞いたと告げられ、驚いて目が覚めた。「何だって? 俺は用心しろと言ったんだ」「きっと伊吹のやつ、紫野にも同じことを言ってるぜ」 そんなわけでただちに二人は、野武士より紫野と伊吹を捜すことにした。「嫌な予感がするんだ」 言葉どおり、疾風の胸は先ほどから激しく鼓動している。「まずは、寺へ行こう」 もう火は治まって、いつもの夜空が頭上にあった。 今にも雨が降り出しそうな空に、星はぽつぽつとしか見えない。 細い月は、雲間に隠れながら、時折薄く光るのみである。「疾風」 山道に入ったとたん、聖羅が声を殺して疾風を呼んだ。 弓を構え、「血の臭いがする」 ぼそりと言う。「野武士か?」 疾風も再び剣を抜き、二人は身構えつつ進むことにした。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月29日

暑い日が続いております。もう出勤時なんか、汗が滝の如くあふれるよ。あと帰宅してからも。家の中が一日熱せられて、もわ~っと暑い。おまけに今度はクーラーが壊れたらしいし!買い換えようにも、今は出費が多すぎてむつかしい時期。リフォームに予定外のお金がかかったみたいだしね。電気製品って、壊れるときには次々に壊れるから、ちと心配★私の部屋のクーラーも怪しいぞ~(T_T)+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十八話 白い影(二) 女のすすり泣きがいっそう高まり、不思議なことに紫野の体の中は、火が巡るように熱くなった。 それは、目の前のことが大人の領域であって、見てはいけないものを見たという罪悪感よりも強いものであったかも知れぬ。「タァーーーッ!」 伊吹のその掛け声に、紫野ははっと我に返った。 そして反射的に腰の剣を抜き身構えると、目の前の敵を斬ることに意識を集中させる。「うぬ!」 やっと、ただのガキではないことが男にもわかったらしい。 女を横へ蹴り転がすと、片手で地面に置いた武器をさぐった。 だが暗がりで見つからない。 おそらくすっかり油断して、女を押し倒した時、考えもなしに放り出してしまったのであろう。「ちっ!」 舌打ちすると、がっしりと伊吹の槍をつかんだ。 伊吹は小さく「あっ」と声を出した――槍を放せば、逆に突き殺される。 伊吹は必死で取られまいと力を込め、ついに叫んだ。「紫野!」 紫野はなぜか、動けなかったのである。 先ほどの衝撃がまだ体を巡っていて、まるで酔ったように火照る思いを抑えつつその場に立っていた。「紫野、助けてくれ!」 伊吹の絶叫もむなしく、男はついに槍をもぎ取ると伊吹の腹を貫いた。 そして逃げようとする女の背中から槍を突き立てると、やっと己の武器を見つけ、それを手にして紫野の方を振り返った。 その瞬間、紫野の心を支配したのは恐怖ではなく、怒りである。 呪縛は刹那に解かれ、紫野の足は地を蹴った。 男は、自分に向かってきた紫野に一瞬驚いたようであるが、すぐさま刀を振りかざし上から斬り下げようとした。 が、その時。 男の視界から紫野が消えた。 はっと上から来る紫野に気づいた時、男の頭部は半分なくなっていた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月27日

帰宅したら、父、「終わったよ」って。えー!! ほんまかいな★ま、たしかにフローリングは完成し、壁のクロスも貼れてる。ただ、荷物が全然片付いてない!!あー☆でもやっと終わりましたか。ほっ。^^;↑ キッチンの写真です。冷蔵庫の右がコンロだよ。すきま15センチ、あり得ないっショ。やっぱ、流しがでかすぎたっつうーの! しかも「ゴミ箱を置く場所がなくなった」って、父ぼやいてるし。はぁ?まあとにかく終わりました。片付けは、ボチボチやってください。でも今回頼んだ大工さんは、全然なってなかったらしく、まだ使う家具を勝手に処分したり、泥だらけの工具をじかに床に置いたり、はては雑巾代わりに勝手に私のフェイスタオルを使ったそう。プーチン脱走防止用の網戸も勝手に取り外されていて、プーチン、逃げました★すぐにつかまえたけど。まぁ~、とにかく終わりました。あとは、お鮨で完成祝いです。^^ご苦労サン★+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十七話 白い影(一) 空はまだ赤い。 藤吉は、倒れている男の顔をのぞき込んだ。 派手な着物に、茶筅髷。胸に、首からかけた何か仏を刻んだ紋章のようなものが乗っている。「こいつだ――あの時の男」 そして同時に、思う。 (――もしかすると、一刀(かずと)の本当のおっ父かも知れない) 井蔵がそんな藤吉の思いを読んだかのように、そっと肩に手を置いた。 (――おめぇは立派な、一刀の親父だよ) 心の中で、そう言いながら。「親父さん」 いつの間にか聖羅がすぐ真横に立って、井蔵を見上げていた。 瞳がきらきらと輝き、薄い唇がきゅっと一文字に結ばれている。「おう、よくやった。えらいぞ」 そう言うと、くるくるっと聖羅の頭を撫で目を細めた。 一方疾風は、近くの木陰で座り込んだまま震えているつゆのの側へ行くと手を差し出し、「もう大丈夫だ」と言った。 わっと、つゆのが疾風に抱きつき、疾風はふといおりのことを思い出す。 いおりに抱き締められたあの柔らかい感触、鼻の奥をくすぐる匂い……。 井蔵が疾風に声を掛けた。「疾風、父ちゃんはまだ生き残りの野武士がいねぇかどうか、村を回ってくる。つゆのを藤吉の家へ送ってゆけ――おっと、皆もだ」 ちょうどその時、向こうから源平太たちがやって来たのだった。「母ちゃん!」 つゆのは走って行くとおさいに飛びつき、声を上げて泣き出した。「俺も一緒に行くよ」 その様子を見つつ、疾風が井蔵に言う。井蔵は藤吉に、「藤吉、おめぇの家の方にはやつら、いなかったのか」 藤吉は頷いた。「いない。それにあのあたりは翔太に任せてある」 井蔵は再び疾風を見、「じゃ一緒に行くか。――今度こそ、一人も逃しちゃなんねぇ」 そう自分に言い聞かせるように言った。 その頃紫野も、知らせに来た伊吹とともに山道を駆け下り村へ向かっていた。 疾風は伊吹に「用心するように伝えてくれ」と言ったのだが、伊吹は紫野に、「疾風が村へ来いって」 と伝えたのである。 もうすぐ山道が終わるという時、茂みで誰かが争っているような音と、女の泣き声を耳にした彼らは、いぶかしく思いながらそちらへ足を向けた。 そして二人が出くわした光景は――男が女に馬乗りになり、さかんに腰を揺すっている場面であった。 暗がりで、女の顔はわからない。「何だ、ガキか」 男は腰を振るのをやめなかった。二人を無視し、その行為に没頭し続けた。 まだ幼い二人には、その行為の意味するところがはっきりとはわかりかねる。 だが下になった女は泣いているのだ。暴力に違いない。「野武士だ!」 伊吹が小声で言い、だがさすがに井蔵の弟子、持っていた槍を構えた。「ガキはすっ込んでろ」 再び男が唸るように言ったが、女をぐいと抱き寄せた時、その白い脚が高く上がって着物がめくれた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月26日

◎まずは、toto6億円の話題だっ☆え~!! やっぱ出るんですねぇ。大阪のコンビニからかぁ。ε- (-●_-`o) ハフ-ン… 6億なんて一度に貯金通帳に記帳されたら、どうしよう。ほんと、どう使う?帰り道、色々考えたけどやっぱ私にはわかりません。これを元手に事業を起こすか。→→→ムリ。寄付をしまくるか。→→→世界規模だと、足りないかな…。借金を返し、家族や友人におすそわけ。→→→でもこれだとあまっちゃう★結論。→→→無駄なことは考えなくてよろしい。^^;◎外付けHDDを取り付けましたっ☆しかし、イマイチ使い方がわかりません…ショボン玉( ´・ω・)y━。 o ○(´・ω・`) 。 O (´・ω・`) その上、昨夜一晩かけてデフラグしました。(寝不足です)で、結果。→→→ちと、軽くなったよーな…。あるいは、気のせいかも知れません…。。。。果たして、買わずともよかったのか???◎『シュレック2』を見ました♪まあ、楽しかった。吹き替え、浜ちゃんと紀香ってのがいいね^^まさに、シュレックとフィオナ姫との結婚式は、陣内さんと紀香さんの結婚式を連想してしまい、なんかタイミングいいな~と思ってしまった。妹も言ってたけど、猫タンが可愛かった♪吹き替えは竹中直人さんだけど、もともとはアントニオ・バンデラスだって。やー。こりゃぜひ見てみたい♪6月30日から『シュレック3』が公開されますが、なんか見に行きたくなっちゃった☆またレディス・デーに行くかー^o^+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十六話 野武士の来襲(五)「あの時の男か……。どこにいやがる」 井蔵は、火事のせいで赤くなった空を見上げながらつぶやく。 と、遠くで女の悲鳴がした。 たった今、つゆのが駆けていった方角である。「しまった! ――つゆの!」 真っ先に駆け出した藤吉の後を、井蔵、疾風も続く。 そして、またもつゆのを担ぎ上げた男が、林の中に入り去ろうとしているのを運よく見つけたのであった。「待てぇっ!」 その声に男は立ち止まるとにやりと笑い、つゆのを放り出すと、逃げるその背に向かって持っていた刀を振り上げた。「あっ!」 三人が息を飲む。 ――殺られる!「げっ!」 その時、どうしたことか、男が悲鳴を上げて刀を取り落としたのである。 井蔵や疾風が夜目に強いとはいっても、何が起こったのかはっきりと判断できる距離ではない。 ただ男がうろたえ、しきりと右腕をさぐっているのはわかった。「ち、ちくしょう……」 そう言いながら、あたりを見まわしている。もうつゆののことはすっかり頭にはないようだ。そして次の瞬間――。 向こうを向いた男がドンと尻餅をついた。「ぐぁっ、ぐ……」「疾風! 今だ、斬れ!」「聖羅っ?!」 すると、少し先の木の上から聖羅がひょいと飛び降り、こちらへ駆けてきたではないか。 髪をなびかせ、手に愛用の半弓をしっかりと握っている。「斬れっ、早く!」 疾風は一瞬にして駆け出すと、もがいている男の背中めがけて、一気に剣を振り下ろした。 が、男の方が早い。 脇差を抜くと、咄嗟にかざして疾風の剣を受け止めた。 喉に聖羅の矢が深々と突き立っている。右腕を貫いているのも、同じく聖羅の矢である。「こ……の、くそがきども」 男は血走った目で疾風を睨み、口から血を流しながらも満身の力で疾風の剣を押し返し、立ち上がろうとした。 が。「たあっ!」「ぎゃああああっ!」 その男の肩に、追いついた聖羅の剣が斬り込んだ。 さらに、のけぞる男の体の上に飛び乗った疾風が、今度こそ男の左胸を一突きにした。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月25日

もう家の中、ぐちゃぐちゃ★トイレに行くのも一苦労。うぎ~。今日は害虫駆除剤を床下にまいたので、もうくっさいくっさい(泣)私の部屋は2階だからだいぶんましですけど、父、その床の上に寝てる。体に影響がなければいいけど。もう二、三日の辛抱らしいけど、…いや、もっとかかるんじゃないだろうか。と疑ってみる。(-_-;出来上がったら、お鮨でお祝いだ♪がんばれ~+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十五話 野武士の来襲(四) 疾風は、藤吉が三人の無事を確かめ、つゆのの無事を伝えるのを待って、井蔵に聞いた。「あいつはいたかい?」 その一言に、井蔵と藤吉は思わず顔を見合わせる。 疾風は頬をこすりながら、「こいつら、あいつの仲間だ。いおり姉を殺した……。野武士がこの家へ向かったって聞いた時、そう思ったんだ。そしたら、源平太も」 源平太とおさいも頷いた。「間違いねぇ、あの時の男がいた。『よくもシゲジを殺してくれたな』、そう言って火をつけたんだ」 それまで、ただの野武士の襲撃だと思っていた二人はあっと叫んだ。 見る間に井蔵の顔が歪む。 あの雨の降りしきる谷の、まさに崖っぷちで見た二人の男の様子が、まざまざと浮かんできた。 追い詰められた二人の野武士は、体から滝のように雨水をしたたらせながら、互いの背を付け合って自分たちを囲む男たちに対峙していた。 後ろはすぐ切り立った崖である。 井蔵たちは山犬の如き臭覚で、ただちに二人を探し出してはいたが、相変わらず豪雨はやまない。 視界の悪さは最悪である。 井蔵はできるだけ動きを抑え、一撃で斬り込む機会を狙って二人をじっと見据えた。 二人ともまだ若く、一人は南蛮の腰巻のようなものを身につけ、顔中に髭をたくわえた四角い顔の大男、もう一人は左頬に傷のある細身の男で、茶筅髷を結い女物の着物をはおっている。 そんなふざけた格好をしていても、ともに剣の腕はありそうだと井蔵は見た。 双方じりっじりっと間を詰めつつ四半刻ほどそうしていたが、隙を見せない井蔵の冷徹な態度と、顔に容赦なく降りかかる豪雨に野武士二人は業を煮やしたのか、ついに罵り声を上げ刀をやたら振り回しつつ井蔵たちにかかって来た。「ちくしょうめぇぇ!」 その時、刀を捨て二人の間に飛び込んだ井蔵は、大男の背中へ回るとしゃがみ込んだ。 自分たちを足場の悪い崖に追い詰めて落とそうとすることはあっても、敵が自ら崖ふちに立つはずはない――そう思っていた野武士は、この井蔵の動作に意表を突かれた。 井蔵は男の両足をがっしとつかみ、股の間に頭を入れると、鬼のような雄叫びを上げながらその体を持ち上げた。そしてそのまま後ろへ倒れ込むと、男の体だけが井蔵から離れ、谷底へ落ちていった。 井蔵も肩から上が崖から突き出していたが、ぬかるむ地面をしっかと捕らえ、機敏に起き上がる。 当然、後ろへ倒れても、自分は安全な距離を読んでいたのだ。 落ちていく大男を唖然と見つめ、もう一人の茶筅髷の男が刀を止めた。 それを見逃す市べぇではない。即座にその胸の真中を突いた。「野郎!」 ――カツーン! だが市べぇの刀は、男が首からぶら下げていたらしい何かに当たり跳ね返された。 うっとよろめきつつ我に返った男は、ぎろりとひと睨みするとたちまち市べぇを斬り下げ、脱兎の如く駆け出してあっという間に林の中へ消えた。「市!」 斬られた仲間を放ってまで男を追う決断はできない。 煙る雨の中、井蔵たちはなすすべなく立ちすくんだ。 (――そうか。あの時、取り逃がした……。なら、わしのせいだ) 同時にむらむらと湧きあがる怒りは、抑えようもない。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月24日
![]()
ついに買ってしまいました~★(ほんとにこのお金ない時に!)■ファイナル・デスティネーション コンプリートBOX <4枚組>(DVD) これは、『ファイナル・デスティネーション』『デッドコースター』『ファイナル・デッドコースター』の3作品と『名作ホラー映画講座』の4DVDをフューチャーしたBOXです。かなり昔、『ファイナル・デスティネーション』という映画をWOWWOWで観て、私的にツボにはまりました。クラスメートや教師たちとフランスへの修学旅行に心ときめかせていた生徒が見た予知夢――それは、これから乗る飛行機が大爆発するというもの。主人公が、「僕は降りる!」と騒ぎ立て、数人が一緒に飛行機を降りる羽目になったのですが、結局飛行機は予知どおり大爆発し、しかし生き残った数人も次々に怪死に見舞われる……というのが筋書きです。飛行場に行くまで、そして飛行機に乗り込むまでにも「嫌な予感」が主人公を襲います。実際に飛行機事故で亡くなったカントリー歌手のジョン・デンバーの歌がふっと聴こえてきたり…。そういう導入部から、アクシデントの惨状のリアルさ、その後なんとか死神から逃れようとする生存者たちの必死の戦いが、何度見てもぞくぞくするの。そのシリーズ二作目『デッドコースター』もまあまあ。とにかくなんつーか、ちょっとスプラッターの域に入ってるかも、というくらい、死に方が悲惨なんですわ。でも二作目はちょっと理屈っぽかったかな。その三作目『ファイナル・デッドコースター』は、ジェット・コースターの事故が始まりです。(先日も実際にそういう事故があったばかりですが、これは映画として楽しませていただきました。m(__)m 亡くなられた方には、心からお悔やみ申し上げます)今回はその事故より、後々起こる事故の方が壮絶でした。マジ怖い★そして今回主人公は女の子なんですが、彼女の涙は秀逸。目薬じゃなかったのね。本物の涙が流れるまで、12回もテイクを重ねたそうです。そんなんで、これからじっくり繰り返し楽しめます。このBOXの装丁も、結構好み♪死は、誰も逃れることは出来ないけど、安らかであって欲しい…。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十四話 野武士の来襲(三) 藤吉はつゆのに、「つゆの、俺んちへ逃げていろ」と言うと、つゆのの目を見て大きく頷いた。「――かえでが待ってる」 つゆのはその藤吉の言葉に少し安心したようである。「姉ちゃんは無事なの?」 と聞いた。「ああ、無事だ。井戸の側に掘った隠れ穴に、一刀(かずと)と一緒にいるはずだ」 一刀――とは、もちろん、かえでの生んだ赤子である。 だがつゆのは、燃える家の方を見て少しためらっているようだった。「でも……父ちゃんや母ちゃんが」 藤吉が言葉に詰まって井蔵を見ると、井蔵も渋い顔をして火の中を見つめている。 藤吉はがっしりとつゆのの両肩をつかんだ。そして、声だけはできるだけ優しく、「大丈夫だ。行け」 と言った。 つゆのは、やはり下を向いたまま白い面(おもて)を震わせたが、すぐに顔を上げ、返すように一つ頷くと、後ろも見ずに走っていった。 それをほっと見送りながら、藤吉は井蔵に話し掛ける。「大丈夫だ、疾風は頭がいい。きっと無茶はしないさ……」 ――ガラガラガラッ! 言い終わらないうちに、音を立てて入り口の屋根が燃え落ち、二人は思わず後退さった。「疾風!」 蛇の舌のような赤い炎が家屋の奥に見える。母屋はほとんど全滅だ。「何てこった……」 井蔵がそうつぶやいた時、孫平に肩をかした疾風と、源平太、妻のおさいが崩れ落ちた屋根を踏み越え飛び出してきたではないか。「疾風!」 駆け寄る井蔵と藤吉に、疾風はすすに黒く汚れた顔を向けた。「三人とも、柱に括り付けられていたんだ。――やれやれ、間に合った」「何てぇ、馬鹿をしやがる」 目を吊り上げた井蔵が疾風の頭をがんと叩き、「だが、よくやった」 笑顔を見せた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月23日

先日、ついに「外付けHDD」を落札しました。このお金ない時に★でもパソコンが固まる前に、と思って。^^;今日、来たので、今度のお休みにじっくり取り付けます。お騒がせしましたぁ♪+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十三話 野武士の来襲(二) 孫平の家はすでに炎に包まれて、あたりを真昼のように明るくしていた。 その側を、黒い影が右往左往に動いている。 まさに野武士どもが、孫平の家から盗み出してきた物品を手に逃げようとしているところであった。「親父!」 疾風が指差す方を見ると、泣き叫ぶつゆのが、乱れ髪の汚らしい男の肩に担がれているではないか。 井蔵は一瞬で走り寄り、男の腹を斬り上げる。 疾風も即座にその後に続くと、油断していたほかの野武士二人をたちどころに斬って捨てた。 興奮からか、さすがに息があがり、心臓が激しく鼓動している。「おう、疾風。見事!」 疾風の背後で、井蔵がさらに騒ぎ出した数人の野武士を倒していった。 放り出されたつゆのは、呆然とただ地べたにすわっていた。「大丈夫か」 井蔵がそう言って差し出した手に、わっと飛びついて泣きじゃくる。「源平太たちは、どこだ?」 つゆのがふと、泣くのをやめて顔を上げた。 十四歳の、まだあどけない顔。その顔が恐怖にこわばり、小さな肩は震えている。「みんな……まだ中に」「なんだと……おい、疾風!」 つゆのの言葉を聞いた疾風が、火の中に飛び込んでいった――井蔵はそれに驚いて声を上げたのである。 火の勢いはどんどん大きくなっている。 井蔵は再びどなった。「疾風、戻れ!」 その時向かってきた影が、下劣な掛け声とともに井蔵めがけて槍を突き出した。 井蔵の両腕は、つゆのにしっかりとしがみつかれたままだ。 (――しまった!) ひやりとした感覚が背中をかけぬけた時、パァン! と音がして槍がはじかれた。 つゆのが悲鳴を上げ、野武士の「ちっ!」という舌打ちが聞こえたが、それはすぐに喉元を刺し貫かれた断末魔の声に変わった。 沈みゆく男の体と逆に、一つの人影がくるりと振り向きざま立ちあがる。「危なかったな、親父さん」 藤吉だった。 まさに間一髪、だ。「おお、藤吉か。すまねぇ」 倒れた野武士を横目で見つつ、井蔵は額の冷や汗を拭いた。 そして、「疾風のやつ、火の中へ飛び込みやがった」 と言った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月21日

ただいま1階部分を改築中なんです。もー、足の踏み場もないんだから。台所を奥にもっていくらしく、父強行。洗い物とかが洗面所でしかできなくて困ります。こういうときは、コンビニ弁当が便利なんだけど、なぜかフツーに食べてる私たち。早く終わってくれぇ★+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十二話 野武士の来襲(一) 初めて人を斬った時、思いは三人三様であった。 ただ、彼らが生きたのはそういう時代であり、またためらいも許されない状況であった。 あのいおりとかえでを襲った生き残りの野武士が、仲間をひきつれ報復に襲撃してきたのは、梅雨に入って間もなくのことであった。 夜も更ける頃、物見台で見張りをしていた村男が、村の入り口に掲げられた松明が消されたのに気づき目を凝らすと、そこに走りこんでくる武者の一団を見つけ慌てて鐘代わりにぶらさげた鍋を叩いて皆に知らせた。 だがその音は村中に知らせるというにはあまりにもおそまつで、結局十分に警告もできないまま、彼は野武士たちに引き摺り下ろされて殺されてしまった。 村人たちは皆、野武士の怒号で来襲を知り、悲鳴を上げながら家々から飛び出してゆく。そこを容赦のない野武士どもが斬りつけるのだ。 女子供にも見境なく斬りつける鬼のような所業に、静かだった村はたちまち阿鼻叫喚の地獄図に変わった。 こういう時、村の集落からやや離れたところに住んでいる井蔵に知らせに走るのは、伊吹の役目と決めてあった。 伊吹から一報を得た井蔵は飛び起きると剣をつかみ、「疾風、おめぇも来い!」と目を吊り上げた。「おう! ――伊吹、紫野と聖羅にも知らせてくれ、用心しろって!」 そして疾風は兼じいの剣を手に、父と一緒に真っ暗な道を疾走した。 いくらも走っていないにもかかわらず、風がきな臭い臭いを運んでくる。 井蔵は舌うちをし、「やつら、火をつけやがったな。疾風、急げ!」 と怒鳴った。 父が本気で走ればとても追いつけない、と疾風は思っていた。 だが遅れることなくついていけたのである。 さらに腰に帯びた剣が、一回り大きくなった自分をより強く自覚させた。 林を抜けたところで二人の足は止まった。 (――村が燃えている) そう思うやいなや、ザザッという音とともに近くの小屋が崩れた。「疾風、いいか、無理はするな。危ねぇと思ったら、さっさと逃げろ。だがやつらに慈悲はかけちゃならねぇ。迷わず、斬れ」 井蔵のその言葉に疾風は大きく頷くと、腰の剣を引き抜いた。 その刃に、燃え上がる炎の赤さが映り込んで照り輝く。 その時、横から飛び出してきた者の気配にいち早く気づいた疾風は、無意識に剣を薙(な)いだ。 ぎゃっ! という声をあげ、野武士が一人転がる。 手応えは、たしかにあった。 だが兼じいの剣は切れすぎてあっさりもしている。 飛び散った血にも動じず、疾風は井蔵よりも先に村の奥へ走り入った。「野武士たちはどこへ行った?!」 懸命に火を消そうとしている数人の村人たちに、疾風は大声で尋ね、一人が「孫平の家の方に行きおった」と教えると、「――復讐か。だけど、こっちが復讐してやる。いおり姉の仇だ」 そうつぶやいてまた走り出す。 道の途中に、背中を二つに斬られた男と女の死体が転がっていた。 後から来た井蔵が、「何てこった。やつら、絶対に許せねぇ」 唸りながら唾を吐いた。 湿気を含んだ風が頬を撫で、間もなくの雨を予感させる。 疾風はきっ、と前方を睨んだ。「親父(おやじ)、急ごう」 その時初めて、疾風は井蔵を、「父ちゃん」とは言わず「親父」と呼んだ。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月20日

結局、3本とも見てしまいました。^^;よく調べたら、全部同じ劇場で上映していたので、時間もなんとかなったためです。朝ちょっと体の調子が悪くて、駅で断念しそうになったのですが、映画館に入ったらすっかり忘れて没頭しちゃいました(笑)ほんと、私って映画好きなんだなぁ♪ということで、今日はレビューをしっかり書かせていただきます。ネタバレ含みますので、ご了承くださいませ。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++●300【スリーハンドレッド】いやあ、すごかった! かっこよかったですね!マッチョ好みの私には、たまらないシーンがいっぱいありましたヨン。マッチョの行進。男性の筋肉美って、芸術だわと改めて実感。ムキムキムキムキ…♪ あの最小限の鎧と兜が男くさくってたまりませんわっ♪ いいっ!!(ちょっと興奮を抑えまして… ^^;)ストーリーはある意味悲惨なんですが、だからこそ、伝説として描かれるのにこれ以上の筋書きはないのでしょう。それが、重いというか渋いというか、かなり色味を抑えた画で撮られ、そのため作品全体が、重厚で幻想的に仕上がっています。登場人物の顔なんか、彫りの深さが強調されてものすごい迫力よ!主役のスパルタ王レオニダス役には『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラー。なんかもう、別人のようにマッチョだった。役者って、すごい。それから、「あら、ファラミアだっ」。そう、『ロード・オブ・ザ・リング』のディビッド・ウェナムも出てた。彼もなかなかいい体してるのね♪ 彼の演じるディリオスは、この戦いを伝説として語り伝える重要なメッセンジャーでした。あと、私的に「萌え~」だったのは、二人の若いスパルタ兵、アスティノスとステリオス。この二人の剣のシーン、たとえようもなく美しかったの♪。:*:・(*´ω`pq゛ポワァン 思わず、「紫野ちゃんたち三人も、こんな速い剣をつかうんだ!」と勝手に浸ってしまいました。(あまり浸ってる時間がありませんでしたが)そして特筆すべきは、ペルシャ王クセルクセス。も~、何と書けばいいか分からないけど、すごいよ(笑)。最初出てきたとき、思わず「ガクト様?」とか思っちゃった★でもよく見ると、梅宮アンナちゃんかな?(笑)なんしか、この役ぴったり。不気味。異常にでかいし。怖すぎ。ブラジルでもっとも人気のある俳優さんの一人だそうですが、すごいねぇぇ~。(すごいとしか言いようがない。スミマセン)まあしかし、この映画はストーリーも単純だし、ひたすらスパルタ兵のかっこよさを満喫すればよいかと。(そういう意味で、誰が語ってるのかわからないナレーションは邪魔だったかも)スパルタ兵の信念、団結力、勇気、もうこれでもかって見せ付けられた思いです。スパルタの戦士って個人プレーだと思ってたけど、いっせいに盾を構えるシーンとか、もうトリハダものよ。ところどころ、『HERO』とか『ロード・オブ・ザ・リング』を思い出してしまったけど、さらにエンドロールはアメコミ的で、ちょい幻滅したけど、最後まで圧倒的にかっこいい映画でした。涙うるるん☆DVDは、確実に"買い"です。^^+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++●女帝【エンペラー】 荘厳で美しい映画でした。やっぱり観てよかったかな☆流血シーンが多いと聞いていたのですが、最初に『300』を観たのでたいして感じませんでした。^^; でもたしかに"血"をひつこく撮り過ぎてたかな?チャン・ツイィーのあの眉毛はどうもね~。この物語は、「仮面」がひとつのキーワードになっているみたいですが、彼女の「仮面」に観ている者はみな翻弄されることでしょう。彼女を慕う皇太子が、「仮面をつけて演じることは、最高の演技だ」と言ったのに対し、彼女は、「最高の演技とは、自分の顔を仮面に変えることよ」と言った。う~ん…。すごく唸りました。つまりこの映画は、ツイィー演じるところのワン王妃が見事に自分の顔を仮面そのものに変え、その結果、観ている私たちにさえ、主人公である王妃の気持ちがつかめないという、不思議な映画となっています。しかもそうやって生きることは、決して幸福ではないのだということを、私は最後に見たような気がします。そう、自分の気持ちに正直に生きた皇太子ウールアンやその恋人チンニーの方が、ある意味幸せに、納得した死を迎えることが出来たのではないでしょうか。ワンは結局、女帝となりますが、「私だけが茜色に燃えることが出来るのよ!」と泣き笑いをするところ、そしてその後の結末…。彼女の人生は、一体何だったのだろうかと思ったのは、私だけでしょうか。衣装、セットは相変わらず素晴らしい。これだけでも映画館で観る価値は十分。最初の呉越のシーンは、特に秀逸だと思いました。螺旋のような空間に、白い衣と面をつけた奇妙な踊り手たちがちらばっている――。まるで蜷川幸雄の舞台みたいに(原作も「ハムレット」だし)わけの分からないインテリジェンス、みたいな。で、結論。いい映画でした。でも主人公の気持ちが隠されているだけに、やっぱりすっきりとはしない映画でした。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++●スパイダーマン3 やっぱり最後はスカッとしたい♪でもって、観てきました。^^でも、30人ほどしかいなかったんじゃないかな。ちょっと寂しい★私の席の筋は誰もいなかったのよー。なので、遠慮なくど真ん中に移って観ました。^^なんか他の人のレビューを見ると、「敵は二人も要らない」とかありますが、私は2対2で戦うシーンが大好きなんですねー♪ハリーも超かっこいいじゃありませんか◎もっと二人で戦うシーンが見たかったです。ハリー、死んじゃって…ショボン(´ω`。)ピーターとメリージェーンも最後には仲直り、だけども、何だかちょっと微妙な空気を残してます。メリージェーンの表情からは、「ああ、戻ってきてくれた。やっぱり私にはピーターがいないとだめ」って伝わるのですが、今回はピーターが微妙(かな?)もちろんピーターはメリージェーン・ワトソンを心から愛しているのですが、それでもふとよぎる一抹の不安…「僕は本当に彼女を幸せに出来るのだろうか? 彼女は僕についてきてくれるのだろうか? また、さようならと言われるのではないだろうか…」そんな不安が見えたように感じました。ぜひ、「4」もやってほしいです。で、メリージェーンが死んじゃうの。(つくづく殺すのが好きな私★でも、原作ではたしか死んじゃうはず)それを乗り越えていくピーター…とかどうだ?あとね。ブラック・スパイダーマンを見ていると、プーチンを思い出した(笑)。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月19日

明日はレディスデーです。何を観に行こうか、迷ってます。もう一度、『スパイダーマン3』に行きたいし、でも、『300』もはずせない。あああ~。。今回はやめておこうと思ったのに、レビューを読んだら観たくなった『女帝』。どうしよう。どれを観よう。困った★++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十一話 美濃の名匠 世はますます戦乱をきわめ、侍たちの無謀な乱獲りやはぐれ者の野武士に、村が危険にさらされる機会が多くなってきていた。 草路村では井蔵を中心に警固衆の結束を固め、武器の腕前を磨くことはもちろん、村の入り口に高い物見台を築いたり、家の中に隠れ穴を掘ったりすることをすすめてきた。「夜に襲ってくるやつらの火付けが、もっとも面倒じゃ」 結局危ない侍どもを村へ入れぬことだ。 だが悪党はどんな手段をもってしても、攻める時には攻めてくる。自分たちの欲のままなのだ。 ある日井蔵は、疾風と、紫野、聖羅をともなって、美濃のある人物を訪ねた。 高い杉の林立する山道を進み、ひっそりとした山小屋の戸を開けると、中で刀の刃を研いでいた老人に井蔵は懐かしそうに声を掛けた。「やあ、兼(かね)じい。達者だったか」 兼じいと呼ばれたその翁は、目を刃から離すことなく、だが親しみのこもった深い声で、「やっと連れてきおったか。待ちかねたぞ」 と言う。 しばらくそのまま、しゃっ、しゃっ、という音をさせていたが、やがて顔を上げて、疾風、紫野、聖羅三人の顔を見回した。 ひょろ長い鼻が、特徴的である。「おぬしらが、井蔵の秘蔵っ子か。まだ、こまいのう」 何のことかわからない三人は、同時に生唾を呑み込んだ。 子供ながら、この老人が只者でないことは、わかる。 その身から、その眼差しから出る魂魄のようなものが、幾筋も鋭く放たれているのがわかるのだ。 まさに剣気である。「おまえが疾風か」 老人は疾風を指差した。「井蔵の息子――なるほど、いい目をしておる。腕っぷしも強そうじゃ」 次に紫野を指差し、「おまえは紫野じゃな。身の軽さ、剣の速さは、一流の忍びとしての素質十分らしいのう」 最後に聖羅を指差すと、聖羅はびくりと緊張した。「聖羅か。どうやらおまえは、剣より飛び道具の才があると聞いておるぞ。――剣は好きか?」 ちらりと見た老人の小さな目が光ったように思え、聖羅はさらに固まる。 だがかろうじてうなずいて意思表示をすると、やっと老人はわははは、と笑った。「どうじゃ、兼じい。こいつらに見合った剣を作ってくれるか」 兼じいはポンと膝を叩くと、「もう用意してあるわい」 そして立ちあがると、後ろの傾きかけた棚から布に包んだ剣を三振りとりだすと、四人の目の前に置いた。 一振りずつ布をとり、そのたびに四人は息を呑んだ。 どれも小ぶりである。 三人に合わせてあると思われた。 だがその刃は恐ろしいほど澄みきった蒼い光を放ち、とても子供が持つような代物ではない。「幼い頃から本物を持つべきだ」 兼じいは彼らの不安を読んだように、言った。「おまえたちが大人になったら、また作り変えてやる。それまで、この刀を己の分身として操ってみせい」 帰り道、新しい剣を腰に帯びた疾風は井蔵に言った。「父ちゃん、何だかすごい爺さんだったな。まるで山の天狗みたいだ」 すると井蔵は笑って、「ああ。だがあれでもなぁ、兼じいには立派な名前があるんだぞ。藤原兼定っていう、な。兼じいの作る刀は名刀との誉れ高い。あれはきっと後世にまで名を残しおるぞ」 木立の間で、鶸(ひわ)が声高く鳴いた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月18日

いや~☆ 思わず仕事場を15分早く退出しちゃいましたよ。^^;今日は大河ドラマ『風林火山』に、ガクト謙信様が初登場するっていうから。もう食事中もそわそわと、なんだかな~。別にガクトのファンでもないんですが。でもやっぱり綺麗な人は見ていて楽しいもん♪絶対に今日の視聴率はすごいって。今日は勘助と真田の殿様との噂話という設定で、ほんの1分ほどのご出演でした。ちょっと剣さばきと足さばきが重い感じでしたが、ま~、やっぱし水干と長髪がよくお似合いで。どアップにも耐える美しさでした◎(キャー。でも目をそらせてしまいましたわ☆)ちょっ、ちょっ☆NHKのホームページご覧になって。ガクト謙信様の美しいお姿が…。ここ!さらに【インタビュー】を見れば、うんうん、たしかに。真言を唱えるガクト謙信様は、本当にうっとりするほどでございましたわ。なんかはまりすぎてましたよ。ご本人もそう感じていらっしゃったのね。やー。もっと長く見たいわぁ♪早く本格的に武田とドンパチやってくれないかな。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百三十話 情愛 その年の春、かえでは男の子を生んだ。 去年、襲われた時に身ごもった野武士の子である。 あの悪夢の後、かえでは自分から彦輔との祝言を断ったのだった。 こんな身で嫁ぐわけにいかぬと自ら決心したものの、やはり数日は泣き暮らした。 そうして腹の中に卑しい男の子を宿していると知った時、愕然としたことである。 しかしそんなことで死を選ぶようなかえでではなかった。 子に罪はない。 (生もう) 即座にそう決心した。「かえで、調子はどうだ?」 毎日藤吉が声を掛けてくれる。そして腹の子の存在を知った藤吉は、迷わず、「かえで、俺と一緒になろう」 と言った。 (この子には父が出来た) かえではそう思う。 しかしいおりはもう永遠に、子を作ることも、母になることもないのだ。 かえでにはまた、井蔵も哀れに映る。 井蔵はいおりの葬式の時もいっさい取り乱した様子を見せず、平然としているように見えた。 だがあの雨の日、ただちに村の男たちを集め二人の野武士を追い詰めた井蔵が、一人を谷底へ斬り落としたと聞いている。 その形相はくもる雨の視界の中でも凄まじく、味方でも怖気(おじけ)たと藤吉が言っていたほどである。「井蔵さんは、いおり姉ちゃんを忘れるだろうか……」 子を胸に抱き乳をやりながら、ふとかえではそんなことを口に出した。 だが二人とも、まだ肌を触れ合ったこともなかったはずだ。 そんな女に、男というものは情を残すだろうか。いくら井蔵とて、それはないように思われた。 (――それでも) 満足そうに乳を飲む赤子の赤い頬をそろりと撫でる。 赤子の顔を見ていると、かえでは何もかも、許せるような気さえした。 (井蔵さんは、いおり姉ちゃんが命を懸けて好きになった男なんだ) ――かえで。 その時誰かの呼び声に、はっとして顔を上げた。 天井の梁のすみに、靄のような白いものが見え、かえでは目を凝らした。 白い、女の顔のような……。 ――大丈夫よ。井蔵さんはずっと私を忘れないから。 ほほ、と笑ったえくぼのある顔は、間違いなくいおりだった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月17日

なんか古い写真が出てきましたよー。これ、私の祖母です。^^写真の裏に、母の字で"母 十七才の折 大正十四年"とあります。昔の写真は雰囲気いいですね。加えてなぜかみんな、美男美女に映っちゃう。でも祖母は当時としては西洋風美人だったらしく、おまけにいいとこのお嬢さんだったので、結婚式のときは新聞に載っちゃったみたいです。それもねー。焼き芋買ってきて、その新聞紙開いたらそこに、【生きている人形】って、当時すごく珍しかったウェディング・ドレス姿の祖母の写真が載っていたんですって。あー。金持ちだったのね。でもそのあとの祖母の人生は真っ暗闇。いろいろとね。泣き暮らしたようです。まだ祖母が生きていた頃、結婚式の写真と今で言うネガのガラス板が出てきたとき、祖母は怖い顔をしてそれを捨ててしまいました。よっほど辛い思い出なんでしょうね。もしこんなブログで自分の写真を公開されたと知ったら、きっと怒るだろうな。ごめんね★ちなみに私は似てません。やっぱ、父似かな?++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十九話 薄氷(二) 恐怖から、紫野は逃げた。 次郎吉の赤鬼のような顔を思い起こすことも恐怖だったし、その次郎吉が今死にかけているということも恐怖だった。 そしてその死にかけている次郎吉が、自分の名を呼んでいると聞いた時、紫野は叫ばざるを得なかったのだ。 ――次郎吉は、俺も一緒に連れていく気なんだ。「行くものか。行くものか……絶対に、行かない」 奥の部屋で、紫野は頭を抱えて震えていた。 しばらくすると、廊下で足音がし、疾風が部屋に入ってきた。「大丈夫か、紫野。茜はもう帰った。――嫌なら行かなくていいじゃないか。そら、顔を上げろよ」「疾風!」 ついに紫野は泣き声を上げた。「次郎吉は、俺を連れていく気なんだ! 嫌だ、嫌だ、助けて!」 聖羅が驚いて障子の陰からのぞいている。 疾風は聖羅を手招きし、それから紫野を支えるようにして言った。「大丈夫だ、紫野。言っただろ? 俺がおまえを守るって。俺と聖羅がおまえを守ってやる。連れていかせやしないさ」「そ、そうだ。俺と疾風で押さえててやる。おまえが次郎吉に取られないように」 そう言って聖羅は紫野の手を取ったが、その手は本当に震えていた。「疾風……」 不安そうに聖羅が疾風の顔を見たその時、紫野の頭がぐらりと揺れた。 あっと思う間もなく、紫野の体は疾風に持たれかかるようにして倒れていった。 その日から三日後、村では次郎吉の葬儀が行われたが、やはり紫野は行かなかった。 さすがに長吉は納得が出来ず、葬儀が終わってから疾風と口論になってしまった。 長吉は家族思いの長子である。 親が、「こんなことなら、末吉を里子になんぞやるんじゃなかった」と嘆くのを見て、いっそう次郎吉が哀れになったのであろう。「あんなに次郎吉が呼んでいたのに。紫野は鬼じゃ!」 そう言って、語気強く紫野を責めた。「違う、紫野は具合が悪くなって来れなかっただけだ」 思わず、紫野を弁護する疾風にもきつい言葉を吐く。「何が兄貴だ。おまえなんか、いつも紫野の味方をするくせに。……紫野をとられなくてほっとしてるんだろう、次郎吉が死んで嬉しいんだろう?!」 その時聖羅は、いつも優しい疾風が本気で怒ったのを初めて見た。「長吉――!」 疾風の全身から炎が立ったようだった。「次郎吉が死んで嬉しい、だと? 今のは本気で言ったのか!」 一瞬、身を引いた長吉が、それでも強気に言い返したのはやはり死んだ次郎吉への思いのためだろうか。「ああ。それに紫野だって、喜んでるだろう。あいつ、次郎吉に嫁にすると言われて困ってたからな。――何だ、あんな女男!」「それ以上、紫野を悪く言うな! おまえに、紫野の気持ちがわかるとでも言うのか」「何をっ。おまえこそ、次郎吉の気持ちがわかるのか。おまえなんか、……もう兄貴でも何でもないや! 失せろっ」 じつに重い沈黙に、その場の空気がそよとも動じない。 ついにそれを破ったのは、疾風だった。「……行くぞ、聖羅」 その場から離れつつ、疾風の背中が泣いているように聖羅には思えたのだった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月15日

続いてオークションの話題で恐縮です。eBayというアメリカ最大のオークションがあるんですが、落札しそこなった商品のセカンド・オファーのメールが来ました。YAHOO!オークションでいうなら、「次点落札者」ということです。つまり、私は次点だったのです。「落札者から連絡がなかったので、あなたにSecond Chanceがあります。」ということです。eBayでは、このSecond Chance者専用のサイトがあるのです。そのアドレスにアクセスすると、【Buy it Now! (即売)】になっていて、次点者だけが、ある一定期限、入札する権利があるのです。競争者もいないし、楽ちんなんですけどね☆ただ、今回そのオファーがきたのが、オークションが終了してたった一日後なんですよー。終わってまだ一日しかたってないのに、「連絡がなかった」なんて、おかしくありません?落札者さんは評価200以上ある、優良な人のようなのに。対して、この出品者の評価はまだ(3)だし、なんだか不安になってしまいました。。。欲しい商品ではあったんですが、同じものは絶対にありえない商品なので、もし落札者とも取引を進めていたとしたら詐欺の可能性が高くなるわけです。あと、この出品者が金額をつり上げるために他人になりすまして入札した、ということも考えられますが、でも出品者と落札者の国籍が違うからそれもないだろうし。とにかくよくわからなくなって、入札はしませんでした。ちょっともったいなかったかな。。また出品されてたら、入札してしまうかもだな。でも、eBayは詐欺も多いので気をつけよう◎^^++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十八話 薄氷(一) その冬の間、次郎吉は、「紫野を俺の嫁にするんじゃ」とわめき、家の者を困らせた。 皆が、「紫野は男の子じゃ。おまえの嫁には無理じゃ」といくら言っても聞かず、終いには、「紫野は女じゃ。おりゃ、見たんじゃ!」 と、泣き出す始末であった。 何を見たのか、と聞いてもそれは言おうとしない。 次郎吉は頭がおかしくなったと、皆思わざるを得なかった。 正月に茜が奉公先から帰ってきた。「長吉、次郎吉、元気でやってた?」 そのおおらかな笑顔に、二人は思わず姉のふくよかな腰に飛びつくと、「姉ちゃん!」 と声を上げる。 懐かしい、姉の匂いがした。「ねえちゃん、俺……」 次郎吉が茜の耳元に口をつけ、こそこそとささやく。 茜は「えっ」という顔をし少し考えていたが、笑いながら次郎吉を見、「いいよ」と言った。 そそくさと離れていった次郎吉を目で追いながら、長吉が、「あいつ、何て言ったんだ?」 と茜に聞く。 すると茜は両肩をすぼめた。「あたしと一緒に、湯浴みしたいって」 長吉はたまらず言った。「姉ちゃん、あいつ、おかしいんだ。紫野の体が姉ちゃんのと同じだって言うんだ」「紫野が? だって、紫野は男の子でしょ」 長吉は思いきり頭(かぶり)を振った。「次郎吉のやつ、紫野を嫁にすると言ってる。父ちゃんや母ちゃんがいくら言っても聞かないんだ」 茜の小さな目は、いよいよ真ん丸くなった。「紫野を嫁に? 次郎吉が?」 長吉は頷き、「だから姉ちゃんと湯浴みして、もう一回姉ちゃんと同じかどうか確かめる気なんだ」 疾風が次郎吉に「これからは皆で遊ぼう」と言ってくれたおかげで、秋以降、紫野は次郎吉の言いなりにされることはなくなったが、それでもあの時の赤鬼のような顔を思い出し、自分を見るちょっとした次郎吉の視線も気になった。 だが疾風と聖羅がいつもそれとなく間に入り、その視線をさえぎってくれる。 そうしているうちに雪が積もり、しぜん皆で会う機会も減っていった。 紫野も寺からは出なくなり、会いにやってくるのは疾風と聖羅ぐらいになっていた。 そんな小雪が舞うある日、寺に茜が訪ねてきた。 ちょうど、疾風と聖羅も来ていた時である。 茜は最初、久しぶりに会う疾風に驚いたのか、顔を赤くしてもじもじしていたが、やっと「元気そうね」と話しかけた。 そしてとたんに真剣な表情で紫野に向かい、言った。「紫野、すぐうちに来ておくれ。次郎吉が死にかけてるの」「えっ」 三人は一斉に声を上げた。 (――次郎吉が? 死にかけているだって?)「なぜ……」 思わず聖羅が口走る。 (――紫野に会うための嘘じゃないか?) おそらく、三人ともそう思ったろう。 だが茜は目に涙をためて、懇願した。「おととい、池の上の氷を渡ろうとして水に落ちたの。高い熱が出て……もう意識もない。ただあんたの名を呼んでるの。紫野って」 その時、紫野は真っ青な顔で立ち上がると、「嫌だ!」 と大声で叫び、奥へ走り入ってしまった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月14日

オークションで「外付けHDD」を購入しようと、容量と予算に照らし合わせこの数日、目をつけていたのが今日終了でした。「よし! まだ誰もいれてない。もらったわ!」と気合を入れて待ってたのに、何と言うことでしょう! 突然PCが落・ち・た (・o・)ど~して、ど~して、ど~してぇぇぇぇっ!!!!!再起動してオークションにアクセスしたときは…すでに遅かった…。おまけに落とされてるやん★(泣)え~ん!! だからHDD買おうとしたんだってば!!もうっ!! 。・°°・(((p(≧□≦)q)))・°°・。ウワーン!! +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十七話 心の風 約束どおり春の訪れとともにやってきた高香は、一月ほどの滞在の後、また草路村をたっていった。 鶯の声がゆき過ぎる寺の一室で、ミョウジと三人で茶を飲んでいた時、「おまえさまはこれからもずっと旅を続けられるのですかな?」 と問うた和尚に、高香は、「はい。旅が自分に合っている気がするのです。たまたまこういう境涯に置かれたことも、御仏のお導きでしょう」 と柔らかな笑顔を向ける。そして、「私を待ってくれる人がいる、これ以上幸せなことはありません」 と言って、紫野にも微笑みかけた。 その自分だけに向けられた笑顔に、紫野は舞い上がる心境だ。 だが紫野は、黙々と茶を飲んでいる――。 その様子は、二人の大人にはこの上もなく愛らしく映るのだ。 紫野が何も言わなくても、笑顔を返すことをしなくても、香高にはその思いがちゃんと伝わっているし、そんな通じ合う二人を、和尚は優しい思いで見ているのであった。「よければ夏中ここにいらっしゃるといい。暑い時の旅は大変じゃろうし、村の者も優秀な薬師がいてくれると安心じゃ」 紫野も同意したい。目だけがくるりと動いて高香を見た。 高香は茶を下に置きながら、「それが……大和の守護代様がお召しなのです。五月に行う神事にぜひ参詣するようにと」「ほう?」「大和の伊勢実友様は、まだ齢(よわい)二十六というのに大病を患っておられ、たまたま私の煎じた薬草がお体に合われたようです。喜んでいただき、このままずっと大和にとどまれとまで――」 そう言って苦笑した。「それではおまえさまに天井人になれと?」「はい。しかしその時はどうにかお断りしたのです。その代わり必ず神事の折には戻るようにと、念を押されましたが」 和尚の眉のあたりが少し曇り、「では、今度こそ断れないのではあるまいか?」「――いえ。大和にはとどまりません」 高香はそう言いきった。 そして白い髪に縁取られた端正な顔を上げると澄んだ瞳をすっと細める。「私には旅が合っています。こうして、その土地土地の風に吹かれていたいのです……」 紫野は、香高の目の中に揺れる光を見た。 そして、高香の感じた風をもっと知りたい、と思った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月13日

仕事を終えて午後7時半ごろ外に出たら、まだ明るいの。あ~。いよいよ夏だな、って思う。去年の夏。今年の夏。来年の夏。…。「暑いよ~」だけで終わったら、もったいない★と言いつつ。終わるかも。ミナサン、ジュンビハイイデスカ?+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十六話 予兆(二) ――姉ちゃんと同じだった。 次郎吉はどきどきしていた。 今見た紫野の体が目に焼き付いている。 それは昔見た姉の体と同じだったのだ。 ――女だ。紫野は、女なんじゃ。 そう思う心に、浮き立つような喜びが湧きあがる。 ――これで本当に紫野をにょうぼうにできる。紫野は俺の紫野じゃ。 翌朝、意気揚揚と次郎吉は寺を訪ねたが、作造が出てきて「今日は紫野の具合がよくないから、会えない。悪いのう」と言って、また奥へ入っていった。 次郎吉は、しょんぼりと稽古場である広原へ向かった。 昨夜は不機嫌に口も利かず寝てしまった兄の長吉も、すでに来ている。次郎吉を見るなり腕をつかんで、「こいつ、昨日紫野に何をしたか、兄貴にちゃんと話せ」 と、疾風の前に突き出した。 だが次郎吉は下を向いたままもじもじし、「何もしてねぇ」と言うばかりである。 じっと無言で次郎吉を見る疾風も、やがてため息をつき、「もういい。だが次郎吉、紫野はおまえの子分でも、おまえだけの紫野じゃない。みんなの紫野だ。これからは、みんなで遊ぼう」 と言った。 本能的に、次郎吉は紫野の体のことを「口にしちゃいけない」と思った。 なぜだかわからない。「秘密」として、紫野と二人で共有したかったからかも知れない。 だがそれは、たとえ紫野本人は気づいていないにしても、結果的には救いだった。 もう誰も、昨日のことを持ち出す者はいない。 皆、木刀を構え、いつものように剣術の稽古に励みだした。 一方紫野は、布団の中にいた。 まるで雲の上を歩いているような、かといって心地好いのではなく、ただふわふわと安定しない心もとない揺れのようなものを感じ続け、何かが自分の中から出て行こうとしているような、小さな混乱に陥っていた。 昨日の次郎吉の、不思議と手の感触は思い出せないが、間近に迫った真っ赤な顔が忘れられない。 ――赤鬼だ。 ぞっと粟立ちながら、ぎゅっと目を瞑り、布団にしがみつく。 ミョウジはまだ龍神村から帰ってこない。 ――助けて、助けて。 しばらく心の中で叫んでいると、ふっと高香の顔が浮かんできた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月12日

「語感」っていうのが、ヒット商品につながるということはご存知の人も多いですよね?つまり、ネーミング。で、それ専門の会社もあって、社長さんは女の方が多いみたいです。「DOCOMO」もたしか、女性の方が名づけたと記憶してます。最初変な呼び名だなぁ、と思ってたけど、もうすっかり定着しましたものね。この女性(会社)、他にもおなじみのネーミングをバンバンしてると思います。(何だか忘れちゃったけど)企業にしてみれば、名前ひとつで新商品が浮くか沈むかなので、当然大金を出します。ぶっちゃけ、人の企業商品をネーミングするだけで儲けられるって、うらやましい~。まあ、感性と才能がないと出来ないと思いますが。さらに今日ちらりと見たTVでは、「音」に対する反応調査みたいなのを綿密にやっていました。たとえば「サ行」の音は、舌をする感じで発音されるので、「さわやか、涼しい」みたいな印象になるらしく、健康食品にはもってこいなんですと。「カ行」は動きがあるので、車とか、たしかそんなのにいいとか。そして「ナ行」は、癒し系なんだそうです。人の名前にもそんな理論があって、名前の音の最後が「母音のイ」だと性格のきつい子になるとか、「ウ」だとのんびりした子になるとか、そんな感じですね★で、そのTVに出ていた女社長さんが、「源氏名にすればお金を稼げる名前」というのを教えてくれました^^「ちほ、ちか、ちえ」というように、「ち」のつく名前らしいです。これはいい事を聞いた!また新しいハンドルネームorペンネームをつけよう! イクツナマエガアルネン★+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十五話 予兆(一)「どうした。次郎吉に何かされたのか」 疾風がかがんで紫野の肩に触れようとすると、紫野は大声で「何でもない!」と言いつつ頭(かぶり)を振った。 「何でもない、あっちへ行ってくれ!」 聖羅も長吉も、茂みから顔を出した。珠手に手を引かれた雪まで。「何でもない、大丈夫だ。みんな戻っててくれ」 紫野の体を着物で覆いながら、疾風が皆に言った。そして聖羅に目配せをする。 聖羅は小さく頷くと、「行こうぜ。――雪、転ぶなよ」 と言い、三人を先導して木の間に消えた。 疾風自身も、だがそれ以上は聞かず、「紫野、立てるか?」と言い紫野を助けると、帯をきゅっと結んでやった。「今日は寺へ帰って休め。何も考えなくていいから――さあ」 紫野はまだ泣きじゃくっていたが、差し出された疾風の手を握ると一緒に歩き出した。 次郎吉は、この年齢の子供がよくあるように、生殖器への興味が強くなっていたのである。 自分のものをいじくっては何となく感じる快い感触にとらわれていたが、最近では他人のものが気にかかるようになっていた。 特に、紫野のそれを見たい気持ちが日に日に高まる。 それで今日、こっそり藪の中に移動した後、互いに見せ合おう、と言い出したのだった。「嫌だ」 と紫野が言うと、「おまえ、女か」 と馬鹿にしたようになじった。「何をっ」 それで紫野も、えいっと下帯をとったのだ。 風がじかに触れる、開放感というよりも頼りない感じと、次郎吉の痛いぐらいの視線に紫野は耐えつつ、じっと足を踏ん張っていたが、いきなり次郎吉が握ってきた時には驚いてあっと声を出した。 次郎吉は強引に正面から体を合わせ、自分の性器をくっつけるようにし、「比べるんじゃ」 と言う。 その紅潮した顔が間近に迫り、紫野はすっかり混乱した。 次郎吉のもう一方の手が紫野の腰を引き寄せ、つかんでいた手が揉むように動いて彼のものがぴったりと押し付けられた時、紫野の体の中ではじけた熱いものが、紫野に悲鳴を上げさせたのだ。 だがその瞬間、次郎吉が唖然としたのに紫野は気づかない。 さらに次郎吉の手に「握られている」という感触が消え失せたことにも気づかなかった。 そう、次郎吉の手の中にあったものは、一瞬で消えていたのだった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月10日

昨夜から今日の昼ごろまで、こちらはすごい雷と雨でして、恐くてパソコンの電源は切って、さらにコンセントから抜いてました。う~。恐っ★雷は大好きなんですよー。昔、雷の音を録音したことがあって、それをしばらくBGMに聞いてたほどです。^^あの迫力ある音も、ばしっと光る稲光も、本当に魅力的です。高校生のときだったかなぁ。夜中に遠くで雨も降っていないのに、ピカッピカッと光る空に、窓に座ってみとれてた。綺麗でした。何が恐いって、パソコンですよ。もし落雷したら、一発でオシャカだなんて。(>-
2007年06月09日

連日【プーチン日記】ですいません★今日は寝坊をしてしまい、朝プーチンを散歩させられませんでしたので、夜にお散歩をしました。例の赤いチョッキを着せて、ふらふらとプーチンの行く方向にいっしょに歩きます。リードをしていると、あきらめて大人しく歩いてくれるの。ヨタヨタって感じ?(笑)すると、どこからかるぅが寄ってきて私の足にスリスリしたあと、一応臭いあいっこをするの。「あ、仲良し?!」と思ったとたん、るぅ「ふぅぅーっ!」って離れちゃう★でもまたしばらくすると、私とプーチンの目の先にきてるんだな。(^-^)プーチン近寄ると、るぅ逃げる。それを繰り返して結局、るぅはどこかに走り去りました。プーチン、幸い追いかけたい様子もなく、またヨタヨタとおうちに戻ります。できれば走らせてあげたい!今度、長く伸びるリードを使ってみよう♪++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十三話 夏の日の出来事(一) 夏の陽射しが照りつける中、子供たちは水遊びに興じていた。 ちょうど妙心寺の裏手には小滝があって、透明な淵には魚も棲んでいる。 皆半裸で、水くぐりをしたり、魚をつついたり、それぞれ楽しんでいた。「ミョウジは今日も龍神村か?」 と、疾風が紫野に聞くと、紫野は滝をくぐりながら、「うん」と答える。「明日、帰ってくるって作造が言ってた」 すると長吉が鼻を鳴らし、「龍神村か。あの村には行きたくないな」 と言った。「なぜだ?」 からかうように聞いた疾風に、長吉は真面目に答えて言う。「あの村にはいじめっ子がいるからさ」「いじめっ子?」 紫野がしかめ面をした。そして内心思う。 (この村にもいるぞ――次郎吉っていういじめっ子が) その次郎吉、少し離れたところで二匹のサワガニを鋏で競わせて遊んでいる。「何てやつだ?」「虎太郎っていうらしい。すごく体がでかくて、力もちなんだって」 ふーん、と言いながら、疾風がちらりと視線を岩陰に走らせた。 そこに雪と珠手、そして聖羅のかがんだ背中が見える。 どうやら木桶の中に、聖羅がすくった小魚がいるようだ。それを二人の少女が笑いながら触ったりしている。 聖羅が手を突っ込んでつかんだ魚を雪の目の前に持ってくると、雪はきゃあと可愛い声をあげて笑った。 あの事件以来、かえでと入れ替わるように、珠手と雪が稽古場に遊びに来るようになっていた。 どうも聖羅が呼んだらしい。 珠手は疾風の一歳下だ。 今まで年上の女と接することが多かった疾風は、かえって気安くしゃべれない。いまだにちらちらと見る程度である。 珠手の板についたお姉さんぶりや、雪の無条件に愛くるしい笑顔に翻弄されていた。 と。 雪が小さな手に魚を握り締めてこちらへ走ってきたではないか。「紫野、紫野」 雪は疾風の横をすり抜け、紫野の側へ行く。そして「ほら」と魚を突き出した。「わっ」 それを慌てて受け取ろうとしながら、紫野が雪の手を握った。 魚がするりと逃げて水の中にポチャンと落ち、二人はまた声をあげて笑うと一緒に淵をのぞき込んだ。「あーあ」 聖羅がやってきた。 怒ったように口を尖らせ、「逃がしたな、紫野。せっかく俺が雪に獲ってやったのに」 と言う。「すまぬ」と紫野が素直に謝ると、雪が顔を上げ、「いいの」と言った。「雪、触れたから、いいの。楽しかった」 立ち上がって聖羅に向かってにっこりし、珠手の側へ戻っていく。「……ま、いいか」 ちらり、と紫野の顔を見ると、聖羅は水の中に飛び込んだ。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月07日

このたび長年お世話になったマーガリンをやめることにしました。植物性だからといって、体にいいとバターから替えた大昔、この軽い味になかなかなじめませんでした。でもいつしか朝がトースト党の私にとっては、なくてはならないものになっていました。昨今、「マーガリンは体に悪いらしい」という話を聞き、それでも「やめられまへん~☆」と思っていたのよね。しかしです。プーチンが大好きなのです。マーガリンの塊を、どんどん食べるのです。(パンも食います)やってはいけないと思いつつ、この食べ助が我慢するはずもありません。気になってネットで調べたところ、やっぱり「発がん性あり、アレルギー皮膚病を引き起こす」などわかりました。それで、ついに、やめる決心をしたのです。食パンをロールパンに替え、チーズをはさんでトーストすることにしました。うん! とっても美味しい♪(^-^)これならば、きっぱりとマーガリンにお別れすることが出来そうです。…しかしプーチン★もー、めちゃ食べます。チーズも大好き。おまけにロールパンも大大大好き!!トーストの時より食べるやん★かくして私が食べ終わるまで、文字通り、かぶりつきで側を離れないのであった★(-_-;マッ、イイカ+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十二話 悲涙雨(二) その後、藤吉の語ったことは、およそ現実のこととはどうしても思えなかった。 井蔵はただ黙して天を睨むことしかできなかった。 昨夜、源平太の家に、二人の野武士が押し入ったのだ。 彼らはこの乱世の落とし児である。戦いで主をなくし、野盗に成り下がった男たちである。 たまたまこの村近くをうろついていた時に姉妹の評判を聞きつけ、襲う気を起こしたのであった。 二人の野武士は刀をかざしながら家の者を脅し、いおりとかえでだけをはなれに押し込むと乱暴しようとした。 「いおりは……いおりは舌を噛み切ったんだ」 涙に咽びながら、藤吉が言った。「あいつらに犯られる前に、舌を噛み切った……親父さんに操を立てようとして」 井蔵に言葉は出なかった。涙も出なかった。何も、信じられなかった。 ――いおり……いおり。おめぇは……。 えくぼを口元に作り微笑むいおりの顔が浮かぶ。 ――もう、おめぇの笑顔を見れないというのか。二度と。 外で大木が軋(きし)む音がし、疾風がはっと息を呑む。 その刹那に、抵抗するいおりの様子を想像し井蔵は我に返った。「それで、かえでは……。まさか、かえでも」「かえでは――あいつは失神して……野武士どもが去った後、やっと助けられたんだ。……誰かが早く駆けつけていれば――」 そして身を叩きつけるように、藤吉はわめいた。「俺は何のために剣を習ったんだ! 二人にあんな思いをさせて……! すまない、かえで! いおり!」「やめろ、藤吉! おめぇが悪いんじゃねぇ。わしも……」 そこまで言うと井蔵は立ち上がり、すばやく武器と蓑を身に着けた。そして疾風を見て、「いおりのところへ行ってくる。おめぇは家から出るな」 と言い残し、藤吉を立たせると共に雨の中に消えた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月06日

行ってまいりました~♪ 待望の『スパイダーマン3』と、それからやっぱり『パイレーツ・オブ・カリビアン3』。^^;どっちも面白かったです。 しかし私はやっぱり『スパイダーマン』の方に軍配を上げるかな?まず見たのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』。うん♪面白かったです。しかしやはり、無駄な画が多くてごちゃごちゃしてます。最初の方は、敵と味方さえはっきりせず、「わけわからない展開」と感じる人が多いのではないでしょうか?まぁでも、ジャック・スパロウも健在でしたし、キャプテン・バルボッサ始め、海賊たちがとっても魅力的でした。最後まで見終わって、「おお、やっぱり海賊映画だったんだ」という感じです。ちと含みありで書きますが、だって今までウィルとかエリザベスとか、"海賊以外"の人たちが活躍してたんだもんね。うふふー。たしかにラストは意外でしたよ。でも、言い換えれば、まさにこれしかないのかも。^^皆さんもぜひご自身でお確かめくださぁい◎しかしこれだけは書かせて。エリザベス、かっこよかった! さすが最強!かっこよすぎて涙が出ました。この映画、もともとディズニーだから時々ディズニーランドみたいに安易なセットが出てきます。そのわりに、ジャックのセリフがシニカルで常に含みがあるので、若い人には意味がわかりにくいところがあるかも。しかしこのジャックの謎かけみたいなセリフこそが、この映画の見所でもあるんですよね~。あと残念に思ったのは、アジア代表チョウ・ユンファの、役柄にしては「あれでいいの?」的な幕切れと、破壊の女神カリプソ、もっとすごい力を見せてくれるか、はたまた彼女の愛憎がもう少しドラマチックに表現されればよかったのに、ということでした。ちょっと手抜きの感がありますなぁ。しかしこれをやっていたら、えんえん終わらなかったかも。ほんと、良くも悪くも、見ていて終わりの見えない映画でした。お次は『スパイダーマン3』ですっ☆もーこれは、ほんっと見たかった!「長すぎる」「詰め込みすぎ」と、色々批判的なレビューが多く、私もそのつもりで見たのですが、ぜーんぜんそんなことなかったよ!!たしかにたくさんのメッセージが込められていたと思いますが、その一つ一つは確実にこちらへ伝わったと思います。友情の素晴らしさ。自分を乗り越える試練。人を許す心。そして、愛し抜く勇気。他にもまだあったかも知れません。もう一回見たいなー。またはまってしまいそう。もちろんいつものアクションもたっぷり、ユーモアもたっぷり。トビー、キルスティン、ジェームズの成長ぶりが嬉しかった。いい演技でした♪今からDVDの発売が待ち遠しい♪スパイダーマーン、スパイダマーン♪♪c(^o^)c++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十一話 悲涙雨(一) 村では井蔵といおりの祝言の話題で持ちきりになり、それなりに皆これを歓迎していた。 同時に、気が変わらないうちにと孫平たちが早くも決めてしまった、かえでの町人との縁談話の噂についても口さがない。 源平太の家の前を通ると、いおりとかえでが楽しそうに談笑している声が聞こえる、というのがもっぱらの噂であった。 さらに言えば、二人を見た者いわく、共に幸せに輝くばかりだというのだ。 いおりはともかく、かえではどういうことであろう。 あの後、沈鬱に日々を過ごしていたかえでであったが、幸いにも源平太が捜してきた見合い相手は、年頃も似合いの性根の優しい働き者であった。 一度一緒に町の芝居小屋へ行き、その日のうちにかえでは、その彦輔という男をすっかり気に入ったのだった。「あたし、乾物屋の若おかみになるんだ」 と、二歳年下の妹つゆのにも自慢している。 実際、嫁に行くと決めてからのかえでは見違えるように女らしく振舞うようになって、孫平や源平太らを喜ばせていた。 井蔵の家の改築も進んでいた。 夏に入る前に、幸せな二組の祝言が挙げられるはずであった。 激しい雨が地面を穿(うが)ち、跳ね上がった雨水がしぶきをあげている。 その前も見えないような土砂降りの中、男が一人、井蔵の家めがけて走っていた。 藤吉である。 藤吉はものすごい勢いで家の中に飛び込むと、そのまま土間に転げた。「藤吉じゃねぇか。いってぇどうした?」 かまどに火を入れていた井蔵が驚いて立ち上がり、字を練習していた疾風も何事かと顔を向ける。 叩きつける雨が、開け放たれた戸口の向こうで音を立て一寸先も見えないほど煙を上げていた。 濡れネズミになった藤吉は泥だらけの顔を上げ、「たっ、大変だっ……」と言ったきり後が続かない。 それどころか、声をあげて泣き出したではないか。「どうした、藤吉。しっかりしろ」 だが井蔵も藤吉の目をのぞき込んだ瞬間、(これはただごとではない)と悟った。「いおりが……いおりが」 藤吉のその言葉に井蔵が顔色を変え、「いおりがどうしたっ」と詰め寄る。「ううっ」と唸った藤吉のこぶしが、地面の上でぶるぶると震えていた。 雨音は、いよいよ激しくなるばかりである。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月05日

山口県で「民営刑務所」が明日から始動するようだ。快適なマンション並みの個室、大企業の研修並みの更正プログラムは、広いレクリエーション室で親切丁寧に行われる。おまけに、パソコン・医療事務などたくさんの技能を教えてくれるのだ。ほんとに至れり尽くせり。これって、誰が費用を出すの? 受刑者はタダでこーんないい特典が受けられるの?「再犯が減る」?えー。逆に増えるんじゃあーりませんか?ご飯は臭くないし、窓は大きく明るくて開放的だし、職員はいちいち付きまとわないし。キャスターが、「少し待遇がよすぎる感があるとは思われませんか?」と質問していたけど、所長さんでしょうか、刑務所の方は、「ごく軽い受刑者ですから。それにトイレまで監視カメラで監視されているわけですから」と言っていました。「ごく軽い」ったって、犯罪者だよ、犯罪者! 何の罪も犯していない真面目な人間が苦労して家賃を払ったり、資格を取るために勉強してるのに。理不尽だろ、理不尽!!どーしてこの国は犯罪者に異常に優しいんだ!!優しく諭せばどんな人間も更正できると信じてるおめでたい人が多すぎる。その分もっと福祉に力入れろよ。子供と高齢者に。低収入の社会的弱者に。正直者は、バカを見ろってことなの?!もー、激しく怒るわ!!!!!!!+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百二十話 雪 剣の稽古が終わった後、聖羅はひとり村の集落へ向かっていた。 野原をつっきり、田畑のあぜ道を通り、やがて屋根が傾きかけたいくつかの家が建っている一角に来ると、聖羅はその側の楡(にれ)の木に身を隠しながら、そっとうかがい見た。 何人かの子供たちが、毬つきをして遊んでいる。 男の子が二人、女の子が三人――皆、聖羅より年若だ。「いた」 聖羅が思わず口走ったその視線の先にいたのは、良平とまつの娘、雪である。 今年、六歳になっていた。 からし色の着物に赤くかすり模様が入っている。 毬をつくたびに後ろでゆるく結んだ髪が揺れ、楽しそうに笑っている様子が、木の陰の聖羅にもよく見えた。 しばらくじっとそうしていた聖羅は、ついに心を決め、懐をさぐってあるものを取り出した。「――よし」 そうしてそれを握り締めると、口をきゅっと一文字に結び子供たちのいる方へと歩き出す。 さすがに心臓が、どくんどくんと脈打つのがわかった。 一歩一歩、自分たちの方へ近寄ってくる聖羅に、雪のそばにいた珠手が真っ先に気づいたようである。「あ」と小さく声を出し指差した。 それにつられるように遊んでいた子供たちも一斉に手を止め、振り返って聖羅を凝視する。 すると聖羅はまっすぐに雪の前に進み、ぐいっと左手を差し出したのだ。 雪の目が困ったようにくるくると動いたまま、だが無言でいると、「やる」 聖羅はそう言って、雪の手に何かを押し付けくるりと走り去った。 あっけとしたまま雪がそれを見ると、それは綺麗な飾り紐だった。 赤、藤、草色の三色が染め分けてある。 子供たちは皆雪を囲み、わっと声をあげた。 聖羅が雪を初めて見たのは、一月ほど前、寺にまつが雪を連れてきた時である。 まつは、そろそろ雪にも手習いをさせようと思ったのだ。 とはいえ、普通は貴族の子女でもない限り女の子にあまりこういうことをさせる時代ではない。 だがまつは雪がなかなか利発な子供であるということを見抜き、無謀にも女の子でも手習いをさせてみようと考えたのだ。「ミョウジ、よろしくお願いします」 そう言いながら頭を下げるまつの横で、雪は少し不安そうにしていた。 小柄なからだのわりに大きな顔が愛らしい。 雪を見る自分の胸が高鳴るのを聖羅は感じ、思わず疾風に声をかけていた。「疾風、あの子知ってるか?」 疾風は雪を見て微笑むと、「ああ、あれは雪だ。――へぇ、雪も字を習うのか」 と余裕の表情である。 すると、和尚が振り返って早速三人を手招きした。 聖羅は誰よりも早く飛んでゆき、その後に疾風と紫野が続く。「雪は今日から仲間になる。紫野と聖羅は初めてじゃったな。雪じゃ。仲良くするのじゃぞ」 無言で頷く紫野の横で、聖羅は雪の顔に釘付けだった。 ――可愛い。 今まで見たどの女の子よりも、聖羅は雪が可愛いと思った。 広い顔の中で、眉も目も、鼻も口も、小さく控えめであり、耳だけが大きく張り出している。 やっと雪が安心して「こんにちは」と言いつつ、にこりと三人に向かって笑った時、聖羅は頭のてっぺんから火を噴きそうなぐらい、昂(こう)じた。 ――生まれてきて、よかった。 そう思った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月04日

『パイレーツ・オブ・カリビアン2 デッドマン・チェスト』をWOWWOWで観た!今度、『3』を映画館で観ようと、まだ観てなかった『2』を観たわけなんですが。面白かったです。^^でも肝心の船の上より、人食い部族とのハチャメチャが面白くて笑ってしまいました。棒を背負いながら、果物を次々に串刺しにしていくジャック船長はよかった。キーラ・ナイトレイは、相変わらず美人だけど、ちょっとあくが強すぎますね。完全にオーリ、かすんでました。。(見せ場は一杯なんだけどね★)とっても楽しかったんだけど、う~ん、どうかな。もうちょっと画を整理して欲しかったデスネ。2時間30分は長すぎると思いました。なんか、『3』、映画館でわざわざ観なくてもいいかも。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百十九話 春の小川 疾風にとんでもないところを見られた――。 今の紫野の心には、羞恥心以外、何も存在しなかった。 恥ずかしくて恥ずかしくて、泣き出したいくらいだ。 ――あんな女の着物を着て、次郎吉と寝てるところを見られるなんて。最悪だっ。 どこを走っているのか自覚がなかったが、気がつくといつも魚を獲っている小川の淵に出ていた。 咲き乱れる菜の花をかき分けるようにしてそのまま川の流れに入ると、両手を突っ込みすくった水をごくごくと飲む。 それから、こんなに喉が乾いていたのに気づかない自分に、また腹を立てた。「えいっ、えいっ」 いきなり両足で水を蹴り上げる。着物が濡れるのもおかまいなしだ。 紫野は、心の中で自分をなじり始めていた。 ――次郎吉の言いなりになって。女の着物を着て。「えいっ、えいっ」 勢いよく水がはねる。 ――どうして、嫌だって言えないんだろう。どうして、自分でどうしたいかがわからないんだろう?「えいっ、えい――」 春の流れが、ばしゃっ、ばしゃっと音を上げた。 集まっていた小魚が、戸惑うように黒い体を左右に揺らして散り、また安全な岩陰に身を寄せる。 しかめ面の紫野の頬に、黒髪がぺったりと張り付いていた。「そんなに乱暴だと、魚が皆逃げてしまうぞ」 その時、頭上から降ってきた声に、紫野は思わず振り向いて土手を見上げたのだった。 そこには旅姿の人影があった。 すらりとした長身、背中には薬箱を背負っている。 白い長髪を後ろで束ねたその人物は、紫野に向かって菅笠の下から端正な微笑を見せていた。「――高香!」 紫野は川から飛び出すと、急いで土手を上った。「元気にしていたか? 紫野」 息を弾ませ紫野は頷いたが、それが精一杯だ。「和尚さんもお変わりないか? おさとさんの子供たちは?」 紫野はまた無言で首を横に振る。 高香は優しく微笑んだ。「そうか、よかった」 その笑顔はさっきまでの紫野の暗い心を明るくした。やっと、言葉が出た。「高香。また俺と一緒に寝てくれる?」「いいとも」 高香は紫野の頭を撫ぜ、二人は並んで歩き出した。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月03日

こんなダイレクトメールがきましたよ~。【未来を予言する伝説のルーレット! ジャンヌ・ダルクの秘法(ルーレット)】このルーレットを回せば、「ロトやナンバーズの当選数字がズバリ的中!」なんだって。へへへっ。この会社からのダイレクトメールはしょっちゅうきます。私、VIP会員なんだって。(実は今まで何点か買っている)広告は、ほんとウソっぽい。「真ん中の赤い石は、スピリチュアル・ストーンで霊波動が出ている。(謎) 手をかざすと、振動波や温熱流を感じる。(謎・謎) 外国のお偉い博士が保証している。(謎・謎・謎) 世界のメディアが大騒ぎしている。(…謎すぎ)」それに写真はみんな万札広げて、大口開けて、「当たりました~!!」ってわざとらしいし、いつもある【Before】【After】の写真なんか、相当演技がかってる。目の下に黒いくまとかメイクで作っちゃって、「はぁ?」みたいな★しかし、「それでも…」と思うのは私の性格の弱さだわ。「デザインもまぁいいし、当たればラッキー、ということでいっとく?」みたいなのりで今まで数回買ってしまいました。このルーレットもねぇ★実はデザインかなり好みです。ロト6専用ナンバーリングもついていて、いつも数字を決めるのが面倒だと思っている私にとってはいいかもしれない…なんて。(かといって、コンピューターの選択はイヤ)でも買いません。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百十八話 父と息子 昼間の様子が頭にこびりついて離れず、疾風は不愉快だった。 藁の上で抱き合っていた二人、「疾風?」と言った次郎吉の寝ぼけまなこや、こっちを見ようともしなかった紫野の様子を思い出してはいらついていた。 あの後、紫野は無言で着物を脱ぐと次郎吉につき返し、走って小屋を出ていったし、次郎吉はそれを手に、えへえへと頭をかきながら疾風に愛想笑いをするだけだった。 「なんだい。あんな女の着物なんか着て……」 何となく仲間はずれにされたような気分でひとりごちながら家に入った疾風は、井蔵が天井を見上げながら部屋の真中にどっかとあぐらをかいているのを見て、はたと足を止めた。「と、父ちゃん……?」 井蔵が顔を向ける。「おう、疾風か」「父ちゃん、都に行ったんじゃ」 井蔵は頭をかき、「うーむ、そうなんだがなぁ……」 疾風は井蔵の側へ駆け寄ると父を見上げ、「かえでは見つかったのか?」 と聞いた。 すると、井蔵は深い瞳で疾風の顔をのぞき込み、「それがなぁ……、かえでの狂言じゃった」 とうめくように言い、すぐに「ところで、疾風」と話題を変えた。「もしも……もしもなぁ、今、母ちゃんができたら、おめぇ、どうだ?」 いつになく歯切れが悪い。「どうだって言われても――そんな話があるのか」 驚く疾風に、井蔵はまた頭をかくと言った。「源平太に、いおりを嫁にもらってくれとせがまれちまった。……どうしたもんかなぁ」 何という日だろう! 疾風の腹の中で胃袋がでんぐり返り、倒れそうになった。「でも、いおり姉は! ……いおり姉は俺を抱き締めてくれたんだ!」 それを聞いた井蔵の顔が困ったようになり、そして何とも言えず優しくなる。「疾風……女ってぇのはな、ちと変わってるんだ。一筋縄ではいかねぇのよ。むろん、いおりはおめぇのことが好きなんだろうよ。だから、おめぇの母ちゃんになりたいのさ……」「母ちゃんに……?」 ――そうなんだろうか。あれは、そういう意味だったんだろうか。「でも、俺……」 疾風は父の前で珍しくもじもじとした。「俺、いおり姉を守るって、みんなの前で言っちゃったんだ……だって藤吉兄いが、いおり姉は俺のことを待ってるんだって」 しょんぼりと下を向いた息子の肩を、井蔵はポンポンと叩き、「それでいいじゃねぇか」と言った。「守ってくれ。いおりはやっぱりおめぇを待てずに、しょうがなくおめぇの親父と一緒になるって決めたのよ。わしはすぐに年をとっていおりを守れなくなる。だから、おめぇがいおりをしっかり守ってやれ」 疾風は顔を上げた。 その瞳が輝いているのを見た井蔵は、笑みながら息子の頬を軽く撫でた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年06月02日
全23件 (23件中 1-23件目)
1