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コレ見ました。『サイレントヒル』コナミのゲームが原作ということですが…いやあ、ザンコクでしたね。。。★映画的には、好きですよ。灰の降る白いゴーストタウンはムードたっぷりでよかったし、最後まで謎を残しながらグイグイ引っ張っていく面白さはあったし。さらに、ラストは驚愕だし…でもねでもね。火あぶりは残酷すぎる!! ほんとにひどいよォォ~狂信者って、ほんとに怖い。あんなに酷いことを、小さな少女にするなんて!(>
2007年08月31日

ジャ~ン!!これをご覧になって♪なんて金ピカなの☆この春くらいに(オイオイ-_-;)「一週間、美輪さんの待ち受けにすると幸運が訪れる」っていうのが流行ったらしいですね。まあ御大は今もご健在ですから、遅くないかも…ちょっとやってみようvあと、↓こ~んなのもありましたよ!(「開運金箔ドットコム」さん)どちらかお好きな方を待ち受けにしてみる?でもなんか、美輪さんのがオーラ放ってるよなぁぁ。。。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十八話 おしら一座(一) 幕の中では、すでにたくさんの人がひしめくように立ち、互いにしゃべりながら前方を睨んでいた。 藤吉はともかく、三人はまだ背が足りない。ぴょんぴょん飛んでいると、皆笑いながら前へ押し出してくれた。 そのおかげで、何とか見える位置に落ち着いたものの、聖羅は紫野を引っ張って、さらに前の方へ割り込んでいった。「あいつ、やけに張りきってるな」 あきれたのか感心したのか、疾風はついでにあくびをすると、自分はそこで藤吉と一緒に見ることにした。 だが四人とも、次第にわくわくしてきていたには違いない。 まるで祭りの前、巨大な焚き火が焚かれる直前のようだ、と疾風は思った。「何が始まるんだろ」 聖羅は、また落ち着きなく首を伸ばした。 前方には、地面より高くなるように舞台のようなものが作ってあるのがかろうじて見えた。「紫野、見えるか」「うん。見える」 見ると、紫野は屈んでいる。 聖羅はただちに首を引っ込めると同じようにしゃがみ、紫野を見てぺろりと舌を出した。「早う、やれい」 誰かが叫んだ時である。 「シャン」と鈴の音が鳴って、あっと思う間に綺麗な色の布をまとった女たちが走り出て、舞台の上に飛び乗った。 髪に幾筋もの綺麗な飾り紐を編み込み、顔にも完璧な化粧をほどこした五人の女は、皆一様に赤い唇をほころばせ観客に向かってにっこり笑うと、太鼓と鈴の音に合わせて舞い始めた。 そのしぐさは見たこともないほど優雅で、表情は妖艶である。 畢竟(ひっきょう)、京の女とはこれほど綺麗なものなのかと、四人は驚嘆した。 女たちは音に合わせて爪先立ちで回り、体や腕にまとった薄い色布をひらひらと舞わせる。そして妖しげな視線をおくるのだ。「まるで、天女じゃ……」 聖羅の頭の上から、野良助がうっとりとつぶやいた。男の腰がふらふらとかすかに揺れている。 (ふぅん、てんにょ?) 気にかかる言葉だ。聖羅は、これはぜひ覚えておこう、と思った。 女たちは狭い舞台にもかかわらず、立ち位置を入れかわり立ちかわり、そのたびに聖羅や紫野の前に違う女が立ち、必ず目を合わせていく。 今や二人とも、女たちの視線から目をそらすことは出来なかった。しゃがみ込んだまま、ひたすら女たちを追っていた。 やがて五人が舞台の後ろにへばりつくように立ち並ぶと、新たな女が現れた。 その女はさらにごてごてと着飾っている――かに見えた。 が、実際は肩にたくさんの細い色布をかけていたにすぎぬ。 彼女が正面を向いた時、四人はそれぞれの場所で卒倒しそうになった。 ――なんと、彼女は白く豊かな乳房をあらわにしていたのである!「待ってました、おしらっ!」 だが観客は一斉に拍手を送り、歓声を上げた。 疾風と藤吉は、思わず真っ赤な顔でたがいに見合い、紫野と聖羅は一瞬目を見合った後、けらけらと笑い出した。 おしらはばっと布を振り上げると、腰をくねらせて舞い始めた。 太鼓は鳴らない。その代わり、おしらの両足首につけられた鈴が「シャン、シャン」と響く。 そしておしらは、この世のものでないような美しい声で言った。「わらわは、アマノウズメ。天上の舞い手じゃ」 ――シャン、シャン、シャン、シャン…… おしらは舞いながら、他の女たちと同じように、なぜか紫野と聖羅の前でちょっと間を取ったようだった。 そしてその流れる瞳で二人を見、ふっと微笑んだのだ。 聖羅はおしらと目が合った時、本当に倒れるかと思った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月29日

いやいや。26日はオークションが一斉終了して、連絡やら梱包やらにおおわらわ。で、昨夜は書き込もうと思ったら、ちょうど楽天さんのサーバーが調子悪くって気がそがれました。とりあえず、今朝更新だけしておこうっと。オークションは、やっぱり売れ残ったのも多かったですが、思ったよりも最後で入札がありました。^^でも、送料を確かめていないのもあったので困惑。結局、本の落札代金100円+送料340円の合計440円請求して、郵便局に持っていったら「450円です」っていわれちゃったのもありました。(T_T)ガビ~ン★「140円です」って言われても、200円もらってるから200円切手を貼ったり。家に量りがないのでとっても不便です。さて、今日も今から郵便局とコンビニへ荷物を持っていかなくちゃ。それにしても、せっかくたまったお金なのに、早速『エレンディラ』公演のチケット買っちまったよ★も~、私って、サイアク…(ToT)(ToT)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十七話 京の夢(二)「何か京って、殺風景だな。それに人が多すぎる」 疾風がぽつりと言い、三人も頷いた。「埃っぽいし、色がないや。白と茶と灰色だ。あの松の色だって――」「この竹林は綺麗だけどな」 藤吉がそう続けてくれ、聖羅は何とか笑った。「みんな、どこに住んでるんだろう」 紫野が首をかしげると、藤吉が、「あの塀の中さ。すごい大きな屋敷なんだ。何十人も一緒に住んでる」 と教えてくれた。 紫野は残念そうに爪を噛んだ。「よく見なかったな」「そりゃ見えないさ。俺も中を見たのは一度だけだ。あとの人たちは――河原に住んでいるらしい」「河原?」「ああ。河原では、結構楽しいこともやっているらしいぞ」 かくして四人は河原にやってきた。 なるほど、この通りにはもっといろんな人々が通る。 自分たちと似たような百姓や旅人や、子供や老人もいる。 掘建て小屋のような家がずらりと並び、そこからはひっきりなしに人が出入りしていた。 少なくとも、さっき通りで見たようなつんけんした人はいない。 河はきらきらと光を散らしながら穏やかに流れ、木々もみずみずしい緑の葉をやさしい風に揺らしていた。「あっ、あれは何だ?」 少し気持ちが明るくなった聖羅が、河のはたにひらめく何本かの赤や黄の旗を見つけて叫んだ。「行ってみよう」 近づくにつれ、旗には墨文字で『おしら一座』と書いてあるのがわかり、そのすぐ側の幕で覆った囲いの中から太鼓の音がどんどんと聞こえてきた。 よく見ると、右にも左にも似たような旗が立ち、それぞれの囲いの中では何か「楽しいこと」が行われているようだ。「さあさあ、『おしら一座』の出し物が始まるよ。お代は見てからで結構。評判のおしら、お見逃しのないように」 すっきりと通る女の声に、人々は吸い込まれるように幕の中に入って行く。「俺らも行こう、疾風」 はしゃぎ気味の聖羅は、紫野を伴ってすでに走り出していた。 疾風は藤吉と顔を見合わせ、藤吉が「まあせっかくだからな」と言うと、眉をちょっと上げて同意を表明した。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月28日

あまりの暑さに、くた~っ★だめですねぇ。かえって気がだれてしんどいです。何も出来ません。大阪世界陸上が今朝から始まっていますが、全然見てません。てゆうか、この暑い中、アスリートは大変ですね。マラソンを走り終えた選手が、「普通の人なら死んでます」って。「ごもっとも~」と思ってしまいました。春とか秋とか、もうちょっと気候のいい時にできないものなのだろうか。体力の限界に挑戦、っていうのもいいけど、健康第一でしょ★見てるほうも、つらいのでは?^^;小説の方も、そんなこんなで進まないよう。で、今までのを見たら【紫野ちゃんの一年=20話】くらいのペースで書いているので、単純に計算してもあと、100話!(@_@; オーマイガーッ!!!…とたんに疲れましたわ。。。ヤダヤダ、モットハヤクオワリタイ★++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十六話 京の夢(一) こうして都に行くという紫野と聖羅の夢ははかなく潰(つい)えたが、その気持ちをくんだ井蔵は、藤吉を水先案内人として三人を都にやることを提案した。 三人が――とくに紫野と聖羅が、喜んだのは言うまでもない。 じつは、ここ草路村から京の都まではそう遠くない。「足の鍛錬になるから、歩いていけ」 井蔵はそう言ったが、本当のところは、「侍でもない、まして子供が立派な馬に乗って京に乗りつけるなんぞ、とんでもない、目立ちすぎる」ということであった。 むろん、京への道中は野武士や追いはぎなど危険がいっぱいだ。今まで大人たちが彼らを京へやることを許さなかった理由がそれである。 だが彼らはそれだけの訓練を受けている。大丈夫だ、と井蔵は思った。「気をつけて行けよ。藤吉、頼んだぞ」 こうして三人は、よく晴れた日に、草路村をうきうきと発っていった。 道中は平和でじつに楽しく、何の問題もなかった。 春の陽射しは暑すぎるということもなく、夜も火をたけばぐっすりと眠れる。 とくに急(せ)く目的もなく、重い任があるわけでもない今回の旅は、気ままそのものであった。「たまにはいいな、旅も」 鳥たちが高く飛ぶ空を見ながら、藤吉も言う。「そうだろ。かえでにガミガミ言われなくてすむし」「疾風、こら」 二人は大声で笑った。 時々、人とすれ違う。都に近づくにつれ、その数は多くなり、また格好も違ってきた。 自分たちとさして変わらない田舎風の身なりをした人たちとは出会わなくなり、商人風のせかせかと歩く男たちや笠をつけた綺麗な女たちが、すれ違うたび四人をじろじろと眺めていく。 一度、三人の女たちが興味深げに見、通りすぎてから甲高い声を上げて笑い合った時、疾風は顔を朱(あけ)に染め、「おい、藤吉。俺たち、そんなにひどい格好してるのかな……」 と言ったことだった。 実際、四人はやっぱり場違いだったのである。 それは石造りの橋を渡り、京の都に入った時には歴然としていた。 すさんだ、とはいえ、京はやはり京である。 草ぼうぼうの荒れ果てた平地が続いていたかと思えば、突然、朱塗りの大門の向こうに広い通りが現れた。 両側に、整然とした白塗りの塀がどこまでも続くその通りを、見たこともないような牛車がのろのろと進む。そしてその通りを悠然と歩いているのは、あの稚児衣装を大きくしたような着物を着、頭に変な帽子を被ったやけに顔の白い男たちや、長い刀を脇に刺して大またで歩いている貧相な侍たち、それから驚いたことに、ミョウジと同じ僧侶の格好をしているのに長槍や剛弓を手にし、鎧までも身に着けた男たちの集団であった。 一方、目を転じれば、その脇で土ぼこりにまみれながら物乞いをする人たちの列。 皆、同じ京の人間である。 そして皆、四人をどこの田舎者かとじろじろ見た。公家も、侍も、乞食たちも。 紫野は不思議な感じがした。 聖羅が小声で言った。「どこか細い道に入ろう……」 こうして竹の屹立する藪の側の誰もいない小道に出た時、一同は思わずほっと息をついた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月25日

「お祈りパンダのウイルス作者ら4人、中国で起訴」っていう記事に、お祈りパンダとは何ぞや?と思い見てみたら、コンピューターウィルスのことだったのね~今年の初めに猛威を振るっていたらしいけど、全然知らなかった★(詳しい情報は、ココで!)これさ、感染すると、アイコンが全部「お祈りパンダ」に変っちゃうんだって。ふざけてるよね(笑)いやいや、笑い事ではないんですが、なんか面白いなあと思って…^^;いや、ウィルスは困るんですよ、絶対に★でもなんか笑っちゃうと思って…^^;スススミマセヌ★++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十五話 稚児化粧(十)「紫野」 だがその時、自分を呼んだ声の主――中庭から現れた新たな人影に、紫野はよりいっそう瞳を大きくした。「高香!」 紫野は立ち上がりはしなかったが、水干に通した腕を広げ、嬉しそうな声を出した。「高香、いつ来たんだ? たった今?」 高香は「しっ」と口の前に指を一本立てると、「いい子だから、疾風の言うとおりにするんだ。後で説明する」 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、今度は背後の障子戸がすっと開き、聖羅が忍ぶように入ってきたではないか。「どうだった、聖羅」 疾風が問うと、聖羅はひとつ頷いた。 紫野は座したまま、何が起こったのかわからず、きょろきょろしている。「今、恵心と話してるぜ。恵心が、自分も京へ連れていけって。約束だろうって。――何の約束だろう?」 和尚と作造が寺にいないようだと聖羅から聞かされていた疾風は、ピンときた。苦々しげに「恵心のやつ、紫野を売ったな」と言うと、高香と目を合わせ頷く。 高香が言った。「さあ、紫野。早く」 かくして恵心も謀って難なく事を収めた墨斎が、鼻歌交じりにやってきた。 稚児衣装を着て鎮座する愛らしいその後ろ姿に思わずにんまりとし、背中から抱き締めると、「待たせたのう。ささ、わしの部屋へ。床の……いや、儀式の用意もできておるぞ……」 そう言って、胸の方に伸ばしたその手をさわさわと動かした。 (おや? こんなに大きな子だったかな? 何やら少しいかついような……) ふと疑問が浮かんだその瞬間、振り向いた稚児の顔に「ひゃあっ」と悲鳴を上げ、墨斎は腰を抜かした。 目の回りと鼻の頭が真っ黒で、唇は血が滴るように真っ赤である――その唇が、にっと笑った。「おま、おま、おまえは誰だっ」 化け物稚児、すなわち疾風は、さっと立ち上がり、低い男の声で「あっはっは」と笑うと、「このすけべ坊主が。よくも紫野をだまそうとしたな。あれを見ろ」 と中庭を指差した。 顔中引きつらせた墨斎は、反射的にそちらへ目を転じ、即座に剥いた。「そ、そ、そちは……」 中庭の松の木の前に飄然と立ったのは、白く輝く長身の影。「私の顔を覚えておられましたか。ならば話が早い。――墨斎上人、すぐにここを出て行かれよ。そして、これ以上御名誉をおとしめられたくなくば、この村には留まらぬことです」 毅然と言い放つ高香である。 その後、毒づきながらもそのまま逃げるように寺を出て行った墨斎の不在を嘆いたのは、恵心ただ一人であった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月23日

先日、ヤ○○オークション「無料出品日」だったので、30点ほど一気に出しました。いつも処分しようと思ってて、でもナンダカンダで愚図愚図してましたから^^;いちいち写真撮るのも面倒なんですよね~今、「一月3点まで無料出品」キャンペーン中みたいですが、3点じゃ追いつかないヨ★たかが30円なんですが、この出品料@10円が惜しいんですよね。。。まあ、ヤ○○も儲けてるだろうから、ちびちびケチらせていただくわ。きっとこの日は出品が多かったんだろうな。ちりも積もれば。ヤ○○にしてみれば、大損かもね。でも、知~らないっと♪で、現在は入札がちょぼちょぼ…とうてい全部は落札されないだろうな…残ったら、結局@10円払って再出品か★ゲッ!誰でもいいから、入札してェ~☆++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十四話 稚児化粧(九) 紫野はいきなり疾風が現れたので驚いたようだった。 だが逆に、疾風も驚いた。 紫野は稚児衣装を着こみ、髪を一つに束ねておとなしく部屋に座っていたが、その見なれない厳(おごそ)かともいえる様子に面食らった。 白い水干、赤い袴。 それらは紫野の黒髪と白い顔をよく映している。 疾風は思った、少なくともこの村で、これ以上の「綺麗な」子供に出会うことはないだろう。 (だけどそれは、衣装のせいだ――これを着るために、紫野は体を清めたのか) ふと、以前の湯浴みする紫野に当惑させられた時のことが浮かび、疾風は顔を火照らせた。 すぐ、それを打ち消そうと頭を振る前に、紫野が抑揚なく言った。「まだ墨斎様の返事を聞けてないんだ。今夜が終わったら考える、って」 もぞもぞと尻を動かし、「これから、墨斎様の部屋で朝まで過ごす儀式をする。疾風、悪いけど、聖羅と明日また来てくれ」 とにかく、紫野がまだこうして無事だったことに、疾風は安堵していた。 すでに先の動揺もおさまりにこりと微笑む余裕を見せ、いたずらっぽく言った。「儀式? 儀式って、何をするのか知ってるのか?」「……ただ一緒にいるだけだ。墨斎様と」 言いながら、鼻に皺を寄せる。そして少し腰を浮かせ、また尻を動かした。「どうした? 落ち着かないみたいだな」 すると紫野は、例の小さな油壷を取りだして疾風に見せた。 それは紫野の白い指に挟まれて、飴色にぬるりと光っていた。「これを……塗ったから。気持ちが悪い」「それをどこに塗ったって?」「ん……」 あまり大きな声で言えないのか、紫野は疾風を手招きすると耳に口をつけ、ひっそりと何やらつぶやいた。「尻の穴だと?」 信じられないというように疾風が聞き返し、紫野は顔を赤くする。「これが一番肝心だって言われたんだ……稚児になるって、変なことをするんだな」 もう待っている必要などなかった。「紫野、それを脱げ!」 大声にならないよう、だが強い口調で疾風は言った。「脱ぐんだ!」 思わぬ疾風の態度に、紫野は目を丸くし、それでも「嫌だ」と言い張った。「稚児になって、京へ行くんだ」◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月22日

本日の読売新聞一面記事に、【卵子だけの子マウス誕生、成功率4割達成】というのがありました。ええー!! メスだけで受精できちゃうの??(@_@;てことは、子孫存続に、いよいよオスの出番はなくなるわけ…?おまけに生まれてくる子供は、みんなメス。どうゆうこっちゃ☆この研究をしている東京農業大の河野教授は、「人間への応用は全く考えていない」とおっしゃっているらしけど、そりゃそーでしょ★女性ばっかりの世の中になったら、えらいことですものね。でも、正直に言うと、女性専用車両を利用している私にとりましてはそのほうがよくってよ(笑)女性の男性化が進行するかもしれませんが、それでもレイプを含む暴力沙汰や戦争は間違いなく減るでしょう。政治も子供とお年寄りにとって、今よりよくなるでしょう。まるで、アマゾネスの世界のようだわ♪ちょっとそれも困るけど。なんだか、このニュース、男性の必然性をあっさり否定してしまったように感じたので、愉快…(あわわ)気の毒でした^^;++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++また、悲しいニュースもありました。私の憧れだったカリスマファッションモデル、山口小夜子氏が亡くなりました。私はこの方に憧れて、ファッションモデルになろうと思ったのです。到底到底、及ぶこともありませんでしたが、本当に不思議な魅力を持った素敵な方でした。心より、ご冥福をお祈りいたします。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十三話 稚児化粧(八) 村人たちは三々五々、散っていった。 見張り台の下で、疾風と聖羅から今朝のことを聞かされた高香は、眉をひそめ問うた。「紫野が稚児に?」 うんと頷きつつ、疾風は尋ねる。 物知りの高香なら、きっと知っているだろうと期待して。「高香、稚児って何だ?」 聖羅が両手を振って割り込んだ。「だから偉い坊さんの……」 だが高香はそれをさえぎり、「何という名の僧侶だと?」 その言い方には、珍しく切迫感が感じられる。 聖羅は思い出しながら、言った。「大和の高僧だって。ボクサイさま、って言ってた」 そのとたん、高香の顔色が変わり、「すぐ寺に行こう。止めなくては。――疾風、馬を借りるぞ!」 即座にカゼキリに飛び乗ろうとした。「待ってくれ、高香。俺たちも行く。聖羅、行くぞ!」 こうして三人は馬で寺へと駆けた。 高香は疾風の後ろに乗り、駆けながら疾風に説明した。 稚児というのはたしかに高僧の世話をする者だが、中にはみだらなことを楽しもうという愚僧もいる。紫野を京へ連れていくなどと言って稚児にしようとしているのは、まさにこの愚僧――よりにもよって、大和の墨斎上人とは。「私が大和の守護代伊勢実友様のお傍にいた時のことだ。ある寺から、稚児の様態がおかしいから見てほしいという使いが来た。行ってみると、稚児が体をひどく傷つけられ、高熱を出してふせっていたのだ。和尚に尋ねると、彼には墨斎上人という僧侶の世話をさせたという」 カゼキリが大きく旋回し、横道に入った。 高香も疾風も馬に合わせて体をよじる。道は少しばかり上りになり、馬の速度がゆっくりになった。「坊主の世話をすると、熱が出るのか……その稚児、何かばちあたりなことでもしたのかな?」「いやいや、そうじゃない」 高香は言った。「稚児は体中痣だらけで、ひどく怯えていた……墨斎上人から虐待を受けたことはあきらかだったのだ。それで私は彼に会うことにした――」「おおい、疾風。いったい紫野に何があるんだ? 高香、ボクサイさまって悪いやつなのか?」「黙ってろ」 後ろから叫ぶ聖羅を疾風は制すると、「それで、どんなやつだった?」と高香にうながした。「彼は年寄りだったが……外見はともかく、好ましからぬ気を感じた。上人は、稚児が言うことを聞かないから少し力が入ったかもしれぬ、と言った。だがあれは嘘だ。でなければ、あんなに稚児が怯えるはずはない」「許せないやつだな」「そうだ、許せない。さらにその折り、付近の村で、何人もの子供が同じような被害にあっていることを偶然聞き及んだのだ。皆、食べ物や金でつられて墨斎上人に一夜従った子供たちばかり。中には腕の骨を折られかけた子もいる――私は即座に実友様に訴えた。結局上人は、実友様の命により、大和の国から追放になった」「そんなやつが、紫野を……!」「おそらく、都に連れていってやると言ってだましたのだろう」 高香の話を聞いて憤慨した疾風は、即座にあることを閃いた。「高香、赤い色の出る実を摘んでいこう」「赤い色の出る実?」 もう風は夕方のそれである。 二頭の馬は、たてがみをなびかせて走った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月20日
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ついに買ってしまいました…【東芝 デジタルハイビジョンチューナー内蔵VTR一体型HDD&DVDレコーダー RD-W300 】で、本日届きました^^;掃除しながらごちゃごちゃ設定してたら、こんな真夜中になってしまったよぅ★眠ーい。。なんか、BSが入らないんですけどぉぉぉ。今日はもう、力尽きました(x_x)でもこれで一応、DVD見れるし。ヤタ☆++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十二話 稚児化粧(七) 新しい見張り台は古いものより六尺ほど高く、頑丈だ。 去年の秋の長雨のため、土砂崩れで倒壊した以前のものに代わる見張り台の建設が、この冬の間に急ピッチで進められたのだ。 完成に近づいた今でこそ放免されたが、むろん三人も、最初のうちは毎日のように作業を手伝ってきた。警固衆であるから当然の仕事である。 だがこの見張り台の建設に関しては、かなり小さな子までたずさわってきたのだった。 彼らは力がなくとも、石の一つ、棒の一本を運んだ。それは寄り合いで話し合って、彼らの親が積極的にそうさせたのである。 自分たちを守るための見張り台――。 どんな人間にもその自覚をしっかりと根付かせ、本当の意味での皆の見張り台にするためであった。 今、一連の作業を終えた男たちの顔は、汗にまみれ輝いている。 その中に、疾風は長吉を見つけた。 長吉とは次郎吉の葬儀以来、すっかり疎遠になっていたが、この見張り台の建設のおかげでまた少しずつ話をし合うようになっていた。「よう、長吉。調子はどうだ」 すると振り向いた長吉が、返事をする代わりに神妙な顔をして近寄って来た。 そして疾風の前に立つと、ひそやかな声で、「あのな。今度姉ちゃんが帰ってくるらしいんだ。その時おまえに会いたいって」 もう疾風のことを「兄貴」とは呼ばない。が、疾風もそんなことは気にしていなかった。「茜が? ……ふぅん、わかった」 そして片手を上げ長吉と別れると、上にいる井蔵を見上げ、聖羅に「上るぞ」と声を掛けた。 長髪を風になびかせながらするすると上まで上った二人は、そこから村の外を見渡し、「おお」と声を上げた。 ここに上がったのは、久しぶりだ。 二人同時に目を細め、景気に見入る。 薄い青の空には、これまた薄い雲がたなびき、やや春霞にかすむ見渡す限りの広原の向こうには、きらきらと川の流れが見えていた。 そのまた向こうに、低い小山が二つ連なっている。(手前の小山を一つ越え、ここからは見えないが、もう一本川を渡ったあたりが嘉平次の村だ) 空をひばりが高く飛び、鋭い声を上げつつ、また地面に向かって落ちていった。「高くて気持ちがいいな」 疾風が片手を目の上にかざした刹那、強くなった太陽の光が少しずつ花開き出した広原の一部を照らし、そこだけを鮮やかに浮かび上がらせた。 白や黄色の花びらが、緑の中で踊るように光っている。「光の柱だ」 聖羅が感心してつぶやいた。「いい見張り台が出来た。これなら、そこいら国人のものにも劣らねぇ」 井蔵は上機嫌で顎を撫でている。 そこで疾風は切り出した。「親父。 俺たち、都へ行ってくる」「都へ? いつだ」「……今日、これから」 さすがに井蔵も驚き、「何しに行く? 何か急な用でもあるのか」 と言った。 今度は聖羅が口を開く。「親父さん。俺たち、どうしても都へ行ってみたいんだ。紫野が稚児になって偉いお坊さんについて京へ行くっていうから、俺と疾風もついていくことにしたんだ」 それを聞いて、井蔵はさらに目を丸くし、声をうわずらせざるを得ない。「紫野が? 稚児になって偉い坊主と京へ行く、だって?」 その時、ふと顔を上げ彼方を見た疾風の目に米粒ほどの人影が映ったが、それが誰であるか、疾風には瞬間にわかった。「高香だ。高香が来た」◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月19日

妹一家が今朝、名古屋へ帰りました。で、猫にごはんをあげようとふと見ると、猫カンのビニールの部分に ↓「さがしてね 10ぴき しりみんマーク」 めちゃ笑う☆これは明らかに妹と甥っ子の仕事だ。(甥っ子は『ウォーリーを捜せ!』が好きなんだって)思わず探しちまったよ★なるほど。次々と見つかりましたよ。^^「しりみん」が次々。ホンマに何を考えるやら。^^;ティッシュボックスの横だ~おっと、こんなところにも~☆そして最後の「しりみん」は、ここっ!! ↓(爆)…って、これで正解かな?最初のもあわせてめでたく「10ぴき」だけど。もしかして、まだどこかに1ぴき隠れてる???++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百八十一話 稚児化粧(六) 「えっ。京へ行くだって」 疾風は今の京の都が、荒れて何の魅力もないことは知っている。 夢を壊すのは可哀想だが、そろそろ二人にも本当のことを知ってもらってもいいと考えた。 (それより三人だと、楽しい旅になるかも知れないぞ) そういう思惑も出た。 聖羅はお祭り気分でうきうきしている。「偉いお坊さんが紫野を稚児にして連れていくらしいから、俺たちはその後をついていくんだ」 疾風は、水を汲もうとしていた手を思わず止め、「稚児? 紫野が稚児になるのか?」 と聞いた。 そういえば、前に一度、紫野が『疾風、稚児って何だ?』と聞いてきたことがあった。あの時、知らないと答えた自分に紫野は、『疾風でも知らないことがあるんだな』と目を丸くしたのだった。「そうらしい。今その儀式とやらの準備をしてる。体を拭いて、稚児の衣装を着るんだって。今日は一日、儀式があるから外に出られないと言っていたぞ」「ふーん。そうか」「な、疾風。それより早く寺へ行こう。置いて行かれたら困る」 疾風はちょっと考えた。「でも、親父に話していかないと。おまえもお爺とお婆にちゃんと話してこい」 すると、聖羅は頬をふくらまし、「お爺もお婆も、俺が疾風と一緒ならどこに行っても心配しない。村を出る前にちょっと寄って話すよ。それより親父さんはどうしたのさ」 水を汲み終えて振り返った疾風は、やれやれと肩をすぼめた。「見張り台に行ってる。俺も今から行くんだ。――おまえも来るか?」 こうして二人はそれぞれ、カギキリとナガレボシに乗って村外れの見張り台の下までやって来た。 歩いてくるのとは違い、馬だとあっという間についてしまう――気持ちは爽快だし、馬というのは何と素晴らしいのだろう! 集まって作業している男たちと挨拶を交わしながら、二人はその間を縫うように進んでいった。 疾風が井蔵の居場所を聞くと、村人の一人が見張り台の上を指差しする。 二人は同時に顔を上げた。 なるほど、ずっと高いところで、井蔵の屈強な背中が見え隠れしている。「親父」「おお、疾風か。どうした。上がって来い」 井蔵が、ほとんど完成している新しい見張り台の上から答えた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月18日

スマトラオオコンニャクっていう世界最大の花が、イタリア中部のフィレンツェにある博物館で見事に開花したそうです。★写真は、ココ!!ひゃあ、おっきい★(@_@; 2メートルだって!!私はおっきい(大きすぎる、の意)動物とか植物に、すごく恐怖を覚えます。修学旅行で行った博物館の、ものすごくおっきい熊や鹿に走って逃げました。あと、植物園で、おっきいシュロみたいな植物に悲鳴を上げました。きっとこれも悲鳴もんよ★よくこのおじさん、平気だな…。(-_-;ところで、このスマトラオオコンニャクさん、「受粉を行う昆虫を誘い込むために腐敗臭を放っている」らしいです。…(>o
2007年08月17日

今日は、臨時休業していつものごとく、妹と姪っ子と三人で三宮をぶらぶらしました。^^すっごく暑くて、30秒と日向を歩けないよ★ほんとに猛暑。デパートに入っては、涼をとる。できるだけアーケードの下を歩く。そうしないと汗が噴きだします。外で作業している人たちや、はたまた甲子園で闘っている球児たちは大丈夫なんでしょうか? と思わず心配になってしまいました★で、私たちは散策の途中で、また「フーケ」に入ってケーキをいただいたりして♪満足でした♪で夜は焼肉。満腹だっちゃ◎で猫たち。姪っ子がケイタイで激写!してくれました。^^可愛い!!!!!(親バカ*^o^*)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十九話 稚児化粧(四) 紫野は目の前の老僧を凝視した。 得体の知れないものを、何でもまっすぐにじっと見つめることは、紫野の癖である。 老僧は髭こそなかったがごま塩の白眉が伸び放題で、その下に小さな、しかし決して優しそうではない目がしわに埋もれていた。 唇ばかりが濡れて、やけに赤い。 あまり好きな顔ではなかった。「おまえにこれをやろう」 墨斎は、例の稚児衣装を差し出すと、大仰な身振りでそれを広げだした。 紫野はほとんどしかめ面でそれを見ている。 (こんな衣装はいらない。ハナカゲにだって、乗れないじゃないか)「知っているか。これは都の稚児が着る衣装だ。この衣装を着れば、おまえも都の稚児になれる」「都の?」 恵心の言ったとおり、紫野の心がぐんと動いたのを見て取った墨斎は、さらに得々として話し続ける。「わしはこれから京へ上る身じゃが、稚児を一人連れて行かねばならん。これを着た稚児をな。だからこれをおまえにやるということは、おまえを京へ連れて行ってやるということじゃ」 紫野の瞳がぱっと輝いた。「京へ?!」「行くかね? 京へ」「うん、行く!」 (よし――!) 心の中でそう叫びながら、それでも墨斎はゆっくりと頷き、より厳かに言った。「それなら稚児になる儀式を行わなければならない。稚児は、わしのように身分の高い僧に仕える者じゃ。まず身を清め、この衣装を着るのだ。そして今宵は朝までわしとこの部屋で過ごさねばならん。これは何より重要なことであるぞ」「うん。わかった」 いとも簡単に二つ返事をすると、紫野は稚児衣装を手に取った。が、ふと気になったかのように、「でも俺、またここに帰ってきたい。それでもいいの?」 すると墨斎は顔の前で両手を振り、「むろんじゃ。好きなだけ京見物をしたら、またここへ送り届けてやろう」 それを聞いて、紫野はまったく安心したようだった。「うん! じゃ、着てくる!」 と、稚児衣装をつかんで部屋から走り出そうとした。「おっと、待て待て――大切なものを忘れておった。これを」 そう言って墨斎は、懐から小さな油壷のようなものを指に挟んで取り出した。「これが、要(かなめ)じゃ。もっとも神聖なものじゃぞ。いいか、これの使い方はな……」 ゆっくりと、含むように、墨斎は説明しはじめた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月16日

『小説家になろう』というサイトで、【夏ホラー2007】と【おとなの夏ホラー2007】という企画をやってました。ここで小説を書いている皆さんが、一斉に15日に自分の小説をアップされたようです。う~む、すごい☆両方あわせて、60を超える短編ホラー小説が読めるのです。皆さんの力作です。CAPYBARAさん(藤村香織さん)も、【大人の夏ホラー2007】に二作品もアップされています。すばらしい。皆さん、よくストーリーを思いつくなぁ。。ほんとに感心します。またゆっくりと色々な小説を楽しませていただくことにいたします。いつか、私にも参加できる企画があれば、と願いつつ。。。(-_-;★【夏ホラー2007】は、コチラ★【大人の夏ホラー2007】は、コチラ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十八話 稚児化粧(三) 恵心は、こほんと一つ咳をした。「すぐに戻ってくるでしょう。今、朝駆けとやらで馬を走らせていますから。部屋へ行かせましょうか?」 それを聞いた墨斎は、にやりと笑った。「頼んだぞ――そなた、なかなか気が利くではないか」「墨斎様。その代わり後で私の話も聞いていただけますか? 聞いてくださるなら、もう一ついいことをお教えしましょう」「おお、聞くとも、聞くとも。いいこととは、何だ」 恵心は、ますますつんとした顔つきになった。もったいぶったように、「それはですねぇ……紫野は案外単純なところがあります。あれの望みをちらつかせれば、何でも墨斎様の言うことを聞くでしょう」「望み、とは」 恵心が、くふっ、と笑った。「私が言ったというのは、秘密ですよ……」 そうして墨斎の耳元に手を当てて、ぼそぼそとつぶやいた。 「よしよし。おまえはいい子だな、ハナカゲ」 朝駆けから戻った紫野は、ハナカゲの背中の汗を拭いてやり、それからナガレボシにも声を掛けて部屋に戻ろうとした。 たぶん午後になれば疾風か聖羅が来るはずだ。それまでに僧坊の廊下掃除をするのが紫野の役目なのだ。 恵心に呼びとめられた時、気持ちがすっかり掃除のことにいっていた紫野は、ちょっと邪魔をされた気分になった。 だがいつもはつんけんしている恵心が、今はにこにことしているではないか。 紫野はそのことに好奇心を抱くと、立ち止まってじっと恵心を見つめた。「紫野。和尚様と作造さんは、村に急な用が出来て先ほど出かけられたよ。だから私とおまえに墨斎様のお世話を頼んでいかれた」「墨斎様?」「そうだ。大和の偉いお坊様だよ。夕べ遅くに見えられたのだ。ぜひおまえとも話をしたいとおっしゃっているので、今からお訪ねするといい」「ふぅん」 妙心寺では、これまでにも少なからず旅人や行商人を泊めてきた。それゆえ、こんなことは珍しいことではない。 紫野はとくに警戒もしなかった。「もしかしたら、私とおまえによいものをくださるかも知れないよ」 紫野にしてみれば、恵心がうきうきしていることの方が尋常でない。 掃除のことはすっかり忘れ、何が起こるのだろうかという気持ちで、恵心に連れられて墨斎の部屋を訪ねた。 だが障子戸を開けたとたん、墨染めのみすぼらしい法衣を着た男が気味の悪い甲高い声を上げ、紫野は思わず体を引いてしまった。「ほほう、よくぞ来た。さ、さ、ここへ座りなさい。紫野とゆうたな。わしは墨斎じゃ。大和の国では、皆がわしを『げに稀なる高僧よ』ともてはやしてくれたことであるぞ」 墨斎は紫野の両肩を後ろから包むようにして部屋に真中に連れていくと、恵心には「下がれ」と指で合図をし、紫野を座らせた。 そして声も優しげに、「わしはの、おまえにおまえの望むことをしてやれるかも知れん」 と言った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月15日

おかえり♪ いらっしゃい♪どんな言葉がいいのかな大切な私のもうひとつの家族に、またこの夏も会えて嬉しい何気ない笑顔の中に それだけで通じ合うものが見える伸びやかな手足 ほんのり桜色の頬に また少し大人になった貴女をかんじるの熱く焼けた肌 圧倒する若さ ほんとうに愛されているんだねいつもこのひととき 神様は私にも"家族の喜び"を忘れずに与えてくださるそのことに感謝しますよい夏でありますように++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十七話 稚児化粧(二) だが和尚は差し出された衣装を受け取らなかった。 柔らかに笑い、頭を下げ、謹んで言った。「あの子には作法も何も教えてはおりませぬ。あなた様のような立派な方のお相手が勤まるとも思えませぬ。恐らくご気分を害されるだけかと存じますゆえ……何卒ご辛抱くださりませ」 そして返答は無用、といわんばかりにさっさと立ち上がって部屋を出たのだった。「ちっ。田舎者めが」 またも墨斎はののしると残った飯をがつがつと平らげ、それから一息ついて紫野という子供の姿を思い起こそうとした。 すると、艶やかな黒髪とふっくらした白い顔、白い手足の華奢な、見目麗しい様子が浮かんできた。 墨斎はにんまりすると、(何とかあの子供と今宵、過ごしたいものだ)と思い、立ち上がった。 それにしても、悪運強いとはこのことか。 ほどなく村人の一人が訪ねてきて、母親が死にそうだから今すぐ和尚に来てほしいと訴えた。 それが作造も親しくしている婆だったので、二人はともに村へ行くこととなった。 和尚は恵心に、「恵心。わしも作造も今夜は帰れないかも知れぬが、墨斎殿を紫野に会わせてはならん。疾風のところにでも泊まるよう言っておくれ」 と言い残して行った。「わかりました」 つんとしてそう答えた恵心であったが、内心は面白くない。 (また紫野か。誰も彼もが、紫野、紫野、紫野。あんな野蛮人のどこがいいのだ――ただ見目がいいだけじゃないか) そして和尚に「会わせてはならん」と言われたからには、ぜひ会わせてやろうと思い立った。 (あいつはちょっととろいから、偶然に見せかければ私が和尚様に叱られることはないだろう) 一方、和尚と作造が寺を出て行くのを柱の陰からうかがっていた墨斎も、「しめた」とほくそえんでいた。 早速うろうろと境内を捜したが、紫野の姿はどこにも見当たらない。 厩まで来た。 馬は一頭だけがつながれている。「ええい、どこだ」 きょろきょろしていると、恵心がこちらへやってくるのが見えた。 石の地蔵のように丸々とした顔はにきびの花盛り――墨斎は露骨に顔をしかめた。「どなたかお捜しですか?」 その石地蔵に話し掛けられて、老僧は、だが一瞬焦ったようだった。「えっ、いや――その。和尚はどこに行かれたのかな?」「和尚様は村へ行かれました。多分今夜はお戻りにはなられません」「そ、そうか……」 一瞬、ばつの悪そうな顔をしたが、ついに単刀直入に聞いた。「ところで、紫野という子供はどこにおる? ちと話したいことがあるのだがな」 (来た) ちらりと、恵心の目が光る。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月14日
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スティーブン・キング著『シャイニング』上下巻読み終わりました。や~、真夏にぴったりのホラーだったよ☆前にこの映画のレビューも載せましたが、原作の方はまだ未読だったの。正直、映画ではラストの意味するところがイマイチ理解できませんでした。たまたまネットで、「映画と原作の相違」についての記事が目に留まり、Amazonで中古を即買い。たしかにラストが280°ぐらい違ってたけど、ようやく意味がわかりました!ひゃ~、スッキリ♪要するに(ネタバレになるけど)、怪奇なホテルが息子ダニーの力を欲しがって、父親のジャックに管理人や支配人の立場を与えるからとちらつかせ、向こうの世界に取り込もうとするというのがテーマ。そしてジャックは失敗する。でも映画では、失敗したにもかかわらず、ジャックはホテルの支配人になってるの。(霊も寛容なのか?)原作では、支配人どころか、ホテル自体がえらいことに…。私的には、映画も原作もよかったなー。映画を見ていたからホテルの状況もよく浮かんだし、でも原作にしかない描写も多々あって、何よりもラストが違うから最後までドキドキハラハラでした。そしてキング氏の豊かな描写力!もう、自由自在ってかんじっすね!映画でも大好きだった、亡霊たちが集う舞踏室の場面がやっぱり最高でした◎ジャックと一緒に、カビと血と酒の染み付いた隠微な貴族たちの乱痴気騒ぎの、長い夢を見せられていた気がしました…ホテルが次第に目覚めてゆき、どんどんと血塗られてゆく様は、恐怖と同時に「次はどんなことが起こるのか?」という期待にわくわくさせてくれます。映画では恐怖が、あの有名なシーンの血潮のようにドドッと押し寄せてくるのですが、原作ではじわじわとにじみ出てくるような感じでした。今回原作を読んだことで、この作品により深みとコクが出たように感じます。^^おいしかったです♪これこそ、極上のホラー。どうも、ごちそうさまでした♪^o^++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十六話 稚児化粧(一) 春になって山道の雪もすっかり溶けたある日の夜遅く、峠を超えてボロをまとった初老の僧侶がひとり、やって来た。 僧は妙心寺の門前にたどり着き木戸を叩くと、一夜の宿を乞うた。「わしは大和の僧、墨斎(ぼくさい)と申す。京へ上る途中である。我に一夜の宿を貸し、功徳を積まれよ」 こんな恩着せがましい言われ方をされずとも、妙心は喜んで迎え入れただろう。 この墨斎という男、大和ではよほど名の知られた高僧なのか、始終尊大な態度で妙心和尚に謁(えっ)した。 人のよい和尚は丁寧にもてなし、墨斎を上座に置き飯を振舞い、作造に湯と快適な寝床を用意させた。 珍しく恵心がはりきっている――と言うより、浮き足立っているというべきか。作造の指図を先んじる勢いで、てきぱきとよく動いた。 (この偉いお坊様にもし気に入ってもらえたら、京に同行せよとは言ってもらえまいだろうか) そういう思惑が働いていた。「やれやれ、普段からこうあってほしいものじゃ……」 深読みもせずに、ぶつぶつとひとりごちる作造である。「あの子供はこの寺の稚児でござるか」 翌日朝餉の折、中庭を突っ切った紫野の姿をとらえて墨斎は和尚に聞いた。 和尚はにっこりすると首を横に振り、「いえ、あの子はこの村の警固衆でしてな。稚児ではございませぬ」 と答えた。 すると墨斎はやけに神妙な面持ちで言ったことである。「なるほど。しかし有り体に申せば、昨夜は我慢したが、わしには今宵、稚児が必要じゃ。融通してくれぬか」「と言われましても――この寺に稚児はおりませぬ。身の回りのお世話なら、作造か恵心にさせますが」 戸惑い気味の和尚の言葉に、墨斎は険のある小さな眼を目尻のしわが伸びるほどに見開いた。「稚児がおらぬ? そんな馬鹿な」 それはずいぶん滑稽なうろたえようであったが、高僧とは稚児を当然必要とする者なのであろう。 和尚は自分の頭を撫でながら申し訳なさそうに、「はあ……何分こんな山奥の寺ですのでの、ご容赦くださいませ」 と言った。 墨斎は、(やれやれ。これだから田舎者は)と小さくつぶやき、それから思いついたように顔を上げた。「とにかくわしはひとり寝はせん。先ほどの子供を閨(ねや)の話し相手によこしてくれ」「紫……紫野を、でございますか?」 和尚は仰天した。 そしてなんと墨斎は、自分の荷物の中から赤い袴と白い水干を取り出し和尚に差し出したではないか。「あの子供にこれを着せるのだ」 その睨みつけるような強引な態度に、和尚は狼狽せざるを得ない。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。◎【陰陽伝】キャラ 爆笑脳内判定☆は、こちらっす!↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月13日

皆様、お盆休みをいかがお過ごしですか?^^私はもち、関係なく仕事なんですが、明日父が退院してくるし、あさってには妹一家が名古屋から帰ってくる予定なので、ゆっくりできるのは逆に今日までかと…^^;でもまあ、家族が皆元気で顔を合わせられるっていうのが何よりですよね♪++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十五話 白山幻想 高香は夏の終わりに草路村を出、しばらくは薬を売りながら村々を回り、その後比叡山にこもる。 比叡山には決まって小雪のちらつく頃登るのだが、雪はあっという間に山全体を白銀の世界に変えてしまう。そうなれば、春まで下りることはかなわないということだ。 身は俗世にもどったとはいえ、高香の心はこのようにまだ御仏に触れることを欲していた。 体のこともある。 出来うれば、冬の間に、この比叡山にいて御仏の近くにある間に逝きたいとも思っていた。 だが今その考えが大きく揺れている。 春、こんなにも山を下りるのが待ち遠しくなっているのだ。 たくさんの村人に会えるのを楽しみに思っている。とりわけ草路村の紫野に――。 白く連なる山々は息を潜めたように沈黙している。 それを眺める高香の胸ははやった。 (あの雪が溶けたら。春の水音が聞こえたら) そう思いながら日々を過ごし、座禅の行を積む。 病気のことは、もちろん誰も知らない。 もしかしたら、線の細さといい肌の青白さといい高香がかもし出すはかなげな雰囲気に、高香を病気ではないかといぶかる者もいるかも知れないが、それでも誰も高香をそのように扱いはしなかった。 そのせいで、彼自身、自分が不治の病であるということを忘れている時がある。 御仏に寄り添いたいなどと、まったく考えない時がある。 それは高香にとって、幸せなことであった。 (――もしかしたら) 高香は思う。 そう、もしかしたら、自分の病はいつの間にか治っていて、このまま普通の人と同じように生きていけるのかも知れぬ。 智立法師は成人するまで生きられないだろうと言っていた。 だが今、自分はすでに二十二を数えているのだ。可能性はある……。 (――いつか、自分の心が御仏に触れずとも不安を感じなくなった時、その時はもうここへは登るまい) 高香は、知らず知らずのうちに草路村を永住の地と決めていた。 紫野や疾風が優しい女性(にょしょう)を娶り、彼らに似た可愛らしい子を得、自分はその側でまた安穏に暮らす――そんな夢さえ描き始めていた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月12日

第二弾。『うそこメーカー~おもしろシステムプロジェクト』今日は、「脳内メーカー」だよ~ン♪いやいや、これもバカらしいけど、面白いね☆ちょっと「ハッ!」とさせられるところもあり… いやぁ、隠せませんな。(ニヤリ★)はい、まずは、あんじぇの脳内だよ~ン♪ひやー★ あたしの頭の中は、【金】がまわりを固めてるってか★ば~れ~た~★自分では「そんなことない。私は"愛の人"だっ」と信じてたけど、やっぱりそうじゃなかったんだ…ガーン…ショック★おまけにひとりでいきがって、「孤独がいいぜ(ふっ。)」なんていってる割に、【友】ですか。やっぱり心のどこかで求めているかもしれませんね、【友】。次に、これまた自分ではやっぱり執着がないと思っていた【食】。そして、最後に【愛】が守られるように、ちょぼ。ちょぼ。ちょぼ。意外に「生きる」パワー旺盛の、あんじぇでした。^^;次はまとめて三人、いきますよ~♪これは笑いましたぞよ☆疾風の脳内は、なるほど、こうなっていたのか。優等生というのは、じつは作られたもので、頭の中は【遊】ぶことで一杯だったのだ。(ほとんど空洞かよ★)真ん中にぽちょんと、【妄】執があるのが面白い^o^いろいろと煩悩に悩む疾風なのであった(笑)紫野の脳内…あっ。紫野ちゃんって、じつは【悪】い子だったのね! それから【遊】ぶことばっかり考えて…でも、しっかり【悩】んでるのが、カワイイ!! O(≧∇≦)O【H】がちらっとあるのが、う~ん。。さすがH小説『陰陽伝』の主人公の面目躍如といったところですか☆聖羅の脳内。見るなり、「何これ!」って思っちゃったよ☆そうかぁぁ、キミは前頭葉で常に【H】なことを考えてるわけかぁ。。うしし。当たってる♪さらに、いつもいかに【休】みを多くとるか考えてるのも、バレバレだねェェ。。当たってるじゃん(笑)でもって、死なない程度に【食】べることもちゃんと覚えてて、エライよっ☆(お姉さん、感激) お次は、聖人君子の高香さんの脳内です。さすが神秘家の高香さんですね。【秘】密が一杯、かなりミステリアスですな。これだけで、結構くらくらきます。あ~れ~★でもその崇高なイメージを保つためには、同じぐらい【嘘】で固めなくてはならないというわけですね?そうするってぇと、「あなたの言葉はすべて嘘なの?」(゜-Å) グスンサンドイッチの間の薄いお肉みたいに、【愛】がはさまれているのが、悲しくも美しいです。さて、最後にこの二人の脳内もついでに見てみましょう。丞蝉オヤジの脳内ですが、これが意外と複雑なんですわ★ もしかして、一番複雑かも知れませぬな。頭のてっぺんから【欲】ってゆうのは、わかりすぎるほどわかりますし、じわじわと根元から湧き出す【嘘】というのも納得です。しかしそれがこのオヤジの【遊】ぶという単純な行為を支えているとしたら、これは、この人の行動には悪気がないということになりはしますまいか。もしもオヤジのやったことに「悪気はなかった」としたら、「遊びたかったんだも~ん♪」みたいなノリだったとしたら、…それでもやっぱり許せませんねぇ。(-_-;しかも、【愛】も、遠慮の塊みたいに後頭部にありますけど…(-_-;最後は悲運の美少年、白菊丸の脳内ですよ。あまりに若すぎたんですね…性【欲】と【悩】みしかない人生だったようです。(´Д`。)かわいそう。同情します。今度生まれ変わったら、もっと明るいこと、一杯感じられるといいね。以上、皆様にはどーでもいい【脳内】でした!!++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十四話 竜王のお告げ(二)「黄金の龍を? 私が?」 そう言ってから、高香には閃いたことがあった。 (――自然の気だ。自然の気が集まって、龍の形をかたどったのだ) もともと自分が金色の気を出すことは知っていたが、それが人の目にどのように映るかなど考えたこともなかった。 あの時虎太郎はそれを見、自分を竜王の使いなどと勘違いしたのだ。 高香はつくづくと虎太郎を見た。 意思の強そうな目をしている。 自分は竜王の使いなどではないと否定したところで信じる男ではないだろう。「虎太郎、そなた年はいくつだ」 すると虎太郎は多少顔をほころばせ、まさにカエルが喉を鳴らすように、「十六だ」 と言った。「そうか、十六……」 そして自分の言葉を待っている虎太郎に、高香はゆっくりと諭すような口調で話し出した。「十六ともなれば、立派な大人だ。村に貢献することが、第一の成人男子の役目ではないか? そなたの気持ちは嬉しく受け取っておこう。だが知ってのとおり、私は龍神に守られている。旅はひとりでも大丈夫だ――というより、これが私の役目なのだ。ひとりで旅をすることが」 虎太郎は、ただぽかんと口を開けている。「ひとりで――そうなのか?」 高香は頷いた。「人にはそれぞれ役目がある。そなたの役目は、龍神村を守り、盛り立てることだ」「それは……それは、龍神様のお告げか? 龍神様が俺の役目は、そうだと?」 虎太郎のひしゃげた目が涙に濡れ始めた。その身は感動のあまり、ぶるぶると震え出している。「そうだ」 再び力強く頷くと、高香は虎太郎の手を取りしっかりとその目をのぞき込み、語りかけるように言った。「だからもう、決して人を傷つけてはいけない。人を悲しませてはいけない。村を守り、村人のためになることをするのだ。そして人々を導きなさい――いいね?」 虎太郎の号泣する声は、まるで狼の遠吠えのように響き、状況がわからない和尚や作造はおろおろと高香の身を案じた。 だが来た時とはうってかわり、幼子のように泣きじゃくりながら素直に頭を下げて寺を後にした虎太郎の様子に、拍子抜けの感がなくもなかったろう。 その後、虎太郎は何年も龍神村の峠を守り、ついに下克上の侍どもの槍に倒れた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月11日

本日の読売新聞夕刊に、『樹上30年 ミノムシ男』という記事が載ってました。(写真は、佐藤浅伸氏による)この男性、ブンスカ…違った、ブンカスさんの住居は、写真の赤丸のあたり。「インドネシアのヤシの木の上に住む"引きこもり"男」だそうです。まさに「ミノムシ」ですよねぇ。彼は現在60歳。1974年の深夜に突然ヤシの木の上に上り、それ以来、30年以上一度も下界に下りてきたことがないのだそう。以前TVで、インドの修行僧が何十年も立ったままだとか、片手を上に上げたままだとか、そんなのを見ましたが、これもそれに匹敵するくらい、文化的生活をする人たちから見たら信じられない行為だわ★(@_@;そしてもっとたまげたのは、"村人たちも「普通の人だよ」と話し、変人扱いはしない"ということなのです!だって、どう考えても、変人でしょ★(@_@;現在はブンカスさんの孫娘が、毎朝お弁当を届けてるということですが。奥さんが亡くなったときも、下りてこなかったんだって。すごいねー。これで非難も浴びないとは。やっぱ地域性?かつてブンカスさんは、呪術師に入門を乞うて、でもその修行の厳しさに逃げ出してしまったらしいんです。で、そのときにその呪術師が、「おまえは木の上で一生を送る運命となる」って言ったらしいよ。それでブンカスさんは、この高いヤシの上で、日々たばこを吸い、コーランを読みながら悠々とお過ごしになっているそうな★^^;ある意味、極楽生活じゃん…そんなブンカスさんの最近の不安、それは「木が高くなり過ぎて、怖くなってきた」ことだそうです。( _ )アッケ。いろんな人、いるなー。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十三話 竜王のお告げ(一) それから数日後、思いがけない人物が妙心寺を訪ねてきた。 木戸を開けた作造は、その村の者ではない男の醜いともいえる風貌に唖然とし、境内を掃除していた恵心も、ウシガエルのような巨体を揺らし歩く見たこともない男に固まったまま、いったい何事かとその後ろ姿を見送った。 男はこう言ったのだ。「ここに白い髪の男がいるだろう。会わせろ」 名を聞いたが、言おうとしない。 その声は外見と違(たが)わず獣がほえるような品性のなさを感じさせ、作造の心臓は縮んだ。『白い髪の男』とは紛れもなく高香のことであろうが、取り次ぐ間、大人しく待つような礼儀を知っているとも思えぬ。 作造はひとまず、和尚のところへ連れていこうと判断したのだった。 のっしのっしと自分の後からついてくる男をちらりと振り返り、すぐ目線を落とす。 (高香さんに、いったい何の用事じゃろ。妙なことにならねばいいが……) そして和尚がこの風変わりな来訪者に目を見張り一瞬言葉をなくした時、彼はまた先ほどの科白(せりふ)を繰り返したのだった。「ここに白い髪の男がいるだろう。会わせろ」 僧坊中に響き渡るような大声である。 その時、白い長身が、滑るように部屋から出て三人の前に立った。「虎太郎か」 高香は静かに言うと、その切れ長の目で虎太郎を見た。 (虎太郎だと?! それでは紫野たちを襲ったのは、この男かっ) 和尚と作造が驚いて虎太郎から身を引いた時、虎太郎は、なんと、その場に土下座し額を地にすりつけたではないか。そして先ほどにもまして、大声を出した。「俺も――俺も、竜王様のお使いにしてくだされ!」「……何だって?」 さすがの高香も面食らったようである。 和尚に、「二人で話してもよろしいですか?」と言うと、虎太郎を伴って部屋に入っていった。 二人になっても、虎太郎は高香の前にひれ伏すように顔を伏せ、「どうか俺を竜王様のお使いに……」と言い続けた。「虎太郎、そなたは何か思い違いをしているのではないか? 私には、そなたの言っていることがわからぬが」 すると、さっと顔を上げた虎太郎は、「いいや、俺は見たんだ! あんたが黄金の龍を背負ってるのを。あんたは竜王様のお使いに違いない――な、そうだろ? 俺も竜王様のお使いになりたい、お使いになって、あんたに仕えたい」「――?!」「あんたは旅をしてるって聞いたぜ。だから、これから俺も一緒に行く。俺が危険なやつらから守ってやる。な、連れてってくれ。きっと役に立つ」 汚れた赤銅色(しゃくどういろ)の顔をさらに赤くし、虎太郎は高香に強く言い迫った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月10日

わ~い♪ 姪っ子に面白いサイト教えてもらっちゃった(^m^ )『うそこメーカー~おもしろシステムプロジェクト』。アクセスが多いのか、何度やっても404ですわ★例によって調子に乗り、【陰陽伝】キャラを試してましたら、あっという間にこんな時間になりました…TVで紹介されたという「脳内メーカー」を始め、「前世の脳内メーカー」や「都市メーカー」、「戦隊メーカー」などなど。名前を入れるだけで、どーでもいいような結果が出ます(笑)今日はその中のひとつ、「Tシャツメーカー」をやってみました。姪っ子はこれをやってブログに貼り付けてましたんですが、「マゾヒズム 78%」って、ひそかに当たってるやん★で、以下は私のTシャツです♪「あんじぇTシャツ 1,599円(税込み)」だぞ☆でもって、品質表示の「テカテカしたもの 53%」ってなに?「パイレーツ」ってのは、まあちょっと海賊が好きだから?「二人の秘密的な何か」っていうのは、気になるなぁ…そして、すいません!!【陰陽伝】キャラのは、ここです☆^^;今日は時間がないのでとりあえず画像だけアップしました。また解説付け加えますので、後日見てやってください(汗)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十二話 花の香り(二) 紫野はそんな疾風の戸惑いにはまったく気づかず、洗髪を終えると着物をきちんと着直した。 そしてカゼキリの体を挨拶代わりに軽く叩きながら、「疾風、野駆けに行こう」 と誘った。「まさかまたひとりで馬に乗るつもりではあるまいな?」 その時背中から和尚の声がして、紫野はびくっと首をすぼめ振り返る。そして、おどおどと言った。「大丈夫……だってあれは、いたずらっ子たちがハナカゲを驚かせたせいなんだ。ハナカゲは俺を振り落としたりしないから――」 しばらくミョウジは腕を組み眉をしかめていたが、ついに根負けしたように笑うと、「一度乗れたんじゃ。止めても乗るじゃろうて。疾風、紫野が無理をせぬように、頼む」「わかった、ミョウジ」 ほどなく三頭の馬が続いて寺の門を出て行った時、和尚はふっとため息をつき、奥にたたずんでいた高香に向かって振り向くことなく話し出していた。「あの子ももう十。草路村の警固衆にもなり、ひとりで馬に乗れるようにもなり――これからいよいよ外の世界に飛び出して行くのじゃろうのう」「紫野は幸せです。あなたに巡り合い、よい仲間にも恵まれて」 すると今度は、和尚は深いため息をつき、その顔に暗い翳を漂わせた。 「ほんに美しく、まっすぐに育ってくれた……あの子にいったいどんな呪いがかかっているというのか。呪いなどない、そう思いたくとも、それではなぜあんないい子を手放したのかと思うと、やはりあの子の行く末に何かが起こりそうな気がしてならぬ。わしは今でもあの子を連れてきた女の様子を思い出すことがあるのじゃ。もしや狂気があったかも知れぬ、じゃが有無を言わせぬその態度に、わしはかえって女の紫野への愛情を感じたのじゃ。そう、呪いというのは嘘で、紫野を悲惨な状況から救い出したかっただけかも知れぬ」 一瞬、高香もその端正な顔をくもらせた。 いろいろと巡るうち、虐待や売買の対象にされた幼い子供たちの不幸を、彼も少なからず見たからであった。「あの子は捨てられても泣きもせなんだ。ただ三日目の夜に『おっ母のところへ帰りたい』と言い出した。わしも作造も粟を食いましてな」 そう言うと和尚は懐かしそうに頬を緩めた。「紫野は泣いたのですか?」「少し……な。目にいっぱい涙をため、外を睨んでおった。じゃがしばらくして、わしが頭を撫でてやると、『飯を食う』と言い出した――なんのなんの、たくましい子じゃと思うてな」 二人は声を上げて笑った。 そこで和尚は目を上げると、まるでそこに紫野の姿を見るかのように目を凝らした。「紫野が、わしや作造の心にどれだけ潤いを与えてくれたことか……。あの子には幸せになってもらいたいのじゃ。だがそう思えば思うほど、何かがわしの心に引っかかる――紫野を待つ運命が、果たしてあの子にとって安楽なものであるかどうか……」「紫野にはあなたがいます」 高香はまるで勇気付けるかのように繰り返した。「あなたがいます。そして、疾風も、聖羅も……」 そう言ってから、高香は唇を噛んだ。 今ほど終わりゆく自分の命を恨めしく思ったことはない。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月09日

『エレンディラ』。私はこれをかなり昔に映画で見たのですが、ちょっと衝撃的でした。なぜって、かなり悲惨な物語だったから。少女が実の祖母に娼婦にされてしまうんですよ!映像も、当時の私にはショッキングでした。まだ少女のエレンディラが、肉屋のオヤジに犯されるところ。エレンディラと"やる"ために、砂漠に列をなす兵士たち。彼女に嫉妬した大人の娼婦たちがテントに押し入り、エレンディラのベッドを担ぎ出すシーン……そして一度逃げ出し祖母に捕まったエレンディラの両脚には、太い鎖が。。(@_@;このように映画は、残酷で、幻想的で、エロチックで、ほんとに恐ろしいのですが、これを舞台でやるっつーのには、まさにびっくりです☆蜷川幸雄ってゆうのがちょっと気に入りませんが、(彼はわざと難解にしすぎる)、一見の価値はありそうですね。主演が中川晃教クンと美波チャンだし。さらにエレンディラを演じるに当たって、美波チャン、一糸まとわぬ姿を見せるとか見せないとか。^^;できれば、大阪公演観に行きたいと思います。◎【舞台『エレンディラ』公式サイト】は、コチラ。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十一話 花の香り(一) 薬草を貼って寝た紫野の頭の腫れは、高香の言うとおり翌朝にはすっかりひいていたが、乾いてこびりついた薬草のために自慢の黒髪は悲惨な状態であった。「湯でふやかして取るほかあるまいのう」 作造はそう言うと、早速湯を沸かしてくれた。 裏庭で、上半身裸で頭を垂れ髪を洗っていると、蹄の音と軽い馬のいななきがした。「カゼキリだ!」 それでも紫野はうつむいたまま動けない。今洗い始めたところだから。 するとカッカッと軽快な音とともにカゼキリが裏庭へ入ってきた。「おはよう、紫野」 案の定、疾風の声だ。湯をかけながら、紫野も「おはよう」と言おうとした。「よう、紫野。何だ、髪を洗ってるのか?」 その声に紫野は、思わずすだれになった髪の間から首をひねって見る。「――聖羅?」 聖羅は声を立てて笑った。「ナガレボシに会いに来たんだ。ついでに疾風にも声を掛けたのさ」「先に厩へ行ってろよ。俺は紫野を手伝って行く」 疾風の言葉に「うん」とだけ返すと、聖羅は待ちきれないように走って行った。「昨日、うちに来たんだって?」 紫野は髪を梳きほぐしながら、うん、と言い、「俺も聖羅も馬に乗れるようになったから、三人で走ろうと思って」 疾風は桶に湯をくみ、「悪い悪い。ちょうど親父と山に入っていたんだ。――かけていいか?」「うん」 疾風がゆっくりと後頭部から湯をかけ流すと、湯は紫野の髪を伝いザザァッと音を立てて地面に流れ落ちた。 髪にからまる草を見て、疾風が不思議そうな顔をする。 それを櫛で梳き落としながら、紫野は昨日竜神村からの帰り道であったことを疾風に説明した。「虎太郎――あいつか」 どうにかきれいになった髪を絞り、紫野はやっと顔を上げた。「高香とハナカゲがひどい目に遭わされなくてよかった」 その時、ふわりとした花の香に、疾風はおや、と思う。そして紫野の裸の胸になぜかどきんとした。 (何を驚いているんだ、俺は。いつも見ているじゃないか……) だが髪を洗うというしぐさが、何かしら色めいて映ったのは事実である。 そこに加えて、花の香りまでするとは――。 疾風は自分にあきれながら紫野を見た。 濡れた黒髪が吸い付く肌は、積もったばかりの雪のようである。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月08日
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今更ながら、HDDの便利さに感心してます。今まで操作が面倒だとばかり思っていて、もっぱら父にお願いして録画していたのですが、メチャ簡単にその場録画も予約録画もできることがわかって、ルンルン♪なんですわ。私の部屋にも、欲しい☆TOSHIBA デジタルハイビジョンチューナー内蔵 VTR一体型HDD&DVDレコーダー“VARDIA(ヴァルディア)”今なら楽天カードを申し込むと、3,000ポイントもらえるから、それで考えてみようかなぁ。(本気☆)これだと、今のTVもTOSHIBAだし、デジタルハイビジョンチューナー内蔵だから2010年以降もTVを買い換えなくてすむみたい。VTRは果たして必要かどうかというところですが、VHSビデオも多いし見れれば便利かも。パソコンとTVはやっぱり別の方が安心ですからね。すぐにフリーズされちゃ、かなわないもん★ほんとに、次から次へと欲しいものが出てきて、困るわぁぁ。。。^^;++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百七十話 黄金の龍 龍神村の虎太郎は、野イチゴの実をかじりながら、今も昨日の馬に乗った白い髪の男のことをぼんやりと考えていた。 (あの男、何だ? 何であんなことが出来る――?) 馬がいなないて棒立ちになり後ろに乗っていた少年が振り落とされた時、その男は馬が少年を蹄(ひづめ)にかけないよう即座に距離をとった。 そして馬を落ち着かせようとする一方、虎太郎たちに向かってりんと通る声を投げた。「行け! 無体なことはするな」 後方で棍棒を握っていた虎太郎のいとこ、竜太郎が「うるせぇ!」と叫びながらかかっていった時だった。 その時、一瞬、金色の光が飛んだ。そして竜太郎の体は一間ほども後ろに弾き飛ばされていたのである。「うわ……」 見るとコウタとゲンジも固まっている。その顎があわあわと上下に不規則に動いている様は、何となく人形のようで可笑しかった。 だが首をかしげながら男の方を見た時、虎太郎にもそのわけが理解できたのだった。 なんと、男は金色の龍を背負っていたのである。 (あれは夢なんかじゃねぇ。たしかに龍だった。金色の竜王があの男の後ろにいた……) 虎太郎はまたひとつ、野イチゴを口に放りこんだ。ぐちゅっと噛み潰し、また考える。 男は目を閉じ、大人しくなった馬の上で両手の指をからませ修験者がよくやるような独特の形を作り、声も朗々と呪文のようなものを唱え出した。「まやかしだ……」 虎太郎は何度も目をこすり、だがさっき一瞬だけ見えたと思った金色の光がいまや馬とともに男の全身を覆い守っているかのように、はっきりと見えた。 まるでその男を守るべく、竜王がとぐろを巻いているかのように……。「ばっ、化け物だぁっ!」 日頃恐いもの知らずのコウタとゲンジは声を上げ、すでに逃げ出す体勢である。 だがさすがに竜太郎は違った。 再び棍棒を握り、高々と振り上げながらかかっていこうとした。「ヤロウッ!」「よせ、竜――!!」 虎太郎が制止した瞬間、男の目がかっと開かれ、まるで金の火花が散ったかのようであった。 そして背中の龍が炎を噴きながらこちらへ体を伸ばしたのである。 それからのことは虎太郎も覚えていない。 気がついたら四人とも悲鳴を上げて一目散に村へ逃げ帰っていた。 (なぜだ、なぜだ。なぜあの男はあんなことが出来るのだ? あいつはいったい誰なんだ――) それから数日、彼は夜、寝られなかった。 目を瞑るとあの金色の龍が浮かび、口を開けて虎太郎に向かってくる。 そしてようやく眠れるようになると夢を見た。 それは、黄金の龍に乗ったあの白い髪の男の夢――。 彼の瞳はやはり金色に輝いて、虎太郎を見た。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月07日
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一泊二日でレンタルしました♪ 『ナイトミュージアム』。いやあ、楽しかった♪これほんとは映画館で観たかったんですが、でもレンタルでもよかったです。まあ大画面の方が、恐竜の骨が追っかけてくるシーンとか迫力ありそうだけど。もう一回見たいですが、明日返却なのであきらめます。(T_T)お猿ちゃんとブチっこしてるところが、すごく面白くて、声を出して笑ってしまいました。手まで叩いちゃったよ^^;ウェスタン野郎とローマ人の対決→友情もよかったし、モアイ像の「ボケボケ・ガムガム」も笑った。ライオンは出てくるし、いろんな民族は出てくるし、ジオラマの人形たちまで。全体的に、"見事なオモチャ箱"って感じで、なかなか上手くまとめてありましたねー◎^^ストーリーとしても、単純に博物館の展示物が動き出すだけのストーリーでなく◎。真夜中に彼らが動き出す理由も、またそれに犯罪が絡ませてあるのも、考えてあるなと思いました。ロビン・ウィリアムズは『ジュマンジ』にも主演してて、何かイメージだぶるかな?と思ってましたが、さすが、コメディだけじゃなく哀愁ただようルーズベルト大統領の蝋人形を、見事に演じてました。それでいて主役のベン・スティラーを邪魔せず、しっかり立ててたし。なんしか、文句なしに楽しい映画だったので、まだ見ていらっしゃらない方は夏休みにご家族でどうぞ♪+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十九話 聖羅とナガレボシ(二) それから半刻ほどして夕日が沈む頃、寺に戻った紫野は、和尚に厳しく怒られた。 和尚は高香から、紫野が意識を失うほどの落馬をしたことを聞いていたのである。「まったく、おまえは……何という無茶をするんじゃ! しばらくは安静に寝ていなきゃならん!」 久々の剣幕に小さくなっている紫野の前を、恵心がいい気味だ、と言わんばかりの得意顔で通りすぎた。 和尚は、「夕餉抜きじゃ!」……とまでは言わなかった。むしろ、「しっかり食べて、今夜はひとりで大人しく寝るように」 と、言った。 しょんぼりしながら夕餉を終え、作造が持ってきてくれた湯で体を清めると、紫野は言いつけどおりすぐ夜具にもぐった。 そして今日、楽しかったことを思い出そうとした。 高香と一緒にハナカゲで駆けたこと、そしてひとりでハナカゲに乗り、聖羅と山道を巡ったこと。(疾風を訪ねたが、いなかった) 聖羅がとても嬉しそうで、ナガレボシも嬉しそうだったこと。 手綱をうまく操るこつを、聖羅にたくさん教わったこと。 その時部屋の障子戸がすっと開いた。「紫野や。起きているかね」 紫野はがばりと身を起こした。 明かりを持った和尚と、手に何か器を持った高香がそこに立っている。「ミョウジ……」 和尚はとても優しい眼差しを紫野に向けた。「紫野、もう一度高香殿に具合を見てもらいなさい。ちゃんと手当てをしておかねばならん」 そして高香と目を合わせる。高香は頷き、手にした器を紫野に差し出した。「お飲み、紫野」 黙って飲もうとした紫野は、そのどろりとした黒い液体のひどい臭いに顔をしかめた。「何だ、これ。くさい」「味もひどいから鼻をつまんで一気にお飲み。あとで水を飲めばいい。さあ」 高香にそう促されて、紫野は心を決めると鼻をつまんで一気にそれを流し込んだ。ごくんと飲んだ瞬間、「げっ」と声が出た。すぐに高香が差し出した水をこれまた一気に飲む。 泣きたいくらい、苦くて変な味がまだ舌の上に残っていた。 が、高香も和尚も誉めてくれた。「えらいぞ、紫野。よく飲んだな」 それから高香が紫野の後頭部をそっと触り、そこにかなり大きなこぶが出来ているのを確かめると、薬草をすりつぶしたものをたっぷり塗った布をあてがい、包帯で紫野の頭を覆った。「邪魔だろうが、今夜一晩、こうして寝ているといい。明日になれば腫れはひいているだろうから」 和尚と高香が出ていったあと、さっき仕方なく数えていた「楽しかったこと」が今度は自然に、より楽しい思いをともなって浮かび、紫野は知らず知らずにっこり微笑みながら眠りに引き込まれていった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月06日

今日、たまたまTVで『ソロモン流』っていう番組を見ました。で、本日の賢人(この番組では特集ゲストをこう呼ぶ)は、松井誠さん。今、大河ドラマにもご出演ですが、私的にはやっぱりこの人は大衆演劇というステージでの花形役者だと思う。正直言って、今回の大河ドラマ『風林火山』では歌舞伎役者さんや舞台役者さんが多いせいか、セリフの言い回しが多少くどい感じがするのよねー。(特に亀治郎さんが^^; 千葉さんもくどかったけど)でね、みる姫役の役者さんだけが異常に浮いてる気がする★早口。綺麗な顔してるのに、男みたいにセリフに艶がない。…まあ、どうでもいいんですがね^^;脱線しました(汗)でね、この松井誠さん。役者という仕事をとるために、幼い二児を残し離婚までしたのだそう。…女としては、これは褒められないんですけどねー。でも、ドサ回りの舞台役者というのは、それくらい肝をすえないと出来ないっていう真実がそこにはあります。正直、うらやましい。じつは私もそうなりたかったのです。でも、みやこがいるから、出来なかったのです。一年中、根無し草のように小屋から小屋へ。来る日も来る日も、ただ芝居だけをして。本当は、そうなりたかったんです。だから、松井誠さんが本当にうらやましい。彼は公演ごとにファミリーである一団を引き連れて、バスとトラックで回ります。劇団員みんなに慕われて、彼も必死で彼らを守って、ああ、うらやましい。私もそうありたかった。でも私は、片手の指の数の劇団員でさえ、守ってあげられなかった。本当に情けない座長でした。もしも今、みやこやるぅやプーチンがいなかったら、今からでも芝居に身を投じたい。役者って、いいなぁ。。。。来世はきっと、役者として生まれてきたい。(ノД`)・゜・。 追記……今日の『風林火山』で、山本勘助が鉄砲商人に化けて越後を訪れるくだりがありました。「長尾景虎たる人物を見極めてやろう (v`▽´)v 」と意気揚々と謁見したのに、売る気もない鉄砲を売る羽目になって、ガクト景虎さまが「o(怒`・ェ・´)ノ 百丁(用意しろ) !」と言ったとき、内野勘助の頬がぴくぴくっ、ぴくぴくっと引きつってたのが面白かった♪ (*`▽´*) ウケケケッ+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十八話 聖羅とナガレボシ(一) 寺へつくと恵心が二人を出迎え、今聖羅が来ているという。「作造さんと、厩(うまや)にいます」 相変わらず、つんとした物言いの恵心である。 ハナカゲの背から薬箱と村人からもらった品々をおろすと、高香は紫野に言った。「先に和尚さんのところに行っている」「うん」 紫野は先ほどの疾走の興奮を聖羅に自慢したいのだろう、いそいそとハナカゲの手綱を引いていった。「あっ、紫野」 聖羅はひとりでナガレボシに乗っていたが、ハナカゲを連れてきた紫野を見つけると、得意そうに手綱を引いてくるりと馬の方向を変えて見せた。「あ、ナガレボシが――すごい」 紫野が驚いたのも無理はない。 じつはナガレボシは案外気難しい馬で、荷馬車には大人しく繋がれたが、決して人を乗せたがらない馬であった。去年の夏以来、聖羅と作造が地道に世話をしつづけてやっと、この春から聖羅を背に乗せるようになったほどだ。 だがそうなればなったで、今度は聖羅が他の馬に乗るのが気に入らないのか、ハナカゲで乗馬の稽古をしようとするといなないて暴れるのだ。 結局聖羅はナガレボシに乗るしかなかったが、最初はまるで言うことを聞かない。聖羅は何度も振り落とされた。 まるで苦もなくカゼキリを乗りこなした疾風は、そんな聖羅にひたすら感心し、聖羅の忍耐強さを誉めた。 だが聖羅は小さい頃、ずっとこうやってひとりで遊んできたのだ。得意の鞭も矢も、その賜物である。 ある意味、この新たな試練に夢中になっていた。「どうやらナガレボシのやつ、やっと素直に言うことを聞く気になったらしいのう」 作造も嬉しそうである。 馬上の聖羅も近頃ではすっかり手足が長くなって、見た目にも安定感が出てきたと思った作造は、「どうじゃ、軽く走らせてみんか?」 と、つい調子に乗った。「おう」 言うなり聖羅はナガレボシの腹を軽く蹴り、狭い厩の周辺を軽快に回り始めた。が、思いきり走れないことに苛立ったのか、ナガレボシがヒヒーンといなないて棒立ちになった。「あっ!」 紫野が目を覆う。 自分はこの体勢のハナカゲから落ちたのだ。 だが聖羅は両足でしっかりと馬の腹をはさみ、自分もバランスよく伸び上がって手綱でうまくナガレボシを制した。 そして余裕の微笑み――。 それを見た作造が、ほっとしたと同時に感心したように顎を撫で、「筋のいいことじゃ。さすが、さすが」 だが、「俺も今、ハナカゲと一緒に駆けてきた! ――聖羅、行こう!」 と言う紫野の言葉に目を丸くしたのも一瞬、ぴょんとハナカゲに飛び乗って再び聖羅と寺を駆け出して行く紫野を止めることは出来なかった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月05日

先日アメリカで橋が崩落するという大事故がありました。もちろん事故にもびっくりしましたが、その前日、まったくそのまんまの映画を見ていたのでさらに驚きました。『プロフェシー』っていう、リチャード・ギア主演の映画です。謎の「蛾男(がおとこ)」が現れ、それを見た人は予知を授かるという…なんだか、ホラーかパニックものかわからない映画でしたが、まさにこの映画のクライマックスで、橋が落ちるんです。ニュースを見たとき、すごいデジャヴに襲われましたよ★「ありゃ~、どっかで見たな…」みたいな。でも、映画の続きじゃありませんでした。現実にこんなことが起こるとは…。そして今日は、仲間由紀恵主演の『大奥』をレンタル。映画館で見そびれた作品だったので楽しみに見ましたが、内容はイマイチだったかなー。なんかちょっと、イライラした。女の監督だったら、ああは描かないと思うけど。あれって、ひたすら「男に飢える女」を美しく描きたかっただけ? みたいな。「(男を知らない)あなたが可哀相だと思いました」…って、ほっとけよ!!みたいな。そんなこと言う相手に引かれるなんて、あの絵島さん(仲間由紀恵の役名)らしくない。説得力なし。意外に杉田かおるの涙がよかったりして(笑)。それはそうと、この中で打ち上げ花火が上がるシーンがあるんですよね。江戸時代に、あんな豪華な花火があったとは思えないですが^^;、まあ何が言いたいかというと、今日はまさに、神戸花火大会なんですよね。この妙な偶然に、ちょっと引っかかりを感じています。この先も注意していようと思います。…あ、そんなこと言ってたら、昨夜『日本沈没』を見ようとしてました。(恐★)でも最初の30分で面白くなかったのでやめました。見なくてよかったかも★(-_-;+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十七話 希代の薬売り(五) 手綱を握る高香の指の関節が白く浮き、それを見た紫野ははっとした。 思わず後ろを振り向き、「高香、どこか痛いのかい?」 と聞く。 高香はほんとうに何かを懸命に耐えている様子だった。こんな辛そうに顔を歪めている高香は初めてだ。「いや――何でもない」 だがかろうじてそう答える高香の笑顔に、いつもの暖かさはない。 そればかりか、さらに声を掛けようとする紫野に、「紫野、お願いだから前を向いていてくれないか」 と言った。 山を下り、草路村へ入る広原が見えたとき、ようやくぎくしゃくした空気がとれたのを紫野は小さな背で感じ、「高香、村だ」と言った。 すると手綱を握りなおした高香もいつもの笑みを返し、「よし、駆けるぞ。紫野、いいか」 そして、ハナカゲの腹を軽く蹴った。「お、おぅ!」 前屈みにハナカゲのたてがみにつかまりつつ、紫野は興奮の声を上げる。 ハナカゲは軽く走っていたのだが、それでもまわりの景色が飛ぶように流れる中、激しい風を顔に受ける刺激はこたえられなかった。 ハナカゲは広原を一気に駆けぬけ、川岸の土手を、村の中を、二人を乗せて颯爽と走り、やがて寺へ向かう山道の入り口についた。 高香が手綱を絞ってハナカゲを止めると、紫野は「面白かった!」と言って大声で笑い、ハナカゲの首を抱くようにしてたてがみに顔を埋めた。 ハナカゲの毛がしっとりと濡れて光っている。「ハナカゲ、おまえは最高だ」 それに答えるようにハナカゲは頭を振って、また山道を上りだした。 (本当に、さっきはどうにかなりそうだった――これが欲心というものか) その波動の強さを、高香はつくづくと思い知った。 その思いが人々を熱くし喜悦を与える一方、相手を傷つけ苦しみの淵に浸けることも容易いということを、身をもって実感したのである。 (人とは、何と業の深いものか) そうため息をつく自分は、今では僧侶ではないことはわかっている。俗世の人間として、男として、欲心を持ったとしても誰に咎められることもありはしない。 それでも高香には、まだ諸欲に対する罪悪感が消えなかった。 そんな迷う心のまま、自分は決して入るまいと思っていた稚児愛への道筋にも似た気持ちを、純真な紫野に対して持ってしまったのである。 ふと高香の頭に白菊丸の姿が浮かび、ちりりとする胸の痛みにはっと顔を上げた。 (もし紫野に無体なことをしていたら、私は自分を未来永劫、許せなくなるところだった……) 目の前に紫野の艶やかな黒髪が揺れている。 その時、高香の中から一切の欲心は、まるで霧が晴れるが如く、消えた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月04日

いやいや。昨夜はちょっとイラつきっぱなしでした。私としたことが★仕事から帰ってきたら、はなわんこが下痢ピーウン○を撒き散らしてて、カーペットとか汚してるし。おまけにふき取ろうにも、カーペットのクリーナーが見つからないし。そいでもって、夜中、最近あまり脱走に興味がなくなったと思っていたプーチンが、ゴミ出しの最中に脱走★油断した!!! (((p(≧□≦)q)))台風が来るっていうのに、最悪!! とか思いながら、猫カン持って立っていました。はなもウロウロ…。すると、るぅは来た☆で、さらに待っていると、黒い影が溝を横切り、ついに顔中にくもの巣をひっかけたプーチン現る!!もう、本当に、なんて悪い子たちでしょう!! (((p(≧□≦)q)))でも可愛い♪+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十六話 希代の薬売り(四) 全身を土の温かさが包んでいる。 さわさわと草が風に揺れる音がし、急に草の青い香りが強くなった。 そして、「紫野、紫野」と自分を呼ぶ声に薄っすらと開いたまぶたから、はっきりとした光が差し込んできた。「高……香?」 ぼやけた紫野の焦点は、しかしかろうじて高香の白い影を映していた。 高香の手が、そっと頬に触れてくる。「大丈夫か、紫野」 そのとたん、紫野ははっと思い出し、目を見開いた。 (そうだ、俺は……ハナカゲから落ちたんだ。――あいつらは?!) 反射的に起き上がると、頭の奥がずきりと痛み、紫野は思わず「うっ」と声を漏らして両手で頭をささえた。 重い……まるで鉄の兜をかぶせられたみたいに。「慌てなくていい。まだくらくらするだろう、ゆっくり休んでいるんだ」 紫野は恐る恐る目を開けた。 すると今度ははっきりと、高香と、森の小道と、静かに草を食んでいるハナカゲが見え、紫野は驚いて言った。「高香、あいつらは? あいつらに何もされなかった?」 高香は竹筒に入れた水を差し出しながらにっこり笑い、「ああ。みんな逃げていったよ、おまえや私にはもちろん、ハナカゲにさえ手も出さずに」 と言う。 紫野は不思議そうに首をかしげ、それでも竹筒の水を喉を鳴らして一気に飲んだ。 しばらくして二人はまたハナカゲに乗り、山道をゆっくり進み出したが、高香の前に座り頭を高香の胸に預けるようにしていた紫野が口を利いた。「あいつらはなぜハナカゲをあきらめたのさ?」 紫野の頭の上で高香はちょっと沈黙したあと、「彼らはおまえが馬から落ちたのを見て驚いたのだ。それにハナカゲが怒って、ものすごく大きな鼻息を立てながら追いかけたからね。よほど恐い馬だと思ったのだろう」 と言った。「ふぅん。でも、俺……」 紫野は下を向いた。「……俺、虎太郎から高香を守るつもりでついてきたのに。役に立たなかった……」 そう言ったとたん、悔しさがこみ上げたのか、紫野は涙をこぼした。肩がひくっと揺れる。「紫野……」 高香は激しく動揺する胸を抑えられない。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月03日

「『ハリー・ポッター』シリーズの世界を再現したテーマパークが、2009年にアメリカ・フロリダ州のユニバーサル・スタジオ内にオープンする予定」なんだって!現在建設進行中だとか。わぁい♪ またUSJにもお目見えするかな^^「シリーズに登場したグリンゴッツ銀行やダイアゴン横丁、キングズ・クロス駅の9と4分の3番線、ホグワーツ魔法魔術学校などが細部にわたって再現される」らしいです。また、「著者のローリングは『非常にワクワクする内容で、本や映画のファンが失望するとは思わない』と語っている」そうでーす◎[ 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge ]原作はもちろん未読で、映画もちゃんと見てないし、ダニエル君のファンでもないんだけど、でも、こういうテーマパークは大好き!オープンしたら、ぜひ行ってみたいものです。…しかし、誰と行くかが問題だなぁ。。。うん、大問題★(-_-; ヒトリジャダメ?+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十五話 希代の薬売り(三) 二人は龍神村に二日、滞在した。 高香は、三男坊の経過を見がてら村人たちの家に薬の需要がないかどうか、紫野とともにまわった。 人々は高香が村長に招かれた薬売りだと知っていたので、警戒も遠慮もなく自分や家族の体について相談をし、薬草をもらった。 龍神村は、海かと見まごうほどの大きな湖に面している。 薬の礼として、米の他に彼らはここで獲れた魚や貝や海草を高香に差し出した。 そうして三日目の昼過ぎ、二人はようやく草路村への帰途についていた。 ハナカゲの上に乗っていると、木の枝や葉や花にたやすく手がいく。 紫野は高香の後ろにすわり片手を高香の腰にまわしながら、時々伸び上がってはそれらをむしり折っていた。「紫野、危ないからおやめ」 すると紫野は折り取った小さな白い花をつけた枝を高香に手渡しながら、「これ、クスノキだろ? 高香の薬にできると思って」 そう言われると、何も言えず、苦笑するしかない高香である。 それからしばらく、紫野は高香の背中に張り付いて、機嫌よく鼻歌を歌っていた。 だが昨夜、紫野に抱いた感情が再び高香の胸にせり上がってきて、高香は自分の腰に回された紫野の手が気になって仕方がない。 紫野がきゅっとつかみなおすたび、さわりと動かすたび、ぎくりとした。 背中で歌っている紫野の声は、高香の心臓をわしづかみにするかのように刺激する。 もしも今振り返って、紫野を思いきり抱き締めたら……。 これまでただ一人の人間にこれほど心乱されたことはなかったことを思い、高香は思わず苦笑いをした。 (私も結局、僧侶の悪癖を身につけていたということか。こんな幼い少年を愛でるようになろうとは) 意外なことに、開き直っておのれを笑ってしまえば心は少し軽くなった。 さっきまでどぎまぎさせられていた紫野の手も、ようやく気にならなくなった時――「その馬っこ、置いてってもらおうか」 突然太い、だがまだ若い男の声がした。 はっとして高香がハナカゲを止めると、その前に行く手をふさぐかのようにバラバラと三人が立ったではないか。そして後ろにもこん棒を持った男が一人――。「虎太郎だな」 高香が静かに言い、目の前の若い男を見つめた。 いじめっ子というには大人になりすぎているその男は、ぼってりとした巨体を揺すり、赤銅色に日焼けしてあばただらけの汚れた顔に不敵な笑みを浮かべつつ、ぺっと唾を吐いて子分どもに命令した。「やっちまえ」 細い山道である。 ハナカゲの進路を変更することは容易ではないことは、高香にはわかっていた。「高香、俺が……」 と紫野が身を乗り出したのと、前にいた二人の子分が大声を上げハナカゲを驚かせたのは同時であった。 ハナカゲは突如いななくと、前足を大きく上げて後ろ足で立った。「紫野!」 あっと思う間に、手を滑らせた紫野はハナカゲから落ちて地面に叩きつけられた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年08月01日
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