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ホラーでしょう。^^今YAHOO!で『ホラー&都市伝説特集』やってるんですよね。またまた稲川順二の怖~い世界、とか。今度のお休みに、ゆっくり見ようかな。(これこそ、時間のムダみたいなんですけどね^^;)なんかこういうの、突然見たくなる。そいで、見て、「つまらん~★」みたいになる。まっ、いいか。これこそ、夏の恒例行事だ(笑)とりあえず、【恐怖キャラ診断】とかくだらない占いもやってますし、興味のある方は、http://event.yahoo.co.jp/mystery2007/へ、どうぞ。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十四話 希代の薬売り(二) 龍神村の長には三人の息子と一人の娘がいた。 高香が呼ばれたのは、その三男坊が高い熱を出して苦しんでいるからであった。 高香は家人から詳しく事情を聞き、病人をじっくり観察すると、手早く薬草を煎じ、病人の熱で真っ赤な顔をささえながら煎じ薬を飲ませた。「これで夜までに熱は下がるはずです。しばらく様子を見ましょう」 かくして高香が言ったとおり、三男坊の熱は夕刻には下がり始め、二人はその夜、長の家で一泊することになった。「失礼します」 夕餉の後、十六歳になるという一人娘のお小夜が湯を持ってきた。 やはり高香を見て頬を染めている。 最近の紫野には、女が男を見て赤くなったり、特別な笑顔を浮かべたりするのが興味深かった。 そしてもぞもぞと膝を揺すったり、髪をなおしたりするしぐさを決して見逃すまいとした。 (やっぱりこの女も――) 今またお小夜も、湯を置いた後、襟元に手をやってそれから額にかかる髪を両手でなおした。 その後もいつまでも部屋から去ろうとせず、もじもじしている。 ついに思い切ったように言った。「あの、あの――あたし。高香様のお手をお拭きします」 思わず紫野は吹き出しそうになった。 (高香様だって――?!) 高香を見ると、彼も戸惑った顔をしている――もちろんそれは、娘が「お手をお拭きします」と言ったことに対してだったが。「いえ、自分でやりますから。ありがとう」 すると、お小夜は可哀想なくらい萎縮してしまい、がばりと一礼すると逃げるように部屋を出て行ってしまった。「みんな高香を見ると赤くなるんだな」 くっくっと笑いながら、紫野は布団に転がった。そしていたずらっぽい目で高香を見上げ、「きっとあの娘も高香の隣りで寝たいんだ」 と言い、またくぐもった笑い声を立てた。「おや。今朝、私と一緒に行くと言って顔を赤くしていたのは誰だったかな? たいていいつも、私の隣りで誰よりも寝たがるのは?」 ――とは、高香は言わなかった。言わなかったが心の中でそう思い、くすりと笑った。 まっすぐな紫野。 だがまっすぐゆえに屈折しなければならず、つまるところ柔軟でない。 時々、折れ曲がった先がどこに向いていくのか心配に思うこともある。(多分、疾風もそれを感じているはずだ)「紫野……」 傍らで、静かな寝息を立て始めた紫野の髪をそっと撫でながら、高香は無性に紫野が愛しかった。 そして今、生まれて初めて「熱い」とも感じるほどの思いを抱くおのれに気づき、流れる白い髪一本一本に生命の息吹が行き渡る甘やかな感覚に身を震わせた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは8月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月31日

もう7月も終わりですねー。なんて早いんでしょう。今の目標は、秋までに『風の刻-花の陰-星の雫』を書き終えること。…でも、どうだろうかな?とにかく、何でもいいから目標を持って頑張る、というのはいいですね。くじけそうになったとき、「やるんだ」って思える。私の場合、目標はまずひとつがいいです。二つ以上あると、ちょっとパニクってしまう(笑) だからとりあえず、ひとつ。今日は帰ってくる時、ふと見れば、見事な満月が出ていました。ムーン・パワーをもらって、頑張りましょう!!+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十三話 希代の薬売り(一) その年は皆、高香の来訪を心から待ちわびていたようであった。 草路村についた翌日から高香はひっぱりだことなり、毎日違う家に招かれた。 例の流行り病の影響である。 運よく病にかからなかった者も、奇跡的に一命をとりとめた者も、皆疲労していたのだ。 高香はいったん蒸して乾燥させたジオウの根をすりつぶし、強壮薬として村人たちに飲ませた。 もちろん、人によって量を加減し、あるいは他の薬草を加えることもする。 村人たちは大変喜び、この神秘的な男を出来る限りもてなそうとし、また近くに置いておきたいと願った。「もうすっかり日も落ちてしまいました。どうぞ今夜はここに泊まってくだせぇ」 狭い家に粗末な夜具を広げると、人々は高香を真中にひしめき合うように寝転がった。 たいていは子供たちが高香の両脇を占領するが、いつもの母親とは違うやさしい草の香りに、ふふふと笑ったり、恥ずかしそうに体をよせたりして眠るのである。 もちろん、女が頬を染めて隣りに寝ることも――だが不思議なことに、同居の男連中も(父親であったり亭主であったりするが)高香には悋気(りんき)がおきないのであった。 ある時高香は、龍神村の長に呼ばれた。「ご苦労じゃのう」 早朝、妙心和尚は、上がり口でわらじを結ぶ高香に向かって多少気の毒そうに声を掛ける。 だが高香はにっこり笑うと薬箱を背負い、「いえ。必要としてくれる人がいるのはありがたいことです」 奥から紫野が走ってきた。「高香、俺も一緒に行く」 すると和尚はあきれたような目をし、「今日は寺の境内を作造と掃除するんじゃろう……」 しかし紫野はぴょんと飛び降りると、「今度にする」、そして顔を赤く染めた。「だって、龍神村にはいじめっ子がいるんだ。虎太郎っていうんだ。前にあの村を通った旅人が、虎太郎とその仲間に殴られて着物を盗られたって。だから俺が一緒に行く」「私は大丈夫だ、紫野」 紫野の心を嬉しく思いながら、高香がやさしく言った。 だが紫野の頑固さを知っている和尚はあきらめている。 それに虎太郎のくだんの噂は和尚も耳にしていた。龍神村の村人たちでさえ彼には手を焼いているということも、今思い出した。「いやいや、高香殿。あるいは紫野の言うとおりかも知れませんぞ。万一そなたに危険があってはわしが村人から恨まれる。紫野はこれでも草路村の警固衆ですからの。お連れくだされ」 紫野が小躍りしたのは言うまでもない。 やがて二人は、薬箱を括り付けたハナカゲの背に仲良くまたがって寺の山道を下っていった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月30日

てか、予想通り、自民惨敗ですな★でもうちの県では、相変わらず現職の自民候補が当選しました。ちょっとシンジラレナイ。みんな、懲りてないねぇ。。しかしである。圧倒的民主の勝利だというのに、小沢さんはどうしたんだ?ドクター・ストップまでいかないけど、ドクターが「1、2日休養したら」と言ったからTVにも出ず、帰宅しちゃったそうだ。TVの番組出演者一同、唖然としてた。そうですよねぇ、こんな日に。選挙前、お願いだけしといて、勝ったら支持者に一言もお礼なしかい。ほんとに体が悪くて、明日の朝刊に「小沢代表、危篤」って出たら、スイマセン。あと、今日ただいまから新しい人に政権をバトンタッチしようっていう、謙虚な思惑があったなら、ゴメンナサイ。でもそうじゃないんだったら、アンタ、党首の資格ないよ。これで明日以降、のこのこ出てきたら、私ほんと軽蔑する。(ぶっちゃけ、私は民主党も支持してませんけど)それにしても、選挙の都度、私は国民の大半とは真逆にいるんだなぁ、と実感してしまいます。自民・公明・民主以外の党員議席が、なんでこんなに少ないのかなぁ。これだけ見ても、「偏ってる」と思ってしまう。もっとたくさんの意見があっていいものだと思うし、これだから政治は変り映えしないんだと思うんですが…。皆、本気で「変えたい」と思ってるのだろうか? いつも同じ人選んでちゃあ、変りようがないではないの?…この件に関しては、まあそれぞれ★でも私は、美容院に行ったら「ちょっとそろえてもらう」だけでは嫌な人間だから。行くからには、スパッ!とショートにして、がらりと変身して新しい自分を楽しみたいと思う人間だから。日本人は、きっと臆病な人種なのね。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十二話 少女たち(三) また一斉に華やかな歓声が上がり、土手の下にいた紫野と雪も、今度は顔を上げてその方向を見た。「あら、お珠ちゃん……」 珠手が一足先に土手を登ろうとしている。 何だか慌てているらしく、あと一歩のところで足を滑らせた。「危ない!」 驚いて雪が叫んだその時、疾風の手が珠手をしっかりつかみ無事に引き上げたのが見えた。「俺たちも行こう」 紫野が差し出した手を、雪はほっとしながら、「うん」と言って握ると、ともに菜の花の中を駆け出してゆく。「ふぅん……」 その様子を土手の上から見下ろす聖羅は、ちらりと自分の腕にすがるりんに目を走らせた。 (――やっぱり雪の方が、断然可愛い) その雪は、紫野としっかり手を握り嬉しそうな笑顔を見せている。 あの頭の上の丸髷が、なんと愛らしいことだろう! そして紫野の長い黒髪も艶やかに輝き、菜の花に囲まれた二人は、思わず見惚れるほど美しかった。 (もしも紫野が女だったら……疾風はどう思うだろう? やっぱり『俺の女にする』と言うだろうか) ぼうっとそんなことを考えていると、いきなり尻を撫で上げる手を感じ、聖羅はびくりとした。 りんが意味ありげな瞳で自分を見ている――そう、まるで熱を持ったような、女の瞳で。「よう、紫野。おまえも何か披露するか?」 なぜか珠手にしがみつかれたままの疾風のその言葉に、紫野は「はぁっ?」と首をかしげ周りを見渡した。 そして七間先の木に突き立っている剣と矢を見、なるほど、と思ったようである。すっ、と顎を引いた。 雪が「危ないことはしないで」というように、ぎゅっと紫野の手を握る。 その思いを汲んだかのように、紫野はにっこりと雪を見、それから疾風に言った。「じゃ、俺はあそこまで行って、剣と矢を取ってくる」 言うなりあっという間に走り出し、空中に跳躍した。 はっと気づいた時、紫野の姿はどこにもない。 皆目の前の木を凝視した。 すると、その木の上から一回転して地面に降り立った紫野が、今まさに矢と剣を抜こうとしていた。 そう、一瞬で七間を跳躍した紫野は、そのまま木の上に飛び上がっていたのである。 まず矢を抜いた紫野は、剣を抜くのに苦労したようだったが、ようやく両方を無事手にするとそれを振りつつ、にこにこしながらゆっくり歩いて戻ってきた。 息も乱れていないその様子に娘たちは皆驚きで声もなかったが、雪はひとり手を打って、「紫野、すごい」 とはしゃいだ。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月29日
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今、サラ・ウォーターズ『夜愁』を読んでいます。ほとんど上巻も終わりですが、正直ちょっと登場人物たちの性格や背景がまだつかめなくて、「面白い」とこまでは、いってません。前二作の方が引き込まれたな。まあ、それはともかくとして、それでも違った愉しさを発見しています。みなさんは本を読んでいて、主人公やお気に入りの登場人物が想像通り動いてくれるのと、まったく違う行動をとられるのと、どちらが楽しいと感じますか?私はこれまで、全く違う行動をとられると、「何でそうなるの?」みたいに結構いらついてたかもしれません。そりゃ、主人公の気持ちや行動が、読み手側の思いと合致してる方が、物語としては納得がいくし感情移入もスムーズですね。当たり前のことです。だけどこの『夜愁』、結構裏切ってくれるんです。よね。たとえば、ダンカンという登場人物がいます。彼は工場で働いていて、その工場での様子や人間関係がとても好意的に描かれています。「ばいばーい、ダンカン!」「じゃあね!」「月曜にまたね、ダンカン!」――こんな具合に。彼はとても好かれていて、彼も仲間のことを好いていて…と、思いきや、次の文章はこうです。「一日のこの時間の空気はいつも我慢ができなかった」。ダンカンが仲間を嫌っているということではありませんが、肯定的もしくは好意的な視点で読んでいると、突然このように裏切られるのです。しかし、これが快感であるということを、恥ずかしながら私は初めて認識いたしました。そう、これなんです。意外性。こちらの思惑どおりに行かない、快い裏切り。…ああ、カ・イ・カ・ン♪ウォーターズをはじめ、外国作家にはこういう人物描写が多い気がします。だから私は海外作家の翻訳作品が好きなんだな、と納得したのでした。そして、そして。そしてじつは、私が紫野を好きなのも(書いていて楽しいのも)、まさにこれが理由でした。紫野ちゃんは私の思うように動いてくれないんです。ある意味、じつにわがままで自己中心的なんです。決して疾風のような優等生ではない――そこがたまらなく可愛い。紫野は、「ここで友達のことを思って優しい言葉をかけて欲しい」と私が願っても、「そんなことは嫌だ」と言って泣き叫ぶんです。「ここでは怖がって怯えた表情を見せて」と注文しても、「これはいったい何だろう?」と好奇心を持ってじっと見つめるんです。ほんとに、何をしてくれるのっという感じです。それは、あたかも母親が、子供の意外な行動や表情に驚かされ、でもそれこそが愛しく、ともに成長を愉しんでいけるのと似ているでしょう。誤解を恐れずにいえば、子供が母親から出た一個の人格であるように、紫野は私の想像から生まれたけれども、すでに一個の人間として生きているようです。(もちろん、たとえ優等生でも疾風もそうだし、聖羅もそうですが)よし! こうなったら、もっと裏切って! 私に快感をあたえて頂戴な!…というわけで、これからも裏切られることで、私は彼らの成長をリアルに実感していくのでしょう。三人を描きながら一緒に成長できることを、今本当に心から嬉しく思っています。神様、ありがとう。あ~。すごく贅沢なことだなぁ。。(*^-^*)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十一話 少女たち(二) 鍋親父の娘の名は、りんといった。 おさげ髪の、まるでカマキリのように痩せた娘だ。笑うと歯茎(はぐき)が剥き出しになる。 りんは嬉しさを隠そうとせず、聖羅の脇にべったりと体を寄せた。「ずっと見てたの、あんたのこと」「……」 何と答えてよいものか。「聖羅は弓矢の名手なんだ」 代わりに疾風が口を利く。 すると、すてき、と少女たちが手を打った。 りんが手にしていた菜の花の長い茎を結び、輪を一つ作る。そして聖羅に向かって言った。「ねぇ、これをあの木の枝にぶら下げたら、的に出来る?」 その木はここから七間(約十二メートル)ほど離れている。「あ……あ。出来る」 聖羅がそう言うと、りんはすぐに駆け出し、その木の下がった枝の端に輪になった菜の花を括り付け、また大急ぎで戻ってきた。「じゃあ、やってみせて」 疾風がにやにやしているのを忌々しく思いながらも、少女たちの前でいい格好をしたい気持ちを否定できない聖羅は、「しょうがない」と弓に矢をつがえ狙いを定めた。 娘たちがごくりと唾を飲む。 パァン! と放たれた矢は、見事飾り紐をとらえ、木の幹に立った。 予想したとおり娘たちから歓声が上がり、聖羅は少しばかり頬を染める。 りんが飛びついて、聖羅を独り占めするごとくにはしゃいだ。「あんたみたいに強い人なら、父ちゃんも大歓迎よ、嬉しい」「あれまあ、りんったら。もう聖羅と一緒になるって決めてる。まだ聖羅は何とも言ってないのに、ねぇ」 たえ坊と呼ばれている赤ら顔の娘が袂を口に寄せ、ほほほ、と皮肉っぽく笑い、だが自分は疾風の腕に絡み付き、うっとりと頬を寄せた。「ずるい、たえ坊。疾風は渡さないわよ」 そう言って、五平の娘ちずが疾風のもう一方の腕に食い下がる。 大胆な娘たちである。 あとの二人、姉妹のかなとさなが疾風の腰の剣を指し、抜いて見せてほしいと口々にねだった。「危ないから、下がれ」 と言いつつ、疾風はさっと剣を抜き、軽く放り上げてしっかと握る。それを、たった今聖羅が射た矢目掛けて投げた。 あっ、と皆が声を上げた瞬間、剣は真っ直ぐに飛び、聖羅の矢の真下にダン! と突き立った。 どうやら兼じいの剣は、疾風には軽くなりすぎているようである。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月28日

今日のこちらの夕刊のトップ記事は、【厚労省が殺処分回避通達…「犬猫愛護令」に自治体困惑】というものでした。1995年の段階では「処分とは動物を致死させること」という、まったくもって馬鹿げた定義づけだったのが、去年の12月に「処分は『殺処分』に限定するのではなく、新たな飼い主への譲渡も含まれる」という、当たり前といえば当たり前の、ややまともな意見を当時の厚労政務官が述べたそうです。そしてこの5月から、厚生労働省が保健所などで殺処分される捕獲犬について「生存機会の拡大」を促す通達を出したそうなのですが。こんなちょっとした言葉の違いで、即殺処分される動物たちの身になってみろ!ってんだ。本当に人間って、勝手。彼らがどんな罪を犯したというの? 彼らだって同じ命を持つものなのに。さらにこの通達に、自治体は困惑しているという。カネもアタマもないんだって。ほんとに人間って、アホ。カネもうけの手段なら、寝る間も惜しんで考えるくせに。こんなことを言う自治体のやつらは井戸に落ちて死んでしまえ。(その前に、無責任に飼育放棄して保険所にペットを持ってくるやつらは、火の中に飛び込んで死んでしまえ)今選挙でうるさいけど、動物愛護について真剣に取り組んでくれる候補者がいたら、イチオシしたい。誰もいないよね。みんな年金、年金って。バカの一つ覚えみたいに。◎ペットは登録制にする。(どんな種も)◎子供を生ませる意思を確認し、意思のない場合は避妊・去勢手術を強制し、術後支援金を出す。◎処分に持ち込んだ人の情報を登録する。不審者には行政処分を課す。◎ペットを捨てたり、虐待した者は厳罰な実刑に処す。◎譲渡のためのネットワークを広げ、動物愛護施設などの民間施設を作り支援する。これくらいのことをやってくれる人はいないのかね。動物たちの不幸に涙する人間だって、大勢いる。その大勢を無視する行政は、行政じゃないってことをわかってくれる政治家はいないのかね。人間だけの地球じゃない。そのことを知っている政治家なら、きっといい地球を作れるだろうに。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百六十話 少女たち(一) 春の日、三人は、雪、珠手と一緒に菜の花を摘んでいた。 良平を失って以来、伏せっているまつに、雪は菜の花をおひたしにして食べさせるつもりであった。「もうすぐ高香が来たら、いい薬草を見つけてくれる。すぐに元気になるさ」 紫野の言葉に雪は明るく、うん、と頷くと、花が開くような笑顔を見せた。「雪は強いな」 二人の様子を見ながら、疾風が聖羅につぶやく。「ああ。それに、紫野のことが好きみたいだ」 聖羅が少し不服そうに言うのを、疾風は笑いながら、背中をポンと叩いた。「まだまだ。あきらめるなって」 遠くでやはり菜の花を摘んでいた少女たちが、しきりとこちらを見てはひそひそと話している。 聖羅はそれが気になり、疾風はどうだろうかと見上げたが、お構いなしのようだ。 摘み取った菜の花を口にくわえ、土手に上がってごろりと仰向けになった。 聡明そうな広い額、きりりとした鼻筋、しっかりとした顎。そして、頬の下線で揺れる長髪。 病から生還した疾風が、一段と大人になったように聖羅の目には映る。 二つしか変わらないのに自分がずっと子供に思え、つい甘えてしまいそうになるのだ。 聖羅はちらりと少女たちの方を見ると、土手を駆け上がって疾風の横に腰を下ろした。 少女たちの歓声が上がる。「お、おい。疾風。なんか俺たち、見られてるぞ」「うん?」 疾風が身を起こし肩肘をつくと、また少女たちが色めいた。「ふぅん、見たことはあるな。……ああ、たしか、五平さんの娘だ。あっちは鍋親父の……」 鍋親父というのは、侍にあこがれ、いつも兜代わりに鍋を冠っている男だ。「おーい、来いよ!」 疾風は少女たちに向かって、いきなり手招きをした。「ちょ、ちょっ! ――疾風っ」 疾風はあはは、と笑い起き上がると、「気になるんだろう、聖羅? 呼んでやったぞ。それ」 疾風が指差す方を見ると、菜の花畑の中、少女たちがさざめきあいながらまっすぐこっちへ向かってくるのが見えた。 聖羅はすっかり硬直した。「あの鍋親父の娘な、以前おまえのことを話してるのを聞いた。おまえが綺麗であこがれるんだってさ」「?! 綺麗? 俺がっ?」「ああ。綺麗だぜ。とくにその目がいい。それにその髪も」 そう言って、疾風はぷっと吹き出した。「おまえが女だったら、間違いなく俺の女にしてる」「ばっ……馬鹿なこと、言うな! 俺が女だと? そ、そんなこと、紫野に言えっ!」 ついに腹を抱えて笑い出した疾風を、聖羅は突き倒し立ち上がった。 が、すぐ側でした少女たちの甲高い声に、とたんに聖羅の戦意は消失した。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月26日

今夜は、サム・ライミ版『THE JUON -呪怨-』を見ましたぁ♪もちろん、ひとりでですよvうん、なかなかでした。日本版のいいとこ取りで、堪能しました。^-^もちろん日本版とは別物ですが、ストーリーは並行しています。私は1本にまとめられているこっちの方が、流れがよく分かりました^^;この映画、仕事などで日本に住むことになったアメリカ人たちが、この家の呪いに巻き込まれていくという設定なので、舞台は日本、さらにあの家も健在なんですねー。日本を舞台にしたのが成功だったと思います。なんかやっぱり、日本のこの湿り感が怖いんですよね★ふすまでしょ、押入れでしょ、あの長く使われない家のかび臭い感じがリアルなんです。アメリカのさっぱりした土壌に、こういうホラーは合わないですね。サム・ライミ、さすがです。でも時々、テッド・ライミが登場したり、綺麗なオフィスやマンションが出てきたときは、「おっ。アメリカ☆」って感じでした。^^余談ですが、テッド・ライミを見ると、スパイダーマンを連想しちゃう。あの怖~いカヤコ嬢が、スパイダーに見えたりして(笑)昨日、『エミリー・ローズ』にびびったせいか、映画自体は全然怖く感じませんでした。でもコンタクトをはずしてTV画面かぶりつきで見ていたので、「びくっ! ぎくっ!」の連続でした^^;ひゃー☆ スリリングでした♪【追記】昨日の怖さ、改めて…(-_-; ビビル★『エミリー・ローズ』の中で「悪魔は午前3時に現れる」というのがあって、まさにその時刻、私は風呂に入っていて、おまけにすごいことを思い出してしまったのです。おかげで、シャンプーのとき、怖くて目が閉じられませんでした。変な物音もして、も~!! ビビリまくり★それはですねぇ。やはり映画の中で、神父が大きな黒いフードを被った長いマント姿の悪魔を見るシーンがあるのですが、実は5、6年前、仕事場でスタッフNちゃんが「大きな黒いフードを被った長いマントの人影」を見ていたんです!スタッフは、閉館時、館内の電気をすべて消して帰るんですが、明るくても「お化け屋敷?」みたいな雰囲気なので真っ暗になると、ほんとにお化け屋敷になるんです。(それで辞める子も多い)スタッフNちゃんは結構カンの強い子で、ある日、階段の上にじっと立ち尽くす黒フード・黒マントの人影を一瞬見たんです。「え?」と思ってもう一回見ると、もう誰もいなかった…。私はお風呂に入っていて、急にその話を思い出したのです! ぞ~~っ、としました!だってこの映画の何年も前ですよ! 彼女が見た人影って、映画に出てくる悪魔そのままじゃないですか! ということは…!ひょっとして、日本にも悪魔がいるのかもしれません。それも案外身近にいて、暗闇に潜んでいるのかもしれないのです。怖い怖い★ あながちあれって空想の産物じゃないかもしれない。河童もそうだけど。でなきゃ、どうして私、お客さんの後ろに河童を感じるんだ?牛乳を飲む河童、部屋で遊んでいる河童、人間に怒っている老河童まで。聞けばその人たちは皆、河の側か、昔沼地だったところに家を建てて住んでいるというではありませぬか。あああ。。。やっぱりいるんだよ、そういうの。。(変な話になりました★ スイマセン★ 寝ます★)+++++++++++(ひつこく、更新はする^^;)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十九話 冬の星(四) 冬の朝、弱い陽射しの中で井蔵は目を覚まし、かたわらにすやすやと安らかな寝息を立てて眠る疾風の姿を認めた時、思わず歓喜の叫び声を上げた。 もちろん井蔵の記憶から、いおりのことはすっかり失せている。「薬草が利いてくれたか。ありがたい」 そして男泣きに泣いた。 昼近く、疾風が目をぽっかりと開け、「親父……」としゃべった時、井蔵は誰かに感謝しなければならないような不思議な感覚に襲われた。 だがそれは一瞬で消え、自分を見上げる息子の黒い瞳をのぞき込み、「よく頑張ったな、疾風。さすがわしのせがれだ」 と、額を撫でる。それからただちに聖羅の家へ走り、疾風の無事を大声で知らせたのであった。 聖羅は大急ぎで寺へ駆け込むと、やはり手放しで喜ぶ紫野を伴って疾風の家へやってきた。「疾風!」 土間を駆け上がり、疾風の側へ行く。「おう……」 井蔵の作った葛湯を飲んで少しだけ顔色がよくなっている疾風が、二人を見てやっと笑った。 紫野はまた泣き出しそうな顔で膝をつき、「疾風、よかった、よかった」と繰り返す。 聖羅はといえば――昨日は唇をかんで耐えていたが、今日は紫野より先に泣いていた。すでに目が、ウサギのように赤い。「聖羅ったら、ここまで泣きながら走ってきたんだ」「何を。疾風、紫野のやつ、昨日は馬鹿みたいに大泣きしてたんだぞ。『疾風が死んじゃう』って」 疾風は、だがそれを聞いて笑わなかった。「――すまぬ」 目尻からあふれ出た涙がこめかみを伝った。 その夜は、打って変わった食欲で、疾風は鍋の粥をぺろりと平らげた。 赤々と燃えるいろりの火を横たわったまま見ながら、わらじを編みなおす井蔵に向かって、「親父」と声を掛ける。「なんだ?」 手を休め、疾風ににっこりと笑いかけるその表情には慈愛が満ち溢れ、安堵があった。 疾風は体を横にすると、「あのさ、俺……。俺、いおり姉に助けられたんだと思う」 と言った。「いおりに?」 井蔵が驚くと、疾風はうん、と頷いて、不思議なことを話し出した。「俺、白い光の中にいたんだ。どっちに行ったらいいか、ぜんぜんわからなくてうろうろしてた。そうしたら、すごく綺麗な鈴の音が聞こえてきたんだ」 ――寂寞(じゃくまく)たる中、寂寥(せきりょう)の音(ね)の訪(おとな)い。 それは仏が死者を導く時、よく言われる風景だ。 (やはり疾風も仏に導かれようとしていたのか)と、井蔵は今更ながらぞっと粟立つ。 疾風が続けて言った。「見ると、そっちの方から黄金の光が差してきて、ああ、俺も早く行かなくちゃと思ったんだ。で、走ろうとしたら後ろから『疾風』って声が聞こえた。振りかえったらそっちは真っ暗なんだ。その暗黒の中から白い着物を着た女の腕がにょきっと出て、俺をつかんだんだ」「女の腕が……?」「うん。それでその女が『疾風、あんたはそっちじゃない。井蔵さんが呼んでる、戻りなさい』って。――あの声はたぶん、いおり姉だ」 井蔵は考えた。 (きぬじゃなかろうか。――だがきぬは『井蔵さん』なんて呼びやしねぇ。だとすると、それはやっぱり……) そして顔を上げた。と、とたんに涙が溢れ出す。「そうか、いおりか。いおりがおめぇを助けてくれたのか」「そうだ。いおり姉だった」 疾風ははっきりと繰り返した。「ありがとうよ、いおり。ありがとう……」 咽ぶ体の奥でちりりと何かが反応し、井蔵は何か無性に懐かしい思いとともに、しばらくその感動に身を任せた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月24日

今日はちょっと怖い映画を見たゾ★『エミリー・ローズ』。この映画、ずっと見たいと思っていたんです。やっと見れました。^^いやあ、怖い映画でしたね。ほんとに怖い★さすが実話だけあります。私的には、『エクソシスト』より怖かった。メイクとかはそんなにグロテスクじゃないし、特殊効果もさほど使ってる感じではないのですが、これって役者さんの演技力と、深く、静かに迫るストーリーの迫力のせいでしょうかね?この"悪魔の存在"の描き方は秀逸ですよ。見ていて、じと~…と汗をかきました。「123456…」これが悪魔なんですよ。この意味が分かったとき、私は本当に戦慄しましたね。。。監督が「ホラー映画ではない」と言っていますが、ホラー映画以上の怖さ、保証つき。てゆうか、この怖さが分かる人は、相当スピリチュアル系なんだと思う。ストーリー的には、エミリー・ローズが死んだところから始まって、彼女の悪魔祓いをした神父が殺人罪で裁判にかけられるというところから。そしてその女弁護士と、やり手の検察官の対決が軸になっています。まあアメリカの裁判って、実際こんな風に気障ったらしい映画のセリフ顔負けの言葉の応酬なのかと、そっちの方が信じられませんが、そうなのでしょう^^;あんな風に言われたら、日本人なら絶対裏を読んでしまうだろうな、と思いつつ。この女弁護士と神父、そして証人に立つ医師の身の上にも、「悪魔の仕業?」と思うような怪現象が起こるのですが、それも控え目なのがかえってリアルで恐ろしいのでした。(一人は不幸にも…ですが)だってもしここで、次々と関係者が死んじゃったら『ファイナル・ディスティネーション』みたいでウソっぽいじゃないですか。そしてこの映画でもっとも感動したところ。それは、「なぜ神はエミリーを見捨てたのか」という問いに、はっきりと答えを出しているということ。これは今までのこの手の映画ではなかったことですよ。ある意味、快挙です。感動しました。監督に。ストーリーに。エミリーに。「神の存在を示すために、悪魔の存在を示す。 それはエミリー・ローズの中に。」「私はここにとどまります」そう決断したとき、エミリーは聖者になったのだと思う。悪魔に占領された体に戻り、あえて苦しみを背負い、神のために悪魔の存在を人々に知らせる役目をまっとうする。これは、命の限りを宣告された患者が、それでも人類のために自らを苦痛の伴う実験に使ってくれと言うようなもの。きっと私には出来ない。一刻も早くこの体から抜け出して、魂を救済してほしいと願うだろう。何たる勇気。機会があれば、ぜひ皆さんもこの映画、見てください。とても美しい映画ですから。蛇足ですが、公式ホームページでキャストを見たら、「ダンカン・フレイザー」という役者がいたのね。今読んでいるサラ・ウォーターズの小説『夜愁』には、ダンカンという美青年とフレイザーという謎めいた男が出てきます。今ちょうど読んでる時にこの役者さんの名前を知るなんて、なんかこれも変なシンクロですよね? そう思いません?+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十八話 冬の星(三) 寺へ帰って紫野は、今までの人生の中で一度もなかったほど、声を上げて泣き続けた。 泣くことで、疾風を失ってしまうかもしれない恐怖をまぎらわそうとさえした。 だがそれに集中したおかげで、一刻の後には、疲れてぐっすりと寝入ることが出来たのだった。 そうして目が覚めた時、いつの間にか布団の中にいて、闇を見上げながら冴えた頭で紫野は思った。 (――疾風がいなくなるなんて考えられない。絶対にいやだ。……疾風は絶対に助かる、助かるはずなんだ) 紫野はいきなり布団を跳ね除け飛び起きると、中庭に面した障子戸を開けた。 冷気が部屋に流れ込み、紫野の吐く息が白く煙る。「疾風……」 凍てついた大気の中、突き抜けるように高い空に冬の星があまた光り、流れ星がひとつ、すっと弧を描いて落ちていった。「いおり、おめぇの役目は、疾風を連れていくことだったのか?!」 井蔵の悲痛な声に、いおりは優しいまなざしを向けたまま、静かに首を横に振った。 ――そうじゃないわ、井蔵さん。だってそんなこと、井蔵さんが許すはずないじゃありませんか。……でもこのまま逝かせてあげたら安楽に死ねる。疾風はどうせ長生きしない――もし今助かったら、苦しんで死ぬことになるのよ。 それを聞いたとたん、井蔵はがばと両手をついて身を伏せ、絞るような声でいおりに懇願した。「それでもいい、疾風を助けてくれ、疾風の命を……。こいつはまだいくらも生きちゃいねぇ。男として、本当の喜びすら知っちゃいねぇ。なのにむごすぎる。代わりにわしの命を持って行け。疾風を助けてくれ、頼む、いおり――!」 顔を上げた井蔵の頬には涙が滝のように流れ、口元はどうにもしてやれない悔しさに激しく歪んでいる。「わしにはもう疾風しかいない。代わりに、代わりにわしの命を取ってくれ。わしを連れて行け、頼む!」 だがいおりはちょっと袂で顔を隠し、困ったように言った。 ――困るわ、井蔵さん。私には井蔵さんの命を奪う力はないのよ。私はただの幽霊だもの。 うう、と井蔵が泣き崩れた。いおりはそれを悲しい目で見つめている。「ならどうすりゃいい……。好きな女と所帯を持ち、子を育てる。そんな当たり前のことが、疾風には許されんのか……。なぜだ、なぜ疾風なんだ」 ――大切なひとを失いそうになる時、皆そう思う。でも、寿命なら仕方ないわ。井蔵さん、あなたもいずれ――。 すると焼けばちになったか、井蔵は座りなおすとあぐらをかき、両手で顔をこすりながらくっくっと笑った。「……いおり、おめぇ、ずいぶんと割り切っていやがる。自分のこともそんな風に思えるのかね?」 その言葉にちょっと首をかしげたいおりは、いっそう悲しげな目をし、だが薄っすらと微笑んだようだった。 ため息のような、ひそやかな空気に乗って、それは静かな鈴の音の如く井蔵の耳に届いた。 ――私はねぇ、たしかに一度死んだわ。でもお役目があるって言ったでしょ? それは、もう一度死ぬこと……疾風の代わりに。 何っ、と井蔵が顔を上げた。体がわなわなと震えている。「いおり……おめぇ、今何と……疾風の代わりに死ぬだと?」 袂で半分隠れたいおりの顔。その目からつうと涙が流れ落ちるのを井蔵は見た。 ――いおりは今度こそ、本当に井蔵さんとお別れします。疾風の意識が戻ったら、井蔵さんの記憶の中から今のいおりはすっかり消えます。井蔵さんに優しく抱いてもらったいおりは、すっかり……。「いおり……」 幽霊になってまで井蔵に抱かれに来た、いおりである。それがどんなに辛いことか、井蔵には想像できた。「いおり……」 やっぱりわしの命を持っていけ、ともに行こう、そう言おうとした時、 ――さようなら、井蔵さん。 その一言を残し、白い光のいおりはふっと消えた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月23日

突然ですが、ドッグフードよりキャットフードの方が味付けが濃いというのはご存知ですよね?猫は高タンパクな食事を必要とするので、結果的に味もドッグフードより美味しいのだそうです。なのでほとんどの犬が、ドッグフードよりキャットフードの方を好んで食べたがるそうです。うちのはなわんこもそう。ドッグフード、全然食べない。食べても、イヤイヤ。うーん。。そんなにイヤなの?ネットで調べると、上記の理由で「猫にドッグフードを食べさせるのはいけない」ということですが、「犬にキャットフードは問題なし」らしい…。というわけで、半分キャットフードを混ぜたり、猫の食べ残しを食べてもらったり(これが、ものすごく喜ぶ♪)してました。すると!何ということでしょう、ドッグフードだけだと、完全に食べなくなってしまいました! (>____
2007年07月21日

今日たまたま見たNHKハイビジョン特集 フロンティア「アンナの幸せ~人生のドラマと体のメカニズム~」より感想でぇす。【人生の節目節目で、人の体には何が起きているのか。ある女性の一生をドラマで描きながら、その身体メカニズムを最新の科学実験で検証する、ユニークな科学ドキュメント。】という堅い内容にもかかわらず、グングン見せちゃうのには驚き。単なる科学データオンリーの番組ではなく、ジャム会社の女社長アンナ・マーティンの人生を通して、「その時、彼女の体に何が起こったか」「体は、脳は、どのようにして彼女とともにあったか」ということを特集しているの。単純に、「生まれてから死ぬまで、アンナがどんな人生を歩んできたか」というのが気になって、見るとはなしに見てしまいました。++++++++++++++++++小さい頃、自然いっぱいの中で育ったアンナ。母とブルーベリーの実を摘み、野原を駆け回る。動くことが大好きな、活発な子供。祖母はお菓子屋さんをしていて、店に来たアンナが何をしようと、たとえ落ちた飴を食べようと、好きにさせてくれました。そしてある日見た人形芝居をきっかけに、踊ることに興味を持ち、バレリーナになる夢を持ったアンナ。バレエ学校ではメキメキと頭角を現し、先生も彼女の才能を認めていました――が、それだのに、彼女の父はアンナがバレリーナになることに反対し、無理矢理家政科の学校に入れてしまうのでした。アンナの夢は壊れたのです。しかし、ジャムを作り、それでビジネスを立ち上げるという、別のことに成功したのでした。一時は結婚して幸せだったアンナ。しかし、アンナの頭にあるのは仕事のことばかり。結局二人は離婚となりました。そうまでして頑張ったジャムビジネスでしたが、倒産の危機もあり、新しく導入したコンピューターには慣れず、アンナの必死の戦いは続きます。そうしてついにジャム会社の女社長として一代を築き上げたとき、彼女は会社を退き、年下の男性と再婚、もう一度踊ることに挑戦しようと決意するのです。この時、アンナは70歳。誰もが驚き、しかしその決意を賞賛しました。たった一人を除いて――。それは彼女の一人息子です。彼は母であるアンナとは上手くいっていなかったのです。そしてアンナは、最愛の孫娘に会社を譲るという遺言を残し、この世を去ります。ジャムの秘伝のレシピは、自らと共に墓穴に葬って。じつは何よりも彼女が言い残したかったこと、それは、息子にでした。「娘には、好きな道を行かせること」。だからそれを条件に、まだ幼い孫娘に会社を譲ったのです。結局彼女の魂は、自らの意思で人生を生きることの大切さを人生の終局に選択し、神に召されました。++++++++++++++++++アンナ・マーティンという人物はこの番組のための架空の人物ということですが、私はずっと本当に実在した人だと思ってみていたので、結構リアルでした^^;で、このストーリーの節目節目に科学実験が入るわけです。たとえば、赤ん坊や幼児が何でも口に物を入れるのは、そうすることによって故意に将来必要なばい菌を取り込むためだそう。免疫力ってやつ。それらばい菌が、1歳半ごろまでに胃腸にすみついて、もっともよい状態にするのだそう。そしてこの時に作られた免疫力により、人は様々なストレスにも打ち勝つことが出来るのです。つまりアンナが離婚のときも、倒産しかけたときも、何とか耐え抜いてこられた体力と精神力を支えたのは、この免疫力だったわけですね。そういわれれば、なるほど。最近の若者がストレスに弱いのは、幼い頃、異常に潔癖清潔に育てられすぎたせいなのでしょうか。ちょっと前から、子供が自然の中で泥だらけになって遊ぶこともなくなりましたし。「最近の子供や若者は、すぐに自殺する。弱いなぁ」と思っていましたが、こういう科学的なことが原因で、そのストレスに耐えうるだけの力が出来ていないとすれば、これは憂うべきことであります。でなきゃ、これからの人間は、コロコロ簡単に死んじゃうことになる。それも先進国ほど。これって、かなりヤバイんじゃないですか?あと、「老人はなぜ転びやすいのか」とか、「ダンサーの遺伝子にはどういう特徴があるのか」とか、「集中して運動をすると、知能が低下する」とか、色んな実験がありました。最後に、その中ですごく納得したものをひとつ。「目で見てイメージトレーニングをするだけで、実際に運動をした効果が伴う」。これね、たとえば今流行の「ビリーズ・ブートキャンプ」。DVDを見てるだけで、なんか運動した気になったりしないですか?私は見ていて気持ちでその動きを真似ると、何だかほんとに筋肉を動かしている気がしていたのですが、これは科学的に実証されていることだったんですね。自分が運動しているイメージを持つと、脳がそれを知覚し微量な電流が流れるんだそうです。それにより、実際に運動した効果が期待できるらしいんです。ということは、ビリーのDVD、自分がやってるつもりで見てるだけで痩せるかも?!++++++(ハァ、キョウハナガクナリマシタ。ドウモオツカレデス^^; )++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十六話 冬の星(一) またひとつ、年が明けた。 しかしこの年は、草路村にとって最悪の幕開けとなっていた。 恐ろしい流行り病が村を襲ったのである。 ばたばたと村人たちは病魔に倒れていった。 老いも若きも関係ない。 このあたりには医者もなく、皆なす術がなかった。 ひたすら家にこもり、脅威が過ぎ去るのを待つのみであった。 そんな中、雪の父が死んだ。 綾ねが生まれたばかりだというのに。 評判のおしどり夫婦だった良平とまつ――二人が別々にいる時はないとさえ言われていた。 子供たちに移ってはいけないからと、村の男たちが良平の亡骸をただちに家の外に出そうとしたが、まつは泣き叫んで抵抗した。「見ちゃいられねぇ」 手伝った井蔵も家に帰るなりそう吐き捨てるように言うと、宙を睨んだまま、疾風の用意した夕餉に箸をつけた。「雪たちは大丈夫なのか?」 ぼうっとしたような疾風の声がうつろに響く。「ああ。隣のおさとが預かっている。……しかし、なんてこった」 しばらく黙々と食べていたが、ふと目を上げ疾風の顔を見た時、井蔵は(おや)と思った。「どうした、顔が赤いじゃねぇか。熱でもあるのか」 疾風の箸が止まった。見上げた瞳がうるんでいる。「……親父、俺、移っちまったかな?」 その夜から、疾風は高熱を出し、ひどい下痢と嘔吐を繰り返した。 薬草を煎じて飲ませてもすぐに吐いてしまう。 井蔵はつきっきりで看病に当たったが、ついにはもう起き上がることも出来なくなって、疾風はぐったりと横たわるのみであった。 真冬というのに体は汗で濡れ、井蔵はまめにそれを拭いてやりながら声を掛ける。「疾風、おい、疾風。聞こえるか」 だがだんだんと反応は弱くなり、(もしや――)と思う井蔵の背筋には冷たいものが流れた。 疾風が流行り病に冒されたという噂はすぐに広まり、紫野も作造に付き添われ飛んできた。「移るかもしれねぇから来ちゃいけねぇ。帰ってろ」 井蔵はそう言ったが、紫野はわらじを脱ぎ、作造の制止を振り切って疾風の側へ走り寄ると、のぞき込んで疾風の名を呼んだ。「疾風、疾風、疾風! 俺だ、紫野だ……疾風っ」 作造は声を落とすと、井蔵に、「で、どうなんだね、具合は」と聞く。 井蔵は苦渋に満ちた様子で首を横に振った。「わからねぇ。もう……だめかもしれねぇ」◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月20日

お客さんにいただきました。チーズケーキ。めちゃ美味しそう☆でも、「生物ですので、本日中にお召し上がりください」だと。(-_-;あのう~。。私、ひとりなんですけど。。。さあぁぁ。今から食べるかっ☆ (^^;アッ、プーチントハナワンコガイル。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十五話 夢の少女 秋が来て高香がまた旅立っていった頃、疾風の声が急に低くなり、聖羅と紫野はちょっとした違和感を覚えていた。 疾風本人は、「大人になったしるしだ」と別段気にしている風ではなかったが、疾風の声を聞くたびに、聖羅は、「変だ」 と眉を寄せる。「紫野、おまえはどう思う?」 疾風が聞くと、紫野は、「疾風じゃないみたい――まるで、親父さんの声みたいだ」 と言った。 すると疾風は、「いずれおまえたちも、なる」 余裕で言った後、「だけど、大人のしるしはそれだけじゃないんだぞ」 と、にやつきながら二人の顔を見た。 そして、不思議そうな顔をしている二人を手招きし間近に寄せ、ぼそぼそと内緒話のように伝えると、二人は「えーっ!」と声を上げて、それから笑い出した。 夜。 ひとり夜具にもぐりながら、紫野はもそもそと体を動かしていた。 二年前、次郎吉に体に触れられた時に紫野を悩ませたあのふわふわした感じが今も続いていて、時折心が不安定になるのだ。 自分を保とうと集中するのに、逆に意識は遠くなる。 眠ったというより、気を失った状態で朝を迎えるのが紫野には辛かった。 だからこうやって体を動かして意識をとられないよう戦っているのだ。「高香のことを考えよう」 そう声に出して言うと、まぶたの裏に高香の姿を浮かべた。 高香の声、高香の姿、高香の香りは何より紫野を安堵させる。 それらを思い出しながら、紫野はすぐに眠りに引き込まれていった。 ――夢の中で、紫野は高香に寄り添っていた。 高香が白くて長い指を伸ばす。 その手をはにかみながら握る自分は、娘の着物を着ていた。 (これは茜の着物だ) そんな風に漠然と思う。 だが明らかに体の感覚が違っていて、腹の下の方が妙にうずいて熱い。 そこに男子のしるしがないのを、紫野は知っていた。 (俺は今、女になっている) 戸惑いつつも、高香の腕にしがみつくとかえってそれが嬉しいような気持ちになり、紫野は夢の中で少女のように頬を染めた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月19日

…といっても、JRに怒っているのではありません。最近やたらと「人身事故による遅れ」が多いんです。つまり、「飛び込み」が。ほぼ連日、電車が遅れたりストップしたりしています。飛び込む人の事情もあるだろうけど、はっきり言って、迷惑★JRも昔みたいに、遺族から損害賠償金とればいいと思います。(そしたら減るだろうから)スピリチュアルな観点からいっても、自殺は大罪。その上、最後の最後まで無関係の多くの人に迷惑をかけて、もっと罪を重くして地獄に堕ちるわけよ。それでいいんだろうか。もっとも、自分の命すら大切に出来ない人に、他人のことまで考える余裕はないのでしょうが。今ここで、「自殺の善悪」を語る気はないのでキツイこと言いますが、死ぬなら電車に飛び込まないで、山奥の谷底にどうぞ。自然に土に還れますよ。たとえ一人でもあなたを捜してくれる人があれば、死んじゃいけないです。絶対。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十四話 まつの出産 その年の夏、雪の母まつに綾ねが生まれ、雪はお姉さんになった。「小っさい」 疾風と聖羅と紫野は、寝かされた赤子をのぞき込み、興味深げに目を大きくする。 綾ねは甘ったるい乳の臭いをふわりとさせながら、小さな手を懸命に上下させていた。 そのたびに小猿のような顔がくしゃくしゃっとし、黒目がきらりと光る。 そしていきなり真っ赤になったかと思うと、大きなあくびをした。「本当に、真っ赤だな」 疾風が感心したように言い、聖羅は思わず指を伸ばして赤子のこぶしをつつきながら、「小っさい」と繰り返した。「あっ」 紫野は声を上げた。 綾ねがこぶしを開き、細い指をひらひらさせたのだ。そしていきなり聖羅の指をつかんだ。「うおぅ」 聖羅も声を上げ、興奮気味の顔を雪に向ける。「つかんでる。けっこう力が強いぞ」 その時、綾ねが喉の奥で声を立てた。「聖羅、ほら。聖羅を見て笑ってる」 紫野の言葉に、雪も綾ねのぷっくりした頬をつつきながら、「わあ、綾ねは聖羅が好きなのね。そう、よかったね」 と声を掛ける。「聖羅、おまえの将来のお嫁さんだ。よかったな」 そう言って疾風がうふふと笑い、雪と紫野が顔を見合わせて聖羅を見ると、聖羅は口を尖らせ「雪より可愛いならな」と言いつつ、つかまれた自分の指を揺らし、「まっ、いいか」 とつぶやいた。「楽しそうだこと……」 まつは布団の上に身を起こし高香から椀を受け取ると、小さく頭を下げた。 椀の中は、高香が煎じた薬草である。 綾ねを生んで、体力がなくなっていたまつのためにと、たった今処方したものであった。「すみませんねぇ、高香さん。本当に助かります。ありがとう」 相変わらず落ち着いた声で「いいえ」と言い首を横に振ると、高香は相手を安心させようと付け加えた。「苦くて飲みにくいかもしれませんが、飲めばきっと元気が出ます。乳の出もよくなるはずです」 その言葉にまつは小娘のように頬を染め、瞳を伏せると急いで椀に口をつける――と同時に片手が椀からはずれ、胸元を触った。 突然、自分のしどけない格好に恥じ入る感情がまつを襲い、無意識のうちに身なりを整えていたのである。 本当に、こんなに近くで噂の高香と対面するとは思ってもいなかったことだ。 まつは薬草を飲みながら、ちらちらと高香を見ていた。 後ろでゆるく束ねられた高香の絹糸のような白い髪が、光を宿したままさらりと揺れる。 彫りの深い端正な顔立ちは、まるで異国の人間のようだ。 (――なんて美しいひとなんだろう。この方は、私たちと同じ人間なのだろうか) 高香は四人の方に顔を向け優しそうな微笑を浮かべていたが、その微笑にまつは体の芯が熱くなる思いで、ひとりうろたえはじめていた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月18日

距離0.6メートル♪今日のるぅとプーチンの距離です。^^三日ですごい進歩ダッ。それも、るぅ、のびのび寝てて、プーチンは私の膝の上からずりずりとるぅの方に首を伸ばしてるの。「フー!」といいつつ、逃げないるぅ。進歩進歩♪もう何日かひつこく続けたら、ちょっと望みあるかも。…で、結局るぅは外に出掛けました。^^;↑すぐに膝の上に乗ってくる甘えん坊プーチン^^と、人気のはなわんこ♪(私の長椅子で寝てる★犬臭い)++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十三話 ゆるやかな午後「何を笑っているのだ、紫野?」 紫野は、はっと目を開けた。 ぜんぜん気がつかなかったが、いつの間にか高香が部屋にいて、寝そべって思い出し笑いをしていた紫野の側にかがんでいたのだ。「高香」 まるでウサギのようにぴょんと跳ね起きると、紫野は言った。「ハナカゲに乗りに行こう」 それを聞いた高香は、涼やかな声で笑い、「今警邏から戻ったばかりだろう? 疲れてはいないのか?」 と言った。 紫野は首を横に振る。 今回は隣村の龍神村へ徒歩で一日同行しただけだ。元気いっぱいの紫野には何でもない。「早くハナカゲに乗れるようになりたいんだ。高香が一緒だと、ハナカゲも嬉しいみたいだし」 ハナカゲは大人しい牝馬だが、神経質なところがある。無骨な男に触られるのを嫌がるのだ。 しかし高香の手には、最初から優しく頭をすり寄せた。「おまえは優しい目をしているな」 ハナカゲを撫でながら、高香も情を込めて話し掛ける。 かくして今まで馬に乗ったこともなかった高香だが、ハナカゲの背にはなんなくまたがり乗りこなすことが出来た。「すごい、すごい。俺もひとりで乗りたい」 そう言ってハナカゲにひとりで乗ろうとした紫野だったが、ミョウジにも作造にも止められた。 まだ九つの紫野がまたがるには、脚の長さが十分でない。 実際のところ、和尚も作造も、なぜ嘉平次がこんな幼子に馬などくれたのかと多少疑問であった。「しばらくは大人と一緒に乗りなさい。落ちて骨でも折ったらどうする」「じゃあ、高香と乗る」 ふくれ面の紫野が言った。「でも、この夏の間には、ひとりで乗れるようになる」 こういう物言いをした時の紫野は、頑固だ。 (せめてあと三年――)と眉を下げる和尚を、半ばなだめつつ、「大人しい馬です。おそらく和尚さんも今後他村へ行かれる時など、お乗りになれましょう」 と高香が口添えし、やっと和尚は馬に触れた。 ぶるる……と鼻を鳴らしつつ頭を垂れているハナカゲの様子に、「ふむ」と納得したようである。「じゃが、まあ、しばらくはひとりで乗ってはいかんぞ」 そう言いながら、和尚と作造はその場を立ち去ったのだった。 夏草がゆっくりと風に揺れ、風の道を示している。 ハナカゲの背に乗った紫野と高香も、ゆっくりと揺られていた。「ナガレボシにも乗ってあげなきゃ、可哀想かな?」 そう言って、紫野はちらりと高香を振り返る。「本当は、俺がハナカゲに乗って、高香がナガレボシに乗ってあげるといいんだけど」「紫野」 高香が釘を刺す。「この夏の間は、だめだ」 そうは言いつつ、紫野は高香と二人でハナカゲに乗るのが嬉しかった。 高香の前に乗って体を密着させ、後ろから話し掛けられるのは何となくくすぐったく、心地好い。 ハナカゲを歩かせつつ、地上から高く浮いたところで二人で他愛もない話をする時間は、紫野にとっては一番楽しいものであった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月17日

今日は祭日で夕刊が来ないから帰宅するまで知りませんでした。新潟地震。TVで見てびっくりしています。まるで、阪神大震災をほうふつとさせる映像。水もガスも電気もなくて、本当に生活そのものがストップしてしまう状況。「今、何が一番心配ですか?」と問われて、「余震です」と答えるあの心境。そうなんです。お金のことよりも、明日からの生活よりも、「余震」がリアルに心配になるのです。私も、マンションの5Fにいても聞こえた「ゴゴゴゴーー…」という余震の地響きの恐怖が忘れられません。そして阪神大震災の時も雪や雨が被災地に降り、人々の不安をいっそう大きくしましたが、今夜も被災地の一部では雨になるようです。本当に、これ以上のけが人が出ないことを祈ります。そして一日も早く、普段の日常が戻られますことを心からお祈りしています。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十二話 カゼキリ、ハナカゲ、ナガレボシ 約束どおり、高香はこの夏ずっと草路村に滞在し、紫野を喜ばせた。 むしろ警固衆の一員になった紫野の方が警邏に同行するため村をあけることが多くなったのは、皮肉なことであった。「ただいま、高香」 寺へ帰ると真っ先に高香のもとへ飛んで行き、そう声を掛ける。 すると、たいていミョウジと碁をさしているか話をしている高香が振りかえって、「おかえり、紫野」 と答えてくれるのだ。 何となく甘酸っぱい思いが胸いっぱいになり、紫野は小躍りしながら自室へ向かう。 そこでごろりと転がって蝉の声を聞きながら、目を閉じ、ミョウジと碁を終えた高香が訪ねてくれるのを待つのだった。 裏庭でヒヒーン、と馬の声がする。 嘉平次にもらった白馬、ハナカゲだ。 (――いや、ナガレボシかな?) ぼんやりと、思った。 薄い栗毛のナガレボシは、聖羅の馬である。 聖羅の家には厩(うまや)になるような場所がないし、お爺とお婆が馬を恐がるので、当分寺に置くことになった。「すまぬ。しょっちゅう会いに来るからな」 聖羅は馬の首を撫でながら、本当に残念そうに言った。「大丈夫。ハナカゲといるから寂しくないって」 紫野がそう言うと、聖羅は、「そうだな。ひとりより、いいよな」 やっと笑顔になった。 すると疾風も艶々とした黒毛を持つ自分の馬を見て、「それじゃあ、カゼキリも置いていこうか」 とぼそっと言う。 それを聞いて慌てたのは作造だ。「と、とんでもない、二頭で十分じゃて。わしに押し付けないでくだされや」 泣き出しそうな顔に、思わず三人は吹き出してしまったことだった。 それから、比較的乗りなれた様子の疾風と、何となくまだ危なっかしい感じの聖羅を乗せて、カゼキリは尾を振り上げながらゆっくりと山道を下っていったが、その後ろ姿を見ながら、紫野はまた可笑しくてひとりで笑っていた。 (聖羅。ふふっ。あんなに疾風にしがみついて。格好悪いなぁ……) その心の声が聞こえたのか、疾風にしがみついたまま、聖羅が顔だけをこちらに向けた。 と、そのとたん、カゼキリの長い尾がその顔をはたき、聖羅が「ひゃあ」と声を上げる。 そして落ちかけた聖羅を疾風が慌ててつかんでいるのを見て、紫野は今度こそ腹を抱えて大笑いした。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。はゃば~にゃさん家で預かり中の子猫、ボギーとクロエの里親さんを募集しています! 東海地区の方、よろしくです。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月16日

台風、待ってたけど来なかったよー? 今朝は一転、夏晴れのお天気でした。道もすっかり乾いてて、暑いぐらい。それでもはなわんこは嬉しくて、家の前で長々とお腹を日に当てて寝そべってました。私が仕事じゃなきゃよかったんですが。無理矢理家の中にお入りいただいて、気の毒でした。るぅるぅが見当たらなかったけど、帰宅後、無事帰ってまいりました。それでね。そろそろプーチンにも慣れてもらわないと困るので、今晩は閉じ込めてます。プーチンに追っかけられながら、逃げ回ってます★ちょっと逆に追っかけるようになったりして。朝までこのままにしておいたら、どうなっているでしょう?ほんと、いい加減に仲良くしてもらいたいです。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十一話 嘉平次 その夏は、多くの村長(むらおさ)との出会いが紫野たちを待っていた。 嘉平次(かへいじ)という男も、その一人である。 彼の経歴は少々変わっていて、元は町人だったとも、武士だったとも言われている。 ほとんどの男が戦功を立て一国一城の主を夢見る時代にあって、人を傷つけることを嫌い、山奥に自分の村を持った。すると、嘉平次に賛同する農民が我先にとついてきて、嘉平次の村は意外に大きな集落となった。 嘉平次は、土地を切り開き農作物の収穫高を上げたばかりか、その肥沃な土地で馬を育てた。馬力があり、丈夫だと評判の馬である。 さらに女たちには織物を奨励し、その上質な反物を京まで運んでいって売る道筋をも確立していた。 そうして今では、見た目は質素でも内情は裕福な村となり、村人たちは信頼し助け合い、日々の糧にも困ることなく、心の底から笑える毎日を送っていた。「ほほう、『霞組』ねぇ」 ちらりと見る嘉平次のぎょろ目に、紫野と聖羅はぎくりと身をすくめる。 疾風だけは顔を赤くして、しっかり前を見据えていた。 嘉平次はさほど体の大きな男ではないが、そのがっちりとした肉体からみなぎる活力は圧倒的である。 濃い一文字眉に飛び出しそうな目、あくまでどっしりとした鼻梁のすぐ下から顎にかけて、また濃い髭に覆われている。 一言で言えば、「恐い」というのが嘉平次の印象であった。「どれ。剣の腕前を見せてもらおうか」 そう言って嘉平次は目の前の茂みを指差した。 するとそこから、長い棒を手にした若い男たちが三人現れ、疾風たちに対峙して立った。 疾風がちらっと井蔵を見る。「行け」という無言の合図とともに、あっという間に小さな三つの影は飛び出していった。 男たちがたじろぐ間も与えず、聖羅の右手から繰り出された鞭が一人の棒に絡み付き遠くへ飛ばす。 と同時に、一気に男の目前まで跳び込んだ紫野は、いつの間に抜いたのであろう、剣を男の喉元にぴたりとつけた。「こい!」 ようやく棒を構えた最後の男も、そのとたん、疾風の剣に棒を真っ二つにされ、唖然とするのみである。「おおお……」 嘉平次もただ声を漏らし、大きな目を驚きでいっぱいに見開くと井蔵を振り返って言った。「たいしたガキどもだ」 井蔵はにっと笑い、「ガキではありませんぞ、嘉平次殿。草路村の警固衆、『霞組』にござる。今後、嘉平次殿の村をお守りいたします」 そう言って頭を下げた。 疾風、聖羅、紫野もすばやく走り寄ると一列に並び、井蔵にならってぺこりと頭を下げる。 恐い顔をいっぺんにほころばせると、嘉平次はただちに三人に対し、それぞれ丈夫な馬を与えた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月15日

こちら神戸はただいま大雨。風もすごいです。涼しくっていいんですが、やっぱり湿気が…ね。嫌だわ。ベタベタ★こんな中、るぅ王子は外出中。いったいどこで雨宿りをしてるんだか。近畿上陸は今晩3時ごろになるらしいけど、明日の昼までには抜けて欲しい。。でなきゃ、仕事に行きづらくなっちゃう★意志薄弱だから、お休みしちゃうゾ。ちまたではせっかくの三連休なのに。ね。飛行機も飛ばなくなっちゃったし、運の悪かった人は大勢いるのかも。隣の部屋の占い師さんも、上海から帰ってくる予定だったハズ。無事帰ってこれたのかなぁ…^^;とにかく皆様もどうぞお気をつけください。ではまた明日(^-^)/++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百五十話 霞組、誕生 佐吉という男がいる。 権兵衛のひとり息子だ。 年は井蔵よりも少し下くらいなのだが、今まで嫁の一人も娶ったことはない。 実は権兵衛の妻つまり佐吉の母は、町人の娘であった。 佐吉はそのことを誇りにしており、華やかな町よりこんな田舎の村長を選んだ父とはあまり理解し合えなかったようである。 井蔵も二人が一緒にいるところをあまり見たことがないし、聞けば佐吉は、ほとんど町の方へ出て商いに熱を入れているということだった。「百姓には田んぼと米がありゃええんじゃ」 そう言い張る権兵衛は、しかしそれでもひとり息子の佐吉が可愛いのだろう、結局好きにやらせている。 その佐吉、今は正月ということで戻っていた。「いやあ、井蔵に疾風じゃないか。穏やかな、いい正月だねぇ」 がらりと障子を開け、その場に入ってきた佐吉は、機嫌よく二人に挨拶をする。 たしかに、よく晴れた、穏やかな正月である。 外からは子らの雪遊びの歓声が聞こえるし、その雪の下の地面をついばむスズメの鳴き声も聞こえてくる。 だが井蔵と疾風は、その風変わりな格好に目を見張り、言葉がない。 佐吉は、その太り気味の体躯に白地に赤や黄の大花を散らした着物をまとい、水色の派手な金襴(きんらん)の帯を締めているのだ。 町人髷を結った頭に丸くて二重顎の大きな顔――色だけは、奇妙に白い――が、赤い半襟の上にずんぐりと乗っている。 井蔵はすぐに切り替えて挨拶を返したが、疾風は相変わらずぽかんと口を開けたままだった。 その空気を察したのだろう。佐吉は成人男性のものとは思われぬ高い声で笑い、「この衣装、変かね? これは今、町で流行りの旅役者から譲ってもらった着物なんだよ。いやなに、たいして綺麗な役者でもなくて、似合わないのを見ていると取り上げてやりたくなってね。もっと似合う若者に着せて舞わせてみたいと思ったのさ」 雪が溶け、春の息吹がめばえはじめた頃、井蔵は数名の男たちと、疾風と紫野、聖羅も伴って細魚村の警邏に訪れた。 井蔵たちの警邏によって、草路村は、多くの野菜や反物、果ては家畜なども報酬として得ている。 男たちの馬に荷車がついているのは帰りにそれらを運ぶためだが、今はそこに疾風たち三人が乗っていた。 草路村からは、ゆっくり行けば半日はかかる。 紫野と聖羅にとっては、初めての長旅であった。 最初は浮かれていた三人も、陽が落ちる頃には口数もすっかり減って、荷台の上で寒さに手をすり合わせていた。 尻も痛くなって、ついには荷台から降りて歩き出す。 村に着いた時は、さすがに万歳をした三人であった。 まずは挨拶に権兵衛の家を訪ねる。「ほお、こまいのを連れてきたな」 権兵衛が嬉しそうに目を細める側で、興味深げに出てきた佐吉までもが喜んで手を打ったのには、井蔵も驚いた。「こりゃ井蔵さん、なんて生き生きと機敏そうな子たちなんだろうねぇ。ははあ、若いとは素晴らしい。こりゃ、あんたたち大人の警固衆が、すっかりかすんで見えちまうじゃないか」「それだ」 権兵衛がこぶしを打った。「かすみ組だ。――疾風、おまえたち三人を『霞組』と命名してやろう。聞けば忍びの訓練もしているというじゃないか。忍びはおのが正体を、霞をまとうように隠さねばならん。どうだ、よいじゃろう?」 そして、機嫌よくかかかと笑った。 ◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月14日

ちょっと、めっちゃ可愛いですぅぅ、このチワワンちゃん♪(ノ≧∇≦)ノキャー ☆ハート柄がくっきり♪名前も「ハート君」。もちろん、模様だけじゃなくお顔も可愛いですが。^^自然って時々不思議…ハッピーになるミラクルですねっ★ d(o⌒∇⌒o)b☆ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十九話 細魚村の権兵衛じい 年が明け、その松の内に井蔵は疾風を連れて、細魚(さより)村の村長(むらおさ)、権兵衛(ごんべえ)の家を訪ねていた。 細魚村は、井蔵が警邏(けいら)で年に数回滞在する村だ。 少し行けば街道に通じ、町にも行ける。 草路村とは比べようもないほど、大きく、また豊かな農村であった。 村長の権兵衛はもうすでに高齢であったがかくしゃくとし、立派な髭を震わせて腹の底から太い声で笑った。「おお、よう来たのう、疾風。まあ座らんか」「うん」 疾風は権兵衛のことを「権兵衛じい」と呼び、見かけはいかめしいこの老人のことを好いていた。 何より、権兵衛は井蔵と心安かったのだ。疾風にとっては、祖父のような存在といってもよい。「野武士を殺ったそうだな」 権兵衛はずいっと疾風に顔を近づけて言う。 疾風はにっこり笑い、「ああ、殺った」 と答えた。 すると権兵衛はまた大声ではっはっは、と笑い、井蔵に、「おう、さすがおまえさまの後継ぎじゃて。たくましゅう育ったな」 そう言って、茶をずずっと飲み干した。「今年から正式に村の警固衆にしようと思いましてな」「ほう」 井蔵のその言葉に、権兵衛が感心したように唸る。「立派なもんじゃ。……疾風、いくつになったのかのう?」「十二さ。だけど、仲間はもっと若いんだ」「仲間?」 いぶかる権兵衛に、井蔵が説明をした。「疾風と一緒に剣を学んでおる子らがおりましてな。まだ幼子とはいえ、剣術の腕前は見事ゆえ、この際、三人一緒に警固衆にすれば、さらなる上達も易かろうと」「これはこれは」 権兵衛は目を剥いた。「そのちび剣士たちはどこにおる」「次は一緒に来るよ」 疾風が明るく言った。 実際、父からこの提案を聞いた時、疾風は嬉しかったのだ。 それは自分よりも、聖羅や紫野を誇りに思えたことが大きかったに違いない。 これからは、その自慢の仲間とともに大人たちに混じって村の警護をし、過酷な警邏にも同行する。 いずれもいつかは完全に井蔵たちから引き継がねばならぬことばかり。 (やっていけるさ。紫野と聖羅がいれば) そう思う疾風は、自然と胸を張った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月13日

すっごい珍しく、acoちゃんのところでやっていたバトン、受け取ってみたくなりました。では、勝手にいきま~す♪(^o^)/■01■回してくれた人【emy & aco さん】の作品(絵、小説など)の印象 emyちゃんの小説は、淡々と綴られる都会的センスが素敵。男女の機微が大人の感覚で描かれていて、さくさくっと読めるのも魅力です。そしてその魅力を「ブログ」という形で十分に表現しているのが、acoちゃん。特に行間の使い方は、emyちゃんの文章にマッチしてます。二人は一膳のお箸なんですね♪■02■創作を始めたのはいつ頃ですか? 創作自体は、ずっと小さい頃から。漫画や詩、物語も描いていました。どっちかいうと、文学少女だったです(笑)大人になるにつれそっち方面の夢は捨て、長く創作の喜びを忘れておりましたが、2004年秋ごろから書き出した小説『陰陽伝』は、再び私の創作意欲に火をつけてくれました。いやあ、楽しかったです♪■03■アイデアってどんな時に思い浮かびますか? 寝てるとき、お風呂に入ってるとき、歩いてるとき。■04■どんな性格のキャラクターが好きですか? 性格的には、正義感のある、しかしどこか陰のあるタイプ。視覚的には、男性は長身で肩幅が広い、長髪面長美青年タイプ。女性は笑顔の優しいお姉さんタイプ。■05■自分にとって創作とは? 一言で言うと、「よろこび」。■06■キャラ設定、どこまで決める? 面倒くさがりなので、設定は紙に書かず頭の中だけでしています。が、A型のせいか、結構細部まで決めていないと書けない。年齢設定は特に気にします。背格好、性格などは書いていると少しずつイメージが変ってくるものですからファジーにやってます。どちらかというと、人物よりまわりの状況設定(時代的・地図的なこと)をしっかりやらないと、キャラを動かせなくなります。■07■今までの創作の中でもっとも好きなキャラは?現在書いているキャラが、やっぱり思い入れが強くて一番好きになります。なのでやはり『陰陽伝』から、紫野と○○。紫野は私の娘で、○○は私の恋人です♪ヒャ■08■書いていて楽しいシーンは?やっぱり官能シーンでしょうv■09■作品に必要なファクター(要素)とは?小説では、エンターティメント性。あと、品性かな。絵では、バランス感覚。■10■スランプに陥った時の対処法は? 無理をしない。とりあえず他の事をする。とりあえずパソコンを立ち上げる。とりあえず文字を書いてみる。寝る。■11■創作に欠かせないものは何ですか? パソコン。と、調べ物をするためにネット環境。あと、国語辞典。■12■今後、描いていきたいジャンルは? SF■13■最近描いていて楽しいキャラは?紫野ちゃん。■14■大好きな創作家さん10人にバトンタッチ(絵、文章の印象付きで)すいませぇん。これはパス★ビビッときた方、ご自由にどうぞ♪ご報告いただければ、お礼に伺います^o^また、以下のような■ルール■があるそうです。★次に回す時に2~13の質問のうち一つを削って自分がききたい質問を入れること。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十八話 逢瀬(二) 翌朝は大気が澄み、井蔵は昨夜の満たされた気分のまま外に出て、大きく伸びをした。 夜露を含んだ草が井蔵の足を濡らす。 井蔵は顔を洗おうと、裏手の林の中にある清水へ向かうつもりで行きかけて立ち止まった。 百合だ。 季節外れの山百合が一株、群れる萩の花陰で大輪の花を開いている。「いおり……」 思わずそうつぶやくと、井蔵は山百合の花をじっと見た。 その凛としたそれでいて艶な姿に、生まれたままの姿のいおりを描き重ね、昨夜の熱い口づけを思う。 急に体が火照ってきたようで、井蔵は激しく頭を振った。「何てぇ夢を見させやがる――いかん、わしは」 (だが昨夜、いおりは、来た。わしに会いに) 井蔵は山百合の側へ寄ると、腰を落としてその花弁に触れた。 しっとりとしたその感触。 だがその刹那、井蔵の脳裏に甦ったのは、いおりの最後に言った言葉だった。 ――むごいもなにも。いおりにはお役目がございます。そのお役目が終わるまで、いおりは井蔵さんのお側を離れませぬ。 井蔵の目が鋭く細まり、その指は再び花弁をなぞった。 (いおりよ。おめぇの言う役目ってのは、いってぇ、何だ?) 百合は、井蔵に見つめられて恥らうように震えた。 その夜からたびたび、いおりは井蔵の夢に現れるようになった。 が、しかし、「これが夢か?」と思うほどにその逢瀬は生々しい。 激しく求め合い、果てるまで抱き合い、その感触、疲労感は極度に現実的だ。 ――何も考えないで。いおりを抱いて……。 いおりがそう言うので井蔵は何も考えない。 だがある朝、疾風の言葉に井蔵は心底ぎくりとした。「親父、最近眠れないのか? よくうなされてるみたいだ」 (わしは、うなされてるのか)「それにさ、何だか誰かいるような気配がするんだ。親父は感じないか? ――そら、今ふっと違う匂いがした!」 (ずいぶんと勘がよくなりやがった。……許せよ、疾風。おめぇはまだ子供だから、こんなことは話せねぇ。――わしとしたことが、初めて秘密なんぞ持っちまったなぁ) 鼻を突き出してクンクンやっている疾風の側で、井蔵は頭をかきながら、言うべき言葉もなく苦笑していた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月12日

またまた楽天メンテにひっかかりそうな時間になってしまいました。毎日3時から4時半までやってるんですよね?これにひっかかるということは、またゾロ夜更かしの傾向が出てきたってことダ★ヤバでも小説を早く進めたいのでとりあえず更新します。あ~あ。お風呂もまだなのに。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十七話 逢瀬(一)「親父。今日、笑ってただろう。何を笑ってたんだ? こっちが可笑しかったぞ」 井蔵は頭をかいた。「うへぇ。見られてたか。――だがな、おめぇらを見ていて嬉しかったからだ。疾風、おめぇらはいい警固衆になるぞ」 すると疾風も陽気に片目を瞑り、井蔵に答えた。「任せろ」 ――きぬよ。 時々井蔵は、心の中で亡き妻に語り掛ける。 ――疾風は俺には過ぎた子だ。まだ早いが、先はいい女房をもらって、あいつのような子をたくさん持ってほしい。 そして竹筒に刺した萩の花を見やる。そこにきぬの面影を重ねて。「……なんてな」 しかし、きぬが答えてくれたことは一度も、ない。 その夜であった。 隣で疾風が寝息を立てている。 いおりのためにと造った部屋が頭の方向にあり、今夜はそこから漏れ出てくる空気がなぜか気になっていた。 今も井蔵は、頭を撫でられているような感触が気になって寝付けないでいたのである。 ようやく、うとうととまどろみかけた時、 ――……さん、井蔵さん。 女の声がした。 その甘いような声は、きぬのものではない。 ――いおり? 咄嗟にそう思い、井蔵は眠ったまま問い返した。 ――どうした。なんでここにいる? すると、目は瞑っているのにいおりが目の前に飛び出してきたのが見え、夢の中で井蔵は慌てて両手を差し出して受け止めようとした。 腕の中にいおりのなよやかな肢体を確かに感じ、あの独特の体臭さえ匂ってくる。 ――井蔵さん……いおりを抱いて。お願い。 ――ああ。わかった。 いおりが口を合わせてきて、夢の中の井蔵は、ためらいもなく強く吸い返した。 そのまま二人は男女の営みを自然に交し合い、井蔵は想像どおりのいおりの若く美しい肉体にとろけた。 不思議だが、井蔵にはこれが夢だとわかっている。 いおりはすでに死んだということも、理解していた。 ――いおり。おめぇ、何で今ごろ……。むごいとは、思わねぇか。 いおりを抱き締めたまま苦笑する井蔵に、いおりは、 ――むごいもなにも。いおりにはお役目がございます。そのお役目が終わるまで、いおりは井蔵さんのお側を離れませぬ。 と、再び井蔵の胸に顔をうめた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月11日

先日来たハイビジョンTVにセットされていた2.1chスピーカーセット、父はいらないと言っていたけれど、当分入院していないので、私の勝手で取り付けてみました^^すんごく音がいい♪大迫力だわ。床がずーんと揺れちゃってるよ★ついつい先日見た『パイレーツ2/デッドマン・チェスト』を引き込まれるように見ちゃった!上はボン・ジョビのライブ中。いやはや、いい音で聴けて嬉しい◎ すごくいい曲だしね。(これ、アルバム買いだわ)さらに今まで『スパイダーマン2』のDVDも見ていました。^^極楽極楽♪左は、押入れを整理しようと出した父の布団にはなわんこなつく、の図。すっかり安心して寝入っちゃったので、当分このままにしておきまっす。ズシーン、ドシーン、って響いてるのによく寝てます。意外と人の大声には「びくっ」と反応したりしてますが。父には悪いけど、当分優雅に映画館気分で楽しめそうだわ~ん♪++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十六話 それぞれの才 井蔵はあの野武士の襲撃以来、疾風、聖羅、紫野の剣の才を、以前にもまして伸ばすことに力をいれていた。 他の子供たちの指導は藤吉と翔太に任せ、自分は三人を山の荒地で修行させていたのだ。 それは、侍として武具に守られ平地で戦うことよりも、忍びとして自然と一体になって戦うことに重点を置いたやり方であった。 三人とも、じつに身軽である。忍びの素養としては申し分ない。 さらに武器の遣い方もなかなか様になっている。 兼じいの剣はすでに体の一部になっていたし、幼い彼らの適応能力には目を見張るものがあった。 今日も三人は小高い丘の上から木を伝って滑り降りたり、岩伝いに一気に駆け上がったりして、まるで遊戯のように楽しそうに訓練している。 手にしているのは兼じいの剣だ。 広原の稽古場では木刀ししか許可しなかった井蔵だが、本当は普段から真剣を遣った方が上達が早いことは心得ている。その方がお互いより気を集中させ、かえって怪我もしないというものなのだ。 斬るか斬られるか、そのぎりぎりの間合いを、文字通り体得することが出来る。「斬り込む時は声を掛けろ! 足元はいちいち見るんじゃねぇっ――最初の一発で、地形はすべて頭に入れておくんだ!」 まるで小猿のように飛び跳ねる三人を見ながら、今また井蔵はあの野武士襲来の夜のことを思い出していた。 疾風と聖羅の剣さばきはこの目で見ている。 疾風は無駄のない、しかも判断の早い剣だったし、聖羅は急所を的確に突くことに長けているように思われた。 紫野の剣遣いは見ていないが――しかしあの斬り口から大方の想像はつく。かなり高い位置から、かなりの速さで斬ったに違いないのだ。 「うならせやがる……」 じっくりと、井蔵は、三人それぞれの特徴を見極めようとしていた。 ――まず、疾風。こいつは肩が強い。足腰も頑丈だ。もっと握力と筋肉がつけば、相当重い剣も振りまわすことが出来るだろう。重い剣は攻撃力が違うからな。……よし、今度兼じいに相談してみるとするか。疾風には大振りの剣が似合いだってな。 ――次に、聖羅。こいつの腕の長さは飛び道具向きか? いや、だがあの剣遣いを見ろ、たいしたもんだ。風を切るように、左手で自由自在に操っていやがる。自作の鞭は、たしか右手で繰り出していたな。……ふん。相変わらず、狙いが的確だ。こいつぁ、両刀でいけるだろう。 ――最後に、紫野。何といってもこいつの長所はあの跳躍力だ。今でも四尺は飛んでいる。訓練すれば、七尺は軽いだろう。それに集中力は三人の中でぴか一だ。攻撃の最中に余計なことを考えない、これが生死を分けることがある……。ただ、力はあまり強くなさそうだ……そうだ、細身の剣を背負わせてみたらどうか? 何となく井蔵の前に、将来の三人の姿が浮かんでくるようで、井蔵は嬉しくなった。 紅葉の中、腕を組み三人に指示を与えながら、ふっふっとひとりほくそえむのであった。 ◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月10日

脱毛してて、赤いぶつぶつが出来てるんです。それも何箇所も。(T^T)あちこち、ハゲ★ノミかなぁ、皮膚病かなぁ。調べてみると、「魚のネコカンの食べすぎ」でアレルギーになるとか。じゃあ、いったい何を食べさせればいいんだっ★いまさらプーチンに「ネコカンはダメよ♪」なんて言えない。大好物なのに。とりあえず、猫シャンプー買ってきてシャンプーしてみるか。でもシャンプー液がよくなかったらどうしよう?…やっぱり病院行き???(T^T)+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十五話 聖羅と小鳥「紫野のやつ、最近どうしたんだ? 稽古にぜんぜん来ないじゃないか」 そう言ったのは、数馬である。「高香がいるからだろ」 汗を拭きながら、聖羅が答える。ついでに、「紫野は俺たちといるより、高香といた方が楽しいんだ」 と、付け加えた。「まあそうむっとするなって、聖羅。高香はもうすぐ発つらしいから、せめて今だけは一緒にいたいんだろう。――そら、雪が来てるぞ」 笑いながら、疾風が指差した方向から雪と珠手が駆けてくるのが見えた。 雪は可愛い手を振っている。「こんにちは、疾風、聖羅。みんなも」 屈託なく挨拶をする雪とは対照的に、珠手は疾風の前に立つと小声で言った。「……こんにちは」 数馬も長吉も、それをにやにやと見ている。 珠手が、疾風に対し特別な好意があるのは確実だった。「今日も紫野はいないのね?」 雪が小鹿のように小首をかしげ、聖羅は(あのやろう――)と思う。 だが聖羅にとって何より嬉しいことは、いつかあげた飾り紐を、雪がいつも髪に結んでいることだった。 今日も雪がいつもどおり結んでいるのを見ると、聖羅はとたんに気分がよくなり、「雪、こっちへ来いよ。いいものを見せてやる」 そしてさっと木の上に上がり、しばらくの後、手の中に何かを包むようにして降りてきた。「ほら」「わっ!」 雪の顔が輝く。 それは小鳥の雛だった。ちぃ、ちぃとかすれた声を上げている。「小さい」 雪は聖羅からこわごわ雛を受け取りながら、目を丸くした。「親鳥が戻る前に巣に返した方がいいぞ。でないと攻撃してくるぞ」 数馬が横からのぞきながら言うと、珠手が心配そうに空を見上げ、「雪ちゃん、返しておやり」 と言う。 雪はうなずくと、その手を聖羅に差し出した。 聖羅はわざと雪の手を包むように下から両手を添えると、「いいよ」と雪に手をはずすよう促す。 雛は無事、雪の手から聖羅の手の中へと戻った。 そして再び木の上に上った時――。 頭上で、ギャアギャアという親鳥の声がし、一直線に舞い降りて聖羅の頭をコツンとやった。「うわあっ!」 慌てた聖羅は足を踏み外し、木の枝から見事に転げ落ちるとうめきながら腰をさすった。「……痛ぇっ」 皆はそれを見て、可笑しそうに笑った。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月08日

ついに来ましたよ♪ 「37型」ハイビジョンテレビ☆AQUOS。いやあ、綺麗ですね、さすが。(上、色気なしのおっさんが映ってますが、くっきりはっきり。ハメコミじゃないです)薄いし軽いし。いいね◎以前のは36型ブラウン管テレビだったから、そりゃもう、100Kgはありそうな重さ、厚さは80cm近くあったんでないかい?無駄遣いといえばそうかもだけど、家の中に自力で動かせないものがあるというのはとても不安なので、よかったと思ってます。でも結局、私は見れないでしょう。ここは居間兼父の寝室なのでっ^★^; あちゃ。+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十四話 月夜話 夏も終わる頃、ようやく草路村を訪れた高香を、紫野はどれだけ嬉しい思いで迎えたことだろう。 ただそれは、いつものようにあまり表面には出なかった。 寺の門をくぐった高香に向かい、「高香!」と一言言っただけだ。 だがやはり、高香にはちゃんと伝わった。 高香は和尚に、開口一番、「来年からは、春から夏の終わりまでお世話になります」と挨拶をしたことだった。 和尚が歓迎したのは、言うまでもない。 その夜、紫野は自分の部屋に夜具を二つ敷き、いそいそと高香を迎え入れた。 大気が澄んだ夜で、月がきれいに見える。 二人は枕を並べて、お互いにっこりと笑い合った。「きっとこの村に来てくれると思ってたんだ。ミョウジは、今年は無理なんじゃないかと言ったけど」「私はこの一年、ずっと大和の国にいたのだよ。実友様が離してくださらなくてね。……だが夏の初めに、ついにみまかられた」「みまか……?」 意味がわからず舌足らずに聞き返す紫野に、高香は静かに言う。「仏になられたのだ」 気の早い松虫が庭で鈴の音を立てている。 青白い月が中空に浮かび、少しの間、静寂があたりをたゆたった。「紫野……?」 もう眠ってしまったのだろうか。 庭側に寝ている紫野の顔は、高香からはよく見えない。「……えらい人は仏になるんだ」 寝言のような小さな紫野のつぶやきが聞こえた。 高香は咄嗟に頭を振ると、「そんなことはない。誰でも仏になれる――紫野、私も、おまえも」「伊吹も?」 紫野の大きな眸がきらりと光ったようだった。「伊吹も仏になれる?」「――ああ」 高香は笑みつつ上を向いた。「伊吹は仏になった」 まぶたを閉じた高香の横で、紫野の大きな安堵のため息がし、やはり同じように体を上に向け夜具を被りなおす音がする。「……よかった」 すぐに柔らかい寝息が聞こえ出した。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは7月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月07日

『フォアグラのテリーヌ』、もらっちゃった♪ それも三個も!オーナーが食べないからって。嬉しいな♪こんな高級品、自分では絶対に買わないもん。早速ひとつ食べました。ガチョウさんには本当にごめんなさいだけど、非常に美味だったです(◎_◎;さすがの父も、はなわんこにあげませんでした。(ひとかけ、あげたのかな?)あとひとつは父にあげ、私は赤ワインでも買ってきて、映画を見ながら次の休みに楽しもうと思います。ほんとにありがとございました♪ ごちそうさま♪++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十三話 三人の午後(二)「もういい。放っといてくれ」 そう言うと、紫野は黒髪を揺らして木陰から出ていった。 走っていって小川に下りて行く。 その様子を見ながら、聖羅がさすがに頭をかいた。「なんで高香のことを言うと怒るのかな?」 すると疾風もため息をつき、「さあ……な。たしかに紫野のやつ、ちょっと変わってるかもな」 ついに同意した。 小川の水を手ですくい、気の済むまで飲みながら、紫野は自分の気持ちをもてあましていた。 自分でもわからない。 別に高香のことを話題にされるのが嫌なんじゃない。むしろ、たくさんしゃべりたいのに。 でもなぜか、実際に高香の名が出ると、まともにしゃべれなくなる。 心のさざなみを、疾風や聖羅に知られまいとすればするほど顔に出てしまう。「高香、高香、高香……」 声に出して言ってみた。「高香、高香、高香……」 (――ほら、何ともない。やっぱり聖羅が自分に振るせいだ)「聖羅のばか」 無謀にも紫野は着物のまま流れに入り、川床の石を枕に寝転がった。 あっという間に着物が水を含み、一瞬ぞくりと違和感が全身を走り抜ける。 それでもすぐに、紫野は水と同化した。 肌を伝う冷たさが心地好い。 顔のすぐ横を、白い花が流れていった。「紫野、何してる」 はっと目を開けると、真上に疾風と聖羅が見えた。 当然のことながら、二人とも唖然としている。「放っといてくれ」 水の流れに負けないように、大きな声で紫野は言った。「誰も俺を見るな」 すると疾風がざぶざぶと紫野の横に来て、同じように横になった。「これで見えない」 寝転がったまま紫野があきれていると、左側にも水音と水はねを感じた。「俺も見ないぞ」 今度は聖羅の体が紫野の横に横たわる。 自分が始めたこととはいえ、あきれて声もない紫野を真中に、川の中に川の字を書いた三人は、しばらく流れの中にいた。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月05日

見出したらとまらないよ~☆ YouTube。今日見たのは、これ! → 【巨大キューピー新宿にあらわる】素直に、面白すぎる! 素直に、きもすぎる! 可愛すぎる~!! 自動販売機「バン!」ってやるとことか、ケイタイで「ピカッ!」と写真撮るとことか◎私、キューピー好きなんですよねェェ~★でもやっぱりこの場合、一緒に記念撮影する勇気はないでしょう。^^;缶ジュース、気がついて取ってあげた人、やさしい♪^^++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十二話 三人の午後(一)「今年はもう来ないのかなぁ、あの白い髪のやつ」 木の上で、聖羅が伸びをしながら言った。 その根元に座っていた紫野は、(俺に振るな)と思う。 蝉の声しかしない暑さにうだる午後、三人は一緒に握り飯を食べながら、木陰でのんびりしていた。 案の定、聖羅は木から降りもう一つ握り飯を握りながら、紫野を名指しで聞いてきた。「おい、紫野。あいつ、今年は来ないって言ってたか?」「知らない」 紫野は、自分でも変だと思いながら、ぷいと横を向いた。 聖羅の無神経さには、いつも腹が立つ。いい仲間だとは認めているけれど、時々嫌いになる。 (――嫌なやつ) たしかにもうすっかり夏日であった。高香が来るには遅すぎる。 去年、高香の言っていたことが、紫野の頭を巡り出した。 ――大和の守護代様がお召しなのです。……このままずっと大和にとどまれとまで。「違う」 紫野は頭を振った。「高香は大和にはとどまらないって言った」 ――そうだ、高香は絶対に来る。 そう納得し顔を上げた紫野は、なぜかきらめいて見える。 それを見て、飯をほおばった聖羅が首をひねった。「おまえって、変わってるな」 すると疾風が愉快そうに、「聖羅、おまえもあの薬売りが気になるのか? すごく待ち遠しいみたいだぞ」 まさか、紫野をおちょくっただけだとは、言えない。 疾風は紫野のことになると、本気で怒ることがあるから。 聖羅が眉をむつかしくしていると、さらに疾風がにやにやと言った。「おまえってやつは、いつも紫野をからかっては喜んでいるんだな。いつか、嫌われるぞ」 聖羅は驚いた。 (紫野をからかって喜んでいる、だって? 俺が?)「そ……そんなつもりはないさ。だいいちなんで、俺が紫野をからかわなきゃいけないんだ?」 そう言いながら、ちらりと紫野を見る。 すると、同じようにしていた紫野と視線が合った。 紫野がまた、ぷいと横を向き、聖羅はかちんとする。 眉を寄せた。「だから嬉しいんだろ」 疾風の声が、意地悪く蝉の声と混じった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月04日
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久々に心に響く歌に出会いました。中 孝介(あたり こうすけ) 『花』。沖縄の島唄のようなファルセットが気分いい◎YouTubeでフルコーラスが聴けます♪7月11日発売のファーストアルバム『ユライ花』、ぜひ欲しいのですが、シングルCDには『花」のピアノバージョンが収録されているの。そっちもいいムードなんです。でもアルバムの方にはシューベルトの『Ave Maria』がはいっていて、迷います。。う~ん。。迷うなぁ。。◎中孝介オフィシャルサイト +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十一話 眼差し 幼い紫野の心に残ったのは、女を組み伏せていた男の姿と伊吹の死だった。 自分がどうやって剣を振るったか、伊吹と女が殺された情景さえ紫野の記憶にはなかった。 だが翌日疾風が寺を訪れると、紫野は意外にも落ち着いた表情で出迎えた。 そして、「剣の稽古をしよう」 と、さらりと言ったのである。 腰には兼じいの剣が納まっている。「疾風、行こう」 二人は広原への道をたどりながら、珍しく無言だった。 青々とした草を踏み分け、黙々と歩いてゆく。 昨日降った雨のせいで、足元がすぐに濡れた。「おいっ、紫野っ」 ついにたまりかねた疾風が怒鳴る。 すると紫野は足を止めてくるりと振り返り、疾風をまっすぐに見た。「――疾風、俺は強くなりたい」「えっ」「俺はもうためらわない。俺がためらったから、伊吹は死んだ。だから、もう……」 それだけ言うと、また歩み出す。 疾風は早足で追いつき肩を並べ、紫野の顔をのぞき見た。もしや、泣いているのではと思ったのである。 疾風の中で、ちらりと昨夜の紫野の白い顔が浮かんでは闇に溶けいるように消えていった。 だが紫野は泣いてはいなかった。 それどころか、ふふっと笑い、「恵心が俺を、毛虫でも見るような目で見るんだ。ミョウジに、なんで俺を寺に置いておくのかって言ってるのも、聞いた」「恵心がそんなことを?」 うん、とひとつ頷き、紫野は、「稚児でもないのにって。――疾風、稚児って、何だ?」 疾風も知らない。首をひねった。「さあ」「疾風でも知らないこと、あるんだな」 その団栗眼(どんぐりまなこ)は、昔、初めて会った頃の紫野を思い起こさせる。 疾風は思わず笑顔になり、「あるさ。知らないことだらけだ」 そして、「恵心なんて気にするな。あの弱虫、ネズミを見せたらいっぺんに逃げてくさ」 その言葉に、紫野の目がちらりと閃いたようだった。「じつはさ……さっき作造と一緒に、恵心の部屋の中にネズミの死骸を置いてきたんだ」 二人はやっと、大声で笑いながら、いつものように野原を駆け出した。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月02日

今日TVでやっていた『明日の記憶』を見て、ボロボロ泣きました。ほんとになんて切ないんでしょう。今までの記憶が失われ、自分が自分でなくなっていく、自分で自分の未来に絶望し不安が膨れ上がる…その恐怖がものすごく身近に迫りました。家族にとっても、この先逃れることの出来ない地獄にも似た苦難が始まるのです。そしてこれは単に映画の世界ではない。実際に闘っている家族が、いったい世界にはどれくらいいらっしゃるのでしょう?それを思うと、胸が詰まります。実は父もアルツハイマー病になりやすい脳だと診断されたらしく、もしかしたら人事ではないかもしれません。映画は、本当に辛いラストが訪れるのだけどもなぜか爽やかでした。結局、一番辛くて心の凍る思いをするのは本人。そう思い知った映画です。昨夜は楽天のメンテにかかってしまい更新が出来なかったので、書こうと思っていたことを一言だけ。『TVのチカラ』の超能力捜査。見ました。あの英国人女性リンゼイさん殺害の事件をやっていて、ご両親も出演されていました。再現VTRなんか、ほんとうに酷い。これをご両親の前でやるなんて。さらに何度も「今のお気持ち」を聞くなんて。…まあそれはTVに出る以上仕方ないとして、容疑者の男、おまえは間違いなく日本人の恥だ!!! 大恥だ!!!警察よ、もっと本気だして捕まえろっ! 善良でかよわい女性を殺しておきながら、反省の心もなくただ逃げ回っている意気地なし男、おまえなんかナメクジにも劣るんだよ!!! さっさと逝っちゃってくれる?!!光市の母子殺害事件といい、正義はどこにあるの??+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++『風の刻(こく)-花の陰(かげ)-星の雫(しずく)』 =陰陽伝昔語り=第百四十話 白い影(四) 一夜をかけて井蔵たちは村を捜索したが、それ以上の野武士は見つからなかった。 野武士たちは皆、大挙して源平太の家に押しかけたと見える。 源平太の家から離れた場所で死んでいたのは、あの茶筅髷の男と――あと一人だけであった。 その男を発見した時、皆凍りついた。 顔が半分、なかったからである。 「紫野!」 林の中に白い影が見え、それが紫野だとわかった時、疾風は声を上げた。 走り寄ると、紫野は、座り込んで声も出さずに泣いているのだった。「紫野、どうした。伊吹はどこだ」 紫野が指差す方を見て、二人はあっと叫んだ。 言うまでもなく、そこに無残な姿の伊吹を薄っすらと見たからである。「伊吹……」「疾風、こっちにも人がいる」 疾風は懐から火打石を取り出し足元に落ちていた折れ枝に明かりを灯すと、まずは紫野の顔を見た。 涙に濡れた頬が、きらきらと光っている。 まっすぐな黒髪がその輝く顔をより白く引き立て、疾風は釣り込まれるように見惚れた。 思わず抱き締めて、その涙を止めてあげたい、そう思った。「疾風!」 だが聖羅の声がそれをとどめる。 聖羅は興奮して、声高に叫び続けていた。「疾風、こっちだ、こっち! 女と野武士がいる! ――死んでるぞ!」 疾風は駆け寄ってそれを見、「紫野、おまえが?」と確かめるように紫野に聞いた。 それから疾風は、聖羅に紫野を寺へ送っていくように言い、自分は急いで井蔵たちを捜しに行った。 皆、伊吹の死を聞いて心を痛めながら足早に向かい、野武士の顔の半分ない死体を見たのだった。「こりゃあ……」 井蔵は感心した。 何という迷いのない斬り口だろう。 だが同時に、空恐ろしい。 これを八歳の紫野がやったというのか。「すごい。ただの一太刀だ……大人でも、こうはいかないぞ」 藤吉も同様に感じたらしく、頭を振りながらそううめいた。 早暁。 ついに降り出した雨の中、皆は、伊吹と女の遺体を丁寧に筵(むしろ)に包むと荷車に乗せ、それぞれの家へ運んでいった。◎これまでのお話は、フリーページからご覧になってね!◎携帯サイトは、こちらでございます。↓お手数ですがポチッ☆とよろしくお願いします。↓こちらは6月中に一回だけポチッ☆とよろしくお願いします。みんな一日も早く幸せになって!私は毛皮製品を買いません! 皆で動物たちの『命』を愛しみましょう。
2007年07月01日
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