2005/09/04
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(日下茂誇斗の場合)



キョミに戦いの前の宴と称されやらされた裸踊りがやっとのこと終了した。

おれはキョミにしばしの休憩をもらうと、一人別室へときた。




張り詰めていた緊張と恐怖から開放される。

俺は鼻に刺していた割り箸をそっと抜いた。

割り箸はおれの涙と鼻水で光っていた。

くっそーーー!!!!くっそ!!!!くっそ!!

怒りと惨めさで頭がおかしくなりそうだ。



涙と鼻水は俺の腹まで達していた。

だが油性マジックで書かれた「アホモコトさんじょう」の文字は一向に消えることはなかった。

おれはがむしゃらに何かに取り付かれたかのごとく腹をこする。

「あっつ!!!!!つつつっ!!!」

摩擦で焼けるように腹が痛い。

腹を見ると、さっきこすった箇所が、赤く滲んでいる。

・・・・・血だ。

く・・・くっそーーーー!!!!!!!!!

怒りがこみ上げる。

しかしなんとかキョミの仕打ちに耐えなければならない。

あのサンダーを一撃で殺すキョミの力は強大だ。







シャワーといっても洞窟内の湧き水を、サンダーがシャワーとして使えるようにした簡単なものだった。

蛇口をひねると冷たい水がおれの体を包み込む。

こすった腹の傷口が痛い。

だが・・・・・・・心地よかった・・・キョミに犯された体と心の汚れを洗い落としてくれるようだった。

ふぅ。



顔はゲッソリやつれて目の周りが赤く腫れている。

ふっ・・・・泣きすぎだよおれ・・・

あまりに変わり果てた自分の顔を見て、変におかしくなってきた。

とにかく今はキョミの仕打ちに耐えてマメオトコから逃げることが先決だったな。ふっ。

シャワーを浴びたおかげで、おれは落ち着きを取り戻していた。





キョミの嫌がらせに一々腹を立てていては実が持たないぜ。

ふっ。大人な俺。ふふふふふふ。

笑うことで汚された心が癒されていく。

不思議なものよ・・・人間ってのはよ・・・・

心の持ち方しだいでこんなにも感情が左右されるなんてな。

あぁ、神よ、あなたはこの世に、なんて不完全な生き物をお創りになったのでしょうか。

おれは胸の前で手を組み、神に祈りをささげた。

あぁ。心が落ち着いていく。

おれは神の御心にふれた気分だった。

絶対に耐え抜いてやる・・・・キョミごときには屈しないぜ。

おれは心にそう誓った。









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Last updated  2005/09/04 07:54:36 PM
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