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--------------------37話のつづき--------------------しかしキョミは何事もなかったの用にスックと起き上がってリョウの元に駆け寄る。「リョウ!!!!」キョミが叫ぶ。なんやリョウを気遣っているのか?いいところあるやんか、キョミ!!!と思った瞬間、「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」キョミは低い雄たけびと共にリョウを遥かかなたへと放り投げた。「だだだだ・・・だぁてぁぁぁ!!!」リョウは涙を流しながら暗い廊下の遥かかなたへと飛んでいった。さ・・・・さらばリョウ・・・・「あいつはもういらん。お前代わりやれ。」キョミが呼んだのは・・・・・モコトだった。「いやじゃ」モコトは開口一番きっぱりと断った。な・・・なんちゅうやっちゃ!!!沈黙が続く。「なんだと?もう一回いってみろ。きさま」「いやなんじゃ!!あばやばや!!!」モコトの意思は堅いようだ。なんだか変わったなモコト。いつも逃げてばかりいた男が・・・・しかし、ここで反抗するのはあまりに無謀すぎる。無謀・・・・それは死に直結する布石なのだよモコト君!!!「なんだとーー!!テメーやれよっ!!!ばか!ざこ!!」キョミの子分のチナツがモコトに詰め寄る。「うるへーブス!!!」そう言うと、モコトはチナツをブチ殴った!!!「ゴブッ!!!」血反吐を吐きながらチナツが吹っ飛ぶ。「きさまぁーー!!ゆるさんんぞ!!!ぐごぉぉぉぉぉぉぉもももももん!!」キョミの目つきが一気に変わる。そして金色に光り輝きだす。やばい!!このままではモコトもあの世行きだ!!!「君やめなさいっ!!!」その時キョミの前に立ちはだかった男がいた。
2005/09/11
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--------------------36話のつづき--------------------そこには何もなかった。真っ暗なだだっぴろい部屋・・・・しかしよく見ると、その中央に何か物体があった。恐る恐る近寄るとそこには人が倒れていた。「ぬおおおおぉおぉおおおおおん!!!!どうしたんだ!!貴様!!!!」バビシャが駆け寄る!!「ま・・・まってバビシャ君!!!」僕はバビシャを止めようとした。しかし、バビシャはそんな僕を跳ね除けた。そしてその倒れている人物に駆け寄る。「きさまぁぁあぁあ!!起きよ!!!!!!」バビシャがそいつの顔面をシバきあげる。恐る恐る僕も近寄ってみた。そこには・・・・・・・男が一人倒れていた。しかし、なんだか違和感を感じた。耳はとんがり、普通の人より耳の位置が高い気がした。目は閉じてはいるが切れ長の目だ。デコが少し広い。う~ん。これでは普通の人だな。なんだかいい表現方法はないものだろうか?う~ん。はっ!!!!!!そうだ!!昔やっていた「妖怪人間」ってアニメ、みんな知っているだろうか?その中のオヤジ・・・・ベムだっけか?あれにクリソツだっ!!!「妖怪人間ベム!!!!!」思わず僕は叫んでいた!!!その瞬間・・・・・・・ベム似のその男の目が開いた。「ぬぼんわぁぁぁ!!!起きたのか!!!!きさまぉぉ!大丈夫かいやぁぁぁ!!」バビシャが興奮する。一言一言に力が入りすぎではないか?疲れないのだろうか?その男は、そんなバビシャをよそに、静かにあたりを見回すと、口を開いた。「起こしてくれて・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・ゴザイ・・・・・・・マす。」なんだかどこかで聞いた口調だった・・・・。「私の・・・名前は・・・・ナビアン・ローズ・・・と・・申します・・・よろ・・・しく・・・・」
2005/09/08
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--------------------35話のつづき--------------------(神戸高広の場合)みんなと別れて1時間は経つだろう。いわゆるひとつの残るマメオトコとの戦いをするために、池土大(バビシャ)と、長い廊下をひたすら大声を出しながら歩きまわった。バビシャの目的は中学校の親友でもあった八杉と土谷のカタキをとるためだった。僕は・・・・嫌だった・・・・でも、バビシャに無理やり連れてこられたのだ。だけど、バビシャの話は魅力的だった・・・バビシャはまだみんなといる時にこそっとこう言った。「おぬし、モコト様のモテる話しを聞きたくはないか?おれはさっきモコト様への手紙をかぁぁぁいたぞ!!それを渡せば確実にモコト様のお話が聞けるのだ!おれと一緒について来るなら、そこにお前の名前も書いてやろう。」みんなと別れることの不安もあったが、僕の答えはイエスだった。だって、モコト様の話をききたいんだもの!!!!そしてモテモテの人生を送りたいんだもの!!!・・・だけど今は不安でいっぱいだった。マメオトコとの戦いで死んでしまったら元も子もないのだ。バビシャを見ている限り・・・・策は・・・・・無い。「マメオトこぉぉぉぉぉおおおおんんん!!!!!!でてこいやぁぁあっぁ!!!」何度叫んだだろうか?もはや喉も限界にきている。しかし・・・・・・マメオトコたちは一向に現れない。「バビシャくぅぅぅん。こりゃ他のマメオトコはもういないんじゃなぁいの?実はマメオが嘘をついていたんじゃなぁいの?」僕は叫び続けているバビシャに向かって言った。これだけ挑発しても出てこないのは、本当に残りのマメオトコが存在しないか・・・、マメオの嘘だったのか・・・・・そんな不信感を抱き始めだしたその時だった・・・・歩く廊下の先に一つの扉が見えてきた。ん?これは・・・・・・扉の前まで来ると・・・そこは明らかに他とは違う空間だった。いわゆる一つの、行き止まりだったのである。あぁ・・・どうやらバビシャ君のしゃべり口調がうつってしまったようだね。たはは。しかし・・・これだけ歩いて初めてたどり着いた「行き止まり」・・・・・ぼぉくは何かある気がした。そう・・・とんでもない事が起こる予感・・・今までは延々と続く廊下しか見ていなかった僕たちにとって、行き止まりは初めての体験だった。「ぬわぁに!!!この扉を開けたらどこにつづいているんであろうかぁぁぁぁ!!!」バビシャはそう言うとその扉をおもいっきり蹴り飛ばした!!アチャチャ!!!考える暇もないじゃない!!!バタンッ!!勢いよく扉が開く・・・・・・そこには・・・・・・・・
2005/09/07
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--------------------34話のつづき--------------------(日下茂誇斗の場合つづき)ふぅ。気分も落ち着いたし、そろそろ行くか!!おれはこんなことでくよくよする様なアホなネガティブ思考の男ではない!!!今までも、持ち前のプラス思考で数々の苦難を乗り越えてきたのだ!!!俺の心にもはや迷いはなかった。なんとしてでもキョミの虐待に耐え抜いてやる。そしてこの忌まわしい世界から抜け出してみせる!!ヨシッ!!!気合を入れようと体に力を入れた瞬間!!・・・あつっ!!あつつつっいやぁぁぁぁぁ!!!!!腹に急激な痛みが走る。チクショウ!さっきのこすった傷かね!!!うんばぁぁばば!!!シット!!あまりに熱い。鏡の中の俺の腹に目を落とす。!!!!!!!ハブッぁ!!!!!!!とんでもねー事がおれの腹上に起きていた。な・・・なんちゅうこっちゃヴぁばば!!!!!「アホモコトさんじょう」とキョミに書かれた文字が、こすったせいで・・・・・・・・・・・「ホモコトさん」に変わっていた!!!!「ぐぉぉぉっぉぉっぉぉおぉぉぉぉおっぉぉぉぉんんんん!!!!」怒りのあまり、自分の腹をブチ殴った!!「げびぃっぃぃいおおおおおおお!!!!」その瞬間胃液が泡となって口から飛び出す。「これではぁぁ!礼儀正しいホモやないかぁぁぁぁ!!!!!ぐぼぼぼぼぼ!!!!」痛みとにのた打ち回りながら、またもやとめどない涙が溢れてくる。「うごぉぉぉうっうぅつっうううううううううううううう・・・・・・礼儀正しいホモやない・・・かぁ・・・・・ううううっ」泣くな・・・・泣くな・・・おれ・・・・これはただのお遊び・・・そう・・・そうなんだ・・・・・そう思わなければ、あまりに惨めだった。おれは必死にポジティブシンキングに切り替えようとした。そうだ!「裸踊りで見せた俺の斬新な動き!そしてでかいイチモツ・・・・・あれは今後の自慢になるに違いないぜ!!!がははは!!!」思い切り笑ってみた。だがそれとは裏腹に涙は溢れる一方だった。だめだ・・・・・おれを見るあのみんなの白い目がどうしても頭から離れない。特に、女性たちの目・・・・・これからいい所を見せようと希望に満ち溢れていた数時間前が懐かしい。もはや取り返すことは不可能だろう。キョミのせいでおれは、身も心も犯されたのだ・・・キョミ・・・・殺してやる!!そして・・・・あの惨劇を見ながら見てみぬ振りをしていやがった・・・あいつら全員も!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!あびゃびゃ!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!殺してやる!!ほももモモ!!殺してやる!!俺の中の様々な思いが、ひとつの感情へと統合されていく・・・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・・・・・激しいまでの憎悪に変わった。
2005/09/06
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--------------------33話のつづき--------------------(日下茂誇斗の場合)キョミに戦いの前の宴と称されやらされた裸踊りがやっとのこと終了した。おれはキョミにしばしの休憩をもらうと、一人別室へときた。張り詰めていた緊張と恐怖から開放される。俺は鼻に刺していた割り箸をそっと抜いた。割り箸はおれの涙と鼻水で光っていた。くっそーーー!!!!くっそ!!!!くっそ!!怒りと惨めさで頭がおかしくなりそうだ。腹にマジックで書かれた「アホモコトさんじょう」の文字を消すため、タオルで必死にこする。涙と鼻水は俺の腹まで達していた。だが油性マジックで書かれた「アホモコトさんじょう」の文字は一向に消えることはなかった。おれはがむしゃらに何かに取り付かれたかのごとく腹をこする。「あっつ!!!!!つつつっ!!!」摩擦で焼けるように腹が痛い。腹を見ると、さっきこすった箇所が、赤く滲んでいる。・・・・・血だ。く・・・くっそーーーー!!!!!!!!!怒りがこみ上げる。しかしなんとかキョミの仕打ちに耐えなければならない。あのサンダーを一撃で殺すキョミの力は強大だ。俺は怒りを静めるためシャワーを浴びた。シャワーといっても洞窟内の湧き水を、サンダーがシャワーとして使えるようにした簡単なものだった。蛇口をひねると冷たい水がおれの体を包み込む。こすった腹の傷口が痛い。だが・・・・・・・心地よかった・・・キョミに犯された体と心の汚れを洗い落としてくれるようだった。ふぅ。さっぱりしたおれは、タオルで体を拭きながらシャワー室から出て鏡の前に立つ。顔はゲッソリやつれて目の周りが赤く腫れている。ふっ・・・・泣きすぎだよおれ・・・あまりに変わり果てた自分の顔を見て、変におかしくなってきた。とにかく今はキョミの仕打ちに耐えてマメオトコから逃げることが先決だったな。ふっ。シャワーを浴びたおかげで、おれは落ち着きを取り戻していた。キョミの嫌がらせに一々腹を立てていては実が持たないぜ。ふっ。大人な俺。ふふふふふふ。笑うことで汚された心が癒されていく。不思議なものよ・・・人間ってのはよ・・・・心の持ち方しだいでこんなにも感情が左右されるなんてな。あぁ、神よ、あなたはこの世に、なんて不完全な生き物をお創りになったのでしょうか。おれは胸の前で手を組み、神に祈りをささげた。あぁ。心が落ち着いていく。おれは神の御心にふれた気分だった。絶対に耐え抜いてやる・・・・キョミごときには屈しないぜ。おれは心にそう誓った。
2005/09/04
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--------------------32話のつづき--------------------おれの人間椅子地獄はまだまだ続いていた。キョミは女以外の男性に特に厳しかった。ただ一人例外がいた。それは・・・・・・・・・・・・・・・・・タックだ!タックはなぜかキョミに気に入られていた。かつて恋人だったからだろうか?とにかくラブラブだった。「キョミ・・・・あんまりわがままをいっちゃだめでちゅよ~っ。」タックがキョミのおでこを指でツンツンとつっつく。「はぁ~~いタックン」しぶしぶキョミは重い腰を上げた。人間椅子から解放された俺はその場にへたり込んだ。くっそータックの言うことだけは聞きやがる!!おもいんじゃぼけくそぶす女!!!!タックはキョミの虜になってしまっている。筋肉ムキムキで赤ちゃん言葉とは・・・もはや正気の沙汰ではなかった。タックに目で合図を送ったが、タックの目はもはや焦点さえあっていないようだった。こいつぁ完全にキョミの虜だ!!キョミに何か飲まされたのだろうか?それとも本当にキョミの支配下に置かれてしまったのか・・・怒りでキョミの顔を見上げた。タックと抱き合いラブラブちゅっちゅしていたキョミと目が合う。キョミは急に冷めた目になると・・・・・・・・・・・「ペッ」と俺の顔めがけ唾を吐いた。そしてタックに悟られないようにしながら、俺に向かって中指を立て口パクでこう言った。(この・・・・カスやろう・・・・・しねや・・・)そして抱き合っているタックに視線を戻すとまたラブラブし始めた。その視界の向こうでは、モコトがチナツに裸踊りをさせられている。おれはその場に頭を抱えた。もういやだこんなの!!!今は早く時間が過ぎるのを待った。現在時刻は5時50分。作戦開始まで残り40分・・・・果たして生き残れるか・・・このキョミ地獄の中で・・・・俺達の恐怖の対象は、マメオトコから別のものへと移りつつあった・・・・・もはやマメオトコなんてどうでも良い・・・そんな気すらしてきた・・・
2005/09/03
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--------------------30話のつづき--------------------今後の作戦はこうだった。明るくなる午前6時半ごろ開始だ。外に出たときに視界が見えるように日の出の時刻に作戦をあわせたからだ。この学校の壁は相当厚いらしく、竹彦も以前からマメオの隙を見て掘っている場所があるらしいのだが、未だ外へは通じていない。そこの地点まで行きキョミのツッパリで壁に穴を開ける。キョミがツッパリをしている間は拓飛をはじめとしたおれたちは敵に備えて見張りをするという単純なものだった。本当はキョミのツッパリと同時に、拓飛のスクリューのコラボで壁を破壊する案だったのだが、キョミに「汚ねぇ。」の一言で却下された。まあ、確かに汚いし、キョミの力が必要不可欠なため、本人の意見を優先した。というよりむしろ誰もキョミには逆らえなくなっていたのが現実だ。この数時間でキョミの態度は極端に変わっていった。言葉遣いが荒々しくなり、少しずつではあるが態度が傲慢になっていったのだ。あるものは部屋の掃除をさせられ、あるものはキョミの肩もみ、ある者はキョミの下の世話まで・・・・・・特にひどい扱いを受けていたのはモコトだった。キョミにとってそれはただの悪戯のようだったが、それはそれは悲惨なものだった。キョミのニギリッペを至近距離で食らわされたのだ。さらに「必ず鼻で深呼吸するように」との、悲惨な条件付だ。モコトはチナツに無理やり口をふさがれ、されるがまま忠実にそれを実行し、またもや泡を噴出し気絶した。どうやら覚醒と共に、匂いも覚醒してくれたようだ。それを見たキョミとチナツは大笑い。他のみんなは見てみぬふりをしていた。情けない話だ・・・だがこんなことで命を落としたくない。そのモコトも先ほどやっと復活したばかりだ。げっそりとしながらふらつく足取りでキョミにお茶を運んでいる。キョミはずっと人間座椅子させられているおれのひざの上でタバコをふかしていた。おれの脚がプルプルと震えるたびにタバコの灰を頭の上にかけられた。力を持つとこうも変わるものなのか・・・・・・人間ってやつは・・・・・それがキョミの恐怖政治のほんの序章に過ぎないとは知らずに・・・・
2005/08/29
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--------------------30話のつづき--------------------しばらくたってもサンダーは戻ってこなかった。俺はサンダーを探しに奥へ行った。「はっ・・・はうあうっ!!!!」そこには壁にめり込んだサンダーがいた。おれの大声にみなが駆け寄ってくる。「サッサンダー!!!」モコトが駆け寄り叫ぶ。そしてサンダーの脈をとる。「し・・・死んでいる・・・・・ぜ・・・・」モコトの一言にみなが驚愕する。なんということよ・・・・・キョミの一撃でお陀仏とは・・・あまりにあっけない死に方だぜ・・・「ぶぶぶぶぶっぶっぶっぶぅぅぅぶぅぅぅぅぅぅぅぅん!!」竹彦がサンダーに寄りかかり泣いている。----------午前3:48分 サンダー・杉山巡査 殉死----------「ここはそっとしておいてやろう。」おれはみんなを先ほどのの部屋へと促した。部屋に入るとキョミとチナツがキャッキャとボールで遊んでいた。マジでぶちころしてー!!!!と思ったが誰も口にするものはいなかった。命が惜しい。沈黙を破るかのようにモーテルが言った。「おれも・・・・・・・・・覚醒してるんじゃないか?」「そんなわけ無いじゃん!!!!無いじゃん!!!」モコトが激しく否定する。どうやら自分以外が覚醒するのを恐れているようだ。自分の見せ場が少しずつ減っていることを実感してきたのだろう。「確かに!!モーテルはさっきあのゴージャスな部屋の壁ブチ破ったもんな!!!」タックが目を輝かす!「あ・・・あそこの壁は・・・・」竹彦がなにやら言いたげなのをさえぎって、モーテルが興奮した口調で言う。「あの時確か・・・・・こうやって・・・・こう叫んだはずだ!!!!」モーテルは胸の前で腕をクロスさせた。「ボンバイェッ!!イエッ!!!」そういうとモーテルは勢い良く走り出しそのまま壁に突っ込んだ。そして激しい音と共にそのまま地面に突っ伏した。壁にしこたま胸を強打したようだ。壁は平然とモーテルの前に立ちはだかったままだ。どうやらモーテルは覚醒していなかったようだ。竹彦がポツリとしかしサンダー口調でいった。「あそこの壁はダミーになっているんだよ。いざという時この隠れ家に来れるようになぁ~~~~っ。」負傷したモーテルに肩をかすと、俺達はいったん部屋へと戻った。アホばっかで困るぜ・・・・
2005/08/28
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--------------------29話のつづき--------------------「えええええええええええっぇ!!!!!!!!!!」みんなが驚く前にモコトがあまりに驚いていた。その声が気になったのか、サンダーが奥の部屋からのっそりと大きな巨体を揺らしながら現れる。目は赤く充血している。相当奥で泣いていたに違いない。「それは本当なのか?」おれが半信半疑で問いかけると、「多分ね!・・・いい?見てて!!」そう言いながら、キョミは壁に向かった。「ここ壊してもいい?」キョミの問いに、サンダーがゆっくりと頷く。キョミは目を閉じ声を張り上げた!!!「どすこいツッパリ張り手!!!!!!」ツッパリと張り手がかぶっているような気がしたがそこはあえて突っ込まなかった。「ぬぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」キョミは地鳴りのするような低く大きな声で壁に向かって張り手をかます。キョミの体が金色に光り輝きながら、無数の張り手が壁を破壊した。ドゴゴゴゴゴゴォォォォンそこにあった洞窟の壁にはショベルカーで何回も掘ったような大きな穴が開いていた。「さっきより凄い張り手だよ!キョミちゃん!!!!すっご~~~い!!!!!」チナツが両手を挙げて素っ頓狂な声を上げた。「うん。さっきよりこりゃ凄いよ!!!なんで???さっきはコップを割るのに精一杯だったのに・・・・」キョミはまだ少し金色の光を残しながら自分の手を不思議そうに見る。サンダーがまたもや目を輝かせながら言った。泣いたり輝いたりこのおっさんも大変だ。「なんということやぁ~~~!!キョミはん、あんた今覚醒したんですがな!!!!!その金色の光は覚醒したときに見られる光なんですわ!!!」「え?そうなの?じゃあさっきまでのは一体・・・・」キョミが首をかしげた。「コップは誰でも割れるんですがなぁ。あんたの覚醒したという、頭の悪い思い込みが本当の覚醒を覚醒させたんでがす!!!」サンダーの鼻息は興奮で荒くなり、キョミに対する失礼な言葉にももはや気づいていなかった。・・・その直後、サンダーはキョミの「どすこいツッパリ張り手」によって洞窟の遥かかなたに飛ばされたのだった。サンダー・・・・・ああ、さんだーさん。
2005/08/25
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「えええええええええええっぇ!!!!!!!!!!」みんなが驚く前にモコトがあまりに驚いていた。その声が気になったのか、サンダーが奥の部屋からのっそりと大きな巨体を揺らしながら現れる。目は赤く充血している。相当奥で泣いていたに違いない。「それは本当なのか?」おれが半信半疑で問いかけると、「多分ね!・・・いい?見てて!!」そう言いながら、キョミは壁に向かった。「ここ壊してもいい?」キョミの問いに、サンダーがゆっくりと頷く。キョミは目を閉じ声を張り上げた!!!「どすこいツッパリ張り手!!!!!!」ツッパリと張り手がかぶっているような気がしたがそこはあえて突っ込まなかった。「ぬぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」キョミは地鳴りのするような低く大きな声で壁に向かって張り手をかます。キョミの体が金色に光り輝きながら、無数の張り手が壁を破壊した。ドゴゴゴゴゴゴォォォォンそこにあった洞窟の壁にはショベルカーで何回も掘ったような大きな穴が開いていた。「さっきより凄い張り手だよ!キョミちゃん!!!!すっご~~~い!!!!!」チナツが両手を挙げて素っ頓狂な声を上げた。「うん。さっきよりこりゃ凄いよ!!!なんで???さっきはコップを割るのに精一杯だったのに・・・・」キョミはまだ少し金色の光を残しながら自分の手を不思議そうに見る。サンダーがまたもや目を輝かせながら言った。泣いたり輝いたりこのおっさんも大変だ。「なんということやぁ~~~!!キョミはん、あんた今覚醒したんですがな!!!!!その金色の光は覚醒したときに見られる光なんですわ!!!」「え?そうなの?じゃあさっきまでのは一体・・・・」キョミが首をかしげた。「コップは誰でも割れるんですがなぁ。あんたの覚醒したという、頭の悪い思い込みが本当の覚醒を覚醒させたんでがす!!!」サンダーの鼻息は興奮で荒くなり、キョミに対する失礼な言葉にももはや気づいていなかった。その直後、サンダーはキョミの「どすこいツッパリ張り手」によって洞窟の遥かかなたに飛ばされたのだった。サンダー・・・・・ああ、さんだーさん。
2005/08/25
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「ぬわぁに!!!!それはほんまかいなぁ~~~~っ!!!!!!!まだ二人おるだとなぁ!!!!」サンダーはその場にがっくりうなだれる。「あばばば・・・・・・」そして・・・しっこをもらした。俺達はマメオが最期に残した言葉を伝えた。残る二人のマメオトコはマメオより戦闘力が高くて、今はまだ眠っている最中だと・・・・「なんでやぁ・・・・なんちゅうことやなぁ~~あぁあばばぁぁ。」嗚咽にも似た声を漏らしながら、サンダーはそのまま奥の部屋へと姿を消した。つらい報告になってしまったなサンダーよ・・・・。「サンダーさんはマメオ一人に散々苦しめられた。実はああ見えて、サンダーさんも覚醒人ガタスの子なんだ。」なんだと!!!「サンダーさんは覚醒によってその名のとおりサンダーを落とすことができるんだ。ついでに力とタフさが常人の3倍になった。」サンダーは後付けってことがようやく分かった。かっこいいから勝手にサンダー杉山と名乗っているわけか・・・・・・・アホなおっさんやで。・・・だが、覚醒人サンダー杉山でも倒せなかったマメオを倒した俺達は運が良かったのか?モコトをあまりほめたくはないが、あの作戦と拓飛の力が偶然を呼んだのかもしれない・・・・・・・・偉大な戦士、モコト・・・イヤイヤ!!そんなことはない!!ありえん!あいつはただのアホアホマンだぜ!!だが、次のマメオトコに出会ってしまったら・・・・・・・その先を考えるにはあまりに怖すぎた。今は考えないでおこう。その時、キョミが挙手した。「ハイ!キョミさん!!どっぞ!!」モコトが場の空気を読めない軽い口調で司会者気取りをした。「実は・・・・・私もガタスの子かも?」えええええ!!
2005/08/23
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--------------------26話のつづき--------------------「あんたぁ!!覚醒しはったんやなぁ!!なんて幸運なことやなぁ!!!久々に出会ったぞえ!!これでもう安心やんぁ~~~~」「さっきから言っている覚醒ってなんなんですか?」拓飛が浮かれ気分のサンダーに冷静に質問した。「覚醒とは伝説の覚醒人ガタスの子やぁ!!!!!がっはっは!!」サンダーは声を大にして高笑いした。なんのこっちゃいな?さっぱり訳がわからんぞ!!俺たちの不思議そうな顔を見た竹彦が、サンダーに変わって答える。「覚醒人というのは聖書ガタスの書に書かれた人間のことなんだ。覚醒人の事をガタスの子という。覚醒には個人差があるが、極限状態に追い詰められた時、覚醒してガタスの子となり、不思議な能力を手に入れると言われている。拓飛君のそ、その、そ、その・・・・なんだ・・・・お・・・・・おしっこ・・・スクリューおしっこ能力というのは覚醒によって生まれた産物なんだ・・・・・」竹彦は少し顔を赤らめつつ話し、気を取り直した様子でさらに続ける。「ガタスの書によれば、覚醒人が混乱の世に現れ世界を救うと書いてある。この世界もかつては平和な世界だったらしい。だが突然ナビアンローズが現れ、マメオを使ってOH!マメマメオ会という軍を結成しこの世界を支配した。それが約2年前らしい。ナビアンローズはその戦いで力を相当使ったようでその後眠りについた。その後、マメオが変わりにこの国を支配している。各地にはまだ人々が生きているらしいのだがその詳細は分からずじまいだ。マメオ会に寝返った者もいれば、レジスタンスとして活動しているものもいる。」竹彦は丁寧に説明してくれた。さすがに半年間ここにいただけのことはある。「でも、なんでサンダーさんがこの学校にいるんですか?竹彦さんは俺たちと同じように現代からここに飛ばされたってことで理解できるんですが・・・」拓飛の質問に陽気だったサンダーが、一瞬にして節目がちになった。「ワシらはサンダーの軍というレジスタンスを結成して、半年前にナビアンローズの本拠地とも言われるこの学校に乗り込んだんやなぁ。だがマメオ会の返り討ちに会い、残ったのはワシだけになってしもたんやぁ。そして情けない話、ここから出られへんくなってしもたんやなぁ~。そしたら運良くこの竹彦はんに出会ってそれからというもの毎日あのマメオから逃げながら生きてきたんやぁ。たかが一匹なのになぁ~~~っ。でももう安心やぁ!!拓飛君が倒してくれたさかいになぁ!!がはははは!!」結局最後はおきまりの高笑いになっていた。「でもマメオは死ぬ間際に、後二人のマメオトコがいるといってたけどな・・・」モーテルが首をかしげながら言う。サンダーの高笑いが一瞬で止んだ。
2005/07/21
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--------------------26話のつづき--------------------モコトの話によると、この洞窟はサンダー杉山の隠れ家らしい。キョミとチナツは俺たちがここに来る少し前にここに着いたようだ。トモとザットン21はその一日前にここにたどり着いたようだ。2組ともマメオトコにはあっていないらしい。これといった危険もなく、サンダー杉山に保護されたようだ。竹彦は無口で良く考え事をしているような人だった。眉間に深く刻まれたしわがそれを物語っている。少しばかり顎がしゃくれていて、どことなく・・・・・・・・・・・・・ジャッキー・チェンに似ていた。竹彦は半年前にこの世界に足を踏み入れサンダー杉山と共にマメオトコと戦ってきたようだ。俺たちはこの世界が一体何なのかを尋ねた。サンダーは元々こちらの世界の住人らしい。以前いた仲間たちも殺されたが一人戦い続けてきたのだという。話によるとここは俺たちの住んでいた所とは全く別の世界のようだ。この国は正真正銘の日本のようなのだが、完全にマメオトコの支配している世界だった。俺たちがここに導かれた理由は不明だが、サンダーの話によればマメオトコたちを率いる悪の化身ナビアンローズが、復活するためのエネルギーを俺たちの住んでいる現代に求めたからではないかと言う。要は黒幕はそのナビアンローズという奴だ。アホくさい三流漫画のような話だったが、ここまでいろんな目にあってきた俺たちには理解できた。だが裏を返せば、俺たちのいた世界に戻るのが困難だということだ。この調子では運良くこの学校から抜け出せても、ここは違う世界ということなのだ。普通なら取り乱すところだが、数々の修羅場で俺たちの精神は相当に鍛えられていた。そして次に俺たちの自己紹介と今日一日の出来事を話す。女の子たちは事実を知って恐怖におののいている。サンダー杉山が細くなっていた目を見開いた。「なにっ!!!!マメオトコを倒しただとなぁ~っ!!!!」どうやらモコトは俺たちのことは全然話していなかったようだ。「そうなんですよ。俺が倒しました。」モコトが自信満々にに胸を張る。よくここまで平気でうそをつけるものだ。しかも全く悪びれた様子が全くない。凄い度胸のアホだ。「なんだと!!ってことはあんた覚醒したんか!?!?」サンダー杉山がモコトに詰め寄る。モコトはニヤニヤしながら頷いている。・・・覚醒?なんだそりゃ?「まあ、覚醒したんでしょうね。おれの頭脳がね。あひゃひゃひゃ!!!」モコトは馬鹿っぽい高笑いした。「どうやって倒したんだ?教えてくれ!!」今まで無口だった竹彦が目の色を変えている。俺たちはマメオとの対決を事細かに説明した。もちろんモコトには説明はさせなかった。モコトのむちゃくちゃ武勇伝になってしまうから。話が終わると、驚きに満ち期待に溢れる目が・・・・・・・スクリュー拓飛に注がれた。
2005/07/19
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--------------------25話のつづき--------------------モコトは4人の女性と、おっさん二人の紹介からはじめた。女性は左からトモ(22歳)・ザットン21(27歳)・キョミ(26歳)・チナツ(22歳)という名前だった。キョミは前から知っているが・・・そして、でかいおっさんはサンダー・杉山(43歳)と言うらしい。もう1人の寡黙なおっさんは竹川幸彦(35歳)。通称、竹彦らしい。自分で竹彦と呼んでくれというのだからこれはもう間違いない。35歳には見えないほど老けていた。サンダーとタメでもおかしくない。しかし、ザットン21と、サンダー・杉山というのはおかしな名前だった。サンダーのおっさんの方はサモア人と日本人のハーフだということだった。それなら名前にサンダーってつくのもおかしくないような気がした。しかしサモアって一体どこよ?確か島国だったような・・・とにかくさっぱりだったが、この体格は日本人のものではない・・・なんだか納得がいった。ザットン21にも聞こうと思ったが、なんだか近寄りがたいオーラを放っているのでやめた。。この際名前なんてどうでもいいか・・・・・話をもう一度サンダーに戻すと、サンダーの職業はやはり警官だったようだ。おれは気になっていた、PORISEのつづりについて聞いてみた。答えはこうだった。「なに~っ。そうかー。間違っていたのかー。がーはっはっは!!ポリスがポリスを忘れるとはなぁ~!!!がーはっはっはっは!!!」やはりただ単にアホだったようだ。だが、自分のミスをこうもあっさりと豪快に認められると、むしろすがすがしい。おれはそんなサンダー・杉山に好感を持った。女も皆ハイカラシティTOKYOから来ていたが、俺たちと違うところは、同窓会ではなく旅行が当たったので是非お越しくださいというチケットが入っていたらしい。そんなものに応募した記憶は全くないらしいのだが、4泊5日で食事つき、全て無料という甘い汁について来てしまったらしい。さらに驚いたのは、トモとザットン21が兄弟だということだ。ハッキリ言って全く似ていない。ザットン21は背が高く寡黙な子だった。170センチくらいはあるだろう。顔はこれといった特徴がなく、髪も黒いロングで、大人びた感じの古風な女だ。一方トモは、背が低く、垢抜け、目は大きく、ぶっちゃけ可愛かった。(これは俺の好みもあるだろうが・・・)髪はオレンジかかったショートカット、ピンクのタンクトップにローライズジーンズといういでたちだ。さりげないシルバーのブレスレットがオシャレだぜ。俺と同じくらい洗練された感性の持ち主のようだ。えへへ。頭も切れそうで少し話した感じからもそれは見受けられた。先ほど俺が扉の前で聞いた声もトモの声だったらしい。キョミとチナツも旅行が当たってここに来たらしい。二人は大学のサークル仲間らしいのだが、年上のキョミが全てにおいて主導権を握っているようだった。中学の頃は女の陰の実力者としても有名だったことを思い出す。さっきも言ったようにタックとしばらく付き合っていたことは確かだ。どういうきっかけで付き合い分かれたのかは覚えていない・・・。キョミは元々負けん気が強そうな男勝りの性格で、外見は少しポッチャリしてはいるが、痩せれば美しい女性という印象を受けた。中学の時はもっとポッチャリしていたような気がする。ムチムチとしたはじけんばかりの体系で、髪を巻いて胸の開いたポロシャツを着ていて襟を立ている、俗に言うおねえ系っつーやつだった。トモとは対照的に妖艶な印象を与えていた。チナツはキョミにくっついている。少しばかりボケっとしていて、今時のギャル風だ。化粧は濃く派手な厚底に派手な金髪、首からジャラジャラとネックレスの束が覗いていた。こっちもキョミに劣らず負けじと気が強そうだ・・・・そして・・・・・かなりアホそうだ。
2005/07/16
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--------------------24話のつづき--------------------どこから持ってきたのだろう畳が敷かれ、その上には大きなちゃぶ台が一つおかれていた。その周りに女性が4人、男が1人座っていた。その隣でサンダーが微笑んでいる。その中の一人が俺たちに駆け寄ってきた!!「みんな!!!!」どこかで見たことのある顔・・・・「キョミ!!!!!!」それは中学の同級生だったキョミだった。本名、高杉清美(たかすぎきよみ)。「久しぶり!!」キョミは笑顔で代わる代わる俺たちの手を握った。「思い出話は後で話そ。うふふ」色気をムンムンだしながらキョミは元の席に着いた。「ずいぶんと変わるもんだな。女ってのは。」隣からモーテルがニヤニヤと小声で耳打ちしてきた。確かにキョミは随分と垢抜けた。ほとんど昔の面影はない。中学からだからそれも当たり前か。そういえば・・・・・過去の記憶が頭をよぎる。キョミとタックは昔付き合っていたことを。タックに視線を向ける。タックの目は真剣だった。本気と書いてマジと読む以上に真剣だった。その視線の先にはもちろんキョミがいた。キョミの出現で少しばかり焦ったが、他にも女の子がいるということで、おれたちはとたんにシャキッとしたりりしい顔つきになっていた。平然を装い席に着く。内心は困惑しきっていた。だが女性が目の前となればシャキッとするのが男。単純な生き物である。「全く・・・君たちがいつまでも起きないから焦ったよ。しっかりしてくれよ。男はおれみたいにタフじゃないと・・・はははっ」爽やかな笑顔でモコトが俺たちに言う。でたっ!!チクショウ!仲間蹴落とし作戦だ!!こいつはコンパでもよく見られる手段だ。ちょっとばかり早く回復したタフなところを女性に見せたいわけだ。単純ばかめ!モコトの言葉にみんなは笑ってはいたが・・・・・目は本気と書いてマジ・・・否!本気と書いて・・・・キルだった。あわわ。やべーぞ・・・後で殺されるぜ。「取りあえず起きてきたばかりで困惑してるだろう。俺が説明してあげよう!!がはは!」モコトが自信満々に言ってきた。ボコボコにしてやりたい衝動に駆られたが、そんなことをしては女の子の、俺に対する評価がガタ落ちになってしまう。悔しいけれどここは説明してもらうしかない。この屈辱は後に返す。必ずな・・・・心にそう決めおれはモコトの説明を聞いた。
2005/07/14
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--------------------23話のつづき--------------------出てきた男はどこかで見たことがあった。だが思い出せない。歳は40代くらいのように思えた。舞踊ひげに、刈り込んだ短髪の頭。バビシャかと一瞬思うほどの巨体の持ち主だった。警官の服装をしている。あの絵はやっぱりポリスだったのか!!!つづりを間違えていたのか・・・・それとも何かしらの意図があってのことだろうか?もし、前者なら見事なアホだ。「なんだ・・・君たちかぁ。」その男の後ろからひょっこりモコトが顔を出す。「よう!やっとこさ起きたか」こっちの気も知らないで、もことがニッコリ微笑む。いったいどうなってんだ?この大男は仲間か???「さっきはすまんかったのぉ~。敵だと思ってしもてなぁ~っ。勘違いでなぐってしもなんや~」大男が頭をボリボリと書きながらばつの悪そうに頭を下げる。やはりこいつに殴られたのか。しかし、どういうことだ?こいつはいったい何者?困惑している俺たちを見て大男が言った。「まぁ、とにかく中に入りなさいなぁ~~っ。説明はそれからやなー。」仏のように癒される笑顔だった。その笑顔でこのオトコが誰に似ているかを思い出した。そう・・・北斗のケンにでてくる「山のフドウ」にクリソツなのだ!!こいつは驚きだ!!「山のフドウ」はおれの憧れの人物だ。「風のヒューイ」も捨てがたいのだが・・・やっぱりフドウだ。しかし・・・こいつは本当に仲間なのだろうか・・・・半信半疑の俺たちは、フドウに促されるがまま広い座敷のある部屋へと足を踏み入れた。
2005/07/13
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--------------------22話のつづき--------------------熱い・・・・熱い・・・・・・ここはどこだ!!!後ろからマメオトコが襲ってくる!!!バビシャと神戸も一緒だ!!まさかお前らまでマメオトコの仲間になっちまったのか!?俺は必死で逃げる。先の見えない真っ暗な闇の中をただひたすらに。「デイあおdじえじゃおで・・・・ぎさ・・・・」バビシャが後ろからおれを追いかけながら何か叫んでいる!!なんだ!?なんていっているんだ?「手紙を渡さなかったな!!!!貴様!!」「ハウアウアァッ!!!!」俺は飛び起きた。全身にビッショリと汗をかいている。ここは!?見渡すとそこはまだ洞窟の中のようだった。夢か・・・・・しかしリアルな・・・・この学校に来てからこんな悪夢ばかりだ。あのメモをモコトに渡さなかったことを知ったらバビシャは怒るだろう・・・・・やはり渡しておけばよかった・・・・今になって後悔の念がわきだすが、後の祭りだった。おれはゆっくりと周りを見渡す。不思議なことにおれの寝かせられているのはベットだった。テーブルやタンスといった家具が並んでいる。扉があった。どうやらここは洞窟の中に作られた部屋のようだった。隣にはモーテルが天使の寝顔でスヤスヤ寝ている。タックもリョウも拓飛も、・・・・あれっ?モコトがいない!!扉の向こうのほうから光が漏れている。おれはゆっくりとベットから起き上がった。まだキシキシと頭が痛む。おでこにおかれていたタオルが床に落ちた。誰かが看病してくれていたのか?俺はそっと扉を開けて、洞窟をゆっくりと明りのある方へと進む。洞窟はさっきよりも広く人が二人ゆうに並んで歩けるくらいの余裕があった。明りは向こうのほうにある扉の隙間から漏れていた。そこから話し声が聞こえてくる。扉の陰に立ちおれは息を潜める。「よ~うするに、攻めるしかないんやないかぁ?なぁ~~?」太い関西なまりのゆっくりとした口調で男の声が聞こえる。この声・・・さっき気絶する前に聞いた声だ!!攻めるだって・・・まさか、俺たちをか!?「だがしかし、危険だ!!我々は今まで逃げることで命をつなぎとめてきた!!戦うなんてもってのほかだ!!」もう一人の男の声。こちらは少し鼻にかかったこもった高めの声だ。。「だぁーが、いつまでもこれではいずれやられるんやないかなぁ!!やはり戦うしか・・・・」「しかし、サンダー。あなたでも太刀打ちできなかったのですよ!!!」サンダー?だれやそれ・・・・・しかしなんだか、中の様子が尋常じゃねーぞ???「喧嘩はやめてください!!」久々に聞く異性の声だった。女???「言い争っても話は進みません!冷静になりましょう。」聡明かつ、ハッキリとした声だった。しかも気品に満ち溢れている。あぁ。コンパしてぇ~な。ふと、現状を忘れトリップしてしまうふとどきなおれがいた。ふと、洞窟の向こうを見る。リョウを先頭に皆がこっちに向かってきていた。ふぅ。良かった。みんな起きたんだな。おれは唇の前で人差し指を立て、左手で手招きした。(静かにこっちへこい・・・)リョウがこっくりと頷く。そしてその3秒後・・・・・・・・見事にこけた。ドガッ静かな洞窟に音がこだまする。あほくそリョウのばーか!!ばぁーーーーーーか!!!!!「誰だ!!!!」瞬間的に扉が開く!!中から図体のでかい男が血相を変えて飛び出してきた。
2005/07/12
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--------------------21話のつづき--------------------「なんだこりゃ?」驚きで声が出ないかと思ったらあっさり出た。驚いても声は出るんだね。階段はずっと先まで続いているようだ。「降りてみよーて!!」怖い物しらずのリョウが階段を降りはじめる。「おいおい!待てリョウ!これが罠だったらどうすんだ!!」タックが不安そうな表情でリョウを引き止める。「でももしこれが秘密の抜け道だったらどうするんだて!!!」「だけど・・・・危険すぎる!」「大体どこも危険だて!!それに、今ここ以外に行くところがあるのかて?どうなんだぁて!!!!!あ!あ!あ!!!!!」いつになくリョウが闘士むき出しでタックに詰め寄る。タックもリョウの勢いに押され気味だ。確かに他に行く当ては無い。螺旋状の廊下の分岐は数多い。それを全部しらみつぶしに探すのは相当な時間がかかるし、危険も伴うだろう。まずは、この明らかに怪しい地下階段を調べるほうが先なのではないか?「おれもここを調べたほうがいいと思う。」タックには申し訳ないが、おれもリョウに賛同した。「チッ!わーったよ。行けばいいんだろ!!けっ。ばーか」タックは悪態をつきながらもしぶしぶ賛同した。でもここがタックのいいところだ。頑固な奴だったら仲間割れにだってなってたかもしれない。しぶしぶでも協調性があるのが俺たちの団結力の象徴だ。しかし、今後もっと選択肢は増えるだろう。その時また皆の意見が一致するかどうか・・・・・・・そんな不安が頭をよぎった。だれかみんなを引っ張っていけるようなリーダーがいれば、こんなこともなくなるのだろうが・・・おれがリーダーになるしかないのか・・・とにかく俺たちは地下へと降りることにした。中は洞窟のようで、ひんやりとした空気と湿気に包まれていた。人一人がゆうに立って歩ける広さだ。意外と広い。俺たちは一列に並んで進んだ。先頭はリョウ。言いだしっぺだからだ。その次にモコト、俺、モーテル、タック、拓飛という順になった。リョウ以外の順番についてははジャンケンで公平に決めた。本当は最後がタックだったのだが、タックが駄々をこねたので、心の広い拓飛が変わってあげたのだった。ちなみに俺は最初に勝ったので、最も安全な中盤を選んだ。こんなことではリーダーになれるわけがないね。でも命は大事だがらしょーがねー。リョウと拓飛以外はみんな保身で頭がいっぱいだった。自分も含めて情けない・・・・・・・。これが・・・・人間というものか・・・・以外にも洞窟の中は明るかった。先々には明かりがともされている。誰かが頻繁に利用しているからだろう。しかし誰が?俺たちはしのび足でゆっくりと進む。本当に罠だったりしたらどうしよう。こんな狭い場所では一網打尽にされてしまうだろう。しかしもう戻ることはできない。ふと上を見上げた。洞窟の天井になにやらへんてこな人間の絵と文字が書いてあった。帽子をかぶった人が、片手で棒を振り上げているような絵だ。しかし、絵が下手すぎてなんだかさっぱり分からない。その下に書いてあるのは英語のようだ。暗くてよく見えない・・・・PORISE・・・・ポリセ?・・・・・ポリス?ポリスのつづりはPOLICEなはずだから、やっぱりポリセか?「なぁ、モーテルさんよー。あれなんだろな?」おれは上を指差し後ろにいたモーテルに話しかけた。「なんの絵かなー?下手すぎだよなー」少し笑いながら俺は続ける。しばらくしてモーテルが答えた。「・・・・・あれは、ポリスの絵だろうな・・・・・」その瞬間、ガツン頭に衝撃が走った・・・な・・・ん・・・だ・・・・?しかも・・・今の声・・・・モーテルじゃねーな・・・やけに太い声だった・・もの・・・・・どちらかっツーと・・・・・おっさん・・・ぺぇ・・・・・ドサッ視界が地面から数センチのところに移り変わる。ひんやりした感触がほほを伝う。涙でにじんだ視界にモーテルや拓飛らしき人物がうつる。だがみんな地面に突っ伏している。眼前に巨大な足が2つ見える。革靴だ・・・くそ・・・・・やっぱり・・・罠だったか・・・・・・薄れ行く意識の中で、リョウとモコトの悲鳴が聞こえてきた・・・・・
2005/07/11
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--------------------20話のつづき--------------------俺たちは永遠と続くような階段を、ゆっくりと注意深く降りる。しかしこの階段、こんなに長かったっけ?みんな口にしなかったが不安の色は隠せない。やはりこの学校はおかしい・・・・・どんどん変化していっている。これも、残りのマメオの力の影響だろうか・・・?なんとなくどんどん空気が重なっているようだ・・・おれの第六感がそういっている。かなり的外れな時が多いが・・・そんなことを考えているうちに階段の終わりが見えてきた。「やっと一階についたぞ!!!」モコトが廊下に響き渡るくらいの大声で叫ぶ!!みんながモコトを殴る。もちろん8割がたの力でだが・・・「す・・・すまん・・・・ゴボボッ」モコトが床にうずくまり悲しげな顔で言う。モコトに物事を分からせるには、もはや暴力しかないのだ・・・この一日でおれたちは学んでいた。致し方ない・・・なんせ俺たち全員の命がかかっているのだ。その後、俺たちは無言で長い廊下をひたすら進んだ。ここまでくれば、後は逃げるだけだ。もう少し・・・もう少しでこののろわれた学校から抜け出せる。その時、ふとした違和感が背筋を凍らす。しかし・・・・・なんだ?何かがおかしい。リョウがぼそりとつぶやいた。「ま・・・ま・・・・窓がねぇて・・・・」ハッとした!俺たちは辺りを見渡す。そうだ!どこにも窓が無い!!!これでは逃げられないではないかっ!!!どないなってんねん!!!「ぶごぉぉぉっぉぉおぉおぉおおおおん!!!おおおん!!」モコトが床に突っ伏して泣き叫んびだした。「モコト!!だまれ!!奴に見つかる!!」拓飛がモコトの口を無理やりふさぐ。駄目だ!拓飛!そんなんではモコトには効かない!!そう言おうとした瞬間、拓飛が小さな悲鳴をあげる。見ると拓飛の手から赤い鮮血が滴っている。「拓飛!!大丈夫か!!」みなが駆け寄る。どうやら取り乱したモコトに噛まれたようだ。幸い傷は浅いようだ。「大丈夫だ!!だいじょうぶ・・・」拓飛は平静を保って言った。「す・・す・・・すますますまん・・・・こ・・・拓飛・・・」タックにボコボコに殴られて、やっとのことモコトは事の重大さに気づいたようだ。「大丈夫だ。とにかく同じ方向に進めば必ずどこかに突き当たる。そこから逃げ口を探そう。」モーテルがいつになく真剣に、そして力強く言った。混乱を避けるための早めの対処のようだった。おれたちはとにかくまっすぐに続く廊下を歩いた。どこに二人目のマメオトコが潜んでいるか分からない。そんな恐怖がみんなの足取りをさらに遅くした。どれくらい歩き続けただろう。ゆうに30分は歩いているだろう。時刻は午前4時になろうとしていた。おかしい・・・これだけ歩いても突き当たる気配がない。廊下は真っ直ぐに闇の中へと続いている。まるで俺たちを飲み込もうとするかのごとく・・・その時タックが叫び指差した!「オーマイガッ!!!ガッ!!」その先には少し固まりかけた血の痕跡が残っていた。血は点々とその廊下の先へと続く。モコトが震えながら近づく。「こ・・・これは・・・・・・・さっき拓飛が流した血じゃねーか?」てめーが噛んでおいてよくも平然と言えるものだ。俺はあたりを見渡す。すぐ近くに階段があった。俺たちはあそこから降りてきたのだ。なんてこった・・・・・また同じ場所に戻ってきたって事か??「これじゃ、いつまでたっても出られねーよ!!!!!!!ごごごごごごご!!!」あの冷静なタックまでもが取り乱す。「ボンバイェッ!!イエッ!!!」モーテルが訳の分からんイノキイズム的な奇声出しながら、胸の前で腕をクロスさせそのまま近くの壁めがけてダイブした。モーテルが突っ込んだ壁は見事に崩れ落ちた。なんちゅうこっちゃ・・・壁が壊れるなんて・・・・でも・・・・この学校ではありえないことがありうるんだ。そうなんだ。驚くことばかりが起きる。「つっ・・・つつつ・・つっ・・・・」後ろで弱々しいうめき声が聞こえる。振り返れると拓飛が泣いていた。こんな拓飛ははじめて見る。俺のライバル拓飛・・・マメオを倒した拓飛・・・あの拓飛がこんなに小さく見えるなんて・・・「だっ・・・だぁて!!!だっ・・・だぁて!!!だっ・・・だぁて!!!」リョウは頭を壁にしこたまぶつけている。その横でモコトは腕を組み、ジッと目を閉じ険しい顔をしている。何でこんな時は取り乱さないんだろうか?つーかリョウを助けろよ!やはりモコトは狂っている。「リョウやめろ!!!!」リョウの混乱ぶりが一番やばかったのでおれは必死にリョウにしがみつく。リョウは頭から大量の血を流している。「みんなとにかく落ち着くんだ!!」おれが大声でみんなを制する。おれだって・・・おれだって泣き叫びたい気分だ。しかし、ここで泣いていてもどうにもならない。とにかくもう一度脱出方法を考え直さなくては・・・その時・・・「お・・・おい!!みんな来てみろよっ!!」後ろの方で慌しい声が響いた。見るとモーテルが興奮気味に手招きしている。「なんだ?何があった!?」おれは良を羽交い絞めにしたままモーテルのところへ向かう。「こっ・・これを見てくれよ!」興奮冷めやらぬ様子でモーテルが指差す。モーテルは先ほど破った壁の穴を指差す。外に出られるのか!?そう思ったが違った。穴の向こうは部屋になっていた。驚くほどゴージャスな部屋だ。ヨーロッパ中世を髣髴とさせる家具の数々、至る所に金らしきものが使われている。煌々とした明かりが暗い廊下に漏れている。俺たちは導かれるように中に入った。中は広く20畳はゆうにある。冷房が効きひんやりとした空気が俺たちのほてった肌をしずめてくれた。「ここでもう一度作戦を練ろう。」おれが言った。みなが賛成した。俺たちは冷蔵庫にあったジュースを取り出して大きなソファーに身をゆだねながら現状を確認しあった。現状で分かっていることは4つ。1つはここがおそらく1階だということ。階段を降りきったのだから単純にここが一階だと思いたい。2つ目はここのメイン廊下が螺旋状になっているだろうと言うこと。これはほぼ確実だった。先ほどリョウとタックがもう一度この廊下に印をつけながら回ってみたところやはり一周してしまったからだ。3つ目はまだ残りのマメオトコが復活していないだろうと言うこと。これは確信がもてない。だがこの1階に来てからまだ一度も出てきていないと言うことは、まだ復活していないのだろう。そう思いたい。願いたいし、頼みたい。4つ目は・・・・・モコトはやはりいかれているだろうということ。ここはかなり念入りに注意を呼びかけた。マメオトコ達から逃れるためにはモコトの抑制が必要不可欠だ。モコトの突拍子もない行動が、命取りになる可能性は高い。余談だが、この話しをしている時もモコトは真剣なまなざしで、頷いていた。とても良いことだ。しかし!!!自分のあまり良くない話を他人事のように真剣に聞く姿勢がそもそもおかしい。本当に分かっているのだろうか?・・・・・心配でしょうがない。まあとにかく結果はというと、脱出するには途中で外側に分岐している廊下をしらみつぶしにあたるという原始的な方法しか見つからなかった。と、その前にこの部屋をしっかりと調べる必要もありそうだ。取りあえず皆でこの部屋を調べた。だが特にめぼしいものはなかった。期待はずれだぜ。おれはふぃーっとへんなため息をついて、近くのタンスにもたれ掛かった。ゴゴッ変な音がしてタンスが少し動いた。なんだぁ?変な感触だぜ。ちょっと力を入れてみる。ゴゴゴゴゴゴゴゴッとたんにタンスが動き出した!そしてそこにはポッカリと地下にのびた階段が現れた。
2005/07/10
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! おもろくなくても無理やり読もうよ! ヘイ頼む! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●しばらく走るとやっと廊下が見えてきた。それにしても遠い。遠かった・・・・。ここまで約15分は走り続けている。特にモコトを背負っているリョウの疲労は相当なものだ。「はぁはぁはぁ。ここでちょっと・・・・・休憩しよう。」おれはリョウを気遣って言った。俺の脚も限界にきていた。のどの渇きが熱と痛みを誘発している。近くにあるトイレに駆け込んで水道の蛇口をめいっぱい開く。溢れ出す冷たい水に直接かぶりつく。渇いたのどにしみこむように水が吸収される。「ふぅー」汗ばんだ顔を洗うと少しだけ思考回路がハッキリしてきた。ポケットからバビシャのメモを取り出す。おれの脳裏でもう一人の俺がささやく。「読んでしまえ。誰にもばれはしない。」おれはその言葉につられるように個室トイレに入る。マメオトコに襲われる危険もあったが、もうそれどころではなかった。共に戦ってきた仲間・・・幼い頃から一緒に歩んできた仲間・・・その中に裏切り者がいるかもしれない・・・そう考えるだけで、胸の鼓動が早くなり、嘔吐しそうになった。紙を持つ手が震えていた。仲間を疑いながら逃げるほどつらいことは無かった。このメモにはその答えが書いてある。俺の直感がそういっていた。ならば読むしかない。モコトとバビシャが裏切っている可能性だってある。俺には読む権利がある。これはみんなのためなんだ!!おれは必死に自分を肯定し、そのメモを開いた。そして、そこにはこう記されていた・・・・*****************************************親愛なるモコト様へモコト様突然のお手紙、いわゆる一つのサプライズレターをお許しください。私どものようなザコには、恐れ多いことは分かっております。ただ、どうしてもモコト様にお願いがあったのです。単刀直入に言わせていただきます。先ほどの「女にモテル秘訣」というものを教えていただけませんでしょうか?お願いです!!お願いです!!お願いです!!金なら包みます。5万くらいでよろしいでしょうか?もっといるならば神戸に用意させます。おいくらでもかまいません。是非ぜひモコト様のお話の続きをお聞きしたく存じます。最強にして生きる伝説をお持ちのもてもてモコト様のようになりたいのです。お願いです!!お願いです!!お願いです!!吉報をお待ちしております。モコト様のしもべ・・・・・・バビシャ&神戸追伸:ヘルスはしごプランもございます。*****************************************どうやら俺の直感は当てにならないようだ・・・おれは震えを抑えるようにゆっくりとメモを折りたたんだ。震えは怯えから怒りへと変わったものだった。「モコトなら「ヘルスはしごプラン」をチョイスするだろうよ。」おれは、そう一言つぶやいてから・・・・・その紙を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トイレに流した。ころしてぇ。バビシャ殺してぇ。さらには神戸・・・・ぶっころしてぇ。だからあいつ残るって言ったのか。だいたい神戸があだ討ちで残るわけないんだよ!!クズが!!!しっかし、神戸はともかく・・・バビシャまでがあの話を本気にしていたとは・・・・芯の強いバビシャがそこまでモコトに懇願する理由・・・それは・・・本当に女にモテたかったから・・・どうりで迫真の演技だったわけだ。だって演技じゃねーもん。本気だもん。怒りをこらえながらおれはトイレから出た。「おせーよ!ヨックン!!」出るなりリョウに激しくつっこまれた。「すまんすまん・・・ちょっと便秘だっったんだよ。肛門いてー」笑いながらおれはごまかした。このアホくさい事実は言う必要は無いだろう。「さぁ、行こうか。とにかく一階までいくんだ!」拓飛が先頭に立った。いつの間にかモコトが回復していた。よかったなリョウ。これでもう重いモコトを背負う必要はないわけだ。モコトの体重は約80キロだ。俺たちは階段を一歩ずつ降り始めた。先には暗い闇が待っていた。
2005/07/09
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! おもろくなくても無理やり読もうよ! ヘイ頼む!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「おれはここに残るだと!!!」おれはモーレツな衝撃を覚えた。間髪いれずまた別のところから声がした。「ぼぉ~~くもここに残るよぉ。」声の主は神戸だ!!!「何を言い出すんだバビシャ・神戸よ。そもそもここに一人残ってどうにかなるはずが無い!!おまえも見ただろマメオトコは強い!!」モーテルがバビシャに詰め寄る。バビシャは静かに頷いた。「じゃあ早くここから逃げ出すんだよ!!!急げ!!もはや猶予は無い!!」タックがあたりを気にしながら走り出す。しかしバビシャはその場を動こうとしない。そして、その目にはハッキリとした意思・・・というよりもむしろ覚悟が感じられた。みなが足を止める。静まり返った闇の中、さらなる静寂が俺たちを包んだ。そしてバビシャが口を開く。「お前たちは逃げろ・・・そして助けを呼んできてくれ。おれはまだヤスギと土谷の借りを返していない。」ヒロは忘れ去られていたが、もはやバビシャを止めるのは無駄だと思った。「分かった・・・だがこれだけは聞いてくれ・・・・・・・絶対に死ぬな。」「わかっている。はなから死ぬつもりなどもうとうない。必ず敵は討つ。・・・・また会おう。」バビシャは力強く言ってから、おれを手招きした。ん?おれがバビシャに近づくと、バビシャは一枚のメモを俺の手にそっと握らせた。困惑している俺にバビシャが小声で言った。「ヨックンを信用できる男と見込んでこれを託す。モコト様が起きたら渡してくれ。・・・絶対に中は見るな、そして誰にも見せてはならない。ここにはとてつもなく重要なことがかいてある。」「あ、ああ。」少し困惑しながらも俺は頷く。それにしても、なんでモコト様?おれはリョウに担がれているモコトを見た。気絶してまだ泡を吹いている。まあいい。起きたら渡そう。そして俺たちはその場を後にした。暗闇にバビシャと神戸の姿が消えていく。その時バビシャの言った言葉が頭をよぎった。違和感を覚えた言葉だ。気にしないようにしていたがやはり気になった。「誰にも見せてはならない・・・・」どういう意味だ?重要な内容を見せるなと言うことは・・・・・・・・答えは一つしかなかった。・・・・・この中に裏切り者がいる・・・・・・ということだ。走りながらみんなを見渡す。前をタックとモーテルが走っている。俺の隣にはリョウが気絶したモコトを背負って走っている。後ろには拓飛がいる。この中に裏切り者がいるって言うのか!!!そんな馬鹿な!!信じたくないし、信じられない。とにかく今は逃げることだけ考えよう。おれは全力で走った。嫌な雑念を振り切ろうとするかのごとく・・・・。
2005/07/08
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「ウウ・・・イチドクライ・・・・・・オンナノコ・・・・ニ・・・モテタカッタン・・・・・・・・デス・・・・・」そう言ってマメオは目を閉じた。はっきり言って最後のトドメはバビシャだった。ふぅ。苦しんだわりには結構長いことしゃべったな。息絶えたマメオは、そのまま小さくて丸い緑色の物体に変わった。「なんだてこりゃ?」リョウががその緑の円形の物体を手に取る。「お!おい!!危ないぞ!!」タックがリョウを止める。だがリョウはすでにそれを手にしていて、じっくり観察している。「こりゃ、グリンピースだて。だぁて。」リョウがポツリとつぶやく。グリンピース・・・・・・なんで?まさかこれがマメオの正体だとでも言うのか?疑問は数多く残る。はっきりいって分からない事だらけだ。みんなもかなり困惑気味になっている。「まぁ、でも強敵マメオトコを倒したんだ!みんな胸を張ろうぜ!!」タックが言う。「そ・・・そうだな。確かに!おれ達はあのマメオトコを倒したんだ!!!」モーテルも無理して元気を出す。「そーだ!そーだ!俺たちはマメオに勝ったんだー!オーーーーーーーー!!!!!」おれもそのムードに乗ろうと必死に声を出す。「でも・・・でぇも・・・まだ二人はいるんでしょ?ぼぉく怖いよ。」せっかくの盛り上がりムードに神戸が水をさす。「だが、その二人のマメオトコはまだ眠っているんだろ?ならば取りあえずは安心と言うことだ。その間にここからの脱出を考えればいい。」バビシャが冷静に言う。そうだ。マメオトコいわく、残りのまだ二人は眠っているんだ。その間の安全は確保されている。問題はその残り時間がどれくらいあるかということだ。一時間後かもしれないし、ひょっとしたら1ヶ月だって可能性もある。できれば後者に期待を持ちたいが・・・・「また拓飛のスクリューをおみまいしてやればいいさ!!!ははは!!!」タックが言う。「お・・・・おう。おれが・・・・またタクヒ・ド・スクリューをお見舞いしてやるぜ・・・・」拓飛がそれに答える。だが、拓飛の体を見れば無理なのは一目瞭然だった。先ほどの戦いでパワーを使い切ったのだろう。拓飛の体はガリガリに痩せ細り、もはや自分の力で立っているので精一杯に見える。完全に痩せの、やせ我慢だ。今の拓飛は、生まれたての子鹿に等しい。「だぁて!!とにかく早くこの学校から脱出しようぜよ!!」リョウが言う。「そうだな、とにかく一階まで降りよう!!」みんなが同意する。おれたちは一目散に走り出した。その時だ!!「ちょっと待ってくれ!!!!・・・・・待ってくれぇ!・・・待ってくれぇぇ!・・・待ってくれぇぇぇ・・・・・」大きな声が廊下にこだまする。振り返ると大男バビシャがまだ残っている。「どうした?バビシャ・・・・・・・・早く来いよ!!」おれはなんだか嫌な予感がした。バビシャが何かを決意したかのような真剣な眼差しでこちらを見る。「おれは・・・・・・・・・・ここに残る。」バビシャがゆっくりと答えた。つづく。
2005/03/15
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●午前3時15分 踊り場(中下 孝義の場合)モコトが去ってから約数十分。モコトの消えていった廊下の奥から激しい雄たけびが聞こえた!!あ・・・あの声は・・・拓飛!!!!スクリュー拓飛が叫んでいるのだ!!ついにやったか!!そう思った瞬間、もの凄い風の衝撃と共に廊下の暗闇がキラリと光った。あ・・・あれは、噂のタクヒ・ド・スクリューだっ!!!先程までとは桁違いだ!!「伏せろ!!!」おれはみんなに合図した!!おれたちが伏せるのと同時にその暗闇から一直線にビームのようなものが、踊り場の銅像に直撃する。「ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォッッ!!!!!!」すさまじいスクリュー音と共に銅像に水しぶきならぬシッコしぶきが舞い上がる。おれ達は必死にその衝撃と、舞い散るシッコから身を守るため床に頭を伏せた。いや、どちらかというと、舞い散るシッコから身を守る方を優先した。もう、何が起こっているか分からない。ただ、破壊音とスクリュー音が響き渡る。そして、しばらくするとその音は消えた。「う・・うう」どこかでぶつけたらしい、腕が痛む。おれはゆっくりと起き上がった。「マメオは!!!マメオはどうなった!!!」モコトと、その後でガリガリにやせ細った拓飛が走ってくる。どうやら拓飛は力を使い果たしたようだ。もやはや拓飛にはこれ以上「タクヒ・ド・スクリュー」を放つ力は無いだろう。銅像を見るとひび割れているが、崩壊してはいなかった。そしてその銅像のちょうど胸の辺りに、おれたちの宿敵マメオトコが完全に虫の息と分かる状態でめり込んでいた。「ックサスガデス・・・・・・・マンマ・・・トダマサレマシタ・・ヨ・・・・・・・マサカ・・・・コンナナカマガ・・・イルナンテ・・・・」マメオトコは苦しそうに拓飛を見る。マメオと目があった拓飛もマメオと同じくらい苦しそうに言った。「ハァッ、ハアッ・・・・・に・・任務・・・・・・完了。ハァッ!!!」やるな。この男!!今回ばかりはさすがに負けたぜ。おれはライバルを熱い視線で見る。「おい!いったいこの学校はどうなっているんだ!!お前は何者だ!!どうすりゃ外に出られる!!」タックが激しく問いかける。「フフフ・・・・・・・アナタタチモ・・・モウ・・・・・オワリデス・・・・」マメオが不敵な笑みで話を続ける。ど・・どういうことだ!!!「モハヤ・・・・・ナタタチハ・・・・アノオカタカラ・・ニゲルコトハ・・・デキマセン・・・・・モウスグアノオカタガ・・・ホンカクテキニ・・・ウゴキダシマス・・・」「一体あの方とは何者なんだ!!!!」モコトが熱くなりマメオの襟首をつまもうとしたが、マメオには襟首が無いので断念したようだ。「フフフ・・・・アノカタノ・・・ヒキイル・・・OH!マメマメオ会・・・・ニハ・・・ダレモカナイマセ・・ン」マメオが衝撃的な発言をする。OH!マメマメオ会!!!ヒロも言っていたが、なんだその組織は!!「ぬわ~に!!このスクリュー拓飛でもかなわぬというのか!!!」バビシャは拓飛を指差す。「フフ・・・フフ・・・タシカニソノワザハスゴイデス・・・ダガ・・・ワタシニハ・・マダフタリノ・・・キョウダイガイマス・・・・」なんだと!!!このマメオに兄弟がまだ二人もいるのか!!「あびゃびゃばやびゃばびゃびゃ・・・・ゴボゴボ・・・・・」あまりに衝撃的だったのか、モコトはまたもや泡を吹いて気絶した。何回気絶するんだ?こいつ。でも、今回の気絶は許そう。お前はこの作戦の発案者で、さらには重要な大役を存分に務め、そしてやりきったのだからな・・・・今回のお前には拍手をやりたいくらいだ。しばらく休め・・・モコトよ。しかし、次は寝ぼけないでくれ・・・・それだけは頼む。マメオが話を続ける。「フッフッフ・・・・・・・ソノフタリノ・・・・・セントウリョクハ・・・・ワタシヨリ・・・ウエデス」はうあっ!!!!!!なんだと!!!しかもこいつよりさらに強いと言うのか!!!「おいそいつらは今どこにいるんだて!!だぁて!!!言えて!!!」リョウがハードにマメオにつっかっかる。そんな重要なこと教えるわけが無い。そう思った矢先、「ソノフタリハ・・・マダ・・・・ネムッテイマス・・・・・」あらま、簡単に教えてくれちゃったよ!!あわわ!驚きだよ!!マメオ!!!あんた意外と簡単な人なのね!そこまで言ったマメオは突如苦しみだした。「マメオ!!!お前にはまだ聞きたいことがあるんじゃぁぁあぁぁ!!!!」バビシャが、マメオを鷲づかみにして左右に激しく振る。おいおい!それじゃマメオがさらに弱ってしまうじゃねーか!!!「ウウ・・・イチドクライ・・・・・・オンナノコ・・・・ニ・・・モテタカッタン・・・・・・・・デス・・・・・」そう言ってマメオは目を閉じた。はっきり言って最後のトドメはバビシャだった。つづく。
2005/03/14
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●マメオはまだコインを追いかけている。そんなマメオに、おれは最後の仕上げの言葉を言った。「そのコインを手に取り、目を閉じてこの呪文を10回唱えよ。モテモテモテモテサムソンリー!モテモテモテモテサムソリー!モテモテモテモテあっあっあっ!!!!っとな。」やっとのことでコインを手にしたマメオは言われるがままに目を閉じ呪文を唱え始める。「モ・・・・モテモテモテモテサムソンリー、モテモテモテモテサムソリー・・・・モテモテモテモテあっあっあっ・・・・」(今だ!)おれは拓飛にジャスチャーで合図する。マメオはこちらの動きには全く気づいていない。目をギラギラさせた拓飛が暗闇からゆっくりと現れる。今のこいつは相当気合が入っているぜ。何故なら拓飛は、すでに下半身丸出しで、武器であるそのイチモツは、今まさに、はちきれんばかりになっていたからだ!拓飛は、靴下のみで靴は履いていない。音を出さず、極力自分の存在を消すためであろう。ジャングルのように濃いすね毛が印象的だ。この作戦に賭ける拓飛の思いは大きい。そして、拓飛は目を閉じ必死に呪文を唱えているマメオにしっかりと照準を合わし・・・・・・・・・・こう叫んだ。「タクヒ・ド・スクリュー・ビッグウェーブ!アーンドゥ、ビックチャーーーーーーンス!!!!!!」イチモツから勢い良く放たれた「タクヒ・ド・スクリュー・ビッグウェーブ&なんとか」とやらはマメオにクリティカルヒットする。「アバ・・・・アバ・・・・アババ・・・・・・・・」マメオが悲鳴らしきものをあげる。よしっ!効いている!!!「タクヒ・ド・なんとか」はヒットした後も、その勢いを衰えることを知らない。な、なんというクオリティの高さっ!!拓飛のオシッコはそのままマメオを乗せて、遥か彼方までものすごい勢いで放出される。「ぬおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉばっばっあっばばああああ!!!!!!」拓飛が雄たけびと共にさらに力と、思いを込めてオシッコを放出する。あまりの勢いに、廊下に強い風が巻き起こる。衝撃で窓ガラスが次々と割れていく。な・・・なんという凄まじい技だっ!!先程くらった自分が、今生きていることが奇跡だ!!拓飛からはなたれたシッコは、レーザービームのように一直線に踊り場まで届いている。こ・・・・・この先にマメオがいるのかっ。いったいどうなっているんだ。マメオを殺ることができたのかっ!!おれは必死で拓飛のオシッコが顔にかからないように両手で覆いながら、その隙間から遙か先を見た。つづく。
2005/03/11
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「あびゃびゃばびゃびゃばばばばばっばっばっばっば!!!」おれは奇声を発する。だが、これは驚いて出た奇声ではなかった。この奇声は拓飛への合図なのだ。これを合図に拓飛がこの場所まで気配を消して来る手はずになっていた。拓飛のいる場所まで多分もう少しある。ここは拓飛が来るまで時間を稼がなくてはっ!マメオトコはじっとこちらを見たまま微動だにしない。「なんだっ!!マメオトコ!!!おら!こっち見んな!」おれは威勢良く虚勢をはった。だが、マメオトコ微動だにせず、意外に澄んだ目でじっとこちらを見据えている。なっ・・・なんやねん!・・・おれはさっきのリョウを思いだした・・・・マメオとおれの睨み合いが続く。だが、おれはその吸い込まれそうな瞳に威圧され目をそらす。あ、あかんっ!なんやねんこいつ!!ま、ま、ま、まさかっ!この作戦バレているのかっ!!先程までの揺るぎない自信がものの数秒で崩壊する。もうダメだ・・・こいつには全て見透かされている。単純ってやだね・・・ぁぁ。マメオトコの鋭く冷たい眼光はまだこちらに注がれている。ちくしょう!!こんな浅知恵ではマメオトコに通用しなかったか!!!おれが死を覚悟した時、マメオが口を開いた。「サッ・・・・・・・・ノ・・・ヲ・・・・・・・マ・・・セ・・・・・・」声が小さくて聞き取れない。な・・なんなんだ?なんて言ってらっしゃるんだ?さっぱり聞き取れなかったが、マメオの目は本気だ・・・ついに、おれは殺されるのか・・・・ここで。おかんの顔だけが走馬燈のよう頭の中を駆けめぐる。お・・おかん・・・だらけ・・・あぁ・・・それにしても・・・あまりにはかない人生だったぜ。おれはゆっくりと目を閉じる・・・・さらば・・みんな・・・・・・そう言えば、今日なんも食ってねーな・・・腹減った・・・な・・・結局、彼女も出来ない人生だったぜ・・・全ての思いをかけて今日のこの同窓会に来たのによ・・・おれってやっぱりモテないのか?・・・いやいや・・・そんなバカな話はない・・おれは高嶺の花・・・女達はおれの存在が上すぎて手の届かずあきらめているんだ・・・・そうだ・・・そうに違いない・・・おれはモテる・・・そう・・・おれは本当はモテモテの人生なのだ・・・・・そう思うとなんだか虚しさが込み上げ、閉じた目から熱いものがこぼれそうになった・・・あかんあかん!泣いたらあかん!だって・・・おれ人間じゃないもの・・・・そう思うとまた泣けてきた。そんな不安定な気持ちのまま時間だけが過ぎる。しかしおせーな・・・・いつになったら殺されるんだ?・・・ここにきておれを殺すことをマメオがためらっているとでもいうのか?・・・・ふっ・・・あのヒロを無惨に殺したマメオが、おれごときでためらうはずがないか・・・おれは閉じていた目を少し開く。マメオが少しずつおれに近づいてくるのが見えた。おれはまた目を閉じる。この目はもはや開くことはないだろう。では・・・・こんどこそ本当にさらばだ・・・みんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい!まだかよ!!!そんなにおれを苦しめたいのか!!!バカマメオトコ!!!あほ!しねっ!そう思った時、マメオの声がおれの耳に届く。「サキホドノ・・・モテルハナシ・・・ヲ・・オシエテ・・・クダ・・・・サイ・・マ・・セ」おおおおっ!!!マジかよっ!!食いついてきやがった!!!こいついっちょ前に食いついてきやがった!!!マメのくせにっ!!ばかがっ!!ばかがっ!!ばかがっ!!そしておれは、マメオにおれの興奮状態を悟られないように、ゆっくりと目を開いた。マメオはおれの目の前で、前よりもさらに小さくなってモジモジしていた。どうやらこいつ、マメオも超×100モテない組みのようだ。少し親近感を覚えたおれだったが、こいつは倒さなければならぬ相手。悪く思うなマメオ。おれは、おれ以外のモテない奴には容赦しねーんだ。おれはやっとこさ作戦の続きを実行した。「さっきの話?・・・・・なんのことだ?」おれはとぼけて見せた。なんだか余裕が出てきたぞ。やっぱり単純っていいっ!!マメオはさらにモジモジしながら言った。「サキホドノ・・・・・・・オンナニ・・・・・・モテル・・・・ハナシ・・・デ・・・・・・・ゴザイ・・マス」「あぁ。あの3人の女を落としたって話か?まさか・・・お前も聞きたいのか?」「ハ・・・・・イ・・・・」あらま。なんて素直な奴だろう。やはりこいつは相当女にモテないんだろうな。「ん?でもおかしいぞ。どうしてその秘訣をそんなに知りたがる?ん?どうしてだ?他の奴に聞けばいいじゃないか?ん?ん?ん?」おれはクドクドとマメオに質問してやった。さっきのお返しだぜ!「早く答えろや!!!ざこめ!!」おれにせかされ、マメオが少し困惑しながら答える。「モコトサマノヨウナ・・・・オカタガ・・・・サンニンモノ・・・オンナヲ・・オトスナンテ・・・キセキニチカイカラ・・デ・・ス・・・ソンナニヘボイノニ・・・ナゼ・・・ナゼ・・・・・」・・・・・・・よしっ!こいつ地獄行き決定だぜ!!マジで殺る!!おら!おら!ぼんらぁぁぁっ!!!モコト様をなめとったらあかんでぇ!!作戦さらに実行じゃ!!そろそろ拓飛も到着している頃だろう。おれはチラリと後ろの暗闇を見た。暗闇にギラギラと獲物を狙う光る目が二つ。この輝き・・・まちがいねぇ!スクリュー拓飛だ!!おれはしっかりとそれが拓飛であることを確認し、マメオに向かってこう述べた。「そうか・・・・マメオよ・・・・そんなに女にモテたいのか。ならばこのモテモテシックスナインコインを君に授けよう。」おれはポケットから、スロットのメダルをゆっくりと取り出してマメオに放り投げた。このメダル、おれが先週大負けしたパチンコ屋のものだ。この不吉なメダルよ・・・さらばっ!!!コインはクルクルと回転しながらマメオの頭上を超えて落ちる。「ア・・・・アアア・・・モテモテシックスナインコイン・・・モテモテシックスナインコイン・・・ガ・・・アア・・・・・・」マメオは床でクルクル回るコインを必死に追いかける。こいつもこんなに必死になる事があるんだな。マメオはおれの作り話を完全に信用している。思った以上の効果だ!!へへへっ。ここまでくればもう簡単よ!んじゃ、ラストの仕上げと行くぜ!!カモーンナウ!!マメオはまだコインを追いかけている。そんなマメオに、おれは最後の仕上げの言葉を言った。つづく。
2005/03/10
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「誰だっ!!!」ものスゴイ顔で、振り返れば・・・・・・・・・・奴がいた。低い身長・・・つぶらな瞳・・・・面長な顔・・・さ・・さ・・・・・・・・・・里美(さとみ)刑事・・・・(ポンチオサム)はっ!いやいや違う!あんた、リョウやないか!!!!!!!!しばし沈黙の時が流れる。リョウはキョトンとした顔で、首をかしげてこちらを見据えている。「お前なんで?・・・・・」首をかしげたいのはおれの方だ。おれは激しく混乱していた。一体こいつは何をしにここへ来たのか・・・・みんなに何か危険が迫っているのを伝えに来たのか・・・・それともこいつはマメオの手先なのか・・・・ま・・まさかっ!様々な考えがとめどなくおれの頭にわきあがる。その時、リョウが口を開いた。「隠密作戦が、どんなのか見に来たんだてーーー!!!!んだてーーーー!!」はぁ?今なんと・・・?「隠密作戦が、どんなのか見に来たんだてーーー!!!!んだてーーーー!!」・・・・・・・・・・・・・・だと?おいおい・・・・まさか・・・それだけのために・・・・・ここに?隠密作戦見に来たら、もはや隠密じゃなくなってしまうだろーが!!!うらら!!一気に怒りが込み上げる。体中が、おれ特有のショッキングピンクに変色する。あぁ・・・この肌の色・・・・おれは・・・もやは人間ではない・・・・そして、おれは怒りのあまり心の奥底に潜む本音を口走っていた。「早く人間になりたぁぁぁぁぁぁぁい!!!なりたぁぁぁぁぁぁぁい!!!」おれは作戦のことなどすっかり忘れ、ガムシャラにリョウに飛びかかった。こいつ!!!ころしてやる!!ころしてやる!!!あんだけ勝手なことはするなよと念を押したのにっ!!!だがしかし、リョウはヒョイっとおれを身をかわす。くっそ、すばしっこいやつめ!!!!!リョウはまだこちらをその純な目で見てくる。くそ!!このかわいらしい小ザルめがっ!!!おれに何か期待しているのか?おれが怒り狂っていると、リョウがあまりにあっさりこう言った。「なんだてーー。なんもないのかて。つまらん男だて、こいつ。」そしてリョウは鼻をほじって、それを平然と口に運びながら、「うんめぇて・・・これ・・・うんめぇて・・・・だぁて・・・・」と、ブツクサ言いながら引き返していった。一人取り残されたおれはその場にガックリとうなだれた。なんなんだよ・・・・・あの人・・・・・困惑と・・・悔しさと・・・悲しさと・・・腹の減り具合で涙が流れ落ちた。そして、辺りはまた静けさに包まれた。ピンク色に染まりきっていたおれの肌が、普通の人間のカラーに戻る。はっと我に返って辺りを見渡す。何の気配もない。よかった・・・・どうやらマメオトコには気づかれてなかったみたいだ。ふぅ。セーフ。しかしリョウには困ったもんだぜ。バカまっしぐらだぜ。でも、ひょっとしてリョウは、おれの緊張をほぐすためにここに来てくれたんじゃなかろうか?そんな自分勝手な考えに身を任すと、なんだか勇気がわいてきた。単純で良かった・・・・・ぁぁおし!やったるぜ。なんだが全てがうまくいく気がした。今のおれにはパワーが漲っている。ふっ。そう思った瞬間、後ろで物音がした。それはごくごく小さな音であったのだろうが、今の神経を研ぎ澄まされたおれの聴覚にはとても大きな音に聞こえた。間違いなし。奴だ。おれはゆっくりと振り返る。今度こそ、やはりマメオだ!!「あびゃびゃばびゃびゃばばばばばっばっばっばっば!!!」おれは奇声を発する。つづく。
2005/03/09
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず一番下の「日記一覧」の「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ! 一番下はかなり遠いよ! ヘイ!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●午後2時56分(日下 茂誇斗の場合)予定時間より4分早いか・・・・しかし、絶妙のタイミングだったはずだ。頼むマメオトコ。現れろ!!おれはそう願いながら薄暗い廊下の奥へと足を進める。この先には、あの戦士スクリュー拓飛が待っている。拓飛の存在をマメオトコは知らないはず。ここがこの作戦のポイントでもある。上手くいけばここでマメオトコを殺れる。おれの完全に計算し尽くされた作戦でな。みんなには具体的には言っていないが、この作戦・・・・ここまではほぼ完璧に来ている。少しばかり気になる点と言えば、ヨックン・タック・モーテルの3人が今イチ話に乗っていなかった点だ・・・全く・・・あいつらときたら・・・そんなにおれのモテモテ話が羨ましかったのかねぇ。神戸とバビシャの食いつきには正直驚いたが・・・。しかし、しばらく歩いたがマメオトコが現れる気配は一向にない。どういうことだ?なぜ現れない?おれのモテる話は完璧だったはずだ。女の話なら万国共通なはずっ!!絶対に食いついてくるはずだ!!!8年で3人もの女を落とすなんてもの凄い快挙だぞ!!!実際は・・・・・・・一人も落とせなかったの・・・・8年で・・・・ゼロ・・・です。シット!!うるへーうるへー!!しょーがねーじゃんかよ!!運が悪かっただけだ!!しかし、マメオが食いつかないってことは・・・・やはり信憑性に欠けたのかっ。8年で3人もの女を落とせるような眉唾もの話には乗ってこなかったかっ!?あっつ。それともひょっとしてマメオトコは女なのか???はうばいやっ!!!その可能性を全く無視していたっ!!名前がマメオトコだからって男とは限らないじゃねーかっ!!!!!!!!!ばばば!!どうしよう!!もしそうだったら根本的にもう無理だぜ!!このままでは拓飛のいる場所についてしまう。その時、おれの後ろで気配がした。「誰だっ!!!」ものスゴイ顔で、振り返れば・・・・・・・・・・奴がいた。つづく。
2005/03/08
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●おれたちは各自、もう一度役割分担を確認し合い、またもや暗い廊下に足を踏み出した。---------午前2時15分----------(日下 茂誇斗(ひげ もこと)の場合)・・・・・ふぅ。言ってしまった。ついに言ってしまったぜ。『夜のトバリのメメオ作戦』・・・・・果たしておれの提案したこの策は本当に成功するのだろうか?正直・・・・・・勢いだぜ。勢いだけで言ってしまったんだぜ。しかも、さっき思いついた単純な内容だぜ。こいつぁー、取り返しのつかないことをやっちまったぜ。だが、おれはこの策戦を提案し、成功させねばならなかった・・・・・・今日までのおれの失態の数々は、今後のおれの人生を確実に崩壊へと導くであろう。ここでなんとしてもおれのプライドと立場を回復させなくてはならない。その為にもおれは自ら志願したこの役。いわゆる「おとり役」をやりきらねばならん。この作戦の説明の途中、「おとり役」はおれがやるって言ったら、みんな驚いていたな。そりゃそうだわな・・・・・いつも逃げ腰なおれが、自ら提案し、さらに危険な役をやるって言ったんだ。驚くに決まってる。何故か?みんな不思議に思っている事だろう。ただ、おれはもうこんな自分がいやだったんだ。いつも逃げて、いつも勝手に勘違いして、自分の可能性を勝手に膨らまて・・・・でも、現実は全然違って・・・・おもしろいおもしろいとみんなはおれの事を言うが、本当はおれはおもしろくなんかないんだ。本当はおれのやっていることは全て・・・・・天然なんだ。みんなは絶妙のボケだとか、天才芸人現る!などと言うが・・・・タダの天然男なんだ。実はなんも考えちゃいない。そんな空回りな自分をどうしても変えたかった・・・・・おれはこの『夜のトバリのメメオ作戦』を絶対に成功させてやる。みんなのために・・・・・そしておれ自身のために・・・・てめえの計算されつくしたボケでみんなを笑わすために・・・・ほんまの面白さを手に入れるために・・・---------午前2時15分----------(中下孝義(なかしも たかよし)の場合)校内を彷徨い、ついに見つけた格好の場所。ここしかない。それは少し広くなっている踊り場だった。この踊り場を中心に道は4方に分岐している。踊り場の中央には何をした人だかよく分からないが、美しい女の銅像が立っている。「誰かに似てるなぁ~。だぁ~れだろう?」神戸が首を傾げている。うむ?確かに見覚えがあるかもしれない。うーん。でも誰だか思い出せない。全くそれにしてもこの作戦本当に成功するか不安でいっぱいだ。基本的には単純きわまりないのだが、果たしてマメオがこの作戦に乗ってくるのか?ということだ。くっそ、あとは、モコトと拓飛と天にお願いするしかない。拓飛はさっき保健室から持ってきたペットボトルをがぶ飲みしている。かなり苦しそうだが、バビシャに無理やり飲まされている。そしてもうこれ以上飲むのは無理と言うところまで来ると、拓飛は口を押さえながら4方に分かれている道の一つへと消えていった。モコトは銅像の前に座ったままピクリとも動かない。かなり精神的にきているのだろう。このおとり役がこの作戦の全てを握っている。それゆえにモコトにかかるプレッシャーも尋常ではないのだ。時計の針が2時半ジャストになるのを確認して、おれ達は「夜のトバリのメメオ作戦」を予定時刻どおり実行に移した。午前2時30分「夜のトバリのメメオ作戦」開始。バビシャが突然怒鳴りだす。「お前は!いわゆる一つのもう許せない!!!!」「そんなこと言うなよ!ちょっと女にモテナイからってひがむなよ!!バビシャ!!」モーテルが激しく突っかかる。「ぬわ~にを~!!!おれが女にモテないとでもいうのかーー!!!」「ったりめーだ!!お前がモテルわけがない!!お前のツラみると一秒でゲボがでるわ!」タックもバビシャをけなす。「だぁ~いたい、女にモテるからって、何がいいのさぁー。全然自慢にならないよぉ~」神戸がむちゃくちゃなことを言う。「ばかかてー!!モテる方がいいに決まってるんだて!!アホかて!!」リョウも参戦してきた。どうやらリョウはモテる組に入ったらしい。やべ。おれも急がねば!!!モテる組に入らねば!!「そうだぜ。モテるためにはな、まずは髪型からしっかりとしたコンセプトを持たなくてはならねーんだよ。そう、一番大事なのは髪型だよ。」おれは持論を持ちかけた。そう、男は髪型で決まる。「馬鹿たれが!!!髪型ならばおれの方が上じゃ!!!」バビシャがおれに向かって迫ってくる。うお!!目がマジだ!!やばい!!作戦がオジャンになる!!!その時、モコトがさっそうと現れた。「君たち・・・本当に女にモテたいのか?ならばおれがハイカラシティTOKYOで学んだ本当のモテる男の秘訣を教えてやろう。」モコトは自信満々だ。おい・・・モコト・・・・なんだそりゃ。本当にこんなんでマメオが食いついてくるのかよ。だがバビシャと、神戸は真剣にその話に聞き入っている。「おっと・・・・これによって、おれはTOKYOで、3人の女を落としたぜ。遊びまくれる男ってのはつらいよな。へへ。」モコトが自信満々に言う。「おぉっぉぉおおお!!!!!」神戸とバビシャはその結果にかなりの感動を覚えたようだ。3人・・・・・・・・8年で・・・・・・・3人・・・・・・かなり少なくないか?モコトレベルではそれが最上級の遊び人ということなのだろう。哀れな奴だ。こんなんではマメオが食いつくわけがない。さっきのモコトの作戦説明で、ここの話についてはリアルさを追求するためにあえてどんな話をするか、具体的な説明はなかったのだがまさかこんなショボイ話だったとは!!!取りあえずモコトの指示では、「モコトの話に驚いて食いついて来い」ということだったので一応おれも頷くふりだけしていた。「早く教えてください!!早く教えてください!!!はやく!!はやく!!!!!」神戸とバビシャは迫真の演技だっ!こいつらにこんな芸当があったとは、驚いた。こんな眉唾ものの話に完全に魅了されてしまっている役を完全にこなしている。モーテルとタックも少し違和感はあるが、一応演技で拍手している。モコトはしばらくにこやかにみんなを見渡し、少しためてこういった。「教えようかと思ったが・・・・やっぱり・・・・おしえませーーーーーん!!!!だってこれはとっても貴重な情報だから。」なんちゅうやっちゃ!!!なんじゃそりゃ!!「な・・・なんでんですか!!!教えてください!!教えてください!!!お願いします!!・・うっ・・うう。」神戸とバビシャは涙ながらに訴える。素晴らしすぎる演技。みんなが演技だとはいえ、教祖的扱いになっているモコトもまんざら悪い気はしないようで、少しだけ笑みがこぼれている。「まあ、ちょっとトイレに行って来るから、君たちはここで待っていてくれたまえ。」そして、モコトは拓飛の待つ廊下へと消えていった。果たしてこんな作戦で大丈夫なのか?おれの不安はますます大きくなった。くそっ。やはりやめておけばよかった。モコトなんぞの話をまともに聞くなんてどうかしてた・・・・今になって後悔の念が湧き出してくる。だが、もはや乗ってしまった船。後の祭り。ここから先は全てモコトに任すしかない。頼むモコト。お前がやらなければ・・・・お前に未来はないぞ・・・・つづく。
2005/03/05
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 「すまん。ちょっと提案があるのだが・・・・」いつの間に起きていたのかモコトが唐突に発言した。みんなが一斉にモコトを見る。モコトが少し考え、そしていつになく真剣な眼差しでゆっくりと口を開く。「マメオトコを・・・・・倒そうぜ。」「何言ってるんだ!モコト!!気でも触れたか!!」バビシャが熱くなる。「おれは対決したから分かったんだ!!あのマメオトコって奴・・・強い!!勝てる見込みはゼロだ!!」「そうだ!バビシャでも倒せない相手をどうやって倒すんだて。だぁて・・・だぁて・・・・・」ヒロがいなくなって以来、あの冷静沈着なはずのリョウですら弱気になっている。 みんなが熱くなっている中、モコトだけは冷静な口調で話す。「ここで後、4時間粘る方がキツイと思うぜ。」言われてみれば、そうかもしれん。「しかも、朝になっても、逃げれるという保障は全く無い。」モコトが続ける。「さっきまでと状況は変わってる・・・おれ達には新しい希望がある・・・それは・・・・・・」そう言ってモコトはゆっくりと指を差す。・・・・その先には・・・・拓飛がいた。 確かに、拓飛のあの技・・・なんだっけな・・うんっと・・・『タクヒ・ド・なんとか』は強力だ。「だが、相手はあのマメマメオトコだぞ!!危険な賭けじゃじゃねーか!!」熱くなりすぎたバビシャが少し噛みながらモコトの襟首を掴んでまくしたてた。「うっ・・・・」モコトの表情が苦痛で歪む。「やめろ!バビシャ!!!」タックがバビシャを必死で止める。しかし、バビシャが怒るのも無理はない。今日のモコトはいつも以上の失態を繰り返している。特にバビシャは安木と土谷の2人の死が重くのしかかっている精神状態だ。ついでにさっきは寝ぼけたモコトに蹴られまくったばかりだし。そんなモコトがマメオを倒そうと言っても誰も賛成する訳がない。みんなに止められバビシャがモコトを離す。「ゴボッ・・・・ゴボッ・・・・・・・・確かに信じられない話だろうが・・・聞くだけでいいから聞いてくれ。」咳き込みながらモコトが必死の形相で言う。「まぁ、取りあえず話してみろよ。考えるのはその後だ。」バビシャはまだ少し不満げだ。モコトとは大きく深呼吸すると、いつになく真剣な表情で語りだす。「こいつの、拓飛の力を借りれば、メメオをも倒すことができる。」・・・・・・・ はぁ!?メメオ???どちらさんでしょか?モコトはマメオをメメオと間違えたことには気づいていないみたいだ。訂正しようかと思ったが、久々に真剣に語るモコトの眼差しを見ていたら言えなかった。こいつの見せ場をを潰してはならない・・・・・そんな脅迫概念にとらわれてしまうおれがいた。 「確かに・・・拓飛の力を借りれば倒せるかもしれないが、失敗したらどうする!!」モーテルがモコトに詰め寄る。そんなモーテルを制するかのようにモコトはキッパリ言った。 「この作戦に・・・・失敗は許されない。」 ・・・・・・・・・・・当たり前だろう。失敗したらあかんのは当たり前のことだ。失敗したらどうする?って聞いているのに。チンプンカンプンな奴だ。みんながヤレヤレといった顔をしているのに気がついたのだろう。モコトはすぐに続ける。「100%失敗はしない。実は・・・・いい作戦があるんだ。」みんなの目がほんの少しだけ期待に満ちる。「いいか、まず・・・・・・・・・」モコトは作戦の説明を始めた。 ・・・・・・・・・・ モコトの説明はすぐに終わった。果たしてこんな簡単な作戦でマメオを倒せるのだろうか?いささか心配だが、上手くいけば倒せるかもしれん。もうこうなったらやっるっきゃない!!なんだか少しだけ希望が見えてきた。 目を閉じ、じっくりと話を聞いていたバビシャが最後に落ち着いた口調でモコトに問いかける。「モコト・・・・最後に質問があるんだ・・・・いわゆる一つの・・・お前の言っているメメオとは、マメオの事だな?」言いやがった!!!この男、ずっとみんなが気を使っていたことを簡単に言っちまいやがったよ!!モコトの体中が見る見るピンク色になっていった。 落ち込むモコトを尻目に、とりあえずおれ達はモコトが考えた『夜のトバリのメメオ作戦』を実行することにした。あえてモコトのためにメメオという名称は残させてもらった。そう、この作戦にはモコトが重要な役を担っているのだ。おれはモコトに目をやった。モコトの眼差しはいつになく真剣で、その瞳の色は宇宙のような広がりを持つっていた。モコト・・・・今のお前ならば・・・できる。この作戦・・・・確実に成功させてくれ。今はそう願うしかなかった。おれたちは各々武器を手に取り、またもや暗い廊下に足を踏み出した。つづく。
2005/03/04
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「ん?」どこかで見た面構え。どこかで見た風貌。どこかで見た面影。どこかで見た顔面。どこかで見た・・・・「お前は・・・・・タクヒ!!!!!!!」おれは叫ぶ!!!「よっ。久しぶり!!」爽やかな笑顔で手を挙げるタクヒにおれは飛びつく。そして互いにガッチリと包容しあう。しかしタクヒが何故ここに!!タクヒ・・・・本名、木村 拓飛(きむら たくひ)。紳士で爽やな正義感溢れる好青年だ。「さっきはモコトからおれを救ってくれてありがとうな!」そう、おれはこの拓飛に助けられたんだ。おれと拓飛は陸上部の仲間であり、お互いを切磋琢磨しあう良きライバルでもあった。髪型は昔とは変わってサラサラのセンター分けの長い髪。ちなみに昔は角刈りだった。面影も少しワイルドになってあごひげをを生やしている。「拓飛!なんで早く出てこないんだよ!誰かと思って焦ったぜ!」「すまねぇな。イチモツをしまうのに時間が掛かってな。ふっ。」拓飛がさっぱり理解不能の意味不明なことを言う。「あの、水はどうやって放出したんだ?どこかからホースを持ってきたのか?」おれが質問したその時、「むぬぬぬぅぅぅ。うんごぉぉぉぁああああうううう!!」またもやモコトが起きあがった!!!モコトは・・・どうやらまだ夢の中だ!!!おいおい。さっき起きたんじゃなかったのかよ!長いんだよ、あほ!!!!近くにいたリョウがモコトを阻止しようと、バビシャとの対決の時に見せたあの斬新な動きをする。しかしモコトには全く効果がない。リョウはモコトの張り手をくらい壁に叩きつけられる。「だ・・・だぁーーーー!!だぁて・・・ガクリ。」弱弱しい悲鳴を上げてリョウが気絶する。さらにモコトは、次のターゲットを怪力の持ち主バビシャに向ける。「うんごぉぉぉぁああああうううう!!」モコトは白目をむいたままバビシャに突進する。「うぉっ。も・・モコト・・・・!!」バビシャは仲間であるモコトにパンチをくらわすことをためらっている。「やれっ!!!やるんだバビシャ!!!そいつは、今は本当のモコトではないっ!!」タックが叫ぶ!!「えぇぇい!!!いたしかたあるまいっ!!!」バビシャはためらいながらも剛腕パンチを繰り出した。「ゴオオオオオオオッ!!」空気を切り裂く音と共にバビシャパンチが・・・・・・空振りする!!なぜっ!!!「で・・・できぬ・・・おれにはで・・できぬ!!できぬぅぅぅぅぅ!!!」バビシャが頭を抱えてうずくまる。バビシャは寸前の所でモコトを避けたのだ。どこまでも優しい男よ。バビシャ。それが命取りにならなければよいが・・・・。バビシャが悲しみに打ちのめされている横で、白目のモコトが陽気に踊る。「あばあばばばばばっばっっっばっばばば!!!!」くそっ!!こいつは狂っている!陽気に踊るモコトは容赦なく丸くなったバビシャに蹴りを入れる。「やめろぉぉぉぉ!!!!」モーテルが必死に叫ぶ!その時、拓飛の声がこだました。「みんな!!どくんだ!!!」先程までの爽やか拓飛とはうって変わって、拓飛の顔は・・・戦士の顔つきになっていた。拓飛はホースを取りに行くのかと思ったが、何故かズボンのチャックを下ろし、おもむろにイチモツを取り出す。「で・・・・でかっ・・・・!!」ついつい口走ったタックが慌てて自分の口を抑える。確かにでかい!あれは幻のツチノコではないかっ!!!こんなところに生存していたのかっ!!しかし、なんでここでイチモツ?拓飛・・・・気でも狂ったのか!?そしてそこからものすごい勢いで水が・・・・・いや、隠しても仕方ないな・・・・ここは正直に言おう。シッコだ!そう、シッコが噴射された!!「タクヒ・ド・スクリュー!!」拓飛は真顔でその技らしき名を大声で叫ぶ。「シャァァァァァァァァッ!!!シャァァァァァァァァッ!!!」拓飛のイチモツから激しくスクリュー回転で放たれたシッコ・・・・せめて、敬意を払って「オ」をつけよう。そう、そのオシッコは、モコトの脳天に直撃し、またもやモコトは吹き飛んで気絶した。それを見たおれは、とにかくトイレに急いだ。そして、トイレに駆け込み、顔面をタワシでこすりまくった!!!!!!!「チクショウ!!「チクショウ!!チクショウ!!!!!」おれの顔に飛んできたのは、拓飛のシッコだったのか!!!しばらく洗いたくって、さすがに顔がヒリヒリしだしたのでやめて保健室に戻る。石鹸も丸々一つ使い切ってしまった。「拓飛は恩人だ・・・・拓飛は恩人だ・・・・拓飛は恩人だ・・・・」保健室に戻るまでの廊下の途中、おれはそう自分に言い聞かせることによって、止めどなく込み上げてくる怒りをなんとか胸の奥に押さえ込んだ。保健室に戻るとみんなが心配そうにおれを見てきた。「大丈夫かヨックン。顔が青いぞ。」先程まで丸くなっていたバビシャが疲れた表情で質問してくる。おれは即座に答えた。「だ・・・大丈夫だぜ・・・ちょっと腹が痛くてな・・・ははは・・・」そして無理矢理おれは笑った。拓飛のシッコがおれの顔にかかったと知られたら、おれは一生笑い者だぜ。そして、おれ自身がこんな屈辱を味わったという過去を作りたくないという気持ちも強かった。こいつら容赦ねーからな・・・・その時、おれは肩をポンっと叩かれた。振り返るとそこには元凶の拓飛がいた。そして拓飛はこう述べた。「体調管理はしっかりな。ちゃんと薬も飲むんだぞ。」殴りそうになった。拓飛の顔面をボコボコになるまでボコりたい衝動にかられた。怒りと恩義のギリギリの攻防戦だ。あかん・・・もう・・もう・・も・・・・・もう限界やで。そう思った瞬間、ナイスなタイミングで神戸が質問する。「拓飛君はどぉして、ここに来たんだい?」拓飛が説明を始める。おれは堅くなっていた拳を少しだけ緩めた。どうやら拓飛も、同窓会に出席するために来たらしい。しかし、拓飛はあの赤い紙を見つけていなかったので、どこへ行けばよいか分からずにこの広い中学校内をさまよっていたらしいのだ。しかも驚くべきことはここからだ。拓飛がトイレに行くと、不思議な事が起きたらしいのだ。それは、今日はいつもと違いシッコのキレが一段と良かったらしくて、用を足そうとしたら、シッコの水圧で便器が壊れてしまったらしいのだ。実際あり得ない話なのだが、拓飛のパワーは先程この目で見ているだけに認めざるを得ない。そこで、拓飛は「これは使える!」と、思ったらしくて、その技に「タクヒ・ド・スクリュー」という名前をつけたらしい。名前はカッチョイーけど、完全無欠のアホな技だ。普通なら「そんなアホな話あるかい!」って事になるのだが、やはり、ついさっき現実にその威力をまざまざと見せつけられているだけに、その技についてコメントする者は誰もいなかった。この中学校に足を踏み入れてから不可解な事ばかり起きている。みんなも大体のことにはもう驚かないだろう。慣れというのは恐いものだ。「保健室で声が聞こえた時は、正直ホッとしたよ。でも、中で誰かが誰かを襲っているのを見て、助けなければと思ってさ。まさか君たちだとは思わなかったけどね。」拓飛は目をキラキラ輝かせながら興奮気味に一気に話した。長い時間、誰とも会わずこんな暗い中学校で一人だったのだ。嬉しくなって興奮するのもしょうがないな。今度は、俺たちが今までの状況を拓飛に話した。拓飛にも会ったばかりで酷だろうが話すしかない。「なんてこったぁ。土谷と安木・・・そしてヒロまでもっ!!がぁぁぁ・・・うっううっ。」話を聞いて拓飛が号泣する。そんなに仲良くなかったはずだが、そんな奴らの為に涙を流せるのが、この拓飛という男なのだ。「あ・・・あいつは・・ヒロは・・・旗挙げ出来たのか?・・・・・は・・・はた・・・はたた・・あっ・・うっ・・・・」拓飛は泣き崩れながら質問する。バビシャがそんな拓飛に笑顔でゆっくりと、しかしハッキリとした口調で言う。「あいつは・・・ヒロは・・・最後にでっかいでっかい旗を上げたよ。あいつは立派な旗挙げ戦士だった・・・」バビシャの答えに拓飛はコクリと頷くと、拓飛はさらに大粒の涙をキラキラした目からこぼした。とにかくおれたちは新しく拓飛を仲間に加え、また朝を待つことにした。時刻はちょうど午前1時だ。もう後、4時間あまりでこの長い夜が明ける。それまでの辛抱だ。夜が明ければこちらも動きやすくなる。そう思っていた時だ。「すまん。ちょっと提案があるのだが・・・・」いつの間に起きていたのかモコトが唐突に発言した。つづく。
2005/03/03
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「・・・!!!!・・・・・!!!!ックン!!ヨ・・・・・ックン!!」どこからか微かに誰かの声が聞こえる。その声がだんだん大きくなる。「ヨックン!!おい!ヨックン!!!起きろ!!!ウェイクアップ!!ウェイクアップ!!」ん?目を開けるとそこには人間のモコトがいた。「うわっ!!!ミイラモコト!!!」驚いて飛び退ける。「何言ってんだよ。大丈夫か?」モーテルが心配そうに見ている。「暴れるとベットから落ちるぜ。」バビシャが後ろでおれの肩を押さえている。見渡すとそこは保健室だった。電気がついている。よく見ると、誰もミイラではない。ちゃんとした人間だ。どうなってる?おれは幻を見ていたのだろうか?怯えながらマジマジと見ていたからだろうか。モコトが心配そうに近づいてきた。先程の恐怖が甦る。「だわわわ!!!!!」「バキッ!!!」泡を吹きながらモコトがはるか彼方へ飛んでいく。思わず手が出てしまった。あわわ。「あびゃばやびゃばばばば!!!」モコトは突然のことにかなり混乱している。「どうしたんだよ~ヨックン・・・・」タックが心配そうに近づいてくる。モコトは殴られたほほを抑えながら涙ぐんでいる。「正体を見せろ!!ミイラたちめがっ!!!!」「え?・・・・・ミイラ?安木と土谷のことか?」バビシャがキョトンとしている。まさか、これは現実なのか?みんな本物の人間なのか?混乱しているおれを見てタックが説明する。「マメオトコから気絶したヨックンを連れてここまで逃げてきたんだ。」タックは続ける。「さっきはうなされながら暴れるからびびったぜ。」そっか・・・じゃあ、さっきのがやっぱり夢だったのか・・・「そうだ!?ヒロは!?」おれがみんなに聞く。誰も答えない。思い空気を押し切って、バビシャがゆっくりと口を開く。「ヨックンも・・・・・・見ただろ。」なんてこった・・・・やっぱりヒロは死んだのか!!くそ!!あの時の何もできなかった自分の無力感と、絶望感が一気に押し寄せる。くそっ!くそっ!くそっ!!おれを優しく包み込もうとするかのように止めどなく流れる涙をベットの白いシーツが吸い込んでいった。「でも、悲しみに浸ってる場合じゃねーぜ。このままじゃ全員お陀仏だぜ。」長い沈黙の後、モーテルが言う。確かにそうだ。マメオは強い。「取りあえず夜は危険だ。ここで朝まで待った方がいいんじゃねーかな?」タックが言う。でも、朝なんて来るんだろうか?時計を見ると時刻は10時半。朝までかなり時間がある。俺たちは交代で見張りをしながら朝を待つことにした。そういえばさっきからリョウの姿が見えないが・・・・どこいったんだ?「なぁ、バビシャ・・・リョウは?」おれの問いにバビシャが指を差して答える。「あいつは・・・・・・・・死んだ。」なんだって!!!おれはバビシャの指の先を見る。すると、おれの隣のベットにリョウがイビキをかきながら寝ていた。天使のような寝顔だ。口からヨダレが少したれてきた。かっわいいなこいつ。ってか、寝てるだけやないか!!!まぎらわしい言い方するなよ。バビシャめ!アホが!!そう思ったら、少しだけ元気が出てきた。ひょっとしたらバビシャはおれを元気づけようとしてくれたのかもしれない。「ヨッシャ!おれが最初の見張りやるよ!!!!」いつまでも泣いてはいられない。そうだ。この後、どうすべきかを考えるんだ!!おれはタックの持っていたバットとハンドライトを手に取り入り口付近に座った。「これで廊下の様子を見ろよ。」モコトが持っていた手鏡をおれに渡す。おれはその鏡をドアの隙間から廊下に出して様子をうかがう。「珍しく頭がいいやんか。モコト。」そう言うと、モコトはピンク色になっていた。どうやら照れているようだ。「んじゃヨックン頼むぞ。」みんなは代わる代わるそう言うと、つかのまの眠りについた。みんなの期待を一身に背負って今、おれの戦いが始まる。そう大々的に心の中で思ってしまうくらい、今のおれの心には余裕があった。また静けさが襲ってくる。ちょっとこえーな。手鏡で見る廊下はさっきより一層不気味さを増していた。おれは恐怖を忘れるためタバコに火を付けた。「ふぅー。」大きく吸ってゆっくり吹き出す。とにかくこの役目は重要だ。絶対なしとげなくては。おれの思考がさらにポジティブに切り替わる。やっぱりニコチンパワーは絶大だぜ。その時廊下の奥の方で何かの物音がした。ん?なんだ!?一気に緊張感が増す。ポジティブ思考が、一気にネガティブ思考に変わる。やっぱりニコチンパワーは意味無しだったようだ。おれは恐る恐る鏡を廊下に出し、それに目をやる。鏡には何も映っていない。相変わらず薄暗く永遠と伸びているかのような廊下が続いている。「コツ、コツ、コツ・・・・・・・・」音はどうやら足音のようだ。その音は徐々に大きくなってくる。誰かがこっちにやってくる!!!もしや、マメオトコか!!!!!そう思った瞬間冷や汗が体中に吹き出す。手が震えて鏡がまともに見れない。落ちつくんだ。鏡を落としたらマメオトコに見つかってしまう。取りあえずみんなを起こさなくては!!!おれは近くで静かに寝ていたモコトを起こした。しかし、モコトは深い眠りについているようで、一向に起きる気配はない。こんな時に熟睡するなよ!むかついたおれはモコトの頭にハンドライトの角を力強く打ち下ろしてしまった。「バキッ」っという鈍い音が一瞬響く。ふう。あぶねーあぶねー。ちょっとイラっとしてしまった。ゆっくりとモコトが起きあがる。「なあ、モコト・・・・誰かがこっちにやってきてるみてーなんだ。みんなを・・・」そこまで言った時、突然モコトが殴りかかってきた!!!なんてやつだ!!!寝ぼけてやがる!!!「ぬんぶぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」どこから出しているのか分からないくらい低い声を出しながらモコトは泡を吹き、白目をむいたまま襲ってくる!!こいつが一番恐い!!くっそ!!こんな時に!!!!おれはモコトの突進をヒラリとかわしながら、モコトの顔面にパンチを2~3発入れる。寝ぼけているせいもあって、モコトの動きはゾンビ並みに遅いのだ。「モコト・・・・モコト・・・・・静かにしろっ!!」小声でジェスチャーを交えてモコトに説明するが、まだ寝ぼけているようだ。「ぬんぶぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」起きあがったモコトがまたもや襲ってくる。これはやばい!!!マメオトコよりやっかいな奴だ!!!足音はさらに近づいてくる。くっそ、あの足音がマメオトコだったらどうすりゃいいんだ!!!おれは一瞬廊下の方に目をやる。「ぬんぶぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」振り返るとモコトがおれの真後ろにまで迫っていた!しもた!!!外に気を取られすぎた!!モコトの顔がせまってくる!!!やばいし、キモい!!嘔吐しそうになったその瞬間!!ものすごい音と共におれの目の前からモコトがはじけ飛ぶ!!「シャァァァァァァァァッ!!!!!!!」どうなったんだ!!??見ると、ドアの隙間から何かが放出されて、それがモコトに直撃たようだ。「ピチャ」おれの顔に何か飛んできた。手をやるとそれは透明な液体だった。ん?なんだこれは?水か?「ぬんぶぉぉぉぉぉぉぉぉ。」あの奇妙な声と共に、またもモコトが立ち上がる。なんてしぶとい奴だ。くそ。しゃらくせー。やはりモコトは深い夢の中だ。仕方ない。こいつを使うしかないか・・・・おれは持っていたバットを強く握りしめる。そう思った時、「シャァァァァァァァァッ!!」またあの音が聞こえた。今度はハッキリ見えた。ドアの隙間から、モコトめがけてものすごい勢いで水らしきものがが放出される。それはモコトの口に直撃する。「あぶっっぶぶうっっぶっっぶぼぬぅぅぅおおおっ!!!ゴボゴボゴボッ!」モコトはそのまま壁に叩きつけられる。なんて水圧だ!!消防車並かもしれん!!!いや、それ以上だ!!壁に叩きつけられたモコトはその場で倒れ込んだ。「モコト!!」おれはモコトに駆け寄って揺さぶる。そして、モコトがゆっくりと目を開ける。「う・・ううぅん。おはようございます。」「グシャッ!!」なんてバカだ!!!!お前は永遠の眠りについておけ!!ドアの向こう側にはまだ人の気配がする。「誰だっ!!」ありったけの勇気を振り絞っておれは叫んだ。その声でようやくみんなが目を覚ます。「出てこいっ!!!」ドアがゆっくりと開く。黒い影が明かりに照らされてその全容が見えてくる。そこに現れたのは・・・・・・。つづく。
2005/02/28
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●うぅ。あっうっぁ。うぁっっぱっ。あぐ・・・・・っぱぁいやぁっ。少しずつ意識がはっきりしてくる。くっ・・・・頭が痛い。おれは・・・・・・・またもや気を失っていたのか?うう。・・・ヒロが・・・・ヒロが・・・・「ヒロ!!!!!!!!!」おれはとっさに目を開けた。視界は白くぼやけている。目の前に誰かがいるが、良く見えない。誰だ?・・・・お前は・・誰だ・・・・ここは・・・・どこだ・・・・・・徐々に視界がハッキリしてくる。そこにはキョトンとおれを見る、モコトがいた。「どした?・・・ヨックンよ。」そこは見覚えのあるモコトの部屋だった。窓から入る陽射しがまぶしい。セミの鳴き声と陽気な音楽がおれの耳に入ってくる。ついでにモコトのテカった顔が光を反射し、おれの顔面をさらに熱く熱く照りつける。しかし、それもなんだかなつかしくて心地よい。あれ?そうだ!!おれ・・・なんでこんなとこにいるんだ!?あれは夢だったのか!?「あれ?ヒロは?ヒロはどうしたっ!?」おれは焦ってモコトに尋ねる。「はぁ?なんだよそんなに焦って。ヒロトシならまだ来てねーぞ。もうすぐくるんちゃうか?」モコトはあっけらかんと答える。すると、おれの後ろから聞き慣れた声がした。モーテルだ。「なんだ?そんなに汗かいて・・・・プププ」おもしろそうにモーテルが言う。「おれ・・・どうしちまったんだ?」訳が分からない。さっきまでの出来事は夢か!?でも、あんなリアルな夢・・・でも、ここにはみんなが普通にいる。テーブルの上には飲みかけのミネラルウォーターが置いてある。おれはそのミネラルウォーターをおもむろに取ると、ガブガブと飲みながら、部屋を見渡す。部屋にはモコトの好きな色の、綺麗なスカイブルーのラグが敷かれている。ソミーのCDコンポからは相変わらず陽気な音楽が流れている。どこかで聞いた音楽だな・・・なんだっけこれ。その隣の白いラックには、モコトお気に入りの『ヤマダカツテナイCD』がきちんと整理されて並べられている。みんなで見るにはあまりに小さすぎるテレビ。きっちりたたまれ棚に置かれている、色とりどりのちょっとダサいTシャツたち。壁に貼られたむさ苦しいプロレスラーのポスターが、暑い室内をさらに暑くさせている。その暑い室内の温度を必死に下げようとするかのように、風鈴の涼しく透き通った音が響いている。電話がかかってきたらしく、モーテルは誰かと楽しそうに電話している。モコトは相変わらずおれを心配そうに見ている。このチグハグな部屋・・・・・どうやらここは正真正銘、モコトの部屋のようだ。本当にいつもの光景だ。さっきの悪夢がまだ信じられない。おれはベタだが、とりあえずほっぺたをつねってみた。「いてっ!」いてえじゃねぇか!ってことは・・・・現実?どうやら今までのことは全て悪夢だったみたいだな。ふぅ。そっか・・・なんだ・・・夢だったのか・・・・・・良かった!!!!ヤッホウっ!!!なんだか、モコトの顔面のテカりですら心地よく感じてきた。心地よい安堵感がおれを包む。あぁ、ほっとしたらまた眠たくなってきたぜ。「おう、誰からだった?」モコトがモーテルに聞いている。あぁ。いつもの光景だ・・・・ふふ。「ん?タックから。みんな今着いたってよ。」「お!いつものメンバー勢揃いか!?」おれは嬉しくて尋ねた。「そうそう。やっと着いたぜ。おっせーよあいつら。」笑いながらモーテルが言う。つられてモコトも笑う。「ウーッス!!」しばらくして、タックが部屋に入ってきた。続けてリョウとヒロが入ってくる。「おお!ヒロ!!!ヒロ!!ヒロ!!ヒロロロロ!!ヒロ!!」あまりにうれしくって、過剰反応してしまう。良かったよヒロが生きていて。ほんまに!!「おお。ヨックン・・・どしたの?」激しく自分の名前を連呼され、ちょっと困惑気味のヒロが言う。「悪夢を見てたんだよ!!!!へっへ!!」「なんだよー。気持ちわりーな。はははは・・・んじゃそろそろ旗上げでもすっか!?」でたっ!!!お決まりの旗上げ!!!懐かしいねぇ。「おう!しよーぜしよーぜ!!」ノリノリでおれが答える。もうこうなったらやったんで!!旗上げでもなんでもよ!!のりのりだぜーーー!!「へっへっへっへーーい!!!」いつの間にかおれは興奮してベットの上で踊っていた。みんなが大爆笑している。お?そんなおもろかったんか?なぁ、そんなおもろかったんか?ならこのとっておきのギャグをお見舞いしてやる!!「ブルルルン!ブルルン!!・・・・・ハーレーダビッド・ソンドンヨル!!」「だぁーーっはっはあひゃはやひゃはやひゃひは!!!!」ヒロが涙を流して苦しんでいる。こんなにウケたのは、初めてだ。くっそー気持ちいぜ!!ウケるってこんなにきもちいもんなんだね!!調子に乗ったおれは、その後もしばらく持ちネタを披露してかなり疲労した。ひゅー。疲れたぜ。そろそろやめるか・・・・それにしても有意義な一時だったぜ。それでもみんなはまだ笑い続けている。おうおう。おれのギャグは後にも残るからな。それから30分。まだみんな笑い続けている。うーんなんだかちょっとツボにはまりすぎじゃね?その時ドアが開いて誰かが入ってきた。「おーいっす!!!」神戸に、バビシャに、土谷に、安木???????みんな代わる代わるハイタッチしている。つられておれもハイタッチをする。しかし、おかしいな!?バビシャ・土谷・安木なんて中学以来会ってねーし、遊んだことすらねーぞ。不思議に思ってみんなを見るが、みんなは楽しそうに雑談している。いつから仲良くなったんだ?あれ?思い出せない。・・・・・困惑しているおれを、みんなが見ている。おれがキョトンとしたその瞬間、ドッと笑いが起きる。おれは意味も分からず愛想笑いする。「なんだよ。チミたち。まださっきのギャグにウケてるのか?」みんな何も答えない。ただニヤニヤしてるだけだ。土谷がおれの顔を指差しながら大爆笑している。「え?なに?おれの顔になんかついてんの???」おれは、ちょっと焦って質問する。モコトが無言で手鏡を渡してくる。これで見ろってことかよ。くっそ。なんだよ。そう思いながらおれは手渡された鏡を見た。「おれのイケテル髪型がそんなおかしいのかなっと・・・・!!!」鏡に写った自分の顔を見たとたん、アゴが外れそうになった。なんじゃこりゃ!!!!!!!これはおれなのか!?そこにはガリガリに痩せ細ったミイラが写っていた。「ヒッ!!」おれは鏡を放り投げた。これは・・・・・・あのマメオに殺された土谷と安木といっしょだ。みんなを見ると全員がミイラになっていた。「どうした?ヨックン?あばばぁぁあぁああ」ミイラモコトが近づいてくる。「うぁぁぁぁ!!!来るな!!くるなぁぁぁあうえ!!!」おれは必死に叫んで逃げようとした!!!しかし体は金縛りにあったように動かない!!何故だ!!見るとミイラバビシャがおれの肩を押さえつけている。「ヨックン。落ち着けよ。大丈夫だ。」バビシャが坦々と言う。大丈夫なわけあるか!!アホッ!しかし、こいつはミイラになっても怪力だぜ。ミイラモコトはゆっくり近づいてくる。「うぼぼっぼぼぼっぼぉぉぁあああああ!!!!!!」おれは必死に抵抗した・・・・だが全くもってバビシャの力は強い。もうダメだ・・・・・おれはここで朽ち果てるのだ・・・・あきらめと同時におれは目を閉じた。またもだんだん意識が薄れていく・・・・・あぁ・・・・これが最期の時なんだな・・・・以外に・・・・心地いいもんだ・・・・何回も気を失うことには、もう飽きた・・・・・・そろそろゆっくり寝させてくれ・・・・・・さら・・・ば・・・・・・つづく。
2005/02/19
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●とりあえず俺たちはマメオトコの残骸を捜すことにした。そんな最中、またもやあの声が聞こえた。「フフフ。セッカチナ・・・・カタ・・・デスヨ。」なんとマメオトコはバビシャのボリューミーな髪の中にいた。バカなっっ!!!!マメオはまだ生きているのか!!「ココデハ・・・・・タテマセン・・・・・デシ・・・・・・タ。」どうやらバビシャの頭の上に立とうとしたようだが、あまりのボリュームある髪の中に埋もれてしまったようだ。マメオは少しばかり動揺している。マメオトコはさらに続ける。「フザケタ・・・・カミガタ・・・デス・・・ヨ・・・ツイデニ・・・・・・クサイ・・・・デ・・・・ス」しかし、なんてやつだ!!あの一瞬でバビシャの頭の中に移動するとは!!!もはや人間のついていけるスピードではない。バビシャは、お気に入りの髪型をけなされ、さらに怒りで我を失っている。「ぶっっぶうっぶぬもぉぉぉぉぉぉぉん!!!」激しい雄叫びと共に、バビシャがさらにパンチを自分の頭の上のマメオトコに向かって振り下ろす。バビシャパンチが当たるか否かのところでマメオトコがヒラリとかわす。「ぐおぁぁぁぁっび!!!」もちろんバビシャのパンチは自分の脳天に直撃だ。バビシャの頭から血が噴き出す。「アラアラ・・・・コマッタ・・・・カタデスネ。ワタシハ・・・・・タダ・・・・オハナシヲ・・・シヨウトシタダケナノニ・・・シカタナイデスネ・・・・ワタシノチカラ・・・・オミセシマショウ・・・・・・」そう言うとマメオトコは丸い体をさらに丸くして宙に浮かび上がった。そして、こちらめがけて急降下してきた!!ヤ・・ヤバイ!!「うおぉぉぉっ!!」おれは寸前の所でそれをかわした。どこだ!!マメオトコはどこだ!!必死に振り返る。しかしマメオトコはどこにもいない。「どこだ!!マメオ!!!」名前が長いので、焦ったついでに省略してしまった。その時、マメオの声が聞こえてきた。「どこだ!!」皆が懸命に辺りを捜す。しかしマメオの姿はどこにも見あたらない。「ワタシノホンミョウガ・・・・・ヨク・・・・ワカリマシタネ・・・・・サスガ・・・・・デス」またどこからか声が聞こえる。本名がマメオだったとは!!間違いついでに好都合だぜ!!出てきたらぶっ殺してやるマメオめがっ!!!!意気込んでいるおれのすぐ近くから声が聞こえる。「ココ・・・・・・・デス・・・・・・」見ると、ヒロがしゃべっているではないか!!「コノオトコハ・・・ワタシノナカマダッタ・・・・・シカシ・・・・・シッパイシタノデ・・・コロシ・・・マス」マメオが衝撃的な発言をする。「どういうことだっ!!!ヒロ!!!」みなが一斉にヒロに問いただす。「すまねぇ。おれ・・・・・どうしても・・・・どうしても・・・・旗上げした・・・かった・・・んだ。だから・・みんなをここまで誘導したら・・・『OH! マメマメオ会』の幹部にしてくれるって・・あの方が・・そう言ったんだ・・・・・あうぅぅうんばっ!!!」ヒロが苦しみだす。「ソレイジョウ・・・アノカタノコトヲ・・・・クチニスル・・・ナ・・・・デ・・・ス。」今度はマメオに切り替わる。どうやらマメオがヒロの体を乗っ取り、体内で暴れているらしい。それにしても・・・・・『OH! マメマメオ会』とは・・・・・なんぞや?どうやらマメオの組織のようだ。ってことはあの方っていうのがボスか!!まだ仲間がいるのか!!「うぅうぅう。・・・・みんな早く・・・逃げろ・・・・おれは・・・・もう・・・ダメだ・・・もたない。この壮絶な・・・・死だけはみんなに見られたく・・・・ないんだっつぁあっつぁ!!!!」ヒロは内股になって耐えている様だ。どういうこった。何故ヒロがこんなことに!!「今助けてやる!!!」おれはヒロに駆け寄り腹に2~3発パンチをお見舞いした。こうすれば、マメオトコが口から飛びだすはず。マンガなんかではこのパターンで助けられる。「ククク・・・・・・ソレハ・・・・・・ムダデス」マメオの嫌な笑い声と共に、おれはマメオトコに操られているヒロに突き飛ばされた。くそ!全く効いてねぇ。「い・・・・・いいから・・・・・逃げろ・・・・・・・」しかし、おれはその場を離れることが出来なかった。「なぜだ!!・・・・何故だヒロ!!!なんで旗あげなんて・・・・そんなこといつでも出来るじゃねーか・・・また・・・・また・・みんなで・・・みんなで旗上げようやないか・・・・」おれの切れ長の目から涙が止めどなく溢れてくる。こんなに涙ってでるものなんだ・・・すっかり忘れていたぜ・・・・「みんなを・・・・あっ・・・と驚かせ・・・・・たかったのさ・・・・ふふ・・・・」ヒロはニヤリと笑うと突如苦しみだした。「あうあうあぁぁぁぁ!!!あああああああぅがぁ!!!ぶぶぶぶっぶっぶっっぶ、ぶんですりーぐっぶんぶんぶん!」そして口と、下の方の両方からゴボゴボと体液を吹き出し始めた。「あぐがぅあ!!!に・・・にげろぉぉぉぉぉ!!ぐぶゎ!」ヒロが最後の力を振り絞っている。「ダメだ!!お前を置いていけない!!!!」どうしてもヒロを助けたい。だが為すすべがない。ヒロは見る見る痩せこけていく。その時、おれの体がフワリと宙に浮いた。見るとバビシャだ。バビシャがおれを担ぎ上げたのだ。「やめろ!!!バビシャ!!!ヒロを助けなきゃ!!!」おれの必死の抵抗もむなしく、バビシャは一目散にヒロから遠ざかる。「ふっ・・・・そうだ・・・・・行け・・・・・それで・・・・・いい・・・・・・・・あぐがんぐぅわちゅ!!!」美術室から出る間際、カリカリに痩せ細ったヒロが、ガックリと膝を折って力無く倒れていく様を・・・おれは見た。「さ・・・・さらば・・・・勇敢な旗上げ戦士ヒロトシ・・・・・・」バビシャに担がれながら流したおれの涙は、目の前でサラサラと細かい粒子になり空気の中に消えていった。そして・・・・おれの視界は真っ白になった・・・・・------------午後7時46分 旗上げ戦士ヒロトシ死亡------------つづく。
2005/02/18
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「コラッ!!・・・・ボらっ!!・・・・ゴルラッ!コラッ!!・・・・ボらっ!!・・・・ゴルラッ!」おれ達は、口調だけは強気で、恐る恐るその2人に近づいていった。そこには、最悪の光景があった。「土谷・・・・安木・・・・」バビシャがうなだれてつぶやく。そう、そこには土谷と安木らしい人間らしきモノがあった。しかし、それはすでにこの世の者ではなかった。何故なら、2人は完全にミイラのように干からびていたからだ。どうやら仲の良かったバビシャにだけは、ミイラのこの2人が分かるらしい。「な・・・なぜ・・・・こんな事に・・・・」バビシャは2人を抱きしめ、大粒の涙を流す。さっきの血の海を見てから大体こんな結末を予想はしていた。しかし、実際にこんなことが起こるとは。おれ自身驚いたのだが、この光景を目にしてもそこまで動揺することはなかった。この2体の死体が、あまりに現実離れしているからなのか・・・・・それとも、この暗闇の異様な空間の中にいるせいで、おかしくなってしまったのか・・・・・・・・なんだか初めからこうなることは分かっていたような気がする。あの封筒が来てから、嫌な予感はずっとしていたんだ。くそっ。しかし、何故こんなミイラのようになってるんだ?あまりにおかしすぎる。「これは普通の殺人じゃないな。」モコトが当たり前のことをもっともらしくつぶやく。こいつは意外と冷静だ。「何じゃこりゃぁ!!なんじゃこりゃぁぁあ!!!」モーテルが頭を抱えている。「あぐぱぁいやぁー!!!あぐぱぁいやぁぁーー!!」タックが狂って椅子を蹴飛ばしながら、床に突っ伏す。「だぁて・・・・だ・・だ・・だぁて・・・・だぁて・・・・ぇ・・・」リョウが蚊のようなか細い声をだしながら、泣いている。そうか・・・・リョウはこの二人と仲が良かったっけ・・・・・・ヒロは怯えて机の下でガタガタと震えている。「ぼぉお・・くわ・・・・なんにも・・・してません・・・うぅぅうっうっ・・・・・」神戸は神に助けを請いながら赤子のように泣きじゃくっている。ふぅ。どうやら今、この中で一番落ち着いているのはおれのようだ。おれには、やらねばならんことがある。そう、ここで何が起こったのか、一刻も早く突き止めることだ。おれは土谷と安木の死体をくまなく調べることにした。一通り調べると、二人に共通する点が2つ浮き上がってきた。まず一つ目は、二人とも顔がこの世のものとは思えない形相で朽ち果てているのだ。よほどの苦痛に耐えたに違いない。この顔を見る限り想像を絶するものだろう。二つ目に二人とも限界までウチマタだということだ。土谷の方は元々ウチマタだったから分からないが、安木のウチマタ具合は相当なものだ。つま先とつま先がくっついた状態で180度に開いている。どういうことだ?どうしてウチマタなんかに・・・・結局何も分からなかったが、取りあえずおれは、この場の雰囲気を和ませる効果も期待して、昔から一度だけでいいから言いたかったセリフを言った。「皆の者落ち着きたまえ!!・・・・おれはわかってしまったんだ・・・・・・犯人はこの中にいる!!!!」・・・・・・・・あたりはシーンとしている。誰もが白い目でおれを見てきた。 「ハジメ・・・・・・マシ・・・・・・テ。」 その時、どこからともなく不気味な声が聞こえてきた。ん?誰だ?俺たちは一斉に身構える。振り返ると、目の前の机の上に小さなコブシくらいのサイズの丸っこい変な形の人形が置いてあった。あれ?こんなもんあったっけ?おれはその人形に、近づいた。「ハジメ・・・・・・マシ・・・・・・タ。」「うをぁ!!!」さすがにこれにはオドロキを隠せなかった。その人形・・・いや、生き物がしゃべったのだ!!!それは、丸くて、口が裂け、目は一つ、胴も頭もなく、そこから唐突に手足が生えているバケモノだったのだ。でも、よく見ると思ったよりそんなに恐くない。むしろカワイイくらいだ。「ジコ・・・・・・ショウカイ・・・・・・ガオクレマシ・・・・タ。ワタシハ・・・・マメオトコ・・・・トモウシマ・・ス。」以外と紳士的にその生き物は自己紹介した。マメオトコ?なんじゃそりゃ。あまりに弱そうな名前だ。見た目もヘボそうだし。しかし、このしゃべり口調。どこかで聞いた気がする・・・・・・「おーおー!マメオトコとやら!!!土谷と安木をこんなんにしたのは貴様か!!」弱そうな外見を見るやいなや、モコトがマメオトコに対して指を指しながら大声でタンカを切った。「コレハ・・・コレハ・・・モコト・・サマ。ソノトオリデゴザイ・・・・・マス。オフタリニハ・・・コチラノ・・・ヨウボウヲ・・・キイテモラエマセン・・・・デシ・・・タ・・・カラ」マメオトコが途切れ途切れゆっくりとしゃべる。そうだ!!このしゃべり。おれは、あの招待状に書いてあった、「ゼヒ・・・・・オコシ・・・・・クダサイマ・・・・セ」という文字を思い出した。こいつか。こいつがあの招待状を送ったんだ。「こいつがこの悪夢の同窓会の主催者だ!!!!」そう思うやいなやおれは叫んでいた!「テンメー!!!!殺す!!!」その言葉に背中を押されたかのように、バビシャが飛びかかった。そしてその巨体に似合わずものすごいスピードでマメオトコに近寄ると懇親のパンチを振り下ろす。「ぬおおおおおお!!!!これは土谷の分!!!!!」「バキキッ!!!」強烈な音と共にマメオトコと机が粉々に砕け散る。なんて破壊力だ、バビシャ。バビシャの怒りの鉄拳は、土谷の分だけで終わってしまったようだ。安木の分は後で無理矢理つけたすしかないようだ。いわゆる一つの後づけだ。これでは、もはやマメオトコは生きていまい。いろいろと聞きたかったんだがな。とりあえず俺たちはマメオトコの残骸を捜すことにした。つづく。
2005/02/17
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「ドサッ」その時、おれたちの後方から、何かが床に倒れるような鈍い嫌な音がした。ハッっとして振り返る。廊下の途中で神戸が倒れている。「神戸!!!」おれは駆け寄り神戸を起こす。その瞬間、ヌルッっとした嫌な感触がおれの手に伝わる。「うわっ!!!」驚いて神戸から手を離す。「ゴンブッ!!」神戸の後頭部が床に当たってさらに鈍い音をたてる。今の感触・・・・・なんだ?・・・・弱い非常灯の明かりに照らされたおれの手は・・・・・・・真っ赤に染まっていた。な・・・・何コレ?一瞬のことで訳が分からない。神戸を見ると、ちょうど胸の辺りから真っ赤な液体がしたたっていた。「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぶわっばばば!!!!!!!」遅れて駆け寄ったモコトが大声で叫ぶ。目の前が真っ白になる・・・・・「神戸!!神戸!!!」みんなが神戸の顔をはたく。モコトがここぞとばかり力一杯殴っている。その時、「ブウォッホ!」という咳と共に神戸がこの世に甦った。「ぼぉくは・・・・・」血で真っ赤に染まった神戸がゆっくりと口を開く。顔も所々腫れあがって、もはや人間のそれではない。まさしくホラー映画さながらのゾンビ。「うわぁぁぁわわあわわわあびゃびゃばやばあ!!!!!」一番殴っていたモコトが絶叫しながら、一番に神戸の側から飛び退く。「ぼぉくは・・・どうしたんだろ?」ゾンビ神戸はキョトンとしている。「神戸・・・何があった?」バビシャがゾンビ神戸に問いかける。「いやぁ・・・・途中で急に転んじゃって・・・てへへへ。」ゾンビらしからぬ口調で神戸が答える。「お前・・・胸から出ているその血はどうした?」タックが神戸の胸を指さしながら聞く。「ん?・・・・血?」ゆっくりとゾンビ神戸は、自分の胸に目を向ける。そして自分の胸の血を見た瞬間、白目を向きながら泡を吹きだして倒れた。気づくともう一人泡を吹き出して倒れている男もいた。言うまでもなく・・・・モコトだ。どうやらゾンビ神戸は自分が死んだことに気づいていなかったようだ。安らかに眠れ・・・・・おれは、そう神に祈りを捧げてみた。「おい。こいつ・・・・傷してねーぞ。」ヒロが神戸の服を脱がして、チェックしている。おお!ようやるわ。「やっぱ、どこにも傷がねー。しかも生きてるぞ。」「あれ?マジで?ほんまかいな。」ゾンビでないと分かった瞬間、何事もなかったかのようにモコトがしゃしゃり出てきた。どうやら神戸は自分の血を見て気絶しただけらしい。全く人騒がせな男だ。顔が人間らしからぬ顔に変形していたのは、モコトが殴り続けていたからだ。ひでーやつだ。「でも、この血は一体?」ヒロが首を傾げる。「おい、これ見ろよ!」タックの言った場所に目をやると、そこには血のみずたまりがあった。血だまりとでもいうのだろうか?ちょうど神戸が倒れた辺りだ。どうやら俺たちはこの暗さでここに血があることに気づかなかったようだ。神戸はこの血で滑って気絶したのだろう。その血は点々とこの先に続く廊下に続いていた。「この血をたどるしかねーな。」タックが凛々しい顔つきになる。「いややーー!!いややーーー!!!!あびゃーびゃびゃびゃ!!!」モコトがダダをこねるが、こうなったらもはやこの先に進むしかない。おれも、もはや緊迫の連続に疲れすぎて、開き直ってきたぜ。一体この先で何が待ち受けているのだろうか?もはやみんなの顔には笑顔は無かった。その血を追って進むと、そこに一つの部屋が見えてきた。表札に書かれた文字は・・・・・・「美術室」「ここか・・・・・・ついに来たぜ。」「マジで、変な奴がいたらボコってやるぜ。これでめった打ちよ。」タックが途中の教室からパクったモップを強く握りしめながら言う。「マジでやったんぜ!!完全にキレたぜおりゃぁぁぁあああああ!!」珍しくモコトが完全にキレた宣言をした。こいつが完全にキレたらどうなるか分からないぜ。「よし、行くぜ・・・・」バビシャが静かに言う。皆が頷く。そして、バビシャが勢いよくドアを開いた。「オララララララララッ!!!!」みんなが一斉に飛び込む。!!と、思ったらバビシャだけしか飛び込んでいなかった。残ったみんなと目が合う。みんな気まずそうだ。くそ。考えることはみな同じなのかっ。くっ。危険だからちょっと遅れて入ろうとおもったんだがな・・・恐る恐る中を見ると、バビシャが鬼の形相でこちらを睨みつけている。気まずい空気を体にひしひしと感じおれ達はうつむき加減で中に入った。良く見ると暗闇に2人の男が立っている。「お前ら何者んだ!!!コラッ!!ボらっ!!ゴルラッ!」ヒロが今までの分を取り返そうと、威勢良くふっかける。しかし2人の男は何もしゃべず、全く微動だにしない。「なんか言え!こらっ!!」タックが持っていたモップを全力筋肉で相手に投げつける。モップは見事に左の男に命中し、その男はそのまま倒れた。まるでドミノ倒しのように、棒立ちのままで・・・・男は起きあがらない。「!!?」おかしい。なぜ全く動かない?もう一人の男も已然として動く気配は無い。「コラッ!!・・・・ボらっ!!・・・・ゴルラッ!コラッ!!・・・・ボらっ!!・・・・ゴルラッ!」おれ達は、口調だけは強気で、恐る恐るその2人に近づいていった。つづく。
2005/02/16
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「やはり、5階に行くのは止めた方がいいかもしれんな。危険だ。」「なんだと!バビシャ!!そいつぁどういう事だ!?」みんな意味が分からず戸惑っている。「危険って、どういうことなんだ!!!バビシャ!なぁ!バビシャバビシャバビシャ!!」モコトが焦りと不安をそのままバビシャにぶつける。バビシャは、小うるさいモコトを制するかのように、ゆっくりとした口調で話し出した。「実は・・・・・・おれに来た招待状には体育館に集合するように書いてあったんだ。」「それはただ単に玄関には人が多すぎるから分けたんじゃないのか?」ヒロが口を挟む。「いや。違うな。おれが指定された時間に行ってみると、そこには誰もいなかった。」おれらは指定された時間に遅れてしまったが、ほとんど同じ展開じゃ!まさか・・・・バビシャが頷く。「そう、まっ赤な紙が貼ってあったよ。」「!!」みんなが唖然とする。「でも、それだけでは危険かどうかなんてわからないじゃねーか!ま、ましてやただの同窓会なんだぞ!!」またもやヒロが口を挟む。どうやらヒロが一番怯えているようだ。「じゃあ、耳をすましてみろよ。おれの言っている意味が分かるはずだ。」俺たちはバビシャに言われるがままに耳を澄ます。何も聞こえない。もちろん人の気配などない。聞こえるのは隣で興奮するモコトの荒い鼻息だけだ。おかしい、ここは4階。さっきは3階くらいから4階のバビシャと神戸の声が聞こえた。ならばここから5階で開かれている同窓会の声が少しは聞こえてもいいはずだ。・・・・・・・・・・「な、分かっただろ?・・・・・・いわゆる一つの、こんなにおかしなことはない。」バビシャがゆっくりと口を開く。みんなもその言葉に促されて頷く。しかし、そんな中、一人だけまだ目を閉じ耳を澄ましている男がいた。モコトだ!!!どうもモコトはまだ理解できていないようだ。そんなモコトをほっといてバビシャの話は進む。「実はおれは前日に土谷と安木と連絡をとっていたんだ。」土谷と安木もそんなに仲良くはなかったが、俺たちの同級生だ。もちろんみんな知っている。「なんと驚くことにみんな集合場所が違ったぜ。だから、ちょっと警戒して遅れて行くことにしたんだ。まぁ、実際仕事が忙しかったからって理由もあったがな。土谷と安木は先に時刻通り行き、おれがこっちに到着したらケータイに連絡するようにしてあったんだ。だが、電話してもつながらない。どれだけかけても、2人とも圏外なんだ。一応4階まで来たが、そこでばったり神戸に出くわして・・・」なるほど、そういう経緯があったのか。それにしても・・・・圏外だって?おれは慌ててケータイを出す。みんなも各自ケータイを確認している。電波表示は・・・・・・「圏外」だ!「おいおいーー!!!どーゆーこったこりゃ!!」タックが悲鳴にも似た叫びを上げる。「な、なんだよ!人口カバー率99.9%達成ちゃちゃちゃうんか?まさか、か、か、ここ残りの0.1%?パパパパパ・・・!!」珍しく噛み噛みでモーテルが慌てる。いや、違う。この学校に入るまでは3本電波は立っていた。だって、おれは確認したんだ。チカちゃんからのメールが入っていないか、この学校に入る前に確認したんだよ。だから間違いない。もちろんチカちゃんからのメールはなかった。「この学校新しいから、圏外になるんじゃね?」ヒロの言っためちゃくちゃな一言に、みんなが無理矢理納得する。みんな、恐かったのだ。だから無理矢理納得するしかなかったのだ・・・・「くっそー。でも、ほんとにおかしいことだらけだぜ。もう帰っちまおーぜ。」タックが怒る。「おう!そうだぜ。帰ろうぜ!!帰ろうぜ!!」ここぞとばかりにモコトも同意する。なんだかみんな不安を隠しきれなくなってきているみたいだ。「でもやっぱり5階が気にならねーか?実はみんなおれらを驚かそうと静かにしてるだけかもしれねーじゃん!」ついついみんなに同意を求めてしまったおれがいた。だって、おれはどうしてもこの同窓会に参加したかったんだ。そのためにこんなに15万もかけてオシャレしてきたのだ。こんなところで終わってたまるか!!おいらのヘア・マックスはどうなる!!!おれのサクセスロードはここから始まるのだ!!!「やめよぉーぜぇ。なんか嫌な予感がする。何か・・・何か恐ろしいことが待っている気がするんだ。」モコトが怯えて訴えるが、モコトの話に耳を傾ける奴は誰もいない。インチキ霊能力者のレッテルは思ったより大きいのだ。「まあ、取りあえず行ってみるか?こんだけいりゃなんかあっても大丈夫だろ。」ヒロの言うとおりだ。こんだけ人数が揃っていれば大丈夫だ。ましてやバビシャがいる。こいつがいれば鬼に金棒だ。バビシャも渋々同意して、おれたちは5階に行くことになった。暗く長い階段を上り、5階につく。相変わらず校内には異常なくらいの静けさが続いている。「美術室はどこやろかいな?」モーテルが辺りを見渡す。「うぅん。。」その時バビシャの背中に背負われていた神戸が口を開く。「おお、神戸・・・・大丈夫か?」リョウが心配そうに神戸をのぞき込む。「うん。だぁいじょおぶだぁよ。・・・なんだかバビシャ君が急所を外してくれてたみたいだよ。」神戸はそう言ってバビシャの背中から降りる。「ゴメン。バビシャ君・・・・・・・・・・いわゆる一つの、ぼぉくが悪かったよ。」神戸がバビシャ調で、バビシャに謝る。「いいや。いわゆる一つの、もう気にするな。」バビシャは笑顔で神戸を許す。緊迫した空気の中、ようやくみんなにも笑顔がこぼれた。それは、ほんの一時の出来事だったが、俺たちの堅くなった心を少しだけほぐしてくれた。本当に、良かった。神戸ももう大丈夫そうだ。そんな神戸だったが、その後のモコトの神戸への、くどいまでの説教を逃れることは出来なかった。取りあえず俺たちは暗く、どこまで続いているかわからない廊下を歩いた。教室の表札を見ながら一つずつ確認しながら進む。中には教室名が書いてない表札もあるので、その都度、緊張しながらドアを開けて確認した。「しっかしこれじゃ、ラチがあかんな。」ヒロが疲れたように言う。確かに教室の数も多すぎる。これでは全室調べるのには相当時間がかかるだろう。その時、ふと、おれは窓の外を眺める。外はもう日が落ちて、すっかり暗くなっていた。ん?ってゆーか、真っ暗だ。何も見えない。あっれ?なんかオカシイ。。。。心の奥に隠していた違和感が、一気に溢れだしてくる。ずっと感じていたことだ。そう・・・俺たちはこの中学校に閉じこめられたのではないか?ということだ。おれだってそんなこと考えたくない。だが、現実に誰かにここに呼ばれ、そして俺たちはどんどん奥へと足を向けている。何かに導かれるように。ひょっとして、俺達、とんでもないことに巻き込まれているのではないか!?この学校だってそうだ。おれが外から見た最初の外観は以前と全く変わっていなかった。なのに中に入ると、なんだ、このとてつもない広さは!?ケータイも何故か圏外だし、不思議なことばかりだ。そんな風に考えがまとまると、おれの中に急に焦りが生まれる。おれは急いで窓に近寄った。あっけなく窓は開いた。ふぅ。なんだ。開かないかと思ったぜ。思い過ごしだな。軽く安堵のため息をつき、下を見る。ハァ!!??下が見えない!真っ暗だ。ここはたかだか5階なのに下が・・・地上が見えないってどーゆーことだ!?その暗闇は、どこまでも続いていそうにも思える。まるで、ブラックホールにでも吸い込まれたかのような感覚に捕らわれた。そこしれぬ恐怖が、またおれの心を満たす。いやいや、暗いからだ。今日は曇りで月も見えない。だから異様に暗いだけなんだ。おれは自分をそう納得させて、また美術室をさがすため廊下を歩く。大丈夫。きっと美術室に着けばみんなが楽しく同窓会をやってるさ。「ドサッ」その時、おれたちの後方から、何かが床に倒れるような鈍い嫌な音がした。つづく。
2005/02/15
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●「お前はまさか、バビシャ!!!!」モーテルと、おれの声がかぶる。みんな動揺している。そう・・・この大男はバビシャ。本名、池土 大(イケド ダイ)。昔より一回り、いや、二回りも大きくなっているが、そいつ本人に間違いない。俺たちの同級生である。ついでに小学校も一緒だ。汚い話になって申し訳ないのだが、バビシャという人物を語る上で欠かせないので話しておこう。バビシャというあだ名は彼が小学校の時にう○こを「ビシャビシャ!!」っともらした音にちなんでつけられたものだ。「バ」が何故ついたのかは定かではない。これはおれの推測だが、「ビシャ」そのままではあまりに露骨だったためと思われる。こいつぁマズイな。バビシャは完全にキレれている。う~ん。困った。こうなるともはや手のつけようがない。神戸は小学校3年と、5年の2回、バビシャの怒りにふれたことがあって、病院送りになっている。二度あることは三度あるとはまさにこのことだ。通常バビシャはとても温厚で、頼りがいのある男。それを怒らすということは神戸に非があるのだろう。その時リョウがバビシャに向かって走り出した。「リョウ!待て!!!待つんや、リョウ!!」タックが止めるもむなしくリョウはバビシャに突っ込む。だがリョウは俺たちの中でも最近冷静な男として認められつつある。能ある鷹は爪を隠す。何か策があるはずだ。いや、むしろそう願いたい。モーテルが不安と期待で葛藤しているおれの肩に手をやってつぶやく。「リョウのあの顔を見よ・・・・」見ると、リョウの顔は険しくも・・・・・・・晴れ晴れとした爽やかな顔だった。「あれが、これから死にに行く無謀な男の顔に見えるか?」モーテルがニヤリと微笑んだ。その時リョウが左右に激しく首を振った!!!バビシャはその不規則な人間離れした動きにとまどっている。あ!あれは!!・・・・・・・・さっきリョウが首を左右に傾げていたのは準備運動だったのか!!!そしてとまどうバビシャをしり目に、バビシャの横を目にもとまらぬ素早い動きで駆け抜けた。やった!!!さすがはリョウだぜ!!あのバビシャの横をいとも簡単に抜けるとは。おみそれした。・・・・・・・感心していたおれだったが、なんだか腑に落ちない。リョウは向こう側で最高の笑顔でピースをしている。とても満足げだ。これ、チョット待てよ。チョット待てよ・・・・・・・・と。混乱した頭を一度整理する。リョウは見事なまでの動きでバビシャの横を駆け抜けた。それはすごいことだ。しかし、神戸は助かっていない。バビシャも無傷だ。状況は何も変わっていない。・・・・こいつ、ただのアホや。・・・・・くっそー。こいつに期待したおれが馬鹿だった。バビシャはそのまま神戸をさらに高く持ち上げた。「待て!待つんだ!バビシャ!!!」しかしバビシャには、その願い全く届かず。そんな俺たちの前で、バビシャは神戸の腹部に懇親の一撃をくらわせた。「ぶぉふっぶぁっ!!!」何とも言い難い奇声と共に、神戸は天高く蝶のように舞い上がった。それはそれは美しい見事な舞だった。俺たちはしばし、その美しさに見とれていた。そして、存分に空中で舞いを堪能したかと思うと、今度は一直線に急降下した。マズイ!神戸が落ちる!!!!その瞬間、黒い影が神戸の下に入る。誰だ!!それは、ほんの一瞬の出来事だった。・・・そこにはリョウがいた。床にたたきつけられそうになった神戸を間一髪で救ったのだ。なんということだ。おれは自分自信の心を恥じた。リョウははじめから神戸がこうなると予測していたのだ。すまぬリョウよ。お前はやはり出来る男だったんだ。それと同時にみんながバビシャを羽交い締めにする。おれはリョウの元へ駆け寄った。リョウはおれを見てニッコリ微笑んだ。「リョウ・・・・お前なんて・・・なんて・・・スゴイ男なんだ・・・・すまん・・・おれ・・・・おれ最初・・・お前は・・・」おれが謝罪を言葉にする前に、リョウがおれの口をそっと手で覆う。「それ以上言うなて。おれはおれの出来ることを考えたまでだて。それより神戸の介抱を頼むて。」「あ・・・ああ。」おれは熱く込み上げてくるものをぐっとこらえ、神戸の様子を見る。神戸は気絶しているだけのようだ。しばらく寝かせれば回復するだろう。しばらくすると、バビシャの方も怒りがおさまってきた。「ふぅ。なんとかこの場は一件落着だな。」モコトが額の汗を拭いながらおれに言った。お前は机の下で震えとっただけやんけ。そう思ったが、あえて口にはしなかった。とにかく一安心だ。でも、なんでケンカなんてしたんだろうか?バビシャもだいぶ落ち着きを取り戻したようなので、羽交い締めにしていたタックやヒロも腕を緩めた。おれはバビシャにいきさつを聞くことにした。「バビシャ・・・・・なんで・・・」おれが何を聞こうとしてるのか察したように、バビシャが語り出す。「実は・・・・・・・5階に行く途中で神戸と出会ったんだよ。いわゆる一つの、「久しぶりだな!」という話になって、昔話に花が咲いたのさ。しかしながら神戸がおれの小学校の時の失態について事細かに話してきて、・・・・・・そして・・・・・・そして笑ったんだ・・・いわゆる一つの・・・・虐待だよこれは・・・・」バビシャはそこまで言うと、下を向いた。そうか・・・あのう○こ事件のことをまだ気にしていたのか。泣いているのかバビシャ。お前も悲しき宿命の星のもとに生まれた哀れな男よ。今ここにいるのは本当に純粋で、本当に繊細なガラスの心を持った、ただの大男だ。「そうか・・・」おれはそれだけ言うとバビシャの肩に手を置いた。俺たちはバビシャの心の傷が癒えるのを待つためにしばし、休憩をとることにした。「もう大丈夫だ。みんな・・・・いわゆる一つの、ありがとう。」しばらくするとバビシャが、精一杯の笑顔でおれたちにお礼を言ってきた。まだ心の傷は癒えていないだろうに。その大きな傷を背負ったまま前に進もうというのか?なんという強い男よ・・・・・バビシャ。今だけは、大きなバビシャがやたらと小さく見えた。「君たちも同窓会に呼ばれたのかい?」そんな自分を隠そうとするかのように、バビシャは本題に入る。バビシャの問いにみなが頷く。「そうか、君たちも体育館集合だったのか?」「そうそう、俺たちも体育館集合だったんだけど遅れちゃって・・・・・・・え!?体育館??おれらは玄関に来てくれって書いてあったけど?」ついついつられて答えていたが、間違いに気づき、おれは少しばかり焦った。「やはり・・・・そうか・・・」バビシャの表情は真剣になっていた。「やはり、5階に行くのは止めた方がいいかもしれんな。危険だ。」つづく。
2005/02/14
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う~ん。なんだか頭がぼーっとする。なんだこれは?おれは寝てしまったのか?今日は・・・・なんだっけか・・・・・うぅ・・・・みんなで集まって・・・・・それで・・・同窓会・・・・・・!!!!!!!!!!そう、今日は同窓会!!!ハッと目が覚めた!なんということよ!!時計を見る。はぅあっ!!時刻は6時ちょうど。やべぇ!!集合の時間だ!!周りを見るとみんながグッタリして寝そべっている。そういえば、みんな酒が弱かったんだ・・・・・とにかくおれは急いでみんなを起こした。なんとかみんな起きて、取りあえず一般人のマナーのため後かたづけをした。「あれ?神戸がいないぞ。どこ行ったんだ?・・・・・・・・・・・・・・・ま、いっか。」モコトが気づいたが、勝手に自分で整理してしまった。相変わらず薄情な奴だ。「おーい!神戸ーーーー!!」おれも一応あたりを見渡し呼んでみたが神戸はどこにもいなさそうなので、「ま、いっか。」という結論になった。とにかく今は、神戸どころではない急がねば。あいつは既に向かったんだろう。おれたちは勝手にそういうことにして集合場所の中学校へと急いだ。6時35分。なんとか中学校についた。くっそ、神戸探索で5分も時間を割いたのが響いたな。あいつを探さなかったら6時半ジャストに気持ちよくここに到着できたのに。ちっ。自分勝手な怒りに身を任せているおれの隣で、「くっそー。やっぱ遅かったか!!しまったな!」タックが自慢の筋肉を震わせながら、激しく怒りをあらわにする。「くっそーおれがもう少し酒が強ければな・・・・ブツブツ・・・」モコトが根本的な問題で悩む。「ったく、これじゃどこで同窓会やってんのか場所がワカンメーよ。」モーテルがダジャレを交えて今の気持ちを表現する。大体こういった集まりごとは相場は飲み屋と決まっている。どこの飲み屋でやってんだろ?まぁでもこの町に飲み屋なんて2軒しかないから電話すりゃわかるか。あ・・・・ちなみに一軒は俺んちやんか。ってことは、もう一軒の方だっちゃ。てへっ。と、お茶目な一面も覗かせてみたおれだったが、さっきから気になっていた事があった。それは、他のみんなも本当にここに集合していたんだろうか?ということだ。その割には誰かいた形跡が全くない。おかしい。これは明らかにおかしいぞ。ここに他の人間が集まっていたならゴミの一つもあってよさそうなものだ。どこを見渡してもゴミ一つ無い。ついさっき掃除でもしたかのように綺麗である。おいら間違えてたんか?不思議に思っていたその時、良が変な言葉で指さしながらわめいた。「う~っ。なんだて!あれ!!んだんだんだ!!」そこには・・・・・・・・とても殺風景な掲示板があった。中央にまっ赤な一枚の紙のみが貼ってある。みんながその紙に引き寄せられるように近寄る。その紙には黒い文字でこう殴り書かれていた。「ようこそみなさん。本日の同窓会はこの中学校の5F美術室でやります。オコシ クダサイ マ セ」また、この手紙か。最初から美術室ってかいとけよ。またもや怒りが込み上げてきた。「なぁんだ、みんな5Fの美術室でやってんだな。行こうぜ。」あっけらかんとヒロが言う。なんだか釈然としない気持ちのまま、おれたちは5Fに向かった。久しぶりに入る中学校は、俺たちが通っていた頃とは違う印象を与えた。まぁ、おれらが成長したからだろうな。「それにしても暗えな。なんで電気つけねーんだろ。」タックがもっともな意見を言う。確かに非常灯の明かりしかついていない。「まぁ、全部つけると電気代がバカにならないからじゃん?省エネの世の中だからね。」モコトがサラリと答え、続ける。「それにしても思ったんだけどさ、この中学校って5階ってあったっけ?」「ん?そう言われたらそうだて。確か3階建てじゃなかったけかて!!!しかも、美術室って2階だて!!」リョウが激しく左右に首をひねる。おいおい、確かに驚くべき事実だがそんなにひねったら首がイカレちまうぞ。リョウに言われるまですっかり忘れてたけど、美術室って2Fだった気がする。「なんだよー。改装でもされたかこの学校?昔とだいぶ変わったなー。」タックが周りを見渡した。「確かに以前とは全然違うな。めちゃくちゃ広くねーか?廊下の先が見えねーもんな。」おれが言うと、みんながうなずいた。さっき外観を見た感じでは昔と全く一緒だったような気がしたんだけどな。ここに来てから、ぬぐいきれない違和感。多分みんなも感じていることだろう。そんな気持ちを振り払うかのように、俺たちはとにかく指定された5階に向かった。長い階段を登っていると、上の方から声が聞こえてきた。お!やってんな!どうやら盛り上がってるみたいだ。階段を上るにつれてその声は大きくなってくる。でも、なんか変だぞ。「おま・・・が・・・・えこ・・・・!!!!・・・・・し・・・・・・じゃ!!!」「・・・ぼぉ・・・・く・・・は!!!・・そん・・・・な!・・・・・!!!!!」声は良く聞き取れないが、どうやら誰かが言い争っているようだ。俺たちは階段を駆け上った。4階までくると、声はハッキリ聞き取れるようになっていた。声はこの階の奥のほうから聞こえてくる。「なぁ~にを言っているんだね!!君は!!久しぶりに会ったのに、いわゆる一つの・・・また殺されたいのか!!!オラァッ!」「いわゆる一つのって・・・そぉんな・・・・ぼぉくは・・・・ぼぉくは・・・・ただ・・・たぁだ・・・・・」ん?待てよ。この声。この喋り。みんながかおを見合わせる。「神戸だ!!!!」神戸が誰かともめているようだ。俺たちは4階の声のする教室へ飛び込んだ。中に入ると神戸が誰かに襟首を捕まれている。しかも驚いたことに身長180cmを越える神戸を片腕一本で持ち上げているのだ。こちらからでは背中しか見えないが、とにかくこいつはとてつもない大男だ!「うぅうぅうう。み・・・みんな・・・ぼぉーくは・・・悪気はなかったんだぁよ・・・」神戸はすでに虫の息だ。早く助けてやりたい。しかし、これほどまでのパワーの持ち主、タックでも勝てるかどうか・・・・ただならぬオーラを前に、俺たちは躊躇した。突然、リョウが叫んだ!「ダァーー!!神戸を放せて!おれが相手だて!!」あわわわわ。なんちゅー無謀な男よ!!余計なこと言うな。わわわ。己を知れ!大男がゆっくりとこちらを振りかえる・・・・・・・・・・・あれ?どっかで見たことあるぞ。まさか・・・・この巨漢・・・・・神戸を持ち上げるほどの剛力・・・・・そして何より、ビールの泡がジョッキから溢れている様を彷彿させる不思議なシルエットのこの髪型・・・・・間違いない・・・こいつは・・・「お前はまさか、バビシャ!!!!」つづく。
2005/02/11
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●●●●●●●●●●●●●●●●● 注意 ●●●●●●●●●●●●●●●●● 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●そして・・・1ヶ月後。既に3日前からおれは地元に帰省していた。今日は、待ちに待った8月15日。・・・おれたちは早めに地元の公園に集合することになっていた。その日、おれはお気に入りの一張羅に着替えた。そして、いつもよりさらに一段とおめかししてみる。もちろんハイカラシティTOKYOの洗練されたオシャレさをみんなにアピールするためだ。「おれはハイカラシティTOKYOでもブイブイ言わしているんだぜ!」的な雰囲気をかもしだすために・・・今日のためにハイカラシティTOKYOで15万円もはたいて服を買ってきたのだ。本日のオシャレポインツは、この靴・・・・そう、ネイキのヘア・マックスだ。しかもみんなには絶対言わないがニセモノです。このヘア・マックスが今、ハイカラシティTOKYOでは大流行なのだ!へへっ。みんな驚くに違いない。今宵の宴(同窓会)では何かあるかもしれない。ひょっとすると誰か女の子と・・・・へへへぇーへへっ。その為にもオシャレは欠かせないぜ。ぐふふふふ。おおっと、こうしちゃいられない。早く行かなければ。おれは近くに用意してあったピンク色の箱から、コンドームを出来るだけ鷲づかみ、部屋を飛び出した。おれは変な期待を胸の内に秘めつつ、公園へと向かった。まだお昼時。天気は良好。熱い陽射しがおれの配達焼けした肌をさらにこんがり小麦色に焼く。山に囲まれた景色は以前と全く変わっていない。近所のおばちゃんが畑を耕している。こんな光景はハイカラシティTOKYOでは絶対に見られない。なんだかこちらは穏やかにゆっくりと時間が進んでいるように思える。しばらく歩くと公園が見えてきた。よくここで遊んだものだ。缶蹴りや鬼ごっこ。花火戦争をした時は、近所の家にロケット花火が飛び込んでしもて、必死に逃げ帰ったっけかなー。懐かしい思い出が走馬燈のように甦る。公園につくと皆すでに集まっているようだ。おれは懐かしさと新鮮さを感じながら一人ずつ確認する。・日下茂誇斗(ひげ もこと)・井堂琢磨(いどう たくま)・加藤良一(かとう りょういち)・田淵弘敏(たぶち ひろとし)・神戸高広(かんど たかひろ)・星野輝(ほしの てる)そしておれ中下孝義(なかしも たかよし)仲のいい7人がついに揃ったわけだ。相変わらずみんな元気そうだ。「おーうぃ!みんな!」おれは走り寄った。「おう!久しぶりじゃん。元気だったのかい? おっ。まぁまぁオシャレになったじゃん。」モコトが標準語バリバリでしゃべる。こいつはハイカラシティTOKYOに汚染されすぎている。それにしても・・・・「まぁまぁ」ってつける所がモコトらしい。まぁまぁとは・・・「お前もおれほどまでではないがオシャレになったな。その意気込みで今後も勝手にがんばってくれよ。まぁ、到底おれに追いつけはしないだろうがな。ははは。」的な意味合いを含んでいる。くっ。モコトから見下されるとは・・・これほどまでの屈辱、未だかつて味わったことはない。悔しかったのでおれも言い返してやった。「お前も元気そうだな。まぁまぁオシャレやん。そのTシャツ。」モコトの顔が瞬く間にピンク色に変わった。しばらく、そんな皮肉ったやりとりを皆で交わした。誤解を招く前に言っておくが、お互いけなし合っていても、仲が悪いというわけではない。これは俺たちの挨拶みたいなもんだ。仲がいいほど相手を落とす。これがおれたちの、「おれ流」ってやつよ。とにかくこの個性豊かなおれ以外の6人を簡単に説明しておこう。日下茂誇斗(ひげ もこと)・・・まずはこいつをトコトン嫌と言うほど紹介せねばなるまい。一言では紹介しきれないが、こいつはとんでもない男だ。そのエピソードは星の数ほどあるが、その内の一つは、モコトがかつて自分が霊能力者だと思いこんでいたことだ。そう、あれはみんなで肝試しに行ったときのことだ。以前から「おれには霊能力がある」と、豪語していたモコトは草むらを指さしてこう言った。「ここはやばい。寒気がする。君たち。絶対にこの草むらには近づくな。おそろしや~おそろしや~。あぁ・・寒気が止まらない・・・」みんなはびびりまくって一目散に帰宅した。当のモコトはというと、次の日風邪を引いて熱を出した。なんと・・・ただ単に風邪の初期症状で寒気がしていただけだったのだ!!肝試し以前から風邪薬は飲んでいたらしい。それ以来モコトは「インチキ霊能力者」と呼ばれる。しかし、モコト本人、嘘をついていたつもりは全くないのだ。本気で自分が霊能力を持っていると思いこんでいたのだ。要するに勘違いボーイってやつだ。許してやって欲しい。さらには中学校のバレーボール部で3年になった時ついにレギュラーを手にしたモコトだったが、速効で後輩に追い抜かれてしまい、出場回数1回こっきりというなかなか真似できない伝説も作り上げている。おれもよくバレーボール部を応援しに行っていたのだが、モコトがベンチ横で興奮気味にアップしだし、「お!ついにモコト投入か!!?思い切った采配だぜ!!」と思っていると、そのまま出番無く試合が終わってしまい、体がほてってピンク色になったままベンチに引きあげるケースを何度も見た。アップの総合時間は誰にも負けないだろう。自信を持てモコト。それが今後の人生への糧になるはずだ。そんな忍耐強いモコトだがこいつもいいところはいっぱいある。まず、多分だが頭が良い。顔に似合わずサイパンが好きで、スキューバーダイビングというサワヤカな趣味を持っているということ。ソフトボールが好きだということ。こう見えて以外と真面目だったりもする。他が見えなくなるくらいに一つのことに熱中するタイプだ。みんなには冷静沈着で先を読んで行動しそうに見られるタイプだが、以外と感情的になりやすくパニックに陥ることも多々ある・・・良い悪いはあるにせよ、特筆すべきは、とにかく誰からも愛される憎めない奴で、こいつ抜きでは俺たちの存在理由を語れないほど絶大な価値を持った男だということだ。次に井堂琢磨(いどう たくま)。通称タンクトップのタック。こいつもものすごい男だ。元々自衛隊に入っていて、今はオレと同じ公務員をやっている。背も高く、筋肉ムキムキで誰もが憧れる理想の体をしている。趣味は筋トレ。キレイ好き。秘密主義。顔はハーフのような端正な顔立ちだ。俺たちのグループの中で最も男前だろう。・・・・・・・・・まっ・・・・まぁ、おれよりは下だがな。多少は認めてやろう。う、うん。でも、何故か彼女を作らない。かといって女遊びが激しいわけでもない。秘密主義なので実際どーだかわからんが。最近思ったのだが、こいつはただ一人の時間が好きなだけなのではないだろうか?それだけのような気がする。でもここぞと言う時は、その人間離れしたパワーと熱い正義感で俺たちを守ってくれるだろう。そんな好青年だ。あ、こいつも一つだけ弱点があった・・・肉体は強いのだが、下の方は今イチ弱いらしい。あくまで噂ではあるが、一応ここにバラしておく。加藤良一(かとう りょういち)、通称リョウはとても熱い男だ。背は低く、少しばかり猿の面影が残るかわいらしい顔立ちをしている。・・・え?何?芸能人で言えば誰に似てるかって?即答しよう。「ポンチオサム」に似ている。・・・・え?・・・みんな知らないの?うーん。要するに、「はぐれすぎ刑事の里見刑事役」にクリソツだということが言いたいわけ。これで、お分かりか?天然ボケで母性本能をくすぐるのはこいつの得意技だ。しかしその反面かなりアグレッシブな一面も兼ね添えている。例えばナンパなんかは平気でやれるし、かなりの女好きだ。度胸と無謀さは俺たちの中でもダントツトップだろう。タンクトップではないぞ。実は誰よりも冷静沈着で全て計算ずくなのでは?という説が最近、急浮上してきているが、それはどうなんだろう?でも、ありうるな。あ、そういえばこいつ結婚して子供も一人いるんだ・・・未だに信じられないぜ。田淵弘敏(たぶち ひろとし)通称ヒロは、こいつも鍛えに鍛え抜かれた生え抜き戦士と呼ぶにふさわしいだろう。かつてヒロの口から何度も発せられた「ドカンと一発、旗あげしようぜ!」という野望に充ち満ちた言葉はあまりにも有名である。結局ヒロの言う旗あげとはどんな行為を示すのかは分からなかったが、とにかくヤンキーに憧れる男であった。今では落ちついている。根はとっても優しいキャバクラ好きの大工である。最後に神戸高広(かんど たかひろ)は保育園からの幼なじみで、背が185cm以上もある。しかしただのヒョロヒョロの菜食主義者だ。見かけはインテリヤクザに間違われるほどの強面だが、しゃべると「ぼぉ~くは~」と、自分のことを「ぼく」呼ばわりするとってもシャイで変わった男だ。もちろんケンカはめっぽう弱い。背も高く容姿は悪くないのだが、いまいちつかめない性格が、女性のハートをもつかむことができず、俺たちの中では女にもてない男の代表として未だに君臨し続けている。これで全員の紹介がやっと終わったな。あ、しもた。モーテルの紹介が無かったな。ま、いっか。前に説明してるし、それを読んでおくれよ。今後も新しい人物が登場するたびに説明せねばならんのか。ふぅ。パイプ役というのも結構大変だ。結局、紹介というよりけなしてばかりだったような気がするが、これも愛情の裏返しだ。なんだか仲のいい仲間を褒めるってことがどうも恥ずかしくてな・・・みんなすまんな。まあ、これも「おれ流」ってことで片づけといて。まぁ、そんな感じのイカれたメンバーが揃ったのだが、さぁ、これからどうしようか?まだ時計は2時を回ったばかりだ。「とりあえず・・・乾杯すっか!?」ヒロトシが缶ビールを出した。「まぁ、昼からビールも悪くないな。ここは都会を忘れてパーッっと景気づけにやるか!」「カンパーーーーーーーーウィ!」俺たち7人は久々の再会を祝って乾杯した。その後話は尽きず、おもろい昔話をネタに、例えばタックがストーカーに追いかけ回されたりだとか、ヒロの弟がいかり肩だとか、モーテルが屁をこいたりだとか、モコトがサイパンで海に入ったら水の中の魚が全て気絶してしまっただとか、おれが郵便配達の途中でヤクザさんに怒られたりだとか、リョウが「あぁーーーっ!」と奇声を発したりだとか、神戸がオチのないつまらんどーーーーでもいい話をしたりだとか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんな感じで楽しい時間を過ごして・・いたら・・・・・・・・・・そんな・・・・そ・・・そんな・・・・・感じで・・・・・・・・・・・・・・みんな・・・・・・よっぱらって・・・・・・・・・・あれ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく。
2005/02/10
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ーーー注意:必ず一番下の(2月7日)から読みなはれ!!!!切に願う!ーーーそこにはこう記されていた。-----------------------------------------------------------------------拝啓、親愛なる中下 孝義様。お元気でお過ごしでしょうか?今回、あなたに送りましたのは、中学校同窓会の招待状でございます。あなたの過ごした中学3年間の思い出を、久しぶりに会う仲間と共にひたってみてはいかがでしょうか?是非ともお越し下さいませ。きっと忘れられない1日となることでしょう。ゼヒ トモ オコシ クダサイ マ セ会費 無料日時 8月15日午後6時開始。場所 中学校内1F玄関にお集まり下さい。-----------------------------------------------------------------------8月15日って、お盆じゃねーか?まぁ、お盆なら人も集まるだろうが・・・・それにしても差出人の名前はないし、「是非ともお越し下さいませ」を二回も言っているところがウザイ。しかも、二回目はなぜかカタカナで途切れ途切れだよ。なんで?これでは怪しすぎて行く気にもならない。そういえば、中学校名も書いてない。今流行のオレオレ詐欺のたぐいか?とにかく意味不明だ。黒い封筒も怪しく見えてきた。全く誰だ、こんないたずらをするのは・・・その時マイ携帯電話が鳴った。非通知着信だ。誰だ?でようかでまいかオレは迷った。ひょっとして出会い系の架空請求の電話じゃないだろうか。全く最近はこんなのばかりだな。腐った世の中だぜ。・・・・・ん・・・・いや待てよ。そういえば、今日は以前から片想いだったチカちゃんの誕生日じゃないかっ!!そういうことかっ!!・・・・チカちゃんとは大阪生まれのとっても元気でキュートな女の子だ。おれがずっと追い続けている憧れの子なのだ。もしかしたら、電話番号を変えて電話してきたのかもしれない。そして、多分こう言うんだ!「久しぶりだね! 最近、孝義君と全然会ってないやぁんかぁ。いろいろお話もしたいし、良かったら今度食事でも行かへん?」あはは。かわいいやつめ。そうかそうか、最近ずっと連絡とってなかったからかけづらくて、わざわざ電話を変えたタイミングでおれを誘ってきたのか。なるほどなるほど。恥ずかしがり屋さんだなぁ。うふふふふ。おれは、嬉しくなってノリノリで電話に出た。「ヘーイ!! めっさ暇な中下ですよ!!!」・・・・・・・「おお!よっくん?久しぶりブリーフ!」なんだか聞き覚えのあるテンション高めの男の声が聞こえてきた。この声は・・・・・・もちろんチカちゃんではないだろう。事実を認識したくはないが、確実に違うだろう。ちょっとガッカリしたが・・・この声の主は一発で分かった。「おお!モーテル君か!!!誰かと思ったよ!」モーテルはおれの幼なじみ。本名、星野 輝(ほしの てる)もちろん中学の同級生でもある。おちゃらけてイカれたイカ臭い男なくせに、女にモテモテ。そのためつけられたあだ名が「モーテル」というわけだ。もちろん本当のモーテルも頻繁に使用するため、そっちの意味も含まれている。この男なら芸能界でも通用するのではないだろうか?いや、それは言い過ぎだな。そーんなことはありえんわ!そこまでのもんちゃうわ!まぁ、おれも劣らず、いやそれ以上のイケメンボーイなのだがな・・・・・どうしてもチカちゃんだけは落とせない。はぁ。モーテルもここハイカラシティTOKYOで広告代理店の営業マンとして働いている。同じハイカラシティTOKYOでも、やつは最近仕事が忙しすぎて年に3、4回会う程度だ。「非通知だったからわからんかったわ」「すまねーすまねー!!ケータイ新しくしたばかりでさ!それはそうと・・・」モーテルが続ける。「黒い封筒に入った招待状来た?」おれは一瞬ビクっとした。「おお。来たぜ?チミにも来たの?」「やっぱり、よっくんにも来てたか。実はさっき他の奴らにも聞いたらみんな来てたぜ。」おれはモーテルに詳しく聞いた。どうやらモーテルの話だと、他にこの封筒が届いた人間は、日下茂誇斗(ひげ もこと)・井堂琢磨(いどう たくま)・加藤良一(かとう りょういち)・田淵弘敏(たぶち ひろとし)・神戸高広(かんど たかひろ)・モーテル・おれの合計7人だ。もち全員中学校の同級生だ。「んでさー。さっきみんなと相談して、おもろそうだから行ってみっか。ってことになったけど、どうよ?」「マジ!?そんな怪しい同窓会いくんかよ!?・・・・・・・」でも、確かにおもしろいかもしれない。呼ばれているのはおれ達だけではないだろうし、久々に地元に帰ってみんなに会うのも悪くない。仲のいいモコトなどここ一年ほど会っていない。あいつはもともと薄情なところがあるからな・・・電話すらないし。まぁ、最近このTOKYOでの暮らしに飽き飽きしていたところだ。たまっている有休を使って羽でも伸ばすかな。そう思うと単純なおれはだんだん楽しくなってきた。「よし!行こうぜ!」おれはモーテルにGOサインをだした。どうやらみんなも有休を使って行くらしい。考えることは皆同じか。「ほんじゃ1ヶ月後な!よろしくメカドック!バイビー曖昧ミーマイン。」モーテルはかなり懐かしいギャグを言い残し電話を切った。やれやれ、いつまでたっても困った男よ。にしても、みんなが行くということが分かって、少しワクワクしてきたぞ。不安もあるがそれがまた楽しみの要素のひとつだ。不安という名の感情が、日常のつまらない日々を変えてくるであろう刺激的な気持ちでおれを満たす。あぁ、こんなに心地よく眠れるのは何年ぶりだろう。時計の針はまだ7時を回ったばかりだったが、オレは1ヶ月後を夢見ながらに床についた。・・・・・・・・・それが悪夢の始まりだとも知らずに・・・・・・・・・つづく。
2005/02/09
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ーーー注意:必ず最初(2月7日)から読みなはれ!!ーーー午後6時30分。おれは、揺れるバスの車内から、とめどなく流れゆくネオンの川をぼんやりと見ていた。何も考えない・・・何も聞こえない・・・ただキラキラと流れる光を眺める・・・そんな、宇宙のような異空間に入った感覚にとらわれるのがおれは好きだ。ここはおれが現実逃避できる場所の一つだ。おれは心地よい脱力感に満たされていた。「・・・次は~激しき町~次は~激しき町です。・・・」バスの車内にいつもの音声が流れ、そんなおれを一気に現実に引き戻す。ついでに、おれはこの機械的な音声が、とっても気に入らない。いつまでたっても慣れることができない。田舎育ちだからだろうか?ふと、我に返って周りを見渡す。社内は人でごった返しているのに、誰一人しゃべることはない。無言でうつむいている。地元のバスだったらワイワイいっているのにな・・・・ふと、昔のことを思い出す・・・・まぁ、こんな都会では仕方ないか。人が多すぎて人と人との繋がりなんてあったもんじゃない。機械的な街・・・そう・・・ハイカラシティ・・・TOKYO。おれの名前は、中下孝義(なかしも たかよし)。なぜかみんなには孝義のヨシをとられて、ヨックンと呼ばれている。高校を卒業してすぐ上京した。約半年間勉強して、郵便局の国家公務員試験に受かり、それからもう8年この街にいる。もう26歳。あっという間とはこのことだ。平凡な毎日、単調な仕事・・・いつも決まった定時に帰宅・・・・・おっと、最近は郵政民営化などで騒がれ仕事も少しばかりビジーになってきているが、それでも定時にはきっかり帰れる。ってか、帰ったる。絶対帰ったる。そして・・・いつも同じ髪型・・・おおっと!これは自分が悪いんだな!反省。皆に言わせると、昔からオレの髪型は変わっていないらしい。自分なりにいつも変えてみているつもりなのだが・・・え?どんなかって?しょーがねー、初回限定で特別にお教えしよう。簡単に言うと、ヘルメットのようなまーるいシルエットだ。と、そんなどうでもいいことを考えていると、バスの扉が開いた。「激しき町でございます。激しき町でございます。」くそったれな車内音声が流れる。ふぅ、降りなければ。おれはたいして何も入っていないカバンを荷台からおろし、人の合間を抜けバスを降りた。あぁ、今日も仕事が終わった。このまま帰るのもしのびない。そう思った時、バス停前のネオンが、オレに主張してきた。・・・久しぶりにスロットでもやって帰るか。おれは輝くネオンにつられるように、そのパチンコ屋に足を向けた。1時間後・・・・・・・・財布がぺったんこになってしまっている惨めなおれがいた。くっ・・・5万円も使ってしもた・・・・。今月どないしよ。「チクショー。まあ取りあえず貯金しておいてやる!」と、お決まりのセリフを言いながらおれはそそくさとその場を後にした。おれのマンションは家賃8万円の2LDKだ。都心から離れているため比較的安い。リビングも広いし、新築だし、かなり良い物件だったと思う。そうそう見つかるものではないらしい。小腹が減ったのでカップラーメンを作り、待っている間に郵便受けから持ってきた郵便物に目を通す。おっと、誤解を招かないように言っておくが、これはおれが配達したものではない。ここはおれのエリアではないからな。ここは・・・そう、あいつだ、伝説の徳田エリアだ。徳田エリアには誰も文句は言えない。・・・え?なぜって?そりゃ、徳田がものすごい権力を持っているからだ。おれ達郵便配達局員の中では伝説の男なのだ。まぁ話すと長くなるから、そんな徳田は置いといて・・・え?徳田がどんな伝説かって??もうやめとくれ、これ以上詮索しないでくれ。・・・・・徳田に殺されちまう。頼む、お願いだ。とにかく郵便物を見ていると、チラシやDMに混ざって一通の黒い封筒を見つけた。なんだこれは?もしかしてラブレター?そんなあわい期待を抱きつつもその封筒の裏を見る。宛名は無い。封筒を開けると中には一枚の招待状が入っていた。そこにはこう記されていた。つづく。
2005/02/08
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あの期待の作品『マメオトコ』ここに小じんまりと消極的に予告!!明日から始まる新感覚バイオレンスノンストップラブコメディホラー長編小説。その名も「マメオトコ」は、作者のへっぽこオリジナルストーリーで、適当にUPしていきます。たまにとてつもない描写がありますので、心臓の悪い方と、卑猥な表現のお嫌いな方は、ご遠慮願いますよう宜しくお願い致します。それでは改めましてマメオトコの世界に足をふみいれてください。きっと、とんでもないことがおきるでしょう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・といってもスタートは明日からですのですみません。こうご期待!!!!!
2005/02/07
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