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隠居人はせじぃさん
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先週末に我が趣味の農園の空豆の収穫を始めました。サヤのふちの色が濃くなり、
サヤが下向きになったら収穫の適期なのです。

西南アジアから北アフリカに原産する空豆は、8世紀頃の奈良時代にインドの僧により
伝えられたとのこと。シルクロードを通り、遣唐使船により日本へもたらされた事を思うと
空豆が何故か高貴なものに思えて来るのです。
そして6000年以上前から地中海沿岸で食べられてきたといいますから、世界最古の
栽培作物であるのかもしれません。

ところでこの空豆はいろいろな名前を持っている豆なのです。同僚との飲み会で解った
のですが中国地方では夏豆、静岡から伊豆へかけては五月豆、関西の一部では
大和豆、そして我が相模地方の一部では冬植えるから冬豆、房総では雪割豆、一寸豆
と・・・・・・・・。その土地によって空豆の利用法と収穫期が違うからなのでしょう。
空豆は鮮度が落ちるのが早いので、なるべく収穫直後に茹でその日に食べるのがコツ。
莢を割ると、ホワホワした赤ちゃんの産着のような、白い真綿?に包まれ、それが
蚕(カイコ)のマユのように見えるため蚕豆とも呼ばれるのです。

この空豆は3個の種子が行儀良く並んでいました。何か気持ちよさそうな空豆達ですが、
食べるためにはこのBEDから出さなくてはならないのです。

つやつやと、やや白い翡翠色?の清々しい緑は、初夏の風物詩、自然と食欲が
そそられる色なのです。

茹で立ての蚕豆に、パパッと塩を振る。冷めないうちに口にする。
ああ今年も夏がやって来るなぁと感じる至福の瞬間なのです。

若い新鮮な蚕豆は薄皮ごと食べられるのです。居酒屋などで頼むとカラ入れの器も
セットで出てくるので、皮は食べられないことを前提の食べ物と考えられている
のでしょうか。要は新鮮ではないことを自ら吐露しているのです。
やはりビールなくしてこの空豆は存在出来ないと考えている『アラカンオジサン』なのです。

『茹でて食べる場合には、サヤごとゆでた方が香りが高く旨み・甘味も濃くなる』との
書き込みを発見。次回はやや手間がかかるが挑戦してみたい。
莢から出してから茹でるのが昔からのやり方、よってこれが一番美味しいからこのやり方
が伝わっているのだと主張する人も側にいるのではあるが・・・・。
そうだ、若かりし頃エジプトへ旅行した折、空豆をすりつぶしてコロッケ風にした
ターメイヤ?が夕食に出てきたことを思い出した。このターメイヤ、なんと言っても、
鮮やかな緑色が目を引いたが、香草の香りが自分に今一であったのだが。
そしてモロヘイヤスープも初めての経験であったことを懐かしく思い出しているのである。
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