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この日は17:30集合で茅ヶ崎駅での飲み会の予定。
時間があるので、最後に執権北条泰時ゆかりの寺・常楽寺(じょうらくじ)を
訪ねることとし、大船駅方面に向かって更に徒歩で進む。
そして道路沿いに植えられていた様々なアジサイを更に楽しんだのであった。
そして北鎌倉駅から徒歩20分強で常楽寺入口に到着。
「粟船山 常楽禅寺」と刻まれた寺標が左手に。
常楽寺は、鎌倉市大船にある臨済宗建長寺派の寺院。
山号は粟船山(ぞくせんざん)。本尊は阿弥陀三尊。
嘉禎3年(1237年)の創建で開基は北条泰時。
この泰時が妻の母の菩提を弔うため、栄西の弟子の退耕行勇(たいこうぎょうゆう)を
開山として、創建した粟船御堂(あわふねみどう)がその前身。
泰時の没した(1242年)後、孫の時頼(五代執権)が蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)を
住持として迎え、寺名も泰時の法名をとり『常楽寺』としたのだと。
常楽寺(じょうらくじ)
1237年、鎌倉幕府三代目の執権北条泰時が、妻の母の供養のため建立した粟船御堂がはじまり
で、寺の名である常楽寺は、北条泰時の法名「常楽寺殿」からとられたものといわれています。
仏殿には、本尊の阿弥陀如来像、脇侍の観音・勢至菩薩像の三尊仏が安置されており、天井には
狩野雪信が描いた龍の図があります。また、仏殿の裏へまわると、北条泰時の墓もあります。
国指定重要文化財に指定されている鎌倉最古の梵鐘は、鎌倉三大名鐘のひとつであり、現在は鎌倉国宝館に預けられています。
● 宗 派:臨済宗建長寺派
● 山号寺号:粟船山常楽寺 (ぞくせんざん)
● 建 立:嘉禎三年 (1237)
● 開 山:退耕行勇 (たいこうぎょうゆう)
● 開 基:北条泰時
山門。
17世紀ごろの建立で鎌倉市の指定文化財。歴史を感じさせる茅葺の四脚門。
山門の扁額には山号「粟船山」 の文字が。
創建当時は密教系寺院、また、浄土系寺院でもあったとされているが、
次第に禅宗色が強まり、後に臨済宗の寺となったと。
建長年間、時の執権・北条時頼によって宋の禅僧、蘭渓道隆が鎌倉に招かれた。
蘭渓ははじめ常楽寺の住持となり中国風の禅宗を広め、寺には多くの僧が
蘭渓の教えを乞うために訪れたと。
境内のガクアジサイ。
永年の風雪に耐えてきた大銀杏の老木の前には「涼蔭」 と刻まれた石碑が。
大銀杏は大風や地震で傾き、昭和13年の暴風で完全に倒れ、これを有志で復旧したと石碑に。
なるほど銀杏の木は中心部分は枯れているが、周りに新しい若枝木が育ち繁茂していた。
「凉蔭
之是銀杏樹開山禅師御手植也大正六年秋大風の為に傾斜大正十二年大地震の為に更
に傾斜〇後支柱を施す然に年々傾斜の度を増す昭和十三年八月三十日夜暴風の為に
全く倒尽す〇に於て檀信及有志の援助を仰き以て復旧す
時昭和十四年一月 建長曇〇時保書
現常楽禅寺〇道建」
仏殿(神奈川県文化財)。
本尊は阿弥陀三尊像。
阿弥陀如来像、脇侍の観音菩薩像、勢至菩薩像のほか、蘭渓道隆像が安置。
天井には狩野雪信筆の「雲龍図」が描かれていた。
文殊堂。
蘭渓道隆ゆかりの文殊菩薩坐像が安置されている。
鎌倉や北鎌倉と離れた大船にあるため訪れる人は少なく、ひっそりと静寂そのもの。
仏殿背後に墓石塔が三基並ぶ事が刻まれている石碑が。
石碑には、
中央 再中興龍淵胤和尚墓 安政四年(1857)三月二十日
左 圓通大應國氏師墓 延慶元年(1308)十二月廿九日
右 開基北条泰時公墓 仁治三年(1242)六月十五日
右側が北条泰時公の墓。
北条泰時は義時の子、1183~1242年。
父・義時の没後三代執権に就任(1224年、41歳)
鎌倉時代を代表する名執権と言われ、執権在任18年に及び、数多くの足跡を残していると。
右は龍淵和尚、左が大応国師(南浦紹明)の墓と。
龍淵和尚は中興開基と伝えられ、大応国師は建長寺十三世を勤めた高僧。
本堂。
庫裏。
常楽寺を後にし、大船駅に向かう。
途中右手に大船警察署が。
途中、岩瀬あじさい公園があり立ち寄るが・・・。
草ぼうぼうの荒れ果てた公園。アジサイの姿は皆無であった。
そして鎌倉市の今泉、今泉台、岩瀬、大船を流れ、柏尾川と合流する
砂押川沿いを歩く。
桜並木の下のアジサイを楽しみながら歩く。
以前はここ岩瀬には資生堂・鎌倉工場があり、その近くに我が卒業会社の
独身寮が当時あり、私も何度かその独身寮の同僚の部屋を訪ねた事を
懐かしく想いだしながら大船駅に向かったのであった。
そして2000年までここ鎌倉市大船にあった映画スタジオ・松竹大船撮影所は、
現在、鎌倉女子大学と鎌倉女子大学短期大学部の大船キャンパスとなっていたのであった。
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