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2006.03.08
カテゴリ： 万葉染色
そう、先日 桜の幹にて染色した布です。
どう見てもやはり淡いベージュなのですね。
桜色などではないのです。
溜息混じりにその布を見つめておりましたら
朝食を摂っていた娘がそばに寄ってきましてね
「わぁ、その色、きれい！」と言うんです。
「その布でスカート作って！」って。
・・・ちょっと驚きました。
さして目を引くほどの色合いとは思えなかったのですが
今年１１歳になる娘の目には美しく見えるとのこと。
ひとつの色をどう見るかは
人によって全く違ってくるのだなと思いました。
スカートを作ってという娘の声に励まされ
どんな風に作ろうかしらと胸がわくわくしているのです。
丁度この布はブラウスの服地用でしたので
しっかりとした素材です。
スカートを作るにあたって一色だけでは淋しいと思い
他の色と組み合わせようと思ったのですね。
でも、そこで気付いたのです。
桜で染めた布に最もよく合うのは
やはリ同じく桜で染めた布なのです。
淡く染まったベージュ。
そして同じ桜の幹で染めた少し濃いめのベージュ。
この組み合わせが最もよく合いまして
もうすぐ明るい春。
昨日の激しい雨の一日にも体調を崩すことなく
無事に過ごすことができました。
本格的に春になったかどうかは
自分の体調で分かります。
（本当は春の花々や
吹いてくる風の匂いで分かりたいのだけれど）
昨日１日降り続いた春の雨
激しく吹き荒れた春の風
冬から春への移り変わりを
静かに見つめる
そんな朝です。
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