午前4時半起床。週末の朝は読書と音楽。NHKBSプレミアム、今日が最終回でした。コバケンと東フィル。瀬崎明日香でブルッフのコンチェルトの後はチャイコフスキーの悲愴。トラを抱いて、無理矢理指揮の真似をさせました。トムとジェリーのトムに似せたいのでした。棒捌きが堂に入っていないかな。
朝ご飯を食べていたら父からTELあり。「今年も西瓜を植える。マルチシートを敷くから加勢せよ」ガビョーン。オーディオの師匠に連絡を取りたかったのに。修理に出したマランツ8Bが帰ってきたのです。新調したチューブの試し聴きをしたかった。畑に出ないかと妻に水を向けました。そっぽを向かれました。そりゃぁそうだわな。仕方なしに地下足袋を履きました。2時間あまり手子をしました。ビニールがなくなったため、作業は中断。開放されました。すかさず師匠へ電話をしました。彼はBMWを駆っての途中でした。竹田辺りとのこと。午後一訪ねると言ってくれました。バイク乗りは腰が軽いです。私はそれまでの時間を薪割りして過ごしました。
写真は調整なったパワーアンプです。真空管8本とも新調しました。ムラード、RCA、GE。
午後、師匠が来てくれました。早速マランツ7に接続。ファジル・サイでバッハのシャコンヌ、カラヤンとベルリンフィルでフィンランディア、ヨー・ヨー・マ、ミッシャ・マイスキー、アレキサンダー・クナーエフのそれぞれで無伴奏チェロの聞き比べ、タチアナ・ニコラーエワの平均律、セゴビアのバッハ。痺れました。見事な音でした。師匠と握手しました。プリ、パワーに加えアルテック620B、全て彼のおかげです。縁あっての賜です。季節が梅雨に変わるまで、マッキンの2205、c32、タンノイGRFメモリーは開店休業となりそうです。
師匠は印刷業を営んでいます。オーディオ談義に加え、世事のあれこれや、仕事の話をうかがいました。内容は書くこと能わずですが、出鱈目の、或いは目を見張るような内容に、二人して大笑いしました。コーヒーのおかわりと焼き菓子に時間の経つのを忘れました。窓外のソメイヨシノが時折の風に桜吹雪でした。楽しい午後でした。
妻が外に竈を誂え、初物の筍を茹でました。新玉、シュンギクとこれを師匠に持たせました。割ったヒノキも。湯船に放り込んで、檜風呂の薫りを楽しむとよい旨を話しました。彼は喜んでくれましたが、後になって妻が、そんな迷惑なものを、と顔をしかめました。相手のことを考えずに、押しつけるのが私の悪いところです。
Yさんから小アジをいただきました。通りすがりの彼に渋柿をむしってあげて以来、時折、新鮮な魚を下さいます。早速、始末にかかりました。トラが大喜びでした。
日が傾いて、妻と散歩に。道すがら、それぞれの庭に生け垣に色とりどりの花。
野草も競っています。
KのM坊宅にキンカンが生っていました。無断で数個、むしりました。大ぶりでした。口に入れると甘い。春の薫りです。
集落の一番奥に牛舎があります。IのZ坊が乳牛を飼っています。久しぶりにものを言いました。小学校高学年と思しき少年が、彼と一緒でした。近所に住んでいるのでしょう。毎日、餌の時間に来るとのこと。声をかけましたが、返事はありませんでした。ただ、表情は何かを語っていました。よい目をしていました。Z坊は和牛も飼い始めたと言いました。繁殖牛です。ホルスタインも牛らしいですが、なじみあるのは黒牛のほうです。
歩を進めました。まぬくい峠を越えると、県道色宮木立線に行き当たります。斜面にタラノメがありました。芽を出していました。高みにあり、鳶口と革手袋がないので採ること能わず。手前の農道を折れました。犬を連れたご婦人に遇いました。快活すぎるお喋りでした。
春の西日を受け、ヤマザクラの散った大野の雑木山は、早くも新緑の色合いを見せていました。
びわの花が終わり、実をつけ始めていました。
麦も穂を出しています。ポキリ折って笛にしました。ブーッという音がしました。小さい頃、吹いていました。妻はこの遊びを知りませんでした。
5km、1時間あまりの散歩でした。北風が強くなりました。ニットを羽織っただけだったので、身体が冷えました。帰宅して、雪漫々の残りを燗にして舐めました。当ては小アジの刺身です。週末の最後をこうやって締めくくるのはよいです。
今日の一句
マルチ敷く父を手伝い鍬を持つ西瓜畑に啄木鳥の音
朝まづめ西瓜植えんと鍬を持つ父の背中に老いの漂う
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