梅林庵

平成29年4月1日（土）

　終日晴れ。午前7時起床。二日酔いではありませんが、なんだか身体が重かったです。遅い朝御飯になりました。遠くからドンパン。今日明日がさいき春まつりを告げる花火の音でした。

　襤褸に着替えました。妻も土を触る格好に。父に言いつけられた農事をするためでした。大和芋を掘ったら、全部だめでした。腐ってドロリ。妻は闌けて花の咲き始めた青梗菜を引いて始末。私はNのSさんが父に研ぎを頼んできた鉈と鎌の始末。チャチャッとやっつけました。ちなみにSさんは父と同い年の女性です。今年87歳になります。夫に先立たれ、小さな雑貨店を営む一人暮らし。時々、父母に太巻きやぼた餅を届けてくれます。筍を掘るほどの元気です。届けたら、父の入院を心配してくれました。

　彼女の庭にオウバイが咲いていました。垂れた枝を切ってしまい、坊主型に整えていました。こういうのもありかな。

　届ける道中、向津留の水田は水を張っていよいよ田植えを待つばかり。青鷺が何かを啄んでいました。くちばしの長い野鳥は、農事が始まると餌にありつきます。しばらくすると蛙が卵を産みます。それが孵化、オタマジャクシが群れるようになると、腹一杯食べることが出来ます。

　タラノメの穴場に廻ってみました。うーん、なかなか伸びないな。

　とって返しました。その間、妻は零余子（むかご）を植えたようでした。写真の無いのが残念です。この種芋は北九州・折尾に自適のIさんに父が戴き、以来毎年植えては収穫のもの。食べたら美味しいんです。余談ですが、Iさんは大手某紙の記者でした。佐伯支局に数年勤務、休日は一緒に山へ入ったり、木工を楽しんだり。話好き、酒好きでいつも赤い顔をしていました。千葉支局時代はあのハマコーと麻雀をしたことがあるとか、新潟支局では柏崎刈羽原子力発電所の建設ぜひを巡る取材、長崎時代は雲仙普賢岳の噴火・・・。あれこれの話に楽しい思いをしました。

　ショベルカーでドサリ。手間いらずです。ありがたい。運転手の方が、畳一畳の広さに1kgが目安と教えてくれました。帰りの道中、粉が舞うといけないと言い、水道を貸してくれました。表面に水を打って固めました。これなら風に散ることは無いな。それにしてもこの会社、受付の女性は笑顔が美しいし、この方も親切。社員の明るいのはなによりです。気分がよくなりました。

　家に戻り、スコップで早速散布。

　トラクターついで。芋畑と父の西瓜畑を耕耘。

　ミミズのいるのは、土のいい証拠です。

　妻は伏せてあった薩摩芋を掘り出しました。

　選り分けて、蔓取りの準備。こうして並べ、3cmほどの厚さに土を被せます。芽が出て蔓になったらちょん切ります。それを別にこさえた畝に植えます。秋に収穫です。（写真の暗いのは誤った操作によるものです）

　「あなた、ジャガイモの種をKのMさんに貰ったの。その畝をこさえてちょうだい」そうしました。芋から芽が数センチ伸びていました。植え時でした。

　ジャガイモ、数週間前に植えてマルチを被せた方はこうなっています。芽が伸びてテントを張りました。そろそろ、そこのところを切り破らなければなりません。それにしても何だか、男性のズボンのそれに見えて・・・。

　午後5時を過ぎて、父に言われたことは、妻の加勢もあって全部終えました。アー疲れた。さてと、この疲労を和らげるにはランが一番です。着替えて林道を6km。汗をかきました。仕事をしている最中も、走っている間もスマホを手放しませんでした。ラジコでRCCのプロ野球中継。阪神・広島戦。汗を流してプシュッ、午後7時になってカープが延長戦を制しました。やっとこさ勝ったとうような試合内容でした。写真は今日の晩ご飯です。ブロッコリーが美味しい。妻はワインを舐めましたが、私はiichikoのお湯割りで。日本酒は当てを選びますが、焼酎は潰しのきく酒です。

今日の一句

鍬鋤の辿る畝先春霞