梅林庵

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2017年09月04日

Oさんのことをして

(10)

カテゴリ：人

平成29年9月4日（月）

　午前4時起床。曇り。目の覚めて寒さを覚えました。此間までの暑さが嘘のような冷気でした。

　終日デスクワーク。午後、驟雨がありました。これでもう走ることはできないな。そうひとりごち、会社が引けて、いつものスーパーへ突っ込みました。鯵もありましたが、スマカツオのいいのがあったので浮気しました。家に帰り着いて雨は小降りとなりました。しかし、流れは止められません。魚をチャチャッと始末。纏わり付くトラに極上の赤身をあげました。バスタブに湯を張り、月曜の疲れを癒やしました。写真はスタートの図。

　さて、今日、弊社でO氏を見かけました。何年ぶりでしょう。声をかけました。魚礁製作会社の役員をしています。営業にみえたのでしょうか。5年ほど前まで大分市に本社を置く水産部に在籍。研究畑の長かった方です。私の若いころ、番匠川河口のアサリ資源が枯渇した時、相談に乗ってくれました。ツメタガイやキセワタ、カモによる食害を教えてもらいました。アサリは環境スペクトルの狭い種、嵌まると爆発的発生をする、しかし少しの環境変化で影も形も見えなくなる、ようなことをあれこれ。漁師を対象にした説明会にも二つ返事で足を運んでくれました。反町隆史似のハンサムです。惚れ惚れするダンディー。しばし立ち話。今は鹿児島と長崎を除く九州一円の営業を担当。歳をとって長距離運転が苦になり始めたとぼやきました。どうぞ気をつけて。

　余談です。氏との話で往時を思い出しました。私が30の頃だったかな。アサリ漁場改善のため、ポンプ船の導入を考えました。漁場の耕運が目的でした。海底が固まると生息環境に悪い。柔らか、ふかふかがよいのです。さて、ポンプ船とはその名の通り、ポンプを積んでいます。エンジンで動きます。大きさはリンゴ箱程度でしょうか。昭和30年～40年代、田舎の消防団に配備されていた消防ポンプをイメージするとよいです。吸水ホースで海水を吸い上げます。排水ホースの先は、重量のある鉄枠に固定して沈めます。鉄枠が着底したとき、ノズルの先が海底に向くよう取り付けてあります。鉄枠を船で曳きながら噴射すると、砂泥が吹きあがります。而して砂泥の中に新鮮な海水が入り込み、ふかふかになるのです。これを試そうとのことでした。効果は潜って視認するのが一番です。そうしました。冬の海でした。シュノーケルを咥えて、鉄枠に掴りました。水深は1～1.5mです。大したことはないと高をくくっていました。しかし、夏用のウエットスーツを着たのが悪かった。いや、それしかなかったのです。冷たさに途端、差し込みが来ました。参ったなー、あの時は。

今日の一句

お湿りに戻り鰹と夜の更けて

今日のラン

今日の酒

西の関冷や1合　日向木挽ブルー1合　ウイスキーシングル

今日の写真はそのウイちゃんです。先日、博多・長浜のやまやで買いました。確か600円位だったはずです。サン.フーズという会社が山梨・韮崎で造っているとラベルに書いてありました。こういうのを見つけると味見をしたくなるのです。度数37。複雑な余韻は期待すべくもありませんが、猿酒ではない。コスパに優れていると思います。