梅林庵

梅林庵

2021年01月09日
XML
カテゴリ: どうでもいい話
Saturday, January 9, 2020
 晴れ 4.5℃ -5.0℃ 北西の季節風強し 夕刻に雪が舞いました。
 午前5時起床。寒し。終日、屋内に過ごしました。ランは取り止め。今日の運動は午前6時25分からのテレビ体操とチャチャッの筋トレだけ。
 本に倦いて、馬の研究を。が、芳しくありませんでした。日めくりカレンダーに「気の緩みが大きな失敗を生む」とありました。それが誰の言った格言か判りませんが、格言は尊重すべし。途中で放り出しました。
 気分を変えてウィーンフィルニューイヤーコンサートの再放送を鑑賞。楽友協会ホールは無観客でした。指揮者のムーティは淡々と棒を振りましたが、手拍子無しのラデツキー行進曲は、例年以上に感動でした。見てよかったです。
 夕刻、コーラスの打ち合わせに出かけるという妻の車に便乗。雪の舞う中をつね三へ向かいました。新年の挨拶、なにはともあれ行きつけの河岸だけにはしておかねば、ということで突っ込みました。
 この寒さだし、コロナ蔓延、流石に今日は貸し切りだろう。そう思い、引き戸を開けた途端、私の名前を誰かが呼んだような気がしました。しかも女性の声でした。地域おこし協力隊のHさんでした。久闊を叙したところに燗酒が出てきました。お一つどうぞ、綺麗な女性に勺をされるのは何年ぶりだろう。




 私も彼女に勧めましたがノン。今夜、これからウエブ会議だそうでした。備えて腹ごしらえに来たとのこと。彼女を見送ったら私独り。大将、鮨を握って頂戴。



 流した酒は大分の銘酒・西の関。いい感じでした。ん?カウンターの中にクルマエビだ。写真はその尻尾です。黄と青が綺麗です。この模様、左右対称なのです。



 先の鮨写真、向こうの列の左から2番目がヒラメです。そのネタをとったあとがショーケースに入ってありました。流石の包丁捌きです。



 ガラリ。引き戸が開きました。やっ!元ボクサーのSさんだ。この前もここで一緒しました。大将と彼は津久見高校ボクシング部のOB、先輩後輩の関係です。Sさんの方が下。彼は今、隣まちの大きな製材所に働いています。昨夜は夜勤だったそう。数時間しか睡眠をとらず、朝からひっかけ始めたとのこと。きこしめしているようでした。



 大将、Sんに曰く
「今日、お前は鰭酒を飲め」
と言いました。意味が分かりませんでした。何だ、サービスか。私にも、でした。



 3人で乾杯の図。この後、Sさんは問わず語り、人生の悲哀話でした。聞き役に回りました。返す言葉がなく、ピッチが速くなりました。大将、熱燗を頂戴。空いた鰭酒に足しました。2回まではいい風味が残って楽しめます。私は貧乏性につき、1杯分の鰭で4杯を楽しみましたが。



 Sさんはもう一軒寄るところがあると言い、夜のまちに消えました。
 大将、何か裏メニューないの?これが出て来ました。トコブシの煮物です。肝臓が山盛りでした。おおっ、これは酒が更に進むぞ。しかし、このままやり続けたら足を取られるな。確かキープの白波があったはずだ。そのお湯割りにチェンジしました。



 午後7時を過ぎて、立て続け4人組、2人組が入店。大将は忙しくなりました。そろそろ帰ろうかな。が、妻の会合が長引き、白波の5合瓶が空になりました。次の写真は出汁巻き玉子です。〆に食べて腹一杯になりました。それじゃー大将、また来るね。



以下無用のことながら
 クルマエビ尾肢写真をしての余談です。私、若い時分、酔散の営業をしていました。アワビやクルマエビを放流するのも仕事のうちでした。資源保護の観点でなく、再補を念頭、事業ベースに乗せようという試みでした。放流効果の有無が肝です。それを確かめるには、水揚げされたエビが放流したものであるか否かの確認が必須。如何に記載が採った作戦です。水産試験場の指導もあり、最初は全長70~80mmの稚エビ第3腹節に、アンカータグ(衣類の値札に付いているT字型のあれ)をブスリ。小型底曳網の漁師総出、人海戦術で1万尾に標識を付け、佐伯湾に放流しました。しかし、後日、網に小さいのが数匹かかっただけでした。再び水産試験場に相談。エビ類は脱皮します。尾肢の片側を切除しても脱皮を繰り返すと再生します。しかし、切除した側は切除しなかった方の模様と違い、歪になります。そのことを研究員のOさんが教えてくれました。早速和鋏を40丁購入。再び漁師総出で70~80mmのエビ1万尾、その尾肢が片側を切除、放流しました。アンカータグは漁獲して一目瞭然、漁師からの報告待ちでしたが、今度はそうはいきません。再生された尾肢かどうかの判定が難しいのです。魚市場に水揚げされたものを一定数量、試験場が買い上げて、測定室で判別することになりました。結果は一言で言うと「どうもよくわからない」とのことでした。
 今は当時と違い、遺伝子解析が可能です。放流用の稚エビは特定の親エビから採卵したものです。漁獲のエビと採卵の親エビのそれを照合することにより、放流物か否かが判るそうです。後輩に現状を訪ねたことがあります。漁獲量の2割近くが放流物だそうです。 
  私は幾度かの標識放流後、効果不明の結果をして人に
「お前がしているのはエビの放流ではない。エビを逃がしているだけだ」
とからかわれました。やっぱり水産ではなく酔散です。
 余談です。尾肢切除確認のために試験場の購入したクルマエビは、判定後も資料として1年、冷凍保存されます。1年後に訪ねた際、前出、懇意のOさん(彼も酔散系の大学を卒業しています)がこっそりその一部を手渡してくれました。ギョニソ大の大きさの物を30尾ほどでした。数日、ゲップをしたらクルマエビの匂いがしました。
今日の一句
宵えびす風花舞いて鮨つまむ
今日のラン
なし
今日の酒
燗酒4合 白波お湯割り(正味2合)
今日の音楽
2021ウィーンフィルニューイヤーコンサート









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021年01月10日 18時08分07秒
コメント(4) | コメントを書く
[どうでもいい話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Comments

スローライフmama @ Re:トラにおむつ(06/08) New! おはようございます トラ君も 歳をとりま…
一人親方杣夫 @ Re[2]:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! 一人親方杣夫さんへ おはようございます…
一人親方杣夫 @ Re[1]:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! スローライフmamaさんへ おはようご…
一人親方杣夫 @ Re[1]:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! シミ君さんへ トラが一緒に晩酌してくれ…
禁玉減酒 @ Re:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! こんばんは~。 ドラゴンズ、相変わらず…
スローライフmama @ Re:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! こんばんは 今週もお疲れ様でした♡♡ お疲…
シミ君 @ Re:花金でしたが家飲み、相方はトラでした。(06/07) New! こんにちは。 トラ君との飲み、良い感じ…
一人親方杣夫 @ Re[1]:久しぶりのオビ(06/06) 禁玉減酒さんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:久しぶりのオビ(06/06) シミ君さんへ おはようございます。 オ…
一人親方杣夫 @ Re[1]:久しぶりのオビ(06/06) 亮おじさんさんへ おはようございます。 …

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

名古屋の名店 味仙… New! nkucchanさん

サプライズな贈り物… New! スローライフmamaさん

初めての朝ラー‥か? New! 禁玉減酒さん

松戸市の人口 50… New! シミ君さん

魚介ぶしCURRY@カッ… ヘイカケさん

根室再調査 亮おじさんさん

こよなく…のブログ こよなく…さん
♪命短し恋せよ乙女★5… ゴーゴーあっこたんさん

Category

カテゴリ未分類

(149)

日記

(4128)

出来事

(18)

徒然

(242)

(123)

随筆

(12)

音楽

(166)

映画

(99)

(204)

(250)

グルメ

(182)

(216)

写真

(85)

思い出

(14)

メモ

(24)

ゴシップ

(7)

オーディオ

(20)

手紙

(11)

(26)

(7)

(16)

出張

(65)

(93)

大会

(17)

人の話

(63)

(41)

事務連絡

(3)

野良仕事

(77)

逸品

(18)

言葉

(5)

法螺話

(1)

どうでもいい話

(38)

テレビ

(4)

新聞記事

(32)

あれこれ

(36)

サイクリング

(51)

野良

(31)

築地

(5)

珍味

(3)

舞台

(1)

挨拶

(6)

料理

(9)

雑学

(3)

ショートショート

(10)

Amazonビデオ

(2)

法螺、虚言

(1)

ポカ休

(4)

悪口

(3)

ドジ

(1)

トラです

(1)

オビです

(1)

無聊

(1)

(4)

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: