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2006.01.09
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カテゴリ: その他の映画
男はつらいよ 寅次郎春の夢

 アメリカ人寅さんとでも言うべき、マイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)がとらやの2階に下宿(というより居候)することになって、ということで騒動が起こるのだが、そのきっかけが、御前様が無責任に「おまえさんのところの2階があいとったな」と押しつけてしまったことなのだから驚いた。
 このマイケルはビタミン剤の売り込みにアメリカから単身やってきた、という設定。日本語ができないのに薬の小売店にセールスして歩くのだ。
 そもそもがありえない世界なのだが、あくまでもあり得ないことをありえなくはないように描いてみせるのが寅さんの世界。

 それはないだろう、と言いたくなるのは、マイケルがさくらに惚れてしまうこと。さくらも、寅さんに惚れられた女性の気持ちがわかったのでは。
 おなじみ岡本茉莉の女優の舞台を見て、マイケルが夢想するところが光っている。
 倍賞千恵子が蝶々夫人を歌うのだ。さすがSKDのトップになるはずだった人。うまい。
 舞台を見ているところに、殿山泰司が出ているのは贅沢だった。
 マドンナ役の香川京子は品があり、美しい。その娘の役の林寛子は、いかにも現代風の娘はこうですよ、というふうに作ってあり、好対照。



 これで全48作の半分。
 ワンパターンといわれるが、こうしてみると、ワンパターンにならないように工夫しているのがよくわかる。

 この作品は脚本が4人いて、そのうち之一人がレナード・シュレイダー。
 BSの解説で「 太陽を盗んだ男 」を書いた人だと知って驚いた。
 この映画は日本映画らしからぬ傑作である。
 調べたら、なんと相米慎二監督の「 ションベン・ライダー 」の原案もこの人なのだ。
 これまた驚いた。


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Last updated  2006.01.09 09:47:02 コメントを書く


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