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2006.09.15
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カテゴリ: 時代劇(映画)
 大筋はよくある次郎長ものなのだが、製作意図は意外なところにある。
 冒頭に、
「本篇は若くして遊侠無頼の群に投じ、海道一の親分と謳われた次郎長こと山本長五郎が、暴力否定こそ真の任侠の道であると悟るに至る精神転換の一断面を描くものである。」
という説明文が出る。
 大前田の栄五郎に諭され、富士山麓を開墾したり、寺で座禅を組んだりと、新しい生き方を模索する次郎長なのである。
 最後は、石松の敵を討ち、黒駒の勝蔵まで切ってしまって、自分も勝蔵と同じ世界の人間だとしみじみ思い知り、お蝶に、「赦免されたら山岡鉄舟に会いに行く」と言い残して、一同で役所へ赴くところで終わる。

 なんだかとってつけたような精神論で味付けされているのだが、戦後の、価値観の転換が影響したものなのではないだろうか。

 しかし、見ていると、そんな小難しいことが吹き飛んでしまう。出演者があまりにも豪華なのでそちらに目がいってしまうのだ。
 次郎長が片岡千恵蔵、森の石松に錦之助、兄弟分に大川橋蔵、東野英治郎を切って旅に出れば、世話をするのが大友柳太朗で、今度は進藤英太郎が悪いやつ。月形龍之介の黒駒の勝蔵と出入りになるかと思うと、市川右太衛門が大前田の栄五郎になって仲裁にはいる。都鳥は山形勲。

 錦之助や橋蔵は、キラキラ輝いちゃってるよ。

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Last updated  2006.09.15 10:08:34
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