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2006.12.02
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カテゴリ: 教育関連
 産経新聞の【コラム・断】「 給食費という高い税金 」で、潮匡人という人が、給食廃止論を述べている。

 しかし、単なる思いこみが並べてあるだけで論拠がないので、説得力がない。
 例えば、「給食費が年間5万820円」で、それを「高い税金」と表現している。
 年間200食食べるとすると、一食あたり250円あまり。豚丼より安い値段で、主食・主菜・牛乳付きの食事が食べられるのだから、コストパフォーマンスはかなり高い。
 給食献立に選択の自由はない。宗教上の禁忌や健康食材に拘(こだわ)る家庭の意向も無視される。

というのも不思議で、アレルギーを持つ子のドキュメンタリーなどで、食材に配慮したり、弁当を持参させたりしているのを見たことがある。
 学校給食に否定的な記事ではあるが、同じ産経新聞10月25日の「 給食でショック死も…食物アレルギー進まぬ対応 」という記事には、
調査では、アレルギーの児童・生徒のいる学校の調理場のうち、63・2%が除去食を提供していた

とある。

 なぜ給食でなく弁当では駄目なのか。関係組合が反対するからか。

というのも「評論家」らしからぬ、いや、いかにも「評論家」らしい言いぐさで、その根拠を調べもせず、「反対するからか」と疑問を投げかけただけで結論を出した気になってしまっている。
 「関係組合」なるものが反対しているのかどうか調査してみればいいのに、それをしない。
 こういう原稿を乗せるところはいかにも産経新聞らしい。

 この潮匡人なる人物に聞いてみたい。
 1992年、埼玉県の庄和町(当時)で、町長が学校給食廃止を提示したところ、保護者からの猛反対を食らって撤回せざるを得なかった。
 国民の大多数が、学校給食は不要だと思っているのなら、反対などされるはずがないのに。
 なぜ学校給食が廃止できなかったのか、考えてみればいい。

 なお、このことは、今年10月2日の 産経抄 でも触れている。
 筆者は産経新聞を読んでいないのだろうか。

 わたしの考えを述べれば、学校給食は一律ではなく、希望者だけが食べることにすればいいと思う。

 おそらく、給食派が圧倒的に多いだろう。
 また、弁当派が増えていくと、子供の好きなものばかり食べさせることになり、生活習慣病がどんどん低年齢化していくことになるだろうが、給食否定派はそこまでは考えていないようだ。

 給食の功能を一つあげておく。
 それは、今まで食べたことのないものを食べることができる、ということだ。
 わたしは小学校の途中から完全給食になった。中学と高校は弁当。

 小学生の息子の給食のメニューを見ても、多様で感心する。
 家庭料理では種類に限界がある。
 今まで食べたことがないものを食べることができるだけでも、給食のありがたみはある。

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Last updated  2006.12.02 15:44:26コメント(0) | コメントを書く
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