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2009.05.28
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カテゴリ: 日本の古典

 「村主《すぐり》」といえば、スケート選手を思い浮かべる。珍しい姓だなあ、と思っていたが由緒のある姓らしい。
 語釈によると、「上村主」は「朝鮮系の帰化人で、上が氏《うじ》、村主《すぐり》が姓《かばね》」なのだそうだ。なぜ「村主」を「すぐり」と読むのかは説明がない。
 当時の朝鮮音のなごりなのだろか。それとも「すぐり」と言う語があって、それに意味の上で「村主」という字をあてたのか。

 同じく第七に「神通《じんつう》を以て」と言う句があり、現代語訳では「神通力《じんずうりき》」となっていた。「じんづうりき」ではないのかと思って辞書を引いたら、現代仮名遣いでは、なんと「じんづう」ではなく「じんずう」となっているのだった。知らなかった。
 これはわかりにくい。

 第十。「常に鳥の卵《かひこ》を煮《に》て食らひ」と題にある。
 「卵」を「かひこ」と言ったのだ。「蚕」は外来のものであるし、卵を指す「かひこ」が先にあって、形状が似ている蚕の繭も「かひこ」と言うようになったのか。あるいは語源は全く異なるのか。

 第十三。

 「深く信仰すると、神仏に通じないことはない」という話になっていて、これでは、煩悩もかなうと言うことになってしまうのだが、かつてはこういう素朴な信仰だったのだろうと思わせる。

 第三十四。
 貧しい女が、求婚して通ってきた男をもてなす料理がなく、観音菩薩に願ったら、観音が隣人に姿を変えて料理を持ってきてくれた、という話で、子供の時に、何かの本で読んだことがある。
 その時は、たんに客が来ているということしかわからなかったが、これを読むと、かなり強引に求婚して男が一方的に女のところにやってきているのである。
 それでいながら、何か食わせてくれとはどういう了見だ。
 女が貧しいのはわかっているのだから、自分で何か用意して来いよ、と言いたくなる。

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Last updated  2009.05.28 10:40:43コメント(0) | コメントを書く


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