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2011.11.03
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カテゴリ: 欧米露の本

 不思議な話である。
 最初に出てくるモグラが主人公なのかと思うと、そうではない。川ネズミやガマガエルやいろいろな生き物がその時その時で中心になる。
 強いて何に似ているかというと「水滸伝」に似ている。

 前編を杏がレルテーマがあるわけでなく、行き当たりばったりに話が進む。
 モグラは、川根済みのボートをこいでみようとして軽はずみな行動をとったりするのだが、終わりの方では思慮深く有能になっている。
 しかし、それを不自然に感じさせない。

 動物だけが出てくるわけではなく、人間も出てくる。
 人間と動物が共存していて言葉も通じるのだが、同じ世界にいるようでもない。


 「訳者のことば」によって、その成り立ちを知ってやっと納得できた。
 終始一貫している必要はない話なのだ。

 2002年初版ということなのだが、石井桃子の訳文はやや言葉が古い。
一分は一分と、ヒキガエルは、むしゃくしゃしてきました。(p293)

 この「一分は一分と」という表現は初めて目にした。二か所出てくる。

 子供も大人も読める非常に興味深い本である。

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Last updated  2013.08.29 22:13:17コメント(0) | コメントを書く


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