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所長が退職してからのこと。私自身訪問看護3年目と事務所内では最年長であったが看護師歴は4年目で事務所内最年少。後任の所長は看護師歴が私の倍以上の同僚になった。この時に退職する所長から「管理者は30過ぎてからやりな」と言われた。最近になってこの言葉の意味や真意がわかる気がしている。所長が居なくなってからの日々は刺激が無かった。給与も決して高い訳ではなく、今までは「学べるから」とその給与で生活をしてきた。「もうここに居る意味はないな・・・」と思い求人サイトを見ながら年収が高いところに絞って転職活動を始める。転職活動をしている最中に訪問看護を始めて一番最初に関わった訪問診療から「訪問看護を立ち上げている。力を貸してくれないか?」と院長兼理事長から直々にオファーを頂いた。オファーをもらえたこと以上に「最初は(所長の)後ろにくっついてるだけだったけど、ちゃんと出来るようになってるじゃんか。あの人(所長)のもとでやってきたんだから大丈夫だよ。」と外部の人に私自身の成長ぶりを評価してもらえたのが本当に嬉しかった。第二章は訪問診療・居宅介護支援事業所を有する医療法人での訪問看護。エリアで「最後の砦」と言われる程の訪問診療所。自分の引き出しを増やし、限界値を高めまくる毎日の幕開けとなった。1日最大11件訪問、報告&計画書30件以上、合間での他職種連携など綴っていきたいと思います。約3年在籍して一番の学びは医療的なことではなく「人を大事にする」ことの大切さ。
2023.05.27
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訪問看護の世界に飛び込み3年目の春の出来事。所長から「夏前に退職する」と話があった。衝撃過ぎて「えっ・・・」と頭が真っ白になった。やっとキツい指導から解放される・・・という考えにはならずもう指導してもらえないのかよ・・・何を目標に頑張っていきゃいいんだよ・・・もっと学ばせてくれよ・・・と悔しい何とも言えない気持ちになった。月日は流れ所長の最終勤務日に送別会が開かれた。送別会の帰りに最後の所長からの挨拶で他のスタッフは涙を流す。ここではまだ全く涙腺は緩んでいなかった。比較的近所に住んでいたこともあり、私は所長の荷物を所長の自宅まで運んだ。帰り際に「ありがとうございました。」と最大限の感謝を込めて頭を下げた。今も思い出すだけで涙が込み上げてくるが所長からの返答は予想もしないものだった・・・。「こっちこそ、厳しい指導についてきてくれてありがとう。ついこれるはずと思ったから厳しくしたし、同じ男性看護師としてどこに行っても通用する一級品の戦闘力を持った訪問看護師になって欲しかった。」「これ(所長代理時の報告書)だって1年前よりこんなに簡潔明瞭に書けてるでしょ?最初は何もできなかったけど、こんなに成長してるじゃん。」「もうどこ行っても大丈夫。あとはどんどん経験を重ねて引き出しを増やしていきな。」所長代理時に作った報告書を全て保管して最後に手渡すなんて卑怯すぎる・・・もう完全に男泣きでした。こんなに優しい表情をした所長を見るのは3年間で初めてだった。何年経っても私の中で不動の№1訪問看護師であり師匠であり最高の上司。最初に出会った訪問看護師がその人にとっての訪問看護の指標になる。だからこそ私は「この人から学びたい」「この人すげぇ・・・」と思ってもらえる圧倒的な存在になり、そんな存在で居続けたいと今でも強く思っている。今でも心の底からありがとうございましたと感謝しています。
2023.05.24
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訪問看護人生の中で唯一1度だけ「もう辞めよう・・・」と挫折し心にポッカリ穴が開いたことがありました。3年目に入ると1人で任せてもらえることが増え・・・そうです、はい、見事な天狗になりました・・・。その患者・家族との関りは今でも鮮明に記憶している。ご主人は家族にすら起こる時は狂気の如く怒鳴る人。他人に対しては基本無反応で気に入らない時は怒鳴り散らす。そんな中でも奥様は献身的に介護を行う。介入当初は私も「無視」「怒鳴られる」の連続であった。しかし、ふとした話題から話が膨らみ口数が増え関係性が構築されていく。奥様からも「唯一あなたには心開いてるみたいよ」と。それと同時に奥様からの信頼も厚い物になっていっていた。ここで見事な天狗に・・・私の継続的な説得で福祉用具の導入が決まった。しかし、いざ搬入となったタイミングで「やっぱり嫌だ、帰れ!!」と超絶拒否が始まってしまった。※当時は何で?と思ったが今ではその理由が容易にわかる。その時に奥様から私宛に「あなたの言う事なら聞くはずだから来てほしい」と切実な連絡を受け現地に向かう。結果として説得できず導入できずに終わった。その際に本人から「看護師だ?いい加減な仕事してんじゃねぇよ。「ふざけるな」など散々な罵声を浴びた。その後、リビングに向かうと「HIKOさんでもダメか・・・」と膝から崩れ落ち落胆していた奥様が居た。「これが落胆か・・・」と絵に描いたような光景だった。このエピソードは脳内に鮮明に焼き付いている。天狗になり、相手に期待をさせ、落胆させ激しい虚無感に襲われて仕事を欠勤し1日中河川敷に座っていた。翌日何とか出勤し「もう無理だ」と所長に伝えた、涙が止まらなかった。所長はそんな私の心中を既に理解しており「リハビリしよう」と提案してくれ他のスタッフもリハビリを支えてくれた。1か月ほど経過して久しぶりに上記患者宅へ訪問した。正直どんな反応をされるのか怖かった。「辞めちゃったかと思ったから安心した。」「あなたが来てくれるの待ってたのよ。」といつもの笑顔の奥様がいた。本人も普段通りに不愛想であったが普段通りに雑談もできた。これで私自身、完全に復活することができた。そのような経験があったからこそ某ドラマの某名セリフ「私失敗しないので」を今後の訪問看護人生で極めて行くことになる。余談ですが・・・私が退職した後に他スタッフに対しご主人が「HIKOさんは新天地に行ったんですね、活躍しますね」と言っていたと風の噂で耳にした。
2023.05.14
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最後に紹介するのは3箇条の最後の1つ「次回看護師が介入するまで大丈夫」果たしてこれはどんな意味なのか?単独訪問をするようになり最初のころは「1人でやってくる」ということで1件1件精一杯だと思う。その後、1人で訪問するという事に慣れてきた頃に「訪問中に何をどこまでやったらいいのだろう・・・?」という疑問が生じるのではなかろうか?服薬コントロール、排便コントロールの定期の対応内容だけでなく訪問していたら発熱していたなどイレギュラーな事態が発生していた際に何を基準にしてその利用者宅から退室していいか悩みません?少なくとも新人の頃の私は「これでよかったのかな・・・」など不安が強かったです。1件1件の訪問で私が基準にしている指標は「次回看護師が介入するまで大丈夫!」「これで次回も笑顔で会える!」の2つであり、明確な根拠を持ち合わせた上で上記のように思えるまでケア・調整を含めた対応を行い退室しています。このような基準を持ちながら訪問するか否かで訪問の質が大幅に変わりますし、個の能力の成長にも繋がるはずです。この考え方はあくまでも私の指標です。患者・家族・看護師・その他の職種が安心して過ごす為にも何か明確な判断基準を持ち、適切な根拠で裏付けをする癖を身に着けてはどうでしょうか?私は後輩・新人指導で日々の振り返りをする際に「それで次まで大丈夫なの?」と口うるさく聞き続けています。訪問看護の仕事はただマニュアルに沿ってケア・処置をこなすんじゃないんです。しっかり脳みそを常にフル回転させて考えるんです。ただ単に看護師が訪問するだけだったら訪問看護ではないです。その人・家族がどうすれば「らしさ」を最大限に発揮しながら生活していけるかを考える思考が加わることで「訪問看護」になるんです。
2023.05.08
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ブログを当初スマホで書いていたのですがだんだんと「PCでやりたい・・・・」と欲が出てしまいネットで手頃な物を調べ始める。このPCは結構早い段階で見つけていたのだけれどなんせこの金額だから「大丈夫なのか???」と心配が強く購入に至らなかった。結局3週間くらい悩んだ末に購入。YouTubeや画像が多いサイトは画像の表示がスクロールから2テンポくらい遅れる。んでも、YouTubeは問題なく再生できるし許容範囲ない。同時にタブも3つ開いても動作が遅くならないし、タブを2~3つ開きながらワード・エクセルで資料作成もできる。新品 ノートパソコン office2019 付き Windows11 Pro オフィス搭載 14.1インチ WEBカメラ内蔵 【到着後レビューでプレゼント!】 (平日15時、土日祝12時までに決済確認が取れたら即日出荷)楽天で購入
2023.05.05
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訪問看護や訪問診療で数多く出現する「皮下点滴」。病棟で働いているとほとんど目にする機会がないのではないか?私自身も訪問看護の世界に行ってから初めて知った。「どうやるの?」はネットで検索すれば容易に知ることができる。「この薬剤は投与可能なの?」は調べてもイマイチしっくりくる情報源に辿り着けない。この本は「方法」「注意点」「使用可能薬剤」が記載されている。訪問看護ステーションや訪問診療所に1冊あれば便利だと思う。そんな私は個人で所有しています。症状緩和のための できる!使える! 皮下投与 [ 久永貴之 ]楽天で購入
2023.05.05
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続いては「もっとシンプルに」について。この言葉は私自身も常々所長から言われていた。訪問看護は介入頻度が週1回、週2回程度。各々1時間の訪問であれば1週間168時間の内の1~2時間の訪問時間で内服コントロール、排便コントール、食事制限のコントロールなど様々な管理をしていかなければならない。各種チェック表や管理表を作成してみたり緩下剤の服用マニュアルを作ってみたり頭を捻って方法を考えると思う。その頭を捻る際に「患者・家族目線になってますか?」「ヘルパーに求めすぎてませんか?」看護師目線で頭を捻り捻り捻りすぎて専門的で複雑になってませんか?「見やすく」「手順少なく」の結果「わかりやすく」なり想定通りのコントロールに繋がる。上記を端的に表現したのが「もっとシンプルに」常にこれを追求していくことは看護の質及びQOLの向上になるので訪問看護師の通常業務です。だから、どの新人・後輩にも繰り返し伝えています。
2023.05.05
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遂に始まった後輩指導。この患者にはこの手順でこれをやってきて・・・・とマニュアル的な説明は最低限にした。私自身もそうであったが在宅の思考を身に着け成長してほしかった。そうすれば手順マニュアルが無くとも、どの患者でも対応できると確信していたから。そうやって指導に臨む中で今でも後輩や新人指導をする上での基礎になっている3箇条が生まれた。①「医療行為のできるキャバ嬢になれ」②「もっとシンプルに」③「次回看護師が介入するまで大丈夫」これについてエピソードを交え1つずつ書いて行きます。①「医療行為のできるキャバ嬢になれ」訪問看護は患者に訪問看護という商品(私・当事業所)を選んで・契約・料金を支払いサービスの提供となる。そしてリピート(継続)してもらう必要がある。病院勤務ではそのような立場にならないので上記の思考にはならないだろう。そんな中で後輩が患者との接し方や距離感に悩んでいた。同行訪問で第三者の目線で見ると明らかに歯車が綺麗に回らずギクシャクしていた。 患者との距離感や接し方に関して私は「専門職としての距離感は保ちながら、個として最大限に近づけ」と考えている。そんな中、後輩との会話で「学生時代にキャバでバイトしていた」という発言があった。これは最大の強みになると確信し「医療行為のできるキャバ嬢になれ、それでいいんだ」と言った。それからの彼女は解き放たれたように良い表情になり患者・家族とのコミュニケーションも滑らかで見ている私も心地よくなるほど。バイタル測定やケアのぎこちなさも消え去っていた。結果的に「また来週ね」「次会えるまで頑張るよ」とリピート(継続)に繋がっていた。
2023.05.04
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