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「娘の結婚式に参加したい」これが患者の本音だった。「団地の下で排泄&扇子咥えてラリってる。どうにかならないか。」依頼内容はこんな感じだった。他の住民に毎日のように脅迫文を投函、吸い殻をドアポストにぶち込む。部屋の中で奇声を上げまくる。上記状態である為、団地の住民から「出て行け」と署名活動をされており、精神科クリニック&地域包括&保護課もお手上げ状態。管理者や主任も「これは無理...」となり、そうなると「HIKO、よろしく!!」といった定番の流れに。自宅に訪問するが不在で全く会えない。電話をするが全くでる気配がない。なんとか存在を認知して貰いたく手紙&留守電を残すようにした。1週間ほど経った頃に不在のため引き返そうとした時階段を降りてきた1人の女性と目が合う。「もしかして、あなたがHIKOさん?」神出鬼没な伝説のポケモンに遭遇した時の気分だった。詳細は覚えていないが今しかチャンスがない!!と思いワンナイトを狙うハンターの如く口説いて自宅に入室。意外にも室内は整頓されており異臭もなく、夏の定番のコバエもいない。「コーヒーでもいい?」とおもてなしをしてくれた。これ期限とか大丈夫か?など一瞬心配になったが、過去に古の急須&ポット&庭の石で浄水した水で作った緑茶を飲んだ私からすれば余裕で許容範囲。次回、どんな会話や関わりをしていったのか?を記憶を遡り綴っていきます。
2023.07.24
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今回は伝説の名言「住所だけ分かればいい」の誕生秘話。前回の記事の通りに定期訪問は毎日8~9件(30分を含む)であり、それに加えて緊急訪問をしていた。ここからが当時のエピソード。※の部分が言葉の真意となります。訪問中に管理者から電話がくる「ねぇHIKO~、今どこ?(※緊急入ったから行って)」と付き合いたての彼女のように甘い声で・・・(笑)もちろん返事は「はい!!喜んで!!]締めは「電話切ったら住所送るからよろしく~(※上手く丸く収めてこいよ)」上記の3行のやり取りが緊急訪問時の定番のやり取り。LINEで来る場合は「ねぇ、HIKO~♡」と・・・笑もちろん返事は「喜んで♡」となる。最初は少し調べたりして向かったけど、ステーションの全患者の情報は認識しているから「どうなってるのかな?」と起こり得そうな事象を移動中に考えながら向かうようにして、立ち止まってカルテ見るの辞めた。そうすることで最速で利用者宅に到着することが出来る。ただし、臨時訪問で契約&初回になるケースも多々あったのでその場合は事前情報はリアルに「住所だけ」最後の砦のボスである院長は臨時に行くことに躊躇いがZERO。「だって困ってんだろ?行きゃ分かるだろ」「病院の救急外来と同じだろ!普通だろ。」と院長は常々口にしており、単純な私は「すげぇ・・・、かっけぇ・・・」と魅了され上記のような流れの緊急訪問を繰りていくうちに「住所だけ分かればいい」が私の中に定着した。世の中の訪問看護師さん臨時依頼が来た時に「えっ、どんな人?」「私担当じゃないから詳しくない・・・」「何があって臨時なの?」などと事務所でごちゃっごちゃ相談してませんか?「喋る暇があるなら1秒でも早く患者の所へ行け!!」
2023.07.20
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前回の記事で書いた通り、入職当初の最大訪問件数は6件だった。しかも、この6件も過去3年間で10回もない。「何件いける?」管理者からのこの問いかけに「まぁ、6件くらいは」と強気な返答をしてみせた。開設当初から患者数が60人程度であった為、1日の訪問件数は6件がアベレージになりつつあった。正直最初は心身ともに疲労感が強くキツかった。しかし、人間の適応能力のお陰か段々と6件という件数に慣れ6件訪問しながら合間の時間で記録も書き終えられるようになった。流石このステーションこの1日6件訪問で終わる訳がなかった・・・笑「7件行けるっしょ」ですよねーーーー、そうなりますよねーーーーと納得した。こんな感じで件数をクリアする毎に次の目標件数が現れ、最終的には訪問枠の概念は消え去り「時間の限り件数をこなす」という新しい概念が生まれた。この件数の限界値を増やす作業は苦ではなく楽しかった。なんでかって?それは「これって筋トレと一緒じゃん」と脳筋モードになったから。「1日6件が余裕」=「ベンチプレス60kgが10回」という思考に至り・・・・ベンチプレスで上記状態になったら重量を次のステップに増やすのは当然。ならば、訪問件数も7件→8件→・・・・と限界を決めず増やすのが当然。ベンチプレスの限界を「関節の限界」とするならば、訪問件数の限界は「時間」ではなく「自転車を漕げなくなるまで」だと。筋トレ同様に毎日毎日前回の自分を超える自分との戦いが開幕。その結果として1日最大訪問延べ件数:11件(定期+緊急)アベレージ延べ件数:9件記録:10件訪問しながら9件分の記録入力※合間で関係職種との連携もとりながら次回は・・・最後の砦というだけあって急な新規や緊急訪問が多かった。どのようなプロセスで「住所だけわかればいい」といった思考が備わったのかを書いていきます。
2023.07.17
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第1章の主戦場の隣の区で勤務が開始となった。訪問診療の院長兼理事長が「都合よく使えてハイレベルな訪問看護を」という思いで新規立ち上げをした訪問看護ステーション。そしてこの訪問診療所がハンパなかった。エリアのケアマネ・病院などから「最後の砦」と認識されているとのこと・・・この「最後の砦」と言われる所以は後々のブログでご理解頂けると思います。ここで出会った管理者は前職とは違ったタイプだった。しっかりアセスメントして・・・というタイプではなく戦闘力・機動力・コミュ力に長けたイケイケな女性看護師。今でも忘れないが「どこに血管あるの?」という脱水患者に同行した時「ごめん、ベッド乗るね!!」と口に留置針咥えて乗っかり1発で留置して・・・といった出来事は今でも鮮明に覚えている。シンプルに「すげぇ・・・」と圧倒されたが、このくらいのスペックはこのステーションに必須だと後に痛感する。「医療的なことは研修医レベルは最低限でも求める」by院長(初日)この段階で戦闘力抜群の精鋭集団に来ちゃったよ・・・とかなり圧倒される。んでも、圧倒されたと同時に「自分の限界に挑戦したい」という気持ちが沸々と湧いてきて毎日毎日「前回の自分を超える」日々が始まる。ここでの私の最大スペック1日訪問延べ件数:6件受持ち人数:20人オンコール回数:月10日これがこのステーション&診療所での3年で脅威的に化け、「おれ」か「おれじゃないか」といったローランド的な思考を持った唯一無二な訪問看護師が爆誕することになる。
2023.07.16
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