🐾豆柴夫婦の記録「マメログ」

🐾豆柴夫婦の記録「マメログ」

2022年04月02日
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テーマ: 子育て(272)
カテゴリ: 🎓 親子の学び




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「子どもに先を考えて行動してほしい」
「忘れ物や準備不足を少なくするには、どうすればいい?」
「先読みする力は、家庭で身につけられるの?」

先読み力というと、将棋の棋士や経営者が使う特別な能力のように聞こえるかもしれません。

しかし、私たちは普段の生活でも、

「雨が降りそうだから、傘を持っていこう」
「帰宅が遅くなるから、先に夕食の準備をしておこう」

と、少し先の状況を考えて行動しています。



妻はトイレへ入る前に、必ず服の袖をまくります。

一見すると何気ない習慣ですが、理由を聞いてみると、目的から逆算して行動を決めていることが分かりました。

今回は、妻の「トイレ前の腕まくり」をきっかけに、先読み力とは何か、親子でどのように練習できるのかを考えます。


先読み力は未来を当てる能力ではない

先読み力とは、未来を正確に言い当てる能力ではありません。

現在の状況から、

「次に何が起こりそうか」
「そのあと、どのような困りごとが生まれるか」
「今のうちに何を準備すればよいか」

と考える力です。

例えば、翌日の時間割を確認して教科書をランドセルへ入れることも、先読みの一つです。

翌朝に慌てないよう、夜のうちに服を用意することも同じでしょう。



起こりそうなことをいくつか考え、必要な準備を選ぶことです。

予想が外れた場合は、

「どこが想定と違ったのだろう」

と振り返り、次の行動へ生かします。


妻はなぜトイレへ入る前に袖をまくるのか

妻は、トイレへ入る前に服の袖をまくります。



妻に理由を尋ねると、次のように説明してくれました。

1.トイレを使ったあとは手を洗う
2.手を洗うためには袖をまくる必要がある
3.そのときに袖へ触れるのが気になる
4.洗ったあとに袖を戻すことも気になる
5.それなら、先に袖をまくっておけばよい

つまり、最終的な状態から逆算して、トイレへ入る前の行動を決めていたのです。

 黒豆柴:トイレへ入る前から、手を洗ったあとのことまで考えているんやね。
 赤豆柴:あとで気になるなら、先に準備しておくんだゾ!

これは妻が気持ちよく手洗いをするために続けている、豆柴家の個人的な習慣です。

腕まくりをすれば、それだけで衛生上の問題を防げるという意味ではありません。

家庭や服装によっても、やりやすい方法は異なります。

それでも、

「最後にどうなっていたいか」
「そのためには、どの段階で何をすればよいか」

と逆算する考え方は、さまざまな場面で応用できます。


目的から逆算すると必要な行動が見えてくる

先読みをするときは、最初に目的を決めます。

例えば、

「朝8時に家を出る」

という目的があるとします。

そこから順番を逆にたどると、

「7時50分までに持ち物を確認する」
「7時40分までに着替える」
「7時20分までに朝食を食べる」
「7時に起きる」

と、必要な行動と時刻が見えてきます。

旅行や受験の準備も同じです。

目的地へ予定どおり着くためには、交通機関の時刻だけでなく、自宅から駅までの時間や乗り換え、忘れ物の確認時間も考える必要があります。

ただし、予定を細かく決めすぎると、一つ遅れただけですべてが崩れてしまいます。

そこで、

「予定していた電車に乗れなかったら、次は何分後か」
「雨が降ったら、駅まで何分余計にかかるか」

と、別の可能性も考えておきます。

先読み力は、完璧な予定表を作る力ではありません。

予定外のことが起きたときに慌てないよう、いくつかの選択肢を用意する力でもあります。


「風が吹けば桶屋が儲かる」で因果関係を考える

一つの出来事が次の出来事へつながる例として知られているのが、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざです。

話の筋道は、一般に次のように説明されます。

1.強い風が吹く
2.土ぼこりが舞う
3.土ぼこりが目に入り、目を患う人が増える
4.三味線を弾いて生計を立てる人が増える
5.三味線の材料として猫の皮が必要になる
6.猫が減る
7.ねずみが増える
8.ねずみが桶をかじる
9.桶の需要が増える
10.桶屋が儲かる

実際に風が吹けば必ず桶屋が儲かる、という話ではありません。

一見すると関係がなさそうな出来事を、原因と結果でつないだ例えです。

子どもと考えるときは、

「この途中で起こらないかもしれないことは、どれだろう」
「別の結果になるとしたら、どこから変わるだろう」

と尋ねると、話が広がります。

一つの原因から結果までを一本道で考えるだけでなく、途中にある条件や別の可能性へ目を向ける練習になります。

 白豆柴:どれか一つが起きなければ、そのあとの展開も変わりそうですね。
 黒豆柴:筋道を作るだけでなく、その筋道が本当に成り立つか確かめることも大切やね。
 赤豆柴:都合のよい未来だけを並べてはいけないんだゾ!


親子で先読み力を練習する5つの方法

先読み力を練習するために、難しい教材を用意する必要はありません。

家庭の中にある予定や家事、遊びを使って、少し先のことを一緒に考えられます。

1.外出前に必要なものを予想する


出かける前に、親がすべての持ち物を用意するのではなく、

「今日は、どこへ行く?」
「どのくらい外にいる?」
「何が必要になりそう?」

と尋ねます。

公園へ行くなら、飲み物やタオル。

雨が降りそうなら、傘や濡れたものを入れる袋。

外出先と天気、滞在時間を組み合わせることで、持ち物の理由まで考えられます。

忘れ物をしたときも、

「どうして忘れたの?」

と責めるだけで終わらせません。

「次は、どのタイミングで確認すればよいかな」

と、次回の行動へつなげます。

2.料理や家事の順番を考える


料理は、複数の作業をどの順番で進めるか考えやすい題材です。

「ご飯が炊き上がるまでに何ができる?」
「先にお湯を沸かしたほうがいいかな?」
「温かい料理を同時に食卓へ出すには、どれから作る?」

と親子で考えます。

洗濯でも、

「明日の朝に着たい服は、いつまでに洗えばよい?」

と尋ねられます。

家事を手伝わせることだけを目的にせず、順番を考えた理由も聞いてみましょう。

3.「もし、こうしたら?」をつなげる


日常の出来事を使い、原因と結果をつなげる遊びです。

「夜更かしをしたら、次の日はどうなる?」
「朝起きるのが遅くなったら、その次は?」
「雨の日に窓を開けたまま出かけたら?」

答えは一つとは限りません。

同じ出来事でも、子どもと親では異なる展開を思い浮かべることがあります。

お互いの答えを聞き、

「そうなる可能性もあるね」

と比べることで、複数の見通しを考えられます。

4.将棋やパズルで次の一手を考える


将棋やオセロなどの対戦ゲームでは、自分の手だけでなく、相手が次にどう動くかを考えます。

「ここへ置いたら、相手はどうするかな」
「相手がこの手を選んだら、次はどうする?」

と、一手ずつ予想します。

最初から何手も先まで読む必要はありません。

まずは、

「自分が動く」
「相手が動く」

という二つの場面を考えるところから始めます。

負けたときも、結果だけで評価せず、

「どの手まで予想できていた?」
「別の手には、どんな可能性があった?」

と振り返ります。

5.次に使う人や未来の自分を想像する


先読み力は、自分の予定を管理するためだけに使うものではありません。

「次に使う人が困らないように戻しておこう」
「明日の自分がすぐに始められるよう、机を片づけておこう」

と考えることにも役立ちます。

トイレットペーパーが少なくなったら交換する。

使った文房具を元の場所へ戻す。

冷蔵庫の飲み物がなくなったら家族へ伝える。

少し先にその場所を使う人の姿を想像すると、先読みが思いやりのある行動につながります。

 赤豆柴:未来の自分だけでなく、次に使う人のことも考えるんだゾ!
 黒豆柴:先読み力は、家族が気持ちよく暮らすためにも使えるんやね。


先読みできなかった結果だけを責めない


大人は、すでに起きた結果を見てから、

「こうなることは分かっていたでしょう」

と言ってしまうことがあります。

しかし、子どもにとっては、まだ経験したことのない出来事かもしれません。

必要な準備を思いつかなかったり、途中の変化を予想できなかったりすることもあります。

そんなときは、

「次に同じことがあったら、どうする?」
「準備できることはあるかな?」

と一緒に考えます。

親の予想が外れることも、もちろんあります。

大人が自分の間違いを認め、

「お父さんは、こうなると思っていたけれど違ったね」

と話すことも大切です。

先読みは、正解を競うものではありません。

考え、試し、結果を見て、予想を修正する。

その繰り返しによって、少しずつ使いやすい考え方になっていきます。


先読みを楽しむための学習アイテム

日常生活だけでなく、ゲームや問題集を使って「次に何が起こるか」を考える方法もあります。

子どもの年齢や興味に合ったものを選び、親子で一緒に取り組みましょう。

遊びながら手順を考える「ぷよぷよプログラミングドリル」


プログラミング学習では、目的を達成するために必要な手順を整理します。

「ぷよぷよ」のキャラクターを使ったドリルなら、ゲームに親しみがある子どもも興味を持ちやすいでしょう。

選ぶ際は、対象年齢や問題の難易度、パソコンなどの機器が必要かどうかを確認してください。

教材だけで思考力の向上が保証されるわけではありません。

子どもが考えた手順について、

「どうして、この順番にしたの?」

と親子で話すためのきっかけとして使います。

 黒豆柴:先読みの練習といえば、やっぱり「ぷよぷよ」やね!
 赤豆柴:夢中になりすぎて、次の予定を忘れないようにするんだゾ!


次の一手を考える将棋の問題集


将棋の「次の一手」問題では、盤面を見ながら、有効だと思う手を考えます。

自分の狙いだけでなく、相手の応手も想像するため、先の展開を読む遊びに向いています。

将棋を始めたばかりの子どもには、駒の動かし方や基本的なルールを確認できる入門書から始めると取り組みやすくなります。

本を選ぶときは、問題の難易度や解説の詳しさを確認しましょう。

 赤豆柴:先読みといえば、藤井聡太さんなんだゾ!
 黒豆柴:まずは一手先を読めるところから始めます…。


日常の小さな行動から先読み力を身につけよう

先読み力は、遠い未来を正確に予言する能力ではありません。

「このあと、どうなるだろう」

「困らないために、今できることは何だろう」

と考え、準備する力です。

親子で練習するときは、次の五つから始められます。

1.外出先や天気から必要な持ち物を考える
2.料理や家事の順番を組み立てる
3.「もし、こうしたら?」と因果関係をつなげる
4.将棋やパズルで次の一手を予想する
5.次に使う人や未来の自分を想像する

妻がトイレへ入る前に袖をまくるのも、手洗い後の状態から逆算した小さな準備でした。

毎日の何気ない習慣にも、

「なぜ、その順番なの?」

と尋ねてみると、本人なりの考えが隠れていることがあります。

親が答えを先に教えるのではなく、

「次は何が起きると思う?」
「ほかの可能性はあるかな?」

と子どもへ問いかける。

予想が外れたら、一緒に理由を考える。

そんな会話の積み重ねが、先のことを考えて行動する練習になるのだと思います。


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正解を急がず、子どもが考えた理由を聞きながら楽しみましょう。

黒豆柴でした🍀

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