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足澤華乃

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2005年10月02日
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カテゴリ: 珍事件集
 その日、藤井さん(仮名)は内科病棟に入院された。一緒に住んでいるだんな様と、長男のお嫁さんに連れられて病棟にやってこられたのだが、明るくてニコニコした笑顔の女性だった。

 70歳代だが、身の回りのことは自分でされるし、足腰も丈夫だった。ただ、糖尿病があり、それによる体調不良で今回入院となったのだ。

事件はその夜に起こった。

 夜9:30に消灯し、次の巡視は夜中の12:00。

いない。

 藤井さんが消えていた。トイレにも、ロビーにも、病院内中どこにもいない・・・。
 さらに最悪な事に、自宅にも帰っていないし、本人からの連絡もない。

 看護師の血の気が引く。

 夜中に患者様が失踪。まさに、 失踪

 師長(婦長)と相談して、 警察に通報 ・・・。

 そして、明け方に警察から、藤井さんを保護したとの連絡が入った。


「家に帰って寝ようと思ったんだけど、どこに行ったらいいか分からなくなってしまって・・・」

 病院に到着すると、彼女はニコニコと笑いながらそういった。

 家に帰ろうとして、さまよった彼女は、病院から 車でも15分はかかる 1級河川の「 橋の下 」で、「 新聞紙 」にくるまって寒さに震えていたところを保護されたのだ。


なぜ、橋の下??
新聞紙は一体どこから・・??




もしかして、彼女・・・。

 駆けつけた家族によくよく聞いてみると、やはり彼女にはかなりの 「物忘 れ」(認知症) があった。そして、同居のだんな様も同様であった。

 入院時に「かなりの物忘れ(認知症)がある」などとは一言も言わないで、彼女を預けていった 長男の嫁にしてやられた 訳ではあるが、高齢社会になった今、こんなハプニングは避けて通れないのだろう。

大脱走防止大作 戦 」が連日決行された事はいうまでもない・・・・。





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最終更新日  2005年10月03日 09時39分10秒
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