PR
Keyword Search
Category
Comments
Freepage List
ここで、有名なソニーの会社設立の目的を引用してみたい。
(ソニーWebサイトより引用)
「会社設立ノ目的
一、 真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場ノ建設
一、 日本再建、文化向上ニ対スル技術面、生産面ヨリノ活発ナル活動
一、 戦時中、各方面ニ非常ニ進歩シタル技術ノ国民生活内ヘノ即事応用
(以下、省略)」
最初の項目が有名な「自由闊達にして愉快な理想の工場」である。
これは当時としては、極めてユニークな宣言であった。
しかし、それ以降の項目は、当時の社会情勢を反映したものだが、別のほかの会社にもあてはまりそうだ。
ということは、ソニーをソニーたらしめたものは、まさにこの第一項であると考えることが出来る。ここには自分たち自身が日本の企業の新しいあり方を創っていこうという強い意気込みが感じられる。
実際に明治時代以来の富国強兵という表マズロー産業のビジネスモデルに対して、新しい技術で人々に(本来いらないはずだが)見た瞬間に欲しくなる商品を創り出すという新しいビジネスモデルを創り出したのである。その最初の成功はいわずと知れたトランジスタラジオである。
いま、「モノづくりへの原点回帰」により復活を目指している。しかし、私見だがそもそもソニーの原点はそこにはないのではないかと思われる。
実はソニーの原点は、「新しい高品位の裏マズロー提案」にあったのではないか。そのためのメディアが新技術開発やモノづくりだったのではないか。「真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮」とは、新技術で「新しい高品位の裏マズロー」を提案することに他ならないのではないか。
だからこそ時代が変われば、映画のコンテンツもその新しいメディアとなりうる。ただし、映画コンテンツとしての新しい高品位の提案性がそこになければならないことは言うまでもない。これは言うほど簡単ではない。そこが問題なのではないか。
いずれにせよ、そんな新しい意味づけが、21世紀の新・ソニーの条件ではないかと個人的には考えている。
川澄の一礼、大あっぱれ! Sep 5, 2011
歴史を変える「よこマズロー」(3) Sep 20, 2006 コメント(9)
歴史を変える「よこマズロー」(2) Sep 18, 2006 コメント(12)