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武生市は 今年5月に市長選があり 松下政経塾出身 県会議員を経験した若い奈良俊幸市長が誕生しました。 今までと違い さっさと案件を処理し 市役所内の組織変更も有った為、一部の職員はあたふたとしていました。 しかし 使う予算を先行するタイプから、「先ず収入確保」と経済活性化に力を入れ始めました。そして生まれたのが「武生市産業活性化戦略会議」であり 来月には「武生市産業活性化プラン」が発表されます。 10月には、隣の今立町と合併が有る為、市長の任期はこの4ヶ月です。合併後の新市長に成れたら まず 「モノづくり」から始まり、商業・観光・教育などのプランを順次作成するとの事です。 「戦略・ビジョン・目標」と途中経過報告で企業に対しての言葉と同じモノが報告の中にちりばめられており、今後 どのようなCSFや アクションプランが発表されるかが 楽しみになってきました。
2005.08.27
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昨夜 地元(福井県武生市)で異業種交流会がありました。 そこで発表があったのが、明光建商という防水工事屋さんが愛知万博の日本館を除く全ての屋根の防水工事をしていたと言う事です。(日本館は竹のかご状の建物の為 屋根らしき物がない) 万博パビリオンという性質上 仮設の意味合いが強く、屋根は全て鉄の折板を使用しています。と言う事は館内が日射で暑くなったり、100メートルの屋根は熱膨張で伸びると、ミシミシとかギーーッと音鳴りもします。雨が降ると雨音が館内に響きます。 これらの対策に 昨年末に急遽 突貫工事が始まり何とかオープンに間に合ったという事です。 雨の日の愛知万博に行かれた皆さん。雨音は如何でしたか?
2005.08.26
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今日 検査の結果を聞いてきました。寝ている間に、6回 呼吸が止まっていました。短い時で10秒息が止まっていて、その後 指先の検査機器で血中の酸素量を測っていたらしいのですが、80%を割る時があり、最長で40秒 呼吸が止まっていました。兎に角 対策として 月末に再度入院し 酸素マスクのような物を付けて様子を見る事になりました。具合が良ければ、その器具を自宅に持ってかえって装着する事になりそうです。しかし 呼吸が40秒も止まっていたとは 驚きです。検査料・入院料・食事一部負担金・差額ベット代 締めて25720円かかりました。
2005.08.19
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最近 お昼にやたらと眠い。医者に話したら、「体格から想像して、いびきをかくでしょう」私「自分では判らないけど、女房の話では凄いらしいです。だから家庭内別居で1階と2階に分かれて寝ています」先生「睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。一度検査をしましょうか?一泊してください」と言うわけで 病院に一泊してきました。しかし ベットが堅くなかなか熟睡出来ませんでした。朝になってから看護婦さんが「何度か覗きましたが、いびきをかかれなかったようですね。眠れませんでしたか?」指先に脈拍計? 鼻に呼吸感知の細いビニールパイプ 胸にトランプ大の記録器。こんなんなら 自宅で寝かせてくれたら良かったのに。盆明けに検査結果が出るとの事。どんな結果が出るんだろう。
2005.08.15
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IT経営応援隊より「IT経営教科書」のエキスだけ抽出した「別冊」が発刊されました。同時に IT経営応援隊のホームページからも ダウンロード可能となりました。IT経営応援隊のホームページは、http://www.itouentai.jp/「IT経営教科書」の「別冊」はhttp://www.itouentai.jp/kyoukasyo/pdf/susume10.pdfから ダウンロード可能です。特に 最後のページの「経営課題解決関連図」は秀作と思います。一番左の「経営課題」から問題点を選択して矢印に従って、右の方へ行くと解決策にたどり着きます。お試しあれ。
2005.08.06
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昨日から 福井の公共団体から町内会まで、各種団体が開催するイベントのポータルサイトがオープンしました。「ふくいで遊ぼう」http://www.fukui-event.jp/ です。福井で、無料または実費程度の あまりお金のかからないイベントで楽しんで頂き、おいしい物を食べたり、泊まって楽しんで頂こうというサイトです。トップページの地図の市町村名をクリックすると そこで開催するイベントが見られます。左側のメニューの「イベント情報」をクリックするとカレンダー形式で表示されます。「地域」や「イベント内容」で絞り込む事も出来ます。情報の登録も無料です。「イベント情報」をクリックして、カレンダーがでたら、日付の右上に鉛筆が有ります。ここをクリックすると情報登録が どなたでも出来ます。「件名」「開始日時」「終了日時」「場所」「連絡先」「詳細内容」を入力して、「カテゴリー」は「地域」と「イベント内容」から該当する物にチェックを付けてください(複数可)そして一番下の「新規登録」を押してください。登録された物は 管理人が有る程度チェックして掲載します。福井の田舎でも こうやってみると 結構たくさんのイベントが有る物です。福井で遊んでください。
2005.08.02
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中小企業のIT経営では 進め方・考え方・発想法・システムその物・そして工場の中で働いて居られる方々も含めた社員の人柄・・・等、最高のお手本である東海バネ工業の渡辺社長が、昨日 還暦を迎えられました。暦は60年で一巡し再スタートかも知れませんが、すでに実績のある東海バネの社長さんの事、第2弾ロケットの点火でしょうね。いつまでも 全国の中小企業製造業のお手本で有り続けて欲しい物です。 渡辺社長の個人ブログは、「ごまめの歯軋り」http://blog.livedoor.jp/banetkun/tb.cgi/29191057
2005.08.01
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26日に このブログで「三国観光ホテル」さんの空き部屋情報を流したら、早速「三国観光ホテル」のホームページを検索されて、8月11日は2人で宿泊の場合は、1人23,250円というのを調べた方がいらっしゃるのですね。さすが ネットの精通者ばかりですね。私の流した情報は、福井ツーリストの確保した分で1人18,000円でしたから、早速オーダーの電話を頂いたようです。ありがとうございました。 福井ツーリストの社長は気を良くしてもう1室確保しました。条件は同じです。 予約は「福井ツーリスト」電話0778-24-1060です。 三国の花火を お楽しみください。
2005.07.28
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昨日発表した「ふくいイベントポータルサイト」に関して 直メールでお問い合わせが有りましたので、このブログでお答えさせて頂きます。 現在 お客様と段取りしているのは、福井県内の嶺北地方の公共団体、各種団体、地区の会、町内会、ボランティア団体などが主催する 営利を目的としないイベント情報を公開する物です。 こういう団体が開催するイベントは ほとんどが無料です。参加費が掛かっても、実費程度です。ところが、これらの団体の目的は、PRに有る場合が多いのですが、広告費の予算をほとんど持っていません。 ですから このサイトでは これらのイベント情報を、日本中の方々に知って頂いて、福井の田舎者の人情にふれて頂きたいのです。 そして 福井の名物料理を、町の食堂から普段は入れない料亭までご紹介して味わって頂いたり、小さな旅館ですが人情味あふれる和風旅館を中心に、ゆっくりくつろげるお宿を格安でご紹介します。 これからは 各地で お盆の行事 夏祭り 花火大会 秋祭り 体育会 文化祭と続きます。 日本人の心の中から忘れかけた田舎のイベントに どうぞご参加ください。日本のほぼ中心にありながら、「福井ってどこ有るか知ってるか?」と尋ねると、福岡や福島の位置を指されたり、ほぼ合っていても石川県・富山県・福井県の位置関係が判らなかったり。何故か男女とも日本で2番目に長寿の県です。最近「トリビア・・・」で、テレビの画面が砂嵐状態になるのを「ジャミジャミ」と言う県と紹介されました。 そのような福井県のイベント情報をご紹介するサイトです。 8月1日にはオープンしたいと準備しております。 お楽しみに。 そして 是非 福井に遊びにお出でください。 お待ちしております。
2005.07.27
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今年の福井県中小企業団体中央会の「ニュービジネス展開促進事業」として、イベントポータルサイトの構築を担当させていただくことになりました。福井県内の公共団体、地区、町内会、観光協会などが開催する「無料」「格安」イベントを網羅的にお知らせするサイトの構築です。全国から、北陸の田舎の手作りのイベントにご来場頂きたいと、現在 様々な団体から情報を収集中です。8月上旬にサイトオープンの予定ですが、昨日 福井県の三国町から7月31日締め切りでの情報が寄せられました。時間的に 間に合わないので このブログで先にお知らせします。三国町の花火はスケールと鮮やかさと土迫力で有名ですが、交通の便があまり良くなく、一番楽しむためには民宿・旅館に泊まって楽しむのが一番と言われています。しかし ほとんど常連客で締められ、帰り際に来年の分を予約して返る状態ですので 新規のお客さんが予約出来る確率は 極わずかです。ところがある企業からのキャンセルが発生し7部屋の空きが出来ました。そして このブログをごらんの皆様のためにと 1部屋確保が出来ました。早い者順です。8月11日(木)1泊2食付きで お一人18000円です。宿は「三国観光ホテル」予約は「福井ツーリスト」電話0778-24-1060です。三国花火大会のご案内北陸でも有数の規模を誇る花火大会。三国サンセットビーチを舞台に真夏の夜空を美しく染めます。25回目を迎える今年は、2尺玉など大迫力の花火を増やし、約7000発を予定しています。爆音とともに巨大な扇形の花火が海面に浮かび上がる、舟上から直接花火が投げ込まれる水中花火が呼び物です。音楽花火を初めて取り入れ、音と光が織り成す幻想的なショーも披露。クライマックスは、水中花火や2尺玉が乱舞する大スターマインをお楽しみに。快適に三国花火を見るコツはこちら! http://www.sunset-beach.net/msb/hanabi.html
2005.07.26
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久しぶりに和紙組合の話に戻ろう。 お客様から 薬品の使用状況などの問い合わせがあると言う事は、安心して そして「使いたい」から、問い合わせてくるのである。使う気が無いのなら問い合わせなどしない。 折しも 狂牛病の牛肉で騒がれていた時である。トレーサビリティ??? そう 薬品を使っていないのなら 最初にこちらから「使っていません」と証明してしまえば良いのではないか。システム・制度・定型処理としてやる部分に、そんなに手間は掛からないはずである。 こちらから証明してしまえば、問い合わせは減るはずだ。有ったとしてもトレーサビリティ管理番号で調査すれば 簡単に判るはずだ。 幸いに、組合は和紙の材料の共同購入を実施している。組合員の仕入れ高の7~8割を組合から納入している。つまり組合員は、主要な原材料・薬品は組合を経由して仕入れて居るのである。 この状態で、組合が共同仕入をし、組合員に納めるまでのトレースが可能である。 後は 組合員の工場でトレースする方法を考えればいい。 この仕組みには、組合の共同購入・販売管理システムに多少手を加えれば 可能なはずである。 「和紙のトレーサビリティ」を実行する事は新規性そのものであり、組合および組合員の経営革新も必要となる事案だから「いけるな」と感じた。 それから すぐ補助金の申請手続きに掛かった。組合だから 採択されれば4割の負担で終わってしまう。財政の厳しい組合にとっては、喉から手が出るほど欲しい補助金である。 申請して2ヶ月後 無事採択された。これから組合員のトレーサビリティに関してのセミナーを開催したり 具体的方法を委員会で煮詰めなければならない。・・・つづく
2005.07.22
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今回の参加者の裏技1.最初に渡した小銭が重いので、キオスクで買い物をして使ってしまった者が居る。2.切符を買うのが面倒なので3人分まとめて買った者が居る。3.小銭組なのに自腹を切ってパスネットカードを購入した者が居る。 この現象を見る限り、私の作戦は当たった。 これから 高齢化していく街、特に私の住む市の中心部は、高齢化率23% その周辺部・郊外16% さらにその外側・山際23%の高齢者の散布状況である。 市の中心部のスーパーマーケットの状況だが、お客様に高齢者が多い。 レジに買った物を出し、計算している間は、ジーッとレジ係の手元を見ている。「ありがとうございます。○○○○円でございます」おばあさんは、この声を聞いてから、やおら手提げ袋から財布を捜す。財布が見つかったら、一息掛かって小銭をつまみ始める。後ろでは中年のおばさんがにらんでいる。 この点 おじいさんになると 気の弱い人ばかり。後ろに人が並ぶと 気が焦るらしく時々小銭を下に落としながら 一層焦っている。ところが何故かしら ポイントカードだけは先に出している人が多いのである。もうすぐ 私もこうなるのだろうか。そう言えば財布の中の小銭が見えなくなり、手のひらに空けて支払いをしている時がある。 このような行動から、高齢者に優しい街にするために、電子マネーの採用を考えてみた。ところが「落としたら大変だ」「人に変に使われないのか」・・・等の反対意見が出てきた。 これは 先ず体験させるのが一番手っ取り早いと、今回の「電子マネー体験ツアー」を企画したのであった。最後のアンケートを私はニヤッとしながら 読ませて頂いた。 8月中旬に ツアーの間に出てきた疑問・質問・導入費・ランニングコスト・環境問題などに答えるため、せいぜい判りやすい資料をまとめて解説をしようと思う。
2005.07.20
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2日目は両国のホテルからお台場へ。 パナソニックセンターで、未来の街(2010年頃)体験ツアー。圧巻は「デジタルウォール」「インテリジェントテーブル」であった。壁全体が、大きなテレビ。窓の風景、子供のオルガン、時計などになる。好きなように窓の外の風景を変え、テレビは好みの位置に。子供のオルガンは位置も高さも好みに変えられ、演奏会は等身大のため、まるで出前演奏会の様子。テーブルでは家族で情報の共有や遣り取りを楽しく遊びました。「我が家が このようになる頃 生きているだろうか」とぼそっと参加者の声に「2010年頃には 一部の住宅販売業者から販売されるかも・・・」との事でした。 午後からは 原宿へ、昼食後 KDDI Designing STUDIO へ。新しい携帯の試作品を見たり、AUの現在の様々な携帯を見た。携帯を借りて竹下通りで「EZナビウォーク」を楽しんだ(?)者もいたり、QRコード付き名刺を作った者もいた。 若者の街 原宿に場違いなおじさんたちの旅も終わり、羽田空港第2ビルへ。JALに乗るのに第2ビルまで行ったのは訳がある。JRとモノレールでSUICA(ICOCA)を使い、地下鉄とゆりかもめでパスネットカードを使ってきた。しかしEdyは使う場面がほとんど無かった。第2ビルは ほとんど全館 Edyが使えるからである。「はい、2階に上がるとおみやげがEdyで買えます。」と言った瞬間散らばったメンバーは、たくさんの土産を下げて集合時間に戻ってきた。
2005.07.19
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羽田から浜松町へ。JRに乗り換えて新橋へ。ここで地下鉄に乗り換えて虎ノ門。 霞ヶ関ビルの30階のNTTデータさんのショールーム「INFORIUM」を訪問。 まず最初にシアターで「未来のしくみをITでつくる」を15分見せて頂く。 その後「RFID無線ICタグ」で生鮮食料品のトレーサビリティ。「Pay-easy」電話代のネット支払い。「電子申告・納税」会計ソフトと連動した電子申告。「カード決済プラットフォーム」携帯にクレジットカードを入れ赤外線交信で支払いを実行。「ICカード乗車券」改札口を通ったりバスに乗ったり自販機でお茶を買ったり・・・等々 たくさんのデモを見せて説明を聞かせて頂きながら、有意義な時間を過ごした。 引き続き渋谷へ。 東京商工会議所渋谷支部で、大都会の中の小規模商店の生き方を効かせて頂いた。 田舎では渋谷とは比較にならないほどの小さいショッピングセンターの進出によって、商店街がお客が来なくなったからという理由で廃業していく。同じ理屈なら渋谷区には小さいお店は皆無のはずである。どのように生き残っているのが?頑張っているのか?が知りたかった。 答えは 個々の店の頑張りであった。個々の店がお客様の望む物をそろえ、魅力を増し、他にはない商品を揃えるなどして頑張っている。だから逆に西武はそういう店との協業を考え始めた。 さらにコミニュティ活動が盛んになってきた。等々の、お話をお聞きし刺激を受けた2時間であった。
2005.07.18
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「カード組」は態度が大きい。「おーぃ 早よせんと 置いてくぞー」 「おい このSUICA どこへ入れるんや?」 「横の子供の真似すればいいんや」「そこ ちょんと当てるだけや」 こんな調子で東京の1泊2日が始まった。
2005.07.17
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羽田からは、早速「小銭組」は切符の購入へ。「おーい どこまで買うの。」「いくらや」 「はい 浜松町まで470円です」「その先の駅は?」「内緒です」「ええーっ」
2005.07.17
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15日16日と、私の企画で商工会議所のメンバーと東京・渋谷へ電子マネー体験ツアーへ行ってきました。 私の他に、参加者12名。 出発前に6名づつに くじ引きで分ける。 好きなカードホルダーを取ってもらったが、Edyカードの他に、SUICA・ICOCAのJRカードが当たった組を「カード組」 はずれたメンバーには10円50円100円硬貨が約40個入った小銭入れが各自に手渡された。名付けて「小銭組」「えーぇっ重い」 しかし2日目の小銭をまとめて持っていた会議所職員が、小松空港で小銭を1Kg以上も持っていたため、手荷物検査で不審がられて鞄を開けて手荷物検査。事実和紙って居る参加者は遠巻きに見守り 表情は「あいつ何で捕まって居るんやろ。変な写真集持ってたんか?」「いや小銭爆弾持ってるんや」 スケジュール表と金種表をメンバー表を見せて説明し 無事ご放免。 いざ 東京へ。
2005.07.17
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こんな脅迫で和紙トレーサビリティは始まった。 「では、今のままでは組合に利益が出ないから、コンピュータが買えないのですよね。何かを変える必要があるか考えましょう」 「えっ そんな事 やらないかんの?」 「はい 変わりましょう。資金繰りを考えなくても良い。赤字で、組合の役員さんから文句を言われなくなり、少しでも楽できることを考えてやりましょう」 「えっ? そんな事出来るんですか」 「事務局の皆さんの頭の痛い事は何ですか?」 ・・・・・出るは出るは、ぶつくさぶつくさと一杯出ました。 ピックアップしたのが、「週に2~3件 使用薬品とか安全性について問い合わせがある。和紙を壁紙にしたがホルムアルデヒドは出ないのでしょうか? 東京都心の料亭ですが 越前和紙を天ぷらの敷き紙に使っています。変な薬品は付いてないでしょうか?と言う問い合わせである。消費者から直接の場合も 問屋からの問い合わせもある。その都度 事務局が 該当しそうな組合員に確認をして、薬品を使用している場合は薬品メーカーに毒性の確認をし、場合によっては薬品メーカーよりMSDSという証明書を発行して頂き お問い合わせを頂いたお客様にお答えしている。どの組合員が製造した和紙なのかを確認するのが 結構困難である。この仕事に事務局の1人が完全に奪われている。彼の仕事は組合の売り上げには貢献していない。赤字は彼の人件費の部分である。」という物であった。・・・・・・・・・・・つづくその前に、基本的に和紙からはホルムアルデヒドは出ません。貼り付ける「のり」に含まれているのです。しかし事務局は念のために確認をしていました。
2005.07.13
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梅田和紙さんは 順調に進んでいった。そんなある日「先織さん 組合に行ってくれんか?」と梅田さんから言われた。「システムも古くなり、オフコンからパソコンにしようとしたら高いんや。この見積り 正しいのでしょうか? ちょっと高過ぎませんか」『オフコンで作ったプログラムは基本的にパソコンでは動きません。まるっきり新しくプログラムを作り直さないといけません』「ふーん でもお金が無いんです」『では 組合の情報化の補助金は考えたのですか?』「えっ そんな物 有るんですか?」『ちゃんと連絡 来ているでしょう』「えっ 待ってや。えーっと。あっ 有った。これですか?」『そう これですよ。あっ締め切りまで あと2週間ですよ』「ほんなら 駄目やね」『じゃあ コンピュータは諦めますね。じゃあ手作業に戻す準備しましょ』「そりゃ 困るなぁ」『じゃあ やるだけやってみたら どうなんですか?』「貰えるやろか?」『ぐだぐだ言っていて やる気は有るんですか? やるんなら絶対貰うと言う気持ちが必要ですよ。貰って新しいシステム入れて それを活用して組合を楽にするんですよ。組合の売り上げを上げる方法を考えたり、経費の有効活用をして もっと儲かるシステムを考えるんですよ。それとも経費節減で事務局員を減らしますか?1人減らせば この組合何とか黒字になるみたいですねえ。2人減らせば確実に黒字になりますよね。そうでしょう役員さん』「いや やる やる やろう先生」こんな脅迫で 福井県和紙工業協同組合は 始まった。・・・・・つづく
2005.07.12
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昨日は久々の中学校の同級会だった。もう中学を卒業して40年以上。 昔 級長だったという事で幹事に、と言うとかっこいいが、連絡係のバシリ。 クラス総員47名の内(昔は1クラスの人数が多かった) 出席13名 しかし既に故人となった者4名。 北海道から、大阪から 高松から そして もちろん地元から集まった。 全部で 8クラス 先生も含めて87名。 幹事でありながら、仕事で大阪から遅れて戻り、終わる直前に参加。 先生が玄関先で待って居られた。「遅かったなぁ」と言われて、私の手を握り そのまま2階の宴会場へ。 よおっ。久しぶりやな。(この後は生中継風に) 太ったなーお前。おめぇこそ やせたな。あいつも太ったなぁ。 なんじゃお前 その頭ー。うすぅなったなー。お前こそ真っ白。えっ これ白髪のカツラか?バカッ 自毛じゃ。 あれ 誰や? セーラー服姿の思い出が、あ゛あ゛ーっ。面影がない。見るも無惨。・・・・・ 周りを見ると もう既に酔いの回ったおばさん連中が「私 今やで言うけど××ちゃんが初恋の人やったんやって」「きゃーっ」「ちょっと××くーん ちょっとこっちへ 来ねって」「うわーっ 告白ターイム」「えっ 何 俺 何も知らんよ」「やっぱし あんた いつまでもウブやねー」(おばさんパワー炸裂) 田舎の夜は短いのに(いつもは9時には真っ暗)気が付いたらもう 夜中の1時半。 もう 帰るか。 ○○ちゃん 朝帰りって初めてで無いんか? うん。 4年後の 還暦の年に再会を決めて。 みんな 本当にまっすぐ自分の家に 帰ったんやろなぁーーーーー
2005.07.10
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売り上げが落ち込んだ時は、従業員が朝 工場に出社すると「今日 何をしよう」だった。 今では「はい さっさと取りかかるよ」である。 それでも社長の口からは、「伝統工芸品や。国指定の滅び行く産業や」という言葉が出ていた。 しかし 工場では変化が起きていた。 紙漉きをしている若い女性が結婚することになった。その娘が自分で漉いた和紙で結婚式の「白打掛」を作ったのである。一世一代の自分の結婚式の晴れ姿。そんな事に「滅び行く産業」を身にまとうだろうか?少なくとも彼女にとっては「誇れる産業」に変わっていたのである。 その後 梅田和紙さんの手漉き和紙は10%の向上を遂げたのは言うまでもない。・・・・・つづく
2005.07.09
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「IT活用型経営革新モデル事業」に採択され システムも仕上がった。 早速活用してみると、お客様の反応は良かった。 問屋さんを経由している場合は、問屋さんへの電話をした。「営業が出かけているのでFAXで流してくれないか」との要望がきた。すぐに対応すると 暫くして注文が来た。問屋の営業が和紙のことも勉強しなくなったが、顧客管理もしなくなっていたのである。これで問屋の囲い込みも成功である。新規の注文は価格が同じなら、楽なところにする。問屋の営業体制が変わってしまったのである。だから ネット通販で「中抜き」が叫ばれるのである。しかし 梅田和紙は中抜きをしない。今のお客様は、昔 その問屋さんが捕まえてきたのだから、信義上 問屋を裏切らない。その代わり また新しいお客様を見つけたら梅田和紙へ注文を回して頂けるのである。 徐々に売り上げが伸びてきた。手漉和紙業界全体は毎年10%のダウンである。しかし梅田和紙は確実に現状を維持し、なおかつ微増をはじめたのである。 下は 次回の予告写真・・・・・・・・・・つづく
2005.07.08
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そろそろ注文がありそうなお客様を 感で見当を付け、前々回の納品 前回の納品から計算して 2件見つけた。 さっそく「もしもし 紙屋ですが 紙がそろそろ無くなるのでは無いでしょうか?」と電話をしてみた。いろいろとやりとりはあったが、2件ともヒット。「ヒット率100%や!!」「社長 あと98件電話しても空振りかも知れませんよ」嬉しかったですね。あの時は。 1件は 以前に「遅いっ!!」とお叱りを受けたお客様であった。しばらくして納品を済ませたら そのお客様からお弟子さんを紹介して頂けた。「弟子やから良い紙でなくて良いぞ」との条件付きだが、「新規顧客獲得率50%!!」「これから99件 増加はありませんて」 しかし 何冊もの得意先元帳から予想するのは大変だった。だから 翌年「IT活用型経営革新モデル事業」に応募した。ヒアリングの時、審査員の先生から「米屋さんのご用聞きシステムと同じでは?」「明らかに違います。米屋さんは在庫を持っていて、米の無くなったお客様に売ります。当社は 在庫が無く、お客様の手元の在庫がまだある内に注文を頂きます。お客様の在庫が切れる日を予測して、その日に間に合わせるように受注し・生産します。ですから米屋さんとは違います」後日採択の通知が来た。・・・・・・・・・・・・・つづく
2005.07.06
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久しぶりに6月27日の「梅田和紙さんの強み」に戻ろう。 前回は 梅田和紙さんの手漉き和紙の墨に例を挙げれば、しみこみ具合を調整出来ることをお話しした。 それ以外は 他社でも可能性があるが、大きさ 厚さ 色合い 材質 手触り 風合いなどを調整出来る。 それ以上に、梅田和紙さんの強みは、800人余の書道家・版画家・画家などの芸術家の先生方に、直接・間接的に販売していたことである。 相手の名前が判らなくても特定出来ると言うことは、あるお客様の商品の好みの変遷・使われる量・ご注文のサイクルなど 色々のデータから情報が得られる。 その1つが、前々回と前回のご注文から今回の受注予想が出来ると言うことである。これが お客様から時々「紙屋 まだかっ!!」とのお怒りの解決策であった。 当時は、お客様お一人お一人毎に異なる和紙を作るのだから 在庫出来ないのは当たり前。だから受注してから造るのだから3週間掛かっても仕方ないでしょ。と思いこんでいた。 生産側の論理である。お客様はお客様の論理でしか考えて頂けないのだから、生産側がお客様側の論理を理解するしかない。理解したら対応出来るのかどうかを考えた。 そう。注文が来る頃を予想するのである。その時から生産必要日数を遡る。この日に受注出来るようにする。この日に受注すると言うことは、お客様の意志決定必要日数を再度遡らなければならない。ここは知恵で解決したが企業秘密。 これを手作業でやってみた。大変だったが、2件の候補が挙がった。電話をしてみたら、ヒット。・・・・・・・・・・・つづく
2005.07.05
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今朝の日経流通新聞に 昨年サポートしたステンレス包丁の記事が掲載されました。女性は包丁が切れる時は機嫌が良い。絶対に他人の包丁と間違えるのは嫌がる。奥さんの機嫌が悪い時 とばっちりを受けるのは亭主。特に定年間際の亭主は立場が弱い。 そんな 可哀想な男性のためにこの包丁を開発した。(半分冗談・半分本音)包丁の柄にICタグを仕込み、ご注文があると希望によりタガネで名前を彫り込む。コンピュータに名前を登録しICタグの個別識別番号とリンクする。そして発送。この時梱包の外側からICタグを読み込み、中身と送り状を確認する。1回目の確認である。包丁の切れ味が落ちたら、こちらに送り返してもらう。ここでICタグを読み込みコンピュータのデータベースと照合して2回目の確認。研ぎ直しが終わり梱包してICタグを読み込み、送り状と3回目の確認をする。常に出荷用梱包が終わった段階でICタグを読み込み、ユーザーを確認するから絶対に間違いないシステムとなっている。
2005.07.04
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「親戚」に関連して、我が家は13代前までお寺の過去帳で確認できます。先祖代々の人数を、一度計算してみて下さい。自分自身の直系の先祖の数を計算しますと、両親が2人、祖父母が4人、曽祖父母が8人、以下略し、27代遡ると、その数実に134,217,728人になり、現在の人口を越えてしまいます。 1代が25年で代替わりしたとすると、27代×25年=675年だから 日本人は皆 親戚? ひょっとしたら このブログを読んでいる「あなた」遠い遠い親戚ですかね。
2005.07.03
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今日は 父親の7回忌 祖母のちょっと早めの7回忌 母親の3回忌をまとめてお寺でお経を頂いた。4代に渡る親戚が久々にお寺に集まり、お経を上げて頂き その後 料理屋で精進料理を頂きながら、親戚どおしでワイワイガヤガヤと 故人の思い出話やら、最近のお互いの体調の話やら薬の話やら、仕事の話まで、情報交換で盛り上がった。最後が「やっぱり仏さんが こうやってみんなを集めて 親戚の者を 仲良うさせてるんやな」 昔からの こういう習慣 一つ一つが、いろいろな意味で国の役に立っているのでしょうね。
2005.07.03
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今日は福井でITコーディネータ仲間とIT経営応援隊の打ち合わせをしました。何と言っても、福井県は本体のIT経営応援隊事業として「経営者研修会」、関西IT経営応援隊事業として「成熟度診断」と「セミナー」3本の合計5本が採択されたため、特定のメンバーに負荷が集中しないように気をつけながら、役割配分をしました。 当然 一番気をつけたのは、最初から順番に我々の企画に参加された経営者の方々が、最も効果があるように考慮して、それぞれのパートでそれぞれのITコーディネータが、持っている力を発揮して効果を最大限にすること。さらに自分の担当でなくともサブとして働き、他人の説明の上手なところを盗むこと。終わったら毎回反省会を開催して、歯に衣を着せずに気の付いたところを注意しあう事を申し合わせました。 「経営者研修会」と言っても、教える側も一杯学ぶところがあるのです。 こうやって福井県のITコーディネータのレベルアップを図り、福井県の「頑張ろうとする経営者」の支援をして、経営者と共に福井県の活性化を目指したいのです。
2005.07.02
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私の方でサポートをしていたD社さんが、経済産業省のIT活用型経営革新モデル事業に採択されました。 D社はビル用アルミサッシュ製造の会社ですが、昨今の住宅不況(どの産業も同じなのですが)に見舞われ、売上高がみるみる下落し始めました。 この時社長様の掲げて居られた目標が「当社に関わるすべての人々(社員は言うに及ばず、商品を使われるユーザー様、得意先様、仕入先様、外注先様たち)全てに喜びを分かち合う企業を目指す」でした。 長年関わったアルミから離れることは出来ない。出来るだけ設備は生かす。工場の従業員の技術向上。アルミ精密加工機械の開発。アルミはリサイクル可能な素材のためエコロジーの波は追い風。 様々なコネクションやルートを使っての、あまりアルミを使っていなかった企業への売り込み。試行錯誤で頑張ったのは大阪営業所の全従業員でした。夜中遅くまで企画を考えたり、見積りをしたりの毎日が続きました。アルミサッシからアルミ関連製品加工への転換が始まりました。 アルミサッシュは柔らかいため、穴の位置が1mm違ってもねじを締め付けると、きっちり組み上がってしまうと言う世界から、0.0何ミリの精度を求める世界へと飛び込んだのです。 しばらくすると 営業の功を奏し売り上げも利益も上がってきました。 このやり方を横展開しよう。と決めた時にいくつかの問題が提起されました。 この問題を解決するため、戦略に則った情報化を進めることになり、今回の応募へとつながりました。 これからが大変ですが 私も頑張ります。
2005.07.01
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私のブログを見て頂いた方からメールを頂きました。 > 追伸 ブログ読ませていただきました。> 楽しい研修会ではなかったようで・・・。いえいえ 予定通りのショッキングなものでしたよ。ぬるま湯と思っていたら 沸騰直前だったというお話です。だから 何かをしなければならないのです。待っていれば いつかまた 昔のような良い景気の時代が戻ってくる。と思いこんだら 人間 何にもしません。早くメリットが欲しかったら 考えて早く動くことです。そのように考えたから、今回の課長様の講演を企画しました。 もう1つ あの講演会は、商工会議所だけの講演会ではありませんでした。「シルバースタータウン研究会」(年寄りが輝く街を目指し、シルベスター・スタローンと駄洒落の好きな中年のおっさん連中)の勉強会も兼ねていました。 中年が高齢化率の高い街を どうしたら活性化できるか。どんな街だったら自分たちの好みの街なのか。それを消費者の立場から明確にして、中小の小売店としての対策案を考えようと言うことになっています。 次回 その勉強会を7月中旬に開催します。どのような意見が出るか。また このブログでご報告します。
2005.07.01
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昨日の県の課長さんの講演は衝撃であった。「福井県に未来はない」そんな感じだった。私の孫の時代は どうなっているのだろうか?地球温暖化・宇宙戦争、その前にテロの頻発化?思い過ごしか?その前に 企業として生き延びていなければ何にもならない。その答えの1つが、課長の言われた「頭を使って消費者のハートをギュッと握り、その満足度に見合った利益を頂く」方法を考えることが必要だ。 その具体的な事例として、仙台のスーパーアサノの例が話された。チラシを蒔いて、特売品だけを買いに来るお客さんより、平日に常時買い物に来て頂けるお客様を大切にしたい。お年寄りのお客様も多くなった。レジでの支払いが苦痛のようだ。ということから、プリペイド式のEdyを使い、ご利用金額に応じて翌月の値引き金額を決める。というサービスを考案され 売り上げ客単価が20%近く向上した。との事例紹介もあった。これからは お客様と企業とで WIN-WINの関係を構築することが必要なのだ。この肝心な話を、私の隣で某ショッピングセンターの部長が いびきをかきながら・・・
2005.06.30
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今日 商工会議所で 県の商業サービス課長様の講演を拝聴した。 福井県の現状は、人口は全国43位 製造業の事業所数は全国2位 就業者比率全国5位 大型小売店の1人当り店舗面積全国5位 ところが付加価値生産性41位 消費性向指数44位である。 つまり工場が多いが 儲けは少なく 大きいショッピングセンターが多いが 共稼ぎで稼いでいても あまり買い物をしない県。せっせせっせと貯め込んでいる県民性と言うことになる。 工場は低付加価値で頑張っているが、低賃金で働く人が多いから成り立っているが、今後少子高齢化が進むと労働力が減るため経済が成り立たなくなる。 背筋が寒くなる統計データの発表であった。 しかし この近未来の予想を覆すためにも、製造業は「技術力」を基礎にして「企画力・提案力」と「マーケティング力」を高めることが必要。 サービス業は中小・零細ならではの力をいかに発揮するか。いかに狭い市場の顧客を確実に取り込むかがポイントである。具体的な実例として、仙台のスーパーマーケットの「アサノ」さんの例がある。 そのために県は「やる気のある実行力のある企業」を重点的に支援する。とのお話だった。
2005.06.29
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Kuboyanさんの「私たちのグループで開発したビジネスゲームは、参加者に戦略がないと高得点が得られない仕組みになっているが、主催者としては、セミナーを開催する戦略を練らないとビジネスとしては成り立たない。」とあるが、ITコーディネータも同じだと考える。 ITコーディネータの合い言葉は「頑張ろうとしている中小企業を支援する」である。中小企業経営者と一緒に考え「儲かる仕組み」づくりをお手伝いするのがミッションである。それも中小企業経営者に積極性を持って頑張りなさいよ、と応援する。 だからITコーディネータにも戦略が必要なのである。ITコーディネータが、明日の仕事がない。どこかに仕事が無いだろうか?なんて弱音は吐けない。そんな弱音を吐くITコーディネータに相談した中小企業経営者は惨めである。 従って ITコーディネータとしては、ITコーディネータ業務を遂行・拡大する為の「戦略」を練らないと、ビジネスとしては成り立たないのである。
2005.06.28
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梅田和紙さんの強みの1つに「顧客の要望に合った和紙を漉ける(厚み・腰の強さ・材料の混合具合・色合い・水分の浸透具合)」がある。これは手漉きの最大の強みである。 特に「水分の浸透具合」の問題は、書道家で説明をすると、水分の多い墨で書かれる先生と、粘りけの多い かすれがちな墨で書かれる先生もいらっしゃる。水分の多い墨で書かれる書道家が、大きい紙に太い筆で文字を書かれた時、じわーっといつまでも にじみ続ける和紙の場合は、最後まで文字を書いたら 上の方は全体に墨がにじみ続けて真っ黒け。では困る。 ある程度でヒタッと止まらなくては困るのです。 逆に、粘りけの多い かすれがちな墨で書かれる先生の場合は、あまり早く止まってしまうと、全体がかすれかすれの字になってしまう。 この墨のにじみ具合の調節が ある程度出来るのです。 サンフランシスコ在住の写真家の先生の場合も、手漉き和紙にインクジェットプリンタで写真をプリントしたいという希望でしたが、このにじみ具合で調整しました。 大量生産でなく、少量受注生産だから対応できる特徴なのです。
2005.06.27
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当時 梅田和紙さんで行ったSWOT分析の主なものを書いてみよう。Strongth(強み) 1000年生きる和紙の漉ける職人が居る。 顧客の要望に合った和紙を漉ける。 (厚み・腰の強さ・材料の混合具合・色合い・水分の浸透具合) クレームには即対応する。 納期は必ず守る。Weakness(弱み) 受注から製造完了まで2週間以上掛かる。 若い後継者が少ない。 菊判で1日に100枚程度しか漉けない。 新規顧客がほとんど無い。 自ら開発する新製品が無い。Oppotunity(機会) 内親王の命名の儀に越前和紙が使用された。 競合する会社が減ってきている。 顧客の要望が曖昧でかつ厳しくなった。Threat(脅威) 職人のほとんどが高齢者。 品質より価格を言う顧客が出てきた。 和紙を必要とする文化が衰退してきた。
2005.06.27
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12.漉いた紙は、重ねて上に厚板を乗せ、重しをおくなりプレスするなどして、圧搾する。13.1枚ずつ 銀杏の平板に貼り付け 天日干ししたり、室(むろ)に入れて乾燥する。14.いよいよ最後に近づいた。「選別」の工程である。鉛筆を持って、チリが入っていないか 埃が入っていないかチェックする。小さな小さなチリが入っていても、10センチぐらいの×を書く。これでこの1枚は駄目である。「こんな小さいのぐらい 良いのでは?」と聞いたら、「もしこの紙に版画で仏様を刷ったとしましょう。このチリがホッペの位置だったらどうなります?仏様のホッペにほくろが出来てしまいますから駄目なんです。1枚でも そんな紙が混じったら この紙全部の信用がなくなります。だからこの紙は、工場の外へは出さないのです」15.最後に「切断」がある時もあります。つまり便箋のような製品にする場合は、菊判の紙を裁断機で切断して 仕上げます。再び私は聞きました「8等分に切断したら さっきの×をつけた紙は7枚分は生きるのですね」「いいえ。細かく裁断します。そしてずっと下の等級の紙を漉く時の材料に再利用しますから心配いりませんよ。もったいないことはしませんから」こうやって、100枚の越前手漉き和紙は仕上がっていくのです。
2005.06.25
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10.「ちり取り」が終わると「叩解(こうかい)」である。大きく叩いたり小さく叩いたり、兎に角徹底的に叩くのである。叩いて叩いて叩きまくるのである。こうして叩くことによって木の皮の繊維がより細くなり、さらに叩くことによって繊維の中に含まれているタンパク質が叩き出されるのである。タンパク質が無くなると、虫が付いても食べるものが無い状態である。だから薬品も何も混ぜなくても虫が付かないのである。虫までが寄り付かないのである。奈良正倉院に残る越前和紙は 既に1500年の歳月を超えている。いにしえの職人たちは どのようにしてこの知恵を得たのだろうか。経験から得たものとすると、いったい いつから紙漉の失敗の経験を重ね 虫の付かない和紙を作り出したのだろう。11.続いてやっと「抄紙」である。叩解した材料に「とろろあおい」の根の粘液を混ぜて20枚分づつの材料を舟に流し込む。そして皆さんご存じの上の写真のような紙漉きが始まる。手前と前方、右と左が同じ厚さになるように漉いていく。1枚目と20枚目が同じ厚さで、20枚目が漉き終わった時、舟の中の材料が無くなれば、すべて同じ厚さである。こうして94cm×64cmの菊判の大きさの和紙が、材料の準備に2週間かかり 漉くのに1日かかる。(つづく)
2005.06.25
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7.楮(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)などの和紙の材料を大きな釜で煮る。この時「よもぎの灰」を入れて灰汁(あく)抜きをする。8.良い紙を作るときは ここでは晒さない。天然のまま冷たい清流で洗うだけである。9.「ちり取り」。この行程が 紙を漉く人が舞台に立つ花形とすれば、裏方の一番大変で重要な工程である。越前和紙では、ほとんどが高齢のおばあさんがやって居られる。冷たい水の中に、灰汁抜きした原材料を少しずつ浮かべ、ちり・木の皮・砂粒などを箸を使いながら手前に寄せて取り除く作業である。上の写真のようにプラスチックの桶に水を一杯に貯め、指先を水につけたままの作業が一日中続く。18.75Kgの材料のちり取りに2~3日掛かる。これを2~3回繰り返す。ちり取りの終わったきれいな材料になるのに7日間ぐらいを要するのである。都合 ここまでで2週間が掛かっているのである。(つづく)
2005.06.24
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SWOT分析の結果を書こうと思ったが、前提となる「越前和紙」の手漉き和紙が出来るまでの行程を先にしようと思う。(本音は、遠田幹雄さんがSWOTに関して書き出したから先に譲ろうと思ったまで)1.100枚の手漉き和紙の注文が入った。2.それも昔から伝えられる製法で、薬品も何も混ぜずに漉く紙である。この製法で漉いた和紙は、奈良正倉院に今も残っているから 理論的には 1500年以上の寿命が予想されるものである。3.最初にあく抜きの灰を作るための「よもぎ」を600Kg採ってくる。おおよそ軽トラック山盛り一杯分である。4.その「よもぎ」を天日で乾燥させる。乾燥すると おおよそ130Kgになってしまう。5.さらにこの「乾燥よもぎ」を燃やして灰にする。とうとう600Kgの「よもぎ」は15Kgの「よもぎの灰」になってしまった。ここまでで順調に晴天の日が続いた場合、1週間かかる。6.このタイミングで、楮(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんぴ)などの和紙の材料を18.75Kg用意する。(つづく)
2005.06.24
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SWOT分析について書こうとしたら、遠田さんに先を越されてしまいました。富山県の福野町商工会で 22日から彼が講師でセミナーをやるのは知っていましたが。取り敢えず SWOT分析自体の解説は「遠田幹雄さんのブログ」をご覧ください。
2005.06.24
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この相談の対応に私が指名された。 早速要望を聞いてみると、「ネット通販をしたい。1500年の歴史を踏まえた製造法で漉いてある。色合いも良い。手触りも良い。腰もある。」ブロードバンドの進んだ現在ならビデオで流すなどが出来て可能かも知れないが、4年前の当時のインターネット環境では この手漉き和紙の長所の表現方法が無かった。同じ紙でも別々のディスプレーに写すと、異なった色で表現される。このような状況で「生成り」(無着色の自然色)の表現は不可能である。という結論に至った。 ここからが ITコーディネータ流にやらしていただいた。 今回の相談の原因は、売り上げの低下である。 これを回復するためにネット通販を選択した。 しかしネットでの表現が困難である。 ならば、ほかの方法では駄目なのか。 何でも言い。売り上げさえ上がるならば。 ではこの会社のアイデンティティ・実態を明確にしましょう。 ということで、この会社の強み・弱点・顧客の望み・世の中の流れ・逆風を明確にするSWOT分析をすることとした。 (つづく)
2005.06.22
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2001年6月から まもなく4年が過ぎようとしている。 そそっかし屋の私は、ITコーディネータのケース研修とITコーディネータインストラクターのケース研修を間違って申込、研修初日に間違いに気付き「しまった」と思った時は後の祭り。開き直っても、他の研修生についていくのが やっとだった。それが 何とかITコーディネータプロセスが判り掛かった頃だった。 研修を終了したところで、福井県にITコーディネータは私1人。まず「ITコーディネータ」という資格名を広めなければならない。県庁や産業支援センターに、挨拶と称して「ITコーディネータ」の宣伝の日々。 ちょうどそんな時、ITSSP事業で、企業のIT相談に5回訪問する企画が福井県産業支援センターに2口与えられていた。そこに相談に応募されたのが 梅田和紙株式会社の梅田社長であった。 伝統工芸品である越前和紙の手漉き和紙を漉いて居られるが、いずこも同じ売上の低迷であった。時はまさにインターネット通販の火がついた時であった。 梅田社長の相談は、「手漉き和紙をインターネット通販したいが どのようにしたら良いだろうか?」であった。
2005.06.21
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ブログをやってみようと考えた時 サイトのURLは、先織だから「sakiori」にしようと考えました。調べるまでもない。「先織」という表札は日本中に6枚しかないのである。それもこの近所にしか生息(?)していないし、ブログなんてやりそうなのは 私の他には居ない。もうURLは「sakiori」で間違いない。 ところがである、すでに他人が登録済みであった。絶対にダブらない苗字なのに。調べてみると「裂織」の「sakiori」であった。そういえば30年ほど前に東北地方に「裂織」があり織物の一種で有ることを知っていた。全国裂織協会まである。詳しくは http://www.sakiori.com/ をご確認下さい。 全国の珍名・奇名さん、油断せずにサイトのURLは考えましょう。
2005.06.20
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昨日のお昼前に このブログを立上げ、夕方で50アクセス行ってました。今朝 恐る恐るカウンターを見たら「ジャスト100」済みません。記念すべき100番目を自分で撮ってしまいました。この間 ITC仲間の佐伯さん クボヤン そして宴会帰りの遠田さん足跡を残して頂き 有り難うございました。今日は いくつかのカテゴリを設定して これから少しずつ書く予定の内容を整理しようと思っています。
2005.06.20
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自分で ブログを書き始めたら 他人のブログが気になって(先にブログの先輩方のページを勉強するのが先か?)「劇的コミュニケーション」城下町けんぞうさんのページで「プロダクトアウトはだめ」という発言を見ました。私も同感です。
2005.06.19
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同じITコーディネータ仲間の佐伯祐司氏・遠田幹雄氏・岡山のkuboyanのブログを見ていて刺激を受けました。毎日は無理かも知れないが、少しずつ老化防止のためにやってみようかと思い始めました。ITコーディネータ・税理士 佐伯祐司のよもやま話http://it-saeki.seesaa.net/遠田幹雄です。ドモドモ(^^)vhttp://domodomo.cocolog-nifty.com/tohda/kuboyanのPiTな日々http://plaza.rakuten.co.jp/PiTkuboyan/ITコーディネータ仲間のブログの先輩です。なるべく早く追いつきたいと思っています。よろしくお願いします。
2005.06.19
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