オッキークラコブ

オッキークラコブ

2023年10月19日
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10月19日(木)東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートに行ってきました(サントリーホール)。

・リリ・ブーランジェ:春の朝に、サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番(中野りな)、ベルリオーズ:幻想交響曲

ブーランジェは小気味よくしっかり主張がある中で抑えも利いていて素晴らしいスタートとなりました。

華奢な腕からは想像もできないような鋭角さで切り込みボリューム感満点に迫って来ます。大きく揺らさず強弱も控えめで振幅は限られているのですが、深く幅広く時には極めて濃厚な音でスケール感を伴って伝わってきます。音楽に躍動感があり作為的なところが全く感じられないのでストレートに届き聴き応えがある申し分のないサンサーンスに仕上がっていました。アンコールのバッハも圧巻で、新たに素晴らしい才能を目の当たりにしてやや興奮状態でした。
メインのベルリオーズは誤解を恐れずに言うなら聴きようによっては何の変哲もない幻想交響曲だったのですが、全体の構成力、バランス、緻密さが見事で味わい深く極めて満足度の高い超名演でした。特に前半三楽章は完全弦主導で木管を抑えて特定のパートを目立たせることはせず表現のレンジも狭く時には素っ気なく物足りないような感覚になるのですが、しみじみとした味わいが格別で本来こういう曲だったのではないかと再認識させられた思いでした。後半楽章のメリハリの利いたアプローチも見事で鐘の大音量に驚かされる場面もありましたが、終始ドッシリと構え地に足が付いていて小手先技を使わず、手を入れすぎて安っぽくなってしまう演奏も少なくない難曲に正面から向き合っていました。
オケも全体的に安定感が高く申し分ありませんでした。





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最終更新日  2023年10月19日 21時49分21秒
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