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武満は立ち上がりだったこともあるのかやや温まっていない印象があり独特な静謐さは出てきませんでしたが、進むにつれてしっかりまとめました。
ドゥ・ラ・サールは芯がある陽系の音質で最後までオケに埋没することなくしっかり伸びてきました。グリーグとしては憂いは薄いものの聴かせどころを押さえた見事で多彩な表現は素晴らしく、聴き応え十分な名演でした。実演を聴いてもピンボケなソロが多く中々納得感のあるパフォーマンスに巡り合わない曲ですが、多少のミスも全く気にならず最後まで集中できました。伴奏も秀逸で申し分のない出来でした。
ブラームスは正直あまり期待していなかったのですが十分満足でいる名演でした。ベースはオーソドックスで余計なことは何もしない系、全体バランスを意識したやや抑え気味でヨーロピアンな響き満載でした。一楽章のピュアなアプローチが特に印象に強く、四楽章は他の楽章に比べると思いがあるのかややいじっていてそのまま行ってほしかった思いがありました。
オケは結構綻びもありましたが、ヨーロッパ公演を意識したのかダブルコンマスで客演を含めてほぼフル布陣でしっかり感を見せました。