JEDIMANの瞑想室

JEDIMANの瞑想室

PR

×

プロフィール

JEDIMAN

JEDIMAN

コメント新着

まっすーL @ Re:おひさ(11/21) お久しぶりです。 小説作りご苦労さんで…
エックス・オブ・? @ お疲れです 疲れをとりながら、のびのび更新していっ…
まっすーL @ Re:前夜祭!(11/03) お久しぶりです。 大変そうですね。 ま…
エックス・オブ・? @ お疲れです~ まだまだ忙しそうですねb 無理せず、休め…
Mattew @ Re:猿の惑星(11/01) デートだデートだー! 爆発してもいいけ…

お気に入りブログ

SW&LEGOのカ・テット general-fettさん
日常・・・ エックス・オブ・?さん
レントのみょんなナ… レント1118さん
カワヨシs blog レ… 449st カワヨシさん
Glasses synthesisco… かめさん0418さん
2008.08.17
XML
カテゴリ: カオス(混沌)
ズン!

再びリッカーが体当たりした。
扉がまた開きかける。
「ローグッ!」
「やってます!」
ローグは焦って叫び返しながら、めったうちにパスワードを打ち込んだ。
否定ブザーが鳴りまくる。
皆、疲れきっていた。
このままだと、リッカーが扉を突破してしまう。

皆、死ぬかもしれない……

「ああ、もう!」
ローグは適当に12345と打ち込んだ。

ガチャッ

重い音が鳴り、錠がかかった。
皆、呆然と金属製の扉を見た。
助かったのだ。
鈍い衝撃音が向こうから聞こえてくる。
リッカーは諦めていないらしい。
「ローグ!よくやった!」
シュナイダーが叫んだ。

ローグは苦笑いした。
「管理人はよっぽどパスワードを難しくするのが嫌だったんでしょう」
「ていうか、なんでフィアの施設に人間のアラビア数字が使われているんだ?」
「そこらへんはご愛嬌ということで☆」
「をい」

クロウが辺りを見回した。
「どうやって出る?」
『あ』
ハモった。
扉は1つしかない。
向こうにはリッカーがいる。
「………しかたがない。部屋を調べよう」
クロウはそう言うと近くのデスクのフィアのコンピューターらしき物体をいじりだした。
「………おい、見ろ」
クロウの言葉に、皆、一斉にディスプレイを覗き込んだ。
それは、この施設の図面だった。
「フィアの言語で読めないな」
グリッグがぼやく。
クロウがちっちと指を揺らした。
「甘いな。コンピューターには言語変換機能があるはずだ………。あった。英語、と。ほら、これで読める」
「をい」
「気にするな」
「えーと、なになに?ここは管理室か?研究室、実験場、処刑室………ろくな部屋が無いな」
スコットが読み上げた。
「これを見ろ」
アレックスが施設の最上階を示した。
「司令室だ。ここを襲撃しよう」
「いやいや待て待て。もっとおもしろい部屋がある」
クロウは地下の部屋を示した。
「トップシークレット………最高機密だ。実におもしろそうな部屋じゃないか」
「ヤバそうな感じしかしないけどな」
グリッグがそうつぶやいた次の瞬間、扉が轟音をあげて開いた。
リッカーが勝ち誇った声をあげる。
錠があまりの衝撃に耐えきれなかったのだ。
「うわわわわわ!?」
ローグが慌てて銃を構える。
リッカーは吼えると、血と肉を求めて勢いよく部屋に飛び込んだ。
人間達の悲鳴があがる。
しかし、扉はリッカーには少し狭すぎた。
リッカーは何とか頭と肩と腕を部屋の中に入れたものの、巨大な胴がドア枠につっかえてしまった。
リッカーは前進も後退もできなくなってしまったのだ。
自らの失態に気がついたリッカーが、狼狽した鳴き声をあげる。
静寂が下りた。
「……………………ぷっ……あーっはっはっは!」
ネイオが最初に吹き出した。
続けて全員が笑い出す。
ドア枠に体が挟まれ、にっちもさっちもいかないリッカーは、あまりに滑稽だった。
リッカーは必死に爪を繰り出したが、もちろん届かない。
スコットが携帯電話を取り出し、パシャパシャと写真を取った。
「めちゃくちゃおもしれえ!」



「全くおもしろくない状況だな!」
グレイは走りながらつぶやいた。
背後から工場の崩壊する轟音が聞こえてくる。
グレイは長距離通信機を起動すると、<SAS>の緊急通信に繋いだ。
「おっ!繋がった!<SAS>か!?」
『こちら<SAS>。名前とIDを』
「ああめんどくせえ!グレイズドノット!IDはダース・モールのツノとアクバーのひげ!」
『………照合しました。用件を』
「俺は今、南アメリカのリオデジャネイロにいる!新生物の開発した正体不明の兵器に追いかけられてる状態だ!早く救出にきてくれ!」
『……………イタズラですか?それなら―――』
「バカオペレーター!マニュアル見ろ!緊急通信には文句なく従え!」
次の瞬間、グレイの走っていた工場にヴェノムが突入してきた。
グレイは悲鳴をあげて転がった。
長距離通信機が彼の手を離れ、床を滑っていく。
ヴェノムがガトリングやミサイルをめったうちし、次々に瓦礫が崩れ落ちてきた。
爆発音がこだまし、柱や機具が吹き飛ぶ。
グレイは必死に這いつくばり、難を逃れた。
ヴェノムが爆発と破壊を撒き散らしながら工場をのし歩く。
工場が崩壊を開始した。
「まずいまずいまずいまずいまずい………」
グレイは呪文のようにつぶやきながらほふく前進を開始した。
瓦礫が雨のように降り注ぐ。
彼は長距離通信機を血眼で探した。
あった。
落ちてきた瓦礫と瓦礫の隙間にある。
グレイは手をのばして通信機を取ると、急いで走り出した。
ヴェノムがグレイの姿を捉え、追撃を開始した。
グレイの背後の機具がガトリングやミサイルを浴びて砕け散る。
出口まであと少し―――
グレイの肌をレーザーがかすめた。
爆音がグレイの耳を隴し、熱がグレイの肌を焼く。
だが、グレイは出口にたどり着いた。
しかし次の瞬間、グレイとヴェノムの上に工場が崩落した。



「キツいな………」
肩幅の大きいアレックスが、本気で辛そうにつぶやいた。
「大丈夫ですか?」
ローグが訊く。
「大丈夫じゃない」
アレックスの疲れきった声が答えた。
一行はリッカーに封鎖された部屋から、換気口を通って脱出していた。
狭い換気通路は、体格のいいアレックスにはあまりに狭すぎる。
「我慢しろって。あと少しだ」
先頭のネイオが言った。
「ほら、見えたぞ」
ネイオは換気通路の突き当たりの格子を見て言った。
格子からは明かりが見える。
恐らく、どこかの通路だろう。
(おっと)
格子に近づいたネイオは、思わず後ずさった。
後ろのスコットの顔にネイオのブーツがめり込む。
格子の向こうの通路では、フィア達が不気味な唸り声のような言語で会話していた。
ネイオはブーツの事で文句を言うスコットに蹴りを食らわせて黙らせると、フィア達が去るのを待って格子を外し、通路へ出た。
「さてと………。どうする?」
グリッグの問いに、クロウが肩をすくめた。
「もちろん最下層の最高機密部屋へ行くのさ」
クロウ以外の全員がため息をついた。
誰かが反論する。
「どっちにしろ、下へ行く階段が無い事には……」
「エレベーターがあるぞ、目の前に」
「……地図は!?」
「さっきの図面をプリントアウトしてある」
「………敵がたくさんいるぞ!?」
「だから最高機密なんだろう?」
クロウ以外の全員が、再びため息をついた。



爆風が再び場を貫いた。
ヴェノムは工場を次々に破壊して、人間達を捜していた。
「グレイ達は大丈夫かな………」
ドイルは瓦礫の陰に身を隠しながらつぶやいた。
彼の前方で、ヴェノムが再び別の工場に突っ込み、レーザーを撒き散らしている。
しばらくした後、工場が崩落した。
ヴェノムも一緒だ。
瓦礫の山が残り、静かになった。
しかし、すぐにがらがらと瓦礫を押し退け、ヴェノムが地上に現れた。
光沢のある装甲には、ほとんど損傷が無い。
ヴェノムはすぐに次の工場に突っ込んでいった。
「おい、カトリーナ、行くぞ」
ドイルは隣のカトリーナに囁いた。
カトリーナが疲れきった様子で頷く。
ドイルとカトリーナはそろそろと移動を開始した。
ヴェノムが工場を破壊しているのが見える。
ここら一帯を完全に破壊するつもりなのだろう。
ドイルはゆっくりと瓦礫の山を移動した。
カトリーナが震えながら続く。
ヴェノムの攻撃を受けていた工場が崩落した。
その時、ドイルは瓦礫の山の中で倒れている人影を見つけた。
「グレイ!」
ドイルは息をのみ、駆け寄った。
グレイが生気の失せた目でドイルを見た。
「ドイ……ル…?」
「グレイ!しっかり!」
ドイルは叫びながら必死になってグレイの体を覆っている瓦礫を取り除き始めた。
「やめろ……ドイル……。俺はもうダメだ……」
「自分で死亡フラグを立てるな!」
ドイルは半狂乱になって意味不明な事を叫びながら、瓦礫の撤去作業を続けた。
グレイは微笑むと、手にした通信機を涙目のカトリーナに渡した。
「長距離通信機だ。これで味方を呼ぶんだ。早く逃げろ」
「グレイ!何言ってるんだ!?」
ドイルがグレイの顔を覗き込んで叫んだ。
「一緒にイギリスへ帰るんだ!そうだろ!?」
グレイは寂しげに笑うと、首を横に振った。
「グレイ!」
ドイルが悲痛な声をあげる。
「………あの世で待ってるぜ」
グレイはドイルとカトリーナにウインクすると、目を閉じた。



ガシャンと音をたて、エレベーターが止まった。
エレベーターの扉が静かに開く。
先には、真っ暗な通路が続いていた。
黒い闇が際限なく続いている。
「………お前、先行け」
グリッグがクロウをこづいた。
クロウがしかたなく銃口のライトを点け、足を踏み出す。
クロウは足に闇が絡みつく錯覚を覚えた。
「大丈夫か?」
「さあな」
クロウはアレックスの問いに答え、ライトをあちこちに向けた。
いたって普通の通路のようだ。
「大丈夫、たぶん」
「絶対だとありがたいんだが」
「無理ww」
「をい」
なんだかんだ言って、アレックスもエレベーターから出てきた。
他の者達も続く。
「嫌な予感しかしないんだけど」
ネイオがため息をつきながら言った。
闇は彼らを呑み尽くすかのように迫っている。
「よし、行くぞ」
クロウがそう言って歩き出した。
アレックス、グリッグ、シュナイダー、ローグ、ネイオの順に続く。
スコットは最後尾だった。
先頭から襲われたなら、最も安全な位置だ。
しかし、モンスター映画では最後尾の者が誰にも気づかれずに死ぬ事がある。
寂しい運命だ。
「そう、こーやって振り向くとモンスターが」
スコットが独り言を言いながら振り向くと、そこには―――
何もいなかった。
「ま、そんなもんだ」
「なにぶつくさ言ってんだ?スコット」
「なんでもない」
「しっ!静かに!」
クロウが一行を制した。
「扉だ」
通路の先には扉があった。
扉にはフィアの言語でなにか書かれている。
「よし、開けよう」
「待て」
アレックスが進み出たが、シュナイダーが制した。
「セキュリティが甘過ぎないか?」
「そうだな。おれもそう考えていた」
クロウが頷いた。
「いくらなんでも、簡単過ぎる」
「あーもう、ごちゃごちゃ行ってないでさっさといこうぜえ~?」
スコットがやれやれというように言いながら進み出た
「セキュリティが甘いだのなんだの―――」
次の瞬間、スコットはつまずき、派手に転んだ。
ベチッ!という音と共に床に倒れ込んだスコットの腰のホルスターからハンドガンが飛び出した。
ハンドガンがそのまま金属製の床の上を滑っていく。
そしてハンドガンが扉の前に来た瞬間、ハンドガンは扉の周りに張り巡らされた銃口から吐き出されたレーザーに一瞬で焼き尽くされた。
「…………一命をとりとめたな」
クロウが呆然とするスコットに言った。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.08.17 19:22:26
コメントを書く
[カオス(混沌)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: