2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
全19件 (19件中 1-19件目)
1
中2の時、吹奏楽部のメンバーで「K楽園」へ行ったときの話。 絶叫マシンに目がない僕は、友人を連れて、「@」や「&」な感じに回転するジェットコースターへ飛び乗った。席に座ると、頭の上からU字型のシートベルトが自動で降りてきた。その際、背負ったままだったリュックサックに気づき慌てて外すが、降りる途中だったシートベルトにぶつかり、シートベルトは中途半端な状態で、身体を固定しないままストップしてしまった。 やがて大きなベルが鳴り、ゆっくりと発車し45度の坂を昇り始めたので、放心状態から覚め両手を振りながら大声で「助けて下さーい!」と叫ぶが、スタッフは笑顔で手を振り返すのみ。 坂を登りきってゆっくりと降下の準備をするコースター。身を乗り出し、後ろの席の友人に助けを請うが、友人は目をしっかりと閉じバーを握り、間もなく始まる急降下、回転ひねりに備えていて、こちらには気付かない。 14年間の人生をダイジェストで振り返る。楽しかったこと、辛かったこと。次いで「中学生ジェットコースター転落」という未来の新聞記事の見出しが頭に浮かんだ時、腹を決めた。シートベルトなしで、目の前のバーを必死で握ろうと。ごおおおおおおお… 死ぬかと思った。【古本】死ぬかと思った 1/林雄司【中古】 afb
2017.01.31
コメント(0)
【中古】 さらば国分寺書店のオババ 新潮社文庫/椎名誠(著者) 【中古】afb 15年ほど積んでいた、何を隠そう、初のシーナ本なのだ。最初から最後までドトーのようにまくし立てるシーナ節の、面白いこと、爽快なこと。こりゃハマりそうですわ。山口瞳ふうに言えば、新鮮な驚きと喜びが、わたくしの足もとを駆け抜けたのであった。エッセーなのに一冊の青春小説を読み終えたキブン。
2017.01.30
コメント(0)
昨日は冷麺屋で、本スキー仲間たちによる「冬の神戸で味噌煮込みうどんの会」が開催されました(^^) 本で繋がる縁と縁。 遠方よりご来店ありがとうございました! 写真は、頂いた本たちです。
2017.01.30
コメント(0)
マイベスト2016、第1位最期。ミレニアム3。眠れる女と狂卓の騎士。 1と2と3でテーマに一貫性があり、しかし読みものとしての性格(ジャンル)はそれぞれ違っていて、尚且つ全てが面白い。細部に神は宿ると言うが、一人ひとりがきちんと描かれていて、物語の背景も丁寧に説明されていて、そのためか荒唐無稽に思える展開なのに、まるでフィクションという感じがしない。神がかっている、いや、ミレニアムっている。 あらゆる要素を網羅したミステリ小説。贅沢な読書体験でした。著者の急逝が悔やまれてならない。ラーソン氏、素晴らしい作品を世に遺してくれて、ありがとうございます。 【中古】 ミレニアム3(上) 眠れる女と狂卓の騎士 ハヤカワ・ミステリ文庫/スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】 【中古】afb 【中古】 ミレニアム3(下) 眠れる女と狂卓の騎士 ハヤカワ・ミステリ文庫/スティーグラーソン【著】,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利【訳】 【中古】afb
2017.01.29
コメント(0)
神戸新聞の「次の本へ」で紹介した絵本。お客さんや、実家の近所の方や、知人が「孫に買ったよ」「もうすぐ父になるので買ってみます」と知らせてくださり、嬉しい限り。 はいくないきもの。赤ちゃんから絵本シリーズ。赤ちゃんの絵本は、文字よりも「声」や「音」であるべきだと考える谷川さん。不思議な生き物の絵は、ミナペルホネンの皆川さん。さあ、俳句でナンセンスなイマジネーションの世界へレッツ・ハイク! はいくないきもの [ 皆川明 ]
2017.01.28
コメント(0)
2016年マイベスト第1位、続き。 ミレニアム第二部。 大傑作の続きとなると、期待が裏切られたり、少なからず幻滅したりすることがあるけど、全く心配要らなかった。むしろ面白さがどんどん増大されていく気さえする。2からは、映画をまだ観ていないので、先が気になって仕方がない。時間の合間を縫って読んでいたらいつの間にか上巻を読み終えていた。あら500ページもあったなんて。アンビリーバボー。 女を憎む男を憎む女、リスベット・サランデルの過去(最悪の出来事)が明かされる時、物語は新たなステージへと加速する。 とにかく面白い!て、「面白い」とか「凄い」とか「傑作」しか言っていないなあ。自分の語彙の陳腐さに呆れる。どう表現すべきか。「シビレる」「振るっている」。違うなあ。「ミレニアムっている」、うーん、ま、これでいこう(笑)。ああ、ミレニアムる日々……。 ミレニアム 2|上 火と戯れる女 ハヤカワ・ミステリ文庫 / スティーグ・ラーソン 【文庫】 ミレニアム 2|下 火と戯れる女 ハヤカワ・ミステリ文庫 / スティーグ・ラーソン 【文庫】
2017.01.28
コメント(0)
2016年マイベスト第1位!(※2,3位の紹介が順序入れ替わってました汗。) 〈ミレニアムとの出会い〉 ミレニアムとの出会いはハリウッド版映画の「ドラゴンタトゥーの女」を観たことで、存在を知りました。作家の柳美里(ゆうみり)がこの映画を絶賛していて是非観たくなったのです。ちなみにこのハリウッド版は小説では1にあたります。本家のスウェーデン版の映画も見ましたが、これは1〜3作までを網羅しています。しかし、原作の面白さにはかなわない、というのが感想です。 〈この本のオススメどころ〉 ミレニアムの良いところは、しっかりとした厚みの上下巻が三部作まであるところです。長い!読めるかな?ではなく、こんなに面白い小説が、これだけ読めるなんて!なのです。魅力的な男女それぞれの主人公がいて、必ずといっていいほど、ファンになるかと思います。読んでいるうちは、他の本が読めなくなったり、食事や睡眠を忘れることもありますのでご用心! 他作者による続編ミレニアム4も面白いです。 では、まずはミレニアム1から紹介。 昔、ハリウッド版の映画を見たけど、粗筋は忘れていて、読みながら少しずつ記憶が蘇ってきた。都合の良いメモリ不足の脳で良かった。 大物のスクープが地雷となり名誉毀損で有罪となってしまったジャーナリストのミカエル。彼の元へ舞い込んできた奇妙な依頼。一方、背中に大きなドラゴンのタトゥーが入っている、非社交的だが一流の腕を持つ女性調査官リスベット。 ところで、高校時代、ある先輩に、あまりに衝撃的で辛い記憶は自己防衛のために忘れられるようになっていると教わった。ファルスメモリー・シンドロームと呼ばれるらしい。という話を下巻まで読み終えて思い出した。映画で観たときの衝撃は、あまりにショッキングだったために忘れていたのかも。 タイトル通りの千年紀に残る伝説的な傑作に出会ったことは、読書飛行(読書を続けることを、そう呼んでいる)の旅の途中でも度々思い出すに違いない。午前二時過ぎ。眠気がまったく来ないのは、缶コーヒーのカフェインのせいだけでは、ないはず。 (ミレニアム2に続く) 【中古】afb_【単品】_ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫) _スティーグ・ラ 【中古】afb_【単品】_ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫) _スティーグ・ラ
2017.01.27
コメント(0)
舞台は「大阪の陣」。燃え盛る天守閣。忍びたちの戦い。「ひょうたん」の置土産の行方は? 風太郎の意思が、400年後の今「プリンセス・トヨトミ」へと繋がる事を考えたら、痛快だ。万城目さんは、ホラ吹きだというのは訂正しよう。アッパレ天下の大ボラ吹きだ。 【新品】【本】とっぴんぱらりの風太郎 下 万城目学/著
2017.01.26
コメント(0)
マイベスト第2位、最後。裏閻魔、完結。 終わらない物語が終わり、本を閉じた。閉じられた本は読者の気持ちを現している。それは、良い物語をありがとうと合掌した形に似ていて。江戸時代からビートルズまで続いた壮大な物語は、21世紀を超えてなお終わらない。ずっとずっと続く。たまに過去に戻りたくなったら、本の扉を開ければいい。それは、両手を広げた形に似ている。お帰りなさい、と迎えてくれる。 【新品】【本】裏閻魔 3 中村ふみ/著
2017.01.26
コメント(0)
2016マイベスト第3位、続き。 戦後10年の黒くて暴力的で力強い時代を、不死者の宝生閻魔が、生きる。人でなしだらけのカオスの中、本来の意味での「人でなし」である閻魔の何と人間らしいことか。鬼の宿ってしまった彼は死ぬことができない。いや、誰よりも人間らしい彼は、死ねないのではなく、決して死なないのだ。(完結編に続く) 裏閻魔 2 ゴールデン・エレファント賞シリーズ / 中村ふみ 【本】
2017.01.25
コメント(0)
2016年マイベスト第3位は、中山ふみ「裏閻魔」三部作。まずは1から紹介します。 live forever. 人が不死という業を背負った時、どのような人生が描かれるのか。 一ノ瀬周は1846年生まれ、新撰組へ潜入した倒幕派の密偵であった。とある出来事から宝生閻魔を名乗ることになったこの男は、安政、慶応、明治、昭和を生き続ける。彼は歳をとることも死ぬこともできない苦悩の中で、大切な人たちとの出会いと別れを経て、何を見つけ出すのか。 和製ファンタジーともSFとも呼べそうだけど、あえてこう呼ばせて欲しい。傑作だと。(2へ続く) 【中古】 裏閻魔 /中村ふみ(著者) 【中古】afb
2017.01.24
コメント(0)
神戸・長田の雪は珍しい。雪が降ると冷麺屋の客足は途絶えます。外に出て、「天からの手紙を読もう」。冷えたら店に戻り、雪と氷の美しい写真を眺めながら、つかの間のコーヒータイムです。 雪と氷の図鑑 [ 武田康男 ]
2017.01.23
コメント(0)
2016マイベスト第2位。 ミステリーとしても、ホラーとしても、SFとしても、ラブロマンスとしても、面白さは抜群。リアリティにストーリーテリングだって。キング級。 11/22/63 上 [ スティーヴン・キング ] 【新品】【本】11/22/63 中 スティーヴン・キング/著 白石朗/訳 【中古】 11/22/63(下) /スティーヴン・キング(著者),白石朗(訳者) 【中古】afb
2017.01.23
コメント(0)
2016マイベスト第4位。 冷んやりした心地よい風が鈴虫の音を運んでくる。台風の去った秋の夜に本を開くと、ピアノの音と森の香りが部屋中に広がった。 「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」 音楽のように紡がれた物語は、静かに心を温かくしてくれて、気をぬくと涙が出そうになった。本屋大賞だから良い作品なのではなく、作品が良いから大賞なんだな。と当たり前のことを考える。 「美」しい、「善」い、プレゼントをありがとう。 【古本】羊と鋼の森/宮下奈都【中古】 afb
2017.01.22
コメント(0)
2016年のマイベスト本を紹介。第5位。 黙殺/忘却された堀田善衛の小説、「時間」の末尾の言葉があえて冒頭に置かれて、「1★9★3★7(イクミナ)」のゴールの見えない旅は、始まる。 日中戦争に突入した1937年。南京大虐殺が行われた年。本書は、小説「時間」を話の縦糸にして、書き手・辺見庸の私記を横糸にして綴られる。綴られる、とは正確ではない。血を吐くようにして、示される。記憶の墓が暴かれる。 しばらく読むと、つま先が熱を帯び、関節は固まり、頭が冷たくなった。「積屍」というコトバを知る。数字という記号に誤魔化され、忘却されたひとりびとりのことを想った。戦争責任への「そらっとぼけ」を暗黙のうちに受容してきたヌエのような戦後社会を想った。吐き気がした。ふいに嗚咽が込み上げてきもした。それでも読んだ。読まずには済まされなかった。そして、知らずには済まされないことが、知らずに済まされてきた70年を思った。 「救いがあるかないか、それは知らぬ。が、収穫のそれのように、人生は何度でも発見される」ーー 【新品】【本】1★9★3★7(イクミナ) 辺見庸/著
2017.01.21
コメント(0)
2016年の読書目標は「絵本100冊、その他100冊の合計200冊で、マイペースにゆるーく、読みたいときに、読みたいものを、読みたいだけ読む」でした。 結果は、絵本23冊(投稿分のみ計算)、その他94冊(漫画は数えない)の合計117冊でした。昨年より8冊増しですが、目標には遠く及ばず。でも、マイペースに読めたから、良しとします(笑) ちなみに、2016年マイベスト5は 1 「ミレニアム1〜3」スティーグ・ラーソン 2 「11/22/63(上・中・下)」スティーヴン・キング 3 「裏閻魔1〜3」中村ふみ 4 「羊と鋼の森」宮下奈都 5 「増補版1★9★3★7」辺見庸 でした。読んだ本たちは、折を見て更新しますね。
2017.01.20
コメント(0)
2017.01.19
コメント(0)
天下は豊臣から徳川へ。伊賀の忍者、風太郎(ぷうたろう)は伊賀から京に出て、その名のとおり、プータローな日々を送っていた。ひょうたんに出会うまでは。万城目学は、つくづくホラ吹きの天才だと思う。奇想天外。でも、絵空事には感じられない。下巻へ。 【中古】 とっぴんぱらりの風太郎(上) 文春文庫/万城目学(著者) 【中古】afb
2017.01.19
コメント(0)
ご無沙汰しております。酉年のジョナサン・ツイストは3年間冬眠していましたが、今朝、目醒めました。今後は、マイペースに読書飛行を更新いたします。それからお知らせですが、今日の「神戸新聞」夕刊の「次の本へ」欄に、僕の読書経験が掲載されます。それでは、皆さん、良い読書を。
2017.01.19
コメント(0)
全19件 (19件中 1-19件目)
1