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娘と大きな船に乗って不思議な旅をした。ガラスの海の上を歩き、海の上でキャンプしたり、歌ったり、大きなクジラを見物した。 グラフィックアニメーションを観ているような、星新一のSFショートショートを読んでいるような、不思議で素敵な時間だった。[CD] 手使海ユトロ/クジラの跳躍
2017.03.30
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初めはSFと思って読んでいたけど、いまは歴史小説として楽しんでいる。遠い未来の(しかし現在にも通ずる)、リアリティーあふれるシュミレーションとしての。銀河英雄伝説 4
2017.03.29
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友人に薦められていた本。じっくりと時間をかけて読んだ。 中盤以降は勢いが止まらなくなり、一気に読んでしまったが、一気読みの方がこの本の性格に適していると思う。作者もおそらくは霊に憑かれたような状態になって執筆しているのだろうから。 それにしても、よく頭が動き、口が動き、身体が動く人だ。論旨明確。猪突猛進。自由自在。全てに頷くというよりは「うんうん」「言われてみれば」「そうかも知れない」「なるほど」「はて?」と思考がキックされて、シェイクされて、整理されていく感じ。頭が良くなるわけではないんだろうけど、頭が良くなっていくような錯覚に陥る。 高橋源一郎の「ジョンレノン対火星人」を、ここまでしっかりと論じた人を他に知らない。それだけで尊敬に価する。偉人というか変人というか。 10年間、教える仕事をしたけど、やっぱり教わる方が好きだなあ。一生、学ぶ人で良い。内田先生、どうぞよろしくお願いします。邪悪なものの鎮め方
2017.03.26
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銀河帝国の若者L 「体制にたいする民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい。公平な裁判と、同じく公平な税制度。ただそれだけだ」 自由惑星の若者Y 「人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存在しえません」 何処ぞの誰かさんに聞かせてやりたい。銀河英雄伝説 3 雌伏篇 創元SF文庫 / 田中芳樹 タナカヨシキ 【文庫】
2017.03.22
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早稲田文学(1981年10月号)に収録された初期短編「パン屋襲撃」と、文春文庫に収録されている「パン屋再襲撃」の二作を、カット・メンシックのイラストを添えて、改稿(ヴァージョンアップ)して絵本にまとめたもの。 「あとがき」がまた美味しい。「パン屋を襲う」には「神もマルクスもジョン・レノンも、みんな死んだ」という文章が出てくるが、この作品が書かれたのは、ジョン・レノンが殺されたすぐあとのこと(蛇足だけど、僕が生まれる少し前のこと)。「そう、空気はそれなりに粗く、切実だったのだ。(たぶん)パン屋を襲いたくなるくらい。」 「宇宙の空白をそのまま呑み込んでしまったくらい」の「オズの魔法使いに出てくる竜巻のような」空腹感が襲いかかってきたときには、読み直したくなる。パン屋を襲う [ 村上春樹 ]
2017.03.20
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タイトルにセンスを感じる。なぜ自殺したのか、ではなく、なぜしなかったのかという観点からカフカの人生を見つめた一冊。最新の研究に加え、カフカの日記と手紙をもとに辿る。 カフカ作品については言うまでもなく、日記や手紙の面白さに驚いた。カフカが書いた文は、すべからく作品と呼んでもいいほどに。 「死にたいという願望がある。そういうとき、この人生は耐えがたく、別の人生は手が届かないようにみえる。」 絶望することが日課のようなカフカは、生まれる時代が早すぎたのかも知れない。題の問いに対し要訳して答えることはできない。ただ、本を読み終えて、その秘密が、秘密のままに、なんとなく理解できる。 働くことが死ぬほど嫌いだったカフカ。意中の女性に一日に3通も手紙を送り、既読スルーされると情緒不安定になったカフカ。決断できない弱さと、決断しない強さを持ち続けた孤独な作家は、現代人には、人としてなじみのある姿に移る。 「いつもいつも、死にたいと思いながらもまだ生きている。それだけが愛なのだ。」 カフカの言葉は今も(今だからこそ)、遠くの夜景の小さな窓の灯りのように、私たちの心に残って輝き続けている。【新品】【本】カフカはなぜ自殺しなかったのか? 弱いからこそわかること 頭木弘樹/著
2017.03.17
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ある日、家の中庭に壊れかけた旧型のロボットが佇んでいたら、どうしますか? AIの開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが当たり前のように普及した近未来の話。 SF、旅行小説、育児小説? 個人的には「騎士団長殺し」と重なる部分が多く感じた。主人公の年齢や初期設定など。あと、夢中になって楽しく読めたことも含めて。ロボット・イン・ザ・ガーデン [ デボラ・インストール ]
2017.03.14
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目に見えない大切なものを、目に見える日本語で書く。怖いほど深く、驚くべき魔力で。 詩が本来、一人の詩人から、一人の読者の心に、直接届くことによってしか存在しないものならば、何も語るまい。自分の目で見て、頭で考え、心で感じる。それが、始まりで、それで全部。 「精神の在り場所も/ハタから表札をかけられてはならない/石垣りん/それで良い。」石垣りん詩集
2017.03.11
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吾輩は猫アレルギーである。猫に近寄ったり触れたりすると、目や喉が腫れたり痒くなって大変なことになる。にもかかわらず、猫が嫌いではない。小さい頃、猫がたくさん出てくる絵本の中で、「スギ」という名の黒猫がごみ場を荒らしているのを見つけて以来、吾輩は野良の黒猫に少しばかりのシンパシーを感じてしまう。しかしながら告白すると、吾輩はスギアレルギーである。くしゃみ先生と呼ばれていたのは、先達の「吾輩猫」の飼い主だったかな。はくしょん!【新品】【本】吾輩も猫である 赤川次郎/著 新井素子/著 石田衣良/著 荻原浩/著 恩田陸/著 原田マハ/著 村山由佳/著 山内マリコ/著
2017.03.09
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あの大作の続篇をよくぞここまで仕上げた!とラーゲルクランツ氏に喝采を送りたい。お見事。読み物として、申し分なく面白い。でも。ミレニアム三部作が星5つだとして、続篇は星4つかなあ。せっかくだから、4の続きにも期待しつつ。 ちなみに星1つは、「まあまあ面白い」。2つは「面白い」。3つは「かなり面白い」。4つは「抜群に面白い」。5つは「寝食を忘れるくらいに面白いため、読むタイミングに注意」です。(笑) ★★★★☆【中古】単行本(小説・エッセイ) ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (下) / ダヴィド・ラーゲルクランツ【中古】afb
2017.03.08
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これまでの登場人物や作品の背景をよく研究していると思う。彼が執筆するに至った過程や経歴は巻末に詳しいので割愛するが、正統な続篇とするには、どうしても無理があると思う。前作があまりの傑作だったし、あまりに多くのファンを魅了したからだ。リスベットやミカエルが永遠の命を吹き込まれ、また動き出した。嬉しさともどかしさ。上巻を読み終える頃になって、ようやく他の作家が描くことの違和感が薄れてきた感がある。ストーリーは申し分なく面白い。【中古】 ミレニアム4(上) 蜘蛛の巣を払う女 /ダヴィド・ラーゲルクランツ(著者),ヘレンハルメ美穂(訳者) 【中古】afb
2017.03.07
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ささやかな日常に、彩りと歓びのひとときを与えてくれた十日間だった。今はまだ物語について語る言葉は持たない。一言だけ述べるなら「騎士団長殺し」についての、「顕(あらわ)れるイデア」と「遷(うつ)ろうメタファー」についての話であったということ、語る(語られる)べき事柄はすべて、この二冊の本の中にあるということ。とにかく今は読了後の、豊かな沈黙の余韻に浸りたい。 ★★★★★騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 [ 村上 春樹 ]
2017.03.06
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