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2010.12.04
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カテゴリ: 本のある生活
(3)図書室の運営について


図書室の開設まで(その1.私設図書館)

 <読書は学力の基礎を培う行為であり、学校図書館を活用して指導することで効果が発揮できる。ことに学校図書館の施設が整備され、図書館は「子ども達が読書を愉しむ心のオアシス」として、豊かで多様で鮮度の高い資料が整備されることが大切である。したがって教員は子どもに先駆けて子どもの本に親しみ、読書活動を指導するための研究を重ねるとともに、学校図書館の条件整備に務めなければならない。また子どもの読書活動を推進するにあたっては、「子どもの読書活動推進に関する法律」の理念を学校の教育活動で生かす工夫をはかりたい。・・・
 学校図書館を利用して児童・生徒の自発的自由読書を促して、読書の生活化をはかる指導を工夫したいものである。>

(天道佐津子、編著『読書と豊かな人間性の育成』青弓社 2005年)

「朝の読書」の普及において、次に必要なのは、読書のための環境づくりである。ほとんどの日本の学校では、「学校図書館の整備」「定期的な図書の補てん」等、様々な環境づくりが行われている。しかし現在、民族学校において日本学校と同等の「環境づくり」は困難であるといえる。しかし「図書室がないから」「蔵書がないから」と諦めるのでなく、ないからこそ出来ることを探すべきである。
 私が赴任した2004年当初は図書室が閉鎖状態であったこと(※校内運動の一環として2005年9月には開放)と蔵書の不足を補うために、個人の本を持ち出し、職員室の本棚の充実を図り、個人的に本の貸し出しを行うことにした。貸し出しの際には、本のタイトル、貸出人の名前をノートに記録した。記録によると、図書室が開放されるまでの2004年5月~2005年10月までの総貸し出し冊数は、104冊(延べ208冊)、利用者数は89名(延べ208名)であった。


図書室の開設まで(その2.図書室危 機)

 2005年9月に、学生の読書運動と連動して、図書室が整備され、運営されることとなった。数少ない蔵書をジャンル別に分類し、教員の当番制で昼の休憩時間、放課後の16時までをオープン時間とした。ところが、教員の理解の不一致と学生による読書運動の終了に伴って、図書室は、またしても開かずの部屋となってしまった。


図書室の開設まで(その3.私設図書館ふたたび)


 ただ図書室の蔵書の充実は、少しずつ進んでいった。ことある毎に、協力者を募り、父兄や知人、養蜂場(みつばち文庫)、また南の友人たちからの寄贈により蔵書が増えていった。
 2006年度からは私が図書室の管理を受け持ち、昼の休憩時間だけ、図書室を開放した。時には学生委員を動員した。


図書室の開設

 2010年5月11日「朝の読書」の開始に足並みを揃えて、図書室を開放する運びとなった。これまでの教訓を生かし、図書室運営に関する要項を作成し、体系化を確立した。その際は、すべてのクラスの学級委員が当番制で運営できるようにし、学生たち主動のもとで図書室が運営されるようにした。開放時間は、月曜日から金曜日までの12:55~13:10とし、図書貸出し帳と返却日を記したカードを作成して、学生たちを発動させるようにした。
 なお、5月11日から10月末までの貸出し冊数は、延べ162冊である。2004年の「私設図書館」での貸出し数が17ヶ月で208冊だったのを考慮すると、満を持しての「学校図書室」の開設以来、5ヶ月半で162冊というのは驚異的な数である。





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最終更新日  2010.12.04 15:54:19
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