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カテゴリ: ことばのスナップ
舌鼓は<したづつみ>だっ!
と、昨日の日記に書くに当たって、前から気になっていた
「小鼓と大鼓」の発音について、ネットで調べてみた。

兵庫県市島市に「小鼓」というおいしいお酒がある。この市島市は、
私の住んでいる京都府中部から近いので、仕事で酒蔵の前を通る。
夫が日本酒は飲まないので、もっぱらお土産用に買うのだけれど、
このお酒はとても評判がいい。

で、この清酒の名前は、はっきりと「こつづみ」と書いてある。
固有名詞だから、このお酒の名前はこれでいい、文句を言うつもりは


しかし、能楽の楽器である小鼓は、実は<こづつみ>が本来の発音なの
ではないか、というのが私の考え。

理由は、昨日の日記に書いたとおり、こ+つづみ という合成語を
作ると、発音上、濁音が前に移動するのだ。

つまり、音としては、小包と一緒になる。
まぎらわしいから、<こつづみ>と読もうという意識が働くのも、
これもまた自然な流れなので、「<こつづみ>は間違いだ」と主張
するつもりはない。

古い発音が正統だという理屈を押し通すと、「新しい」は<あらたしい>
が正しいのだ、なんて話しになってしまうから。

ただ、調べていておもしろいことに気が付いた。


両方前(こづつみ、おおづつみ)、両方後ろ(こつづみ、おおつづみ)など
書いている人によってさまざまな表記があるので、この言葉の発音が揺れて
いることがよく判る。

ただ、能楽の専門の人が書いている文では、小鼓は<こづつみ>と濁音が
前に移動しているが、大鼓は<おおつづみ>となっている例が多い。


私の検索能力では、この違いを説明してくれるサイトはみつからなかった。

そこで、自己流で説明を考えてみる。

日本語のアクセントは、高低アクセントだということは、国語の授業では
習わなかった気がするのだが、最近は教えているのだろうか。

高低のアクセント表記が難しいので、ここでは高く読む所を[ ]に入れて
表記してみる。

こ+つ[づみ] → こ[づ]つみ
した+つ[づみ] → した[づ]つみ

元の言葉では、濁音が高く読む音になっている。濁音は清音よりも強い音
なので、これは自然なことだと思う。ところが、ふたつの言葉を合成すると、
アクセントの位置が前にずれる。これに伴って、濁音も前にずれる。
高い音を濁音にするほうが発音しやすくなるからだろう。一方、

おお+つ[づみ] → お[おつ]づみ、[おおつ]づみ、

この場合は、+の前で高くなっているために、<つ>の濁音を前に移動する
必然性は無い。

移動させた場合は、おお[づ]つみのように、「おお」の部分を低く読むほうが
自然な発音になるような気がする。

そういうことなんじゃないだろうか。

ここから逆に考えていくと、最近は正しいとされている「したつづみ」や
「こつづみ」という言葉は、アクセントから見ると不自然なので、いつか

したつ[づ]み  こつ[づ]み あきは[ば]ら

というアクセントで発音されるようになってしまうのかもしれない。
(なんか、アメリカ人の発音みたいだな・・・あきはば~ら)

以上、じな♪の勝手な日本語発音講座でした。あくまでも、個人的な
思いつきなので、学術的な裏づけはございません。そこのところ、よろ
しくお願いします。





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最終更新日  2005年07月13日 11時32分21秒
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