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2025.02.02
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2024年から2025年冬は、ツグミをほとんど見かけない状況が続いています。
ほおじろ(2025)が千葉県内で「ツグミのいない冬」と題して会員の多くが姿を見かけていないていないことを報告しています。
昨日、柏市柏の葉でツグミ2羽を目撃しましたが、平年のツグミの個体数はどの程度なのかを文献で調べてみました。すると、佐藤ほか(2012)がツグミのセンサスと環境調査の実施した結果した結果を報告しているのを見つけました。
(平年のツグミの個体数について)
佐藤ほか(2012)に「11月1日からの日数が70~120日の間(1~2月中)にピークが観察された。ピーク以外の時期の個体数は、いずれの地区や年度においても0~5羽/5ha 程度であったが,ピーク時の個体数は年度によって大きく変動し、5羽/5ha未満の年から40羽/5ha近い年までと幅広かった」、「11月1日から約50日(12月下旬)で、林冠等と地上部(林床や草地等)の利用が半々となり、2月以降はほぼ全個体が地上部を利用するような傾向があった」、「関東平野で越冬するツグミに関しては、越冬後期(2~3月)には主に林床や草地,裸地を利用することが確認された」と記されていました。
(昨日の柏の葉公園で個体数)
昨日、柏市柏の葉公園でツグミ成鳥と第一回冬羽を各1羽観察しました。
2羽/45ha(0.2羽/5ha)と表現することができ、前記の多い年の40羽/5ha近い個体数と比較するとかなり少ないデータとなります。
(柏の葉のツグミは既に林床と裸地を利用)
柏の葉では林冠(森林の頂部で枝葉の茂った部分)ではなく、林床(林のち地表部分)にその姿がありましたから佐藤ほか(2012)が報告している越冬後期の状態に該当します。
平均気温が極端に上昇していること、秋の降水量が増加していることによって果実の結実に大きな影響を与え、日本に越冬のために飛来する小鳥たちに影響を与えているのではないかと指摘している声を耳にします。
(引用)
佐藤伸彦・藤田旭美・曾根恵海.2012.関東地方の平野部で越冬するツグミの垂直的な利用位置の季節変化.自然教育園報告第43号.p57-64.
ほおじろ.2025.千葉県 鳥の世界で起きていること 冬の巻.
日本野鳥の会千葉県.第526号.2025年2月号.p3.
(写真)
2025年2月1日柏の葉公園で撮影

















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最終更新日  2025.02.02 17:27:40
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