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2025.07.09
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カテゴリ: 識別について
柏市北部の柏の葉キャンパス駅近くの調整池では例年7月半ばにクサシギが飛来します。
羽の摩耗が進行し近似種タカブシギ夏羽の白斑も擦れて小さく見え、クサシギとの識別を白斑の大きさだけで行うには困難です。まずどこに注目したらよいかと質問をもらうことがあります。いくつかのポイントを紹介します。
(1)まず眉斑に注目
クサシギの眉斑は、目のところで止まっています。
これに対して、タカブシギ夏羽では眉斑がぼやけ気味で目の後方まで続いています。
(2)上面の色と斑の具合を注目
最も出会う確率の高いクサシギ若鳥の上面は暗褐色で小さな不定形の斑が散らばり、成鳥冬羽のように整然とした斑模様には見えません。
(3)尾羽に着目
クサシギの尾羽は2から3本の横帯ですが、タカブシギは5から6本、イソシギは尾羽の外縁だけ白いのが特徴です。三枚目の写真は、2021年8月18日に観察した個体です。
尾羽に3本の横帯があります。
(夏羽と冬羽)
1枚目の写真は、夏羽です。顔から胸にかけて縦斑が目立ちます。
光線によって上面が明るい褐色に見えたり、黒っぽく見えたりします。
いずれも眉斑は目のところで止まり、上面に白斑があります。
2枚目の写真は、1枚目の個体と比べると顔から胸にかけての縦斑がなく、胸以外は無斑で白色のため若鳥のような印象がありますが、上面に小さな白斑が点在しており、冬鳥の羽衣と思われます。
(近似種タカブシギとクサシギ)
四枚目と五枚目の写真は、タカブシギです。
クサシギもタカブシギも見かける環境も同じようなところで、止まっている時に尾を上下に降る動作も2種とも見られます。大きさはクサシギが最も大きく全長21-24cm、タカブシギの全長は19-21cmと一緒に姿を観察できればサイズの大きさは参考になりますが、そうでなければ識別の参考にはなりません。眉斑、尾羽などのポイントがどうなっている確認する必要があります。
(写真)
クサシギ、一枚目:2020年8月15日柏市内、二枚目:2018年9月12日柏市内、
三枚目:2021年8月18日柏市内















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最終更新日  2025.07.09 12:10:51 コメントを書く


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