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11月5日に帝国国策遂行要領と統帥部の作戦計画が裁可された、これにより11月末迄の期限付きの甲案と乙案による日米交渉、交渉が成功しない場合に12月8日に対米英蘭開戦を行うことが決定された。 日本と米国は開戦に向けて進む、日本の南部仏印進駐に対する米英蘭の経済制裁で戦争を回避するには少しの妥協では困難となっていた。 11月20日の「日側案:乙案」に対して米国では「暫定協定案」が検討されたが使われず「ハル・ノート」のみが渡される事になる。◇「ハル回顧録」による日米交渉の経緯(1941年11月5日の御前会議以降からハル・ノートまで) 11.05:日側 交渉の期限を11月25日とする。(東郷->野村の電報傍受) 11.07:米側 米国定例閣議、日本軍からの攻撃大の認識を閣僚は共有する。 11.16:日側 交渉の期限を11月25日とする、再確認。(東郷->野村の電報傍受) 11.20:日側 野村・来栖は日本案(乙案:最終案)をハルに渡す 11.21:米側 米側は21,22日で暫定協定案の作成(使われなかった) 11.22:日側 期限を11月25日から11月29日へ、ただし文章交換・英蘭との諒解がつく場合(東京->野村の電報傍受) 11.24:日側 11月29日の期限は東京時間(東郷->野村の電報傍受) 11.26:米側 ハルより野村・来栖に提案(ハル・ノート)が渡される───◇暫定協定案(日本の提案に対する国務省の未発表対案) 国家機密 米特暗号外第22号 16.12.1 第十八班 日本の提案に対する国務省の未発表対案 駐日米大使宛 米国務長官発 11.28.18.20発 国務省電第796号(28日19時附) 大使及参事官宛(極秘・親展) 11月20日の日本側提案の受領後国務省は日本政府へ提出せんと欲したる若干の代案並に対案乃、其折衷案に対し考慮を典へたり 一時国務省は11月26日実際日本側へ手交せる提案と同時に一時的暫定協約に対する代案を日本政府へ提出する■と問題を考慮したりしが其際考慮せる単案には3ヶ月間有効の一時的暫定協約を定め其の期間内に全太平洋地域を含む広汎なる和平解決を達成すべき会談を継続することを提唱しありき而して該暫定協約の期間満了に方り両国政府は何れか一方の要請に依り希求しあるが如き解決達成の見込に徴し該暫定協約の期間延長の可否に付協議するものと実せり 我が方が考慮しありし該暫定協約 草案には平和意図に依る相互誓約、東北部亜細亜並に北部太平洋地域及東南部亜細亜並に南部太平洋地域内に武力進出を為さざる事 相互補償。 日本は南部佛印より其の兵力を撤去し北部佛印に於ける兵力を本年7月26日現在の兵数に限定し其の兵数を交代せしざること■■■如何なる場合に於ても陸海空軍を佛印へ贈派せざることを含めり 米国政府は米国より日本に対し或条件の下に船舶用石炭、同供給品、食料及薬品、毎月価格60万弗までの綿花、目下許可せられある種類以内に於ける石油少量(月を基礎とする米国より一般民用輸出は英蘭両国政府と協議の上其の割宛量を決定すること)の輸出を許す程度に於て其の凍結令を修正すべし 米国は生糸価格が輸入品価格の少なくとも3分の2に達することを条件として一般的輸出を許可すべし 斯かる輸入より生ずる収益は合衆国より 輸出品の購入及米国内に於ける日本の負債の元利支佛用に宛つべし 米国政府は英蘭豪三国政府に対し類似の経済的措置を執る如く幹旋すべし投稿者注)■:は判別できなかった文字──『アジア歴史資料センター』の資料 「日米外交関係雑纂-第19巻-「特殊情報」綴」 「5 昭和16年12月1日から昭和16年12月6日」<p1~p3、p5>〓勝手に独断と偏見〓 今回掲載の「暫定協定案」の文は12月1日に日本側が米側(米国務長官->駐日米大使)暗号を解読したもの。 「暫定協定案」は3ヶ月間日米交渉を延長する為に日本に制限付きだが米英蘭豪との輸入・輸出を許可するの提案。 日本側は「暫定協定案」を米側の開戦準備の為の引き伸ばしと考えた、米側の本音は日本側の推察通りであると思う。 もし「暫定協定案」を米国が提示し日本が受け入れたとして、3ヵ月後の独ソ戦の状況がどのようになっていたかは不明、英ソは米国が欧州戦に本格参戦する事を望み、蒋介石政権は日米が戦うことを望んでいる。 米国が本格参戦を3ヶ月遅らす事はドイツにとって対ソ戦に有利に働いたかもしれない。
2008.10.18
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以下は表面的な理解で、多くの物理学・数学上の概念についてはスカスカで、数学的な証明について全く考えたことがないレベルでの纏め。 初期宇宙は高密度・高温度の状態でインフレーションにおいては粒子と反粒子と光子が存在し対消滅と対生成を繰り返していた、その後に続くビッグバンでは「対称性の破れ」が進み反粒子が減少する中で陽子や中性子が誕生し原子核が作られ30万年後に原子が作られて宇宙は晴れ上がって行く。 ビッグバンが進む中で粒子と反粒子の対消滅が続くが、何らかの理由で反物質が消滅し物質が残った。◇「反物質/ウィキペディア」によると 物質と反物質は鏡のように性質が逆なだけでその寿命を全く同じだと考えられてきた(CP対称性)。 だが近年、粒子群の中で「物質と反物質の寿命がほんの少しだけ違う」というものが出てきた。 最初はK中間子と反K中間子である。 そして、B中間子もはっきりと反B中間子とでは寿命が違うことが確認された。 日本の高エネルギー加速器研究機構のBelle検出器による発見である。 「反物質の寿命がわずかに短かった」(CP対称性の破れ)。─── 「CP対称性の破れ」の一因が実験で確認され小林・益川理論が発表される、現在に於いて宇宙が基本的には物質で構成された理由について明確になりそうだ。 小林・益川理論が記されている論文「CP-Violation in the Renormalizable Theory of Weak Interaction」はネット上で見ることが出来る。 小林・益川理論は3世代6種類のクォークにより「CP対称性の破れ」が示されているようなのだが、だれか解り易く説明してくれないだろうか、「小林-益川理論レビュー/高木崇志」がネット上にあったのだが歯が立たない、何年か気長に勉強して少しでも理解できればと思うが、私のレベルでは永久に無理だろう。 「CP対称性の破れ」では素粒子であるクォークが重要であるが、素粒子をウィキペディアで見ると結構面白い○素粒子の分類◇フェルミオン(フェルミ統計に従う粒子)・クォーク(6種類、アップ・ダウン・ストレンジ・チャーム・トップ・ボトム) - ハドロンの構成要素とされる。 ・レプトン(6種類) 電子 - 原子の構成要素として一般に良く知られる。電子の反粒子は陽電子と呼ばれる ミュー粒子 タウ粒子 電子、ミュー、タウ3種類のニュートリノ ◇ボソン(ボース統計に従う粒子) ゲージ粒子 - 素粒子間の相互作用(力)を伝搬する粒子 光子 - 電磁気力を媒介する ウィークボソン - 弱い力を媒介する。W+,W-,Z0の3種類。 グルーオン - 強い力を媒介する。8種類存在する。 重力子 - 重力を媒介する(未発見) ヒッグス粒子 - 粒子に質量を与える(未発見) └─素粒子/ウィキペディアよりの抜粋 物質はクォーク・レプトンで構成されており、そこに発揮される力はボソンにより行われている。 ESPやPKの力を伝播する素粒子が発見され利用する手段が見つかると、人間やロボットに超能力を付加する事が可能になるのだろうか、SFでの超能力が存在する論拠として既に誰かが使っているのかもしれない。
2008.10.13
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○奏上・下問(9月6日の御前会議後~11月5日の御前会議直後まで)◇9月9日:南方作戦構想に就き上奏の際御下問 御上:作戦構想に就てはよく分つた 南方やつて居る時北方から重圧かあつたらどうするか 総長:(南方を始めた以上は邁進するを延べ)但し北方に事か起れは支那より兵力を転用することなとも致しまして中途て南をやめる様なことはいけません 御上:それて安心した ・・・◇9月10日:対南方動員に関する上奏の際御下問 御上:動員をやつて宜しい 而し近衛、ルーズベルトの話かまとまれは止めるだらう 総長:仰せの通りてす 御上:又聞くのてあるか南をやつて居る時北は出て来ることかないか 総長:絶対とは申上けられませんか季節の関係上大きなものとは出て来るとは考へられません 総長所感・・・(航空作戦関係)◇11月2日国策再検討終了後東条総理陸海両総長列立上奏の際の御下問奉答 ・・・統帥部としては航空部隊の準備に関する命令を御前会議に発令方希望の様てあり其際は御裁可御聖慮を煩し度い旨申上け御嘉納あらせらる お上:大義名分を如何に考ふるや 東条:目下研究中・・・ お上:戦局収拾にローマ法皇を考へて見ては如何かと思ふ お上:海軍は鉄110万屯あれは損害かあつてもよいか 損害はどの位ある見込か 永野:戦艦1、甲巡2、軽巡4、飛行機1800機位かと考へます お上:陸軍も相当に損害かあると思ふが運送船の損害等も考へて居るだらうな、防空はよいか、朝鮮のダムか壊れたらどうするのか 杉山:防空は全国的にやりますが、東京、大阪、北九州に重点をおき其他監視、連絡、燈火管制、地方消防をやる程度てあります◇11月3日作戦計画上奏の節の御下問奉答 永野軍令部総長と列立、先つ永野奏上し杉山は之に次ぐ お上:香港はマレー作戦を確認してからやることは解つた支那の租界をどうするか ・・・ お上:租界は香港の後でやるのだろうな 杉山:さうで御座います、他の方面でやるとマレーの奇襲は駄目になります お上:租界は何時頃やるか 杉山:外交とも関係あり何れ改めて申上けます、然し先きにやることはない様十分注意致します お上:お前はモンスーンで上陸か困難になると言つて居たが12月になつたが上陸は出来るか 杉山:・・・一日でも早い方がよいと思ひます お上:マレーの天候の関係からはどうか 杉山:マレーは機先を制して空襲やる様に考へて居りましたが気象上からは雨か3、4日連続降るので奇襲を主と致しました 比島は大丈夫と思ひます・・・ お上:総理は航空の命令を早く出すことを話して居たあれはどうか 杉山:・・・大命を御前会議終了後に発せられても何とか間に合ふ様になりました、又其方が筋が通つて居ると思ひます お上:筋の通つた方かよろしい お上:泰に対する外交交渉は大義名分から言へば早くするを可とし又軍の奇襲からは遅い方がよいと思ふがどうか ・・・ お上:海軍の日次は何日か 永野:8日と予定して居ります お上:8日は月曜日てはないか 永野:休みの翌日の疲れた日か良いと思ひます お上:他の方面も同し日か 杉山:距離か相当にはなれて来るので同時にはなり得ないと思ひます◇11月5日御前会議後作戦計画上奏時の御下問奉答 会議後作戦計画の上奏に際してはよく御納得せられたりと拝す、直ちに御允裁を賜りたり お上:此際秘密保持の点から軍司令官以下を何時頃現地に向け出発せしむるか 杉山:・・・期日は未た確定して居りません お上:何時迄秘密か保てるか 杉山:・・・何とも申上けられませぬ お上:北を騒がせるな ・・・└─「杉山メモ(上)」より〓勝手に独断と偏見〓 昭和天皇は11月5日の御前会議以前に統帥部の作戦計画を了解しており、南方作戦の命令を11月5日の御前会議前に許可する可能性があったが統帥部が自重し御前会議後となった。 昭和天皇は今回の御前会議をセレモニー程度に考えていたと推察する、作戦計画に関しては御前会議には重みがない。── お上:海軍の日次は何日か 永野:8日と予定して居ります ・・・ お上:他の方面も同し日か 杉山:距離か相当にはなれて来るので同時にはなり得ないと思ひます ・・・ お上:何時迄秘密か保てるか── 昭和天皇はハワイへの先制攻撃の成功を望み「秘密か保てるか」を重要視は当然と思う。 ソ連に対しては日米開戦時には日ソ戦回避を望む、終戦時には講和交渉をソ連経由で行うがソ連参戦によりポツダム宣言受諾となった。
2008.10.11
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