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私は思うのですが、不軽菩薩自身に、仏性がそなわっていると自覚する体験があったはずです。だからこそ、他者にもそう言えた。“真の自己”に目覚めるがゆえに、自己の存在の重さ、愛おしさを自覚する。それはそのまま他者の存在の重さ、愛おしさを自覚することにもなる。自身の仏性を自覚するからこそ、他者の仏性も信じることができる。仏教は、自己への目覚めが他者への目覚めへと発展するというかたちで、他者とのかかわりを説いています。
これまで長者窮子の譬えなどが出てきました。自分を卑下していた人間が、“真の自己”に目覚めて、「自分に、こんなすごい宝物がそなわっていたのか」と感動する。だからこそ、他者にも仏性があると信じることができる。私には、そうとしか考えられません。
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