PR
Keyword Search
Freepage List
能力発揮のコツ
一般財団法人日本集中力育成協会代表理事 森 健次朗
心身を緊張から安静状態へ
私は、子どもの頃からスポーツが大好きで、野球や陸上などを体験してきました。また、スポーツメーカーの会社員時代、高校生から日本代表選手レベルまでの練習や試合に接してきました。この経験を踏まえ、選手の能力発揮につながる指導方法について紹介します。
一昔前、昭和の時代であれば、「水は飲むな!」「苦あれば楽あり!」「根性だ!」といったような、とにかく自分自身を厳しく追い込み、苦しんだ分だけしか結果は出ないというのが一般的な指導方法でした。
ところが現在は、全く逆です。「水はしっかり飲もう」「楽しくやろう」という指導を受けている選手やチームの方が、公式戦で、全国優勝などの良い結果を残せています。
ここまで指導法が変わってきた理由は、近年、脳波の研究が進んだことにあります。人間の脳がどのような状態であれば、能力を発揮できるか、科学的に明らかになってきました。人間の脳波は 8 ~ 13 ㌹で、アルファ波が出てリラックスした状態になります。それ以上の 13 ~ 30 ㌹で、ベータ派が現れると緊張状態に変化し、 30 ㌹以上に達するとガンマはが発生して、興奮した強いストレス状態にあるといいます。
優れた結果を出す選手の脳波は、心身ともにリラックスした安静状態にあることが分かっています。いわゆる昭和時代の〝厳しさが一番〟のような指導をすれば、選手はかえって緊張してしまい、実力を発揮できません。
この脳波の研究はスポーツだけでなく、仕事をはじめ日常にも通じる事実だと思いますので、ぜひ押さえておきましょう。
*今月のお勧めワーク*
あなたや周りの方が、できるだけリラックスした状態を保てるよう、雰囲気が明るくなり、笑顔を作りやすい言葉掛けや励ましを送り合ってみてください。きっと、目標達成へのスピードが加速していくと思います。
【集中力アップ 心技体の実践法 《 14 》】公明新聞 2024.2.8
代表的な不整脈「心房細動」 October 25, 2025
大腸がん㊦ 外科手術 October 15, 2025
大腸がん㊤内視鏡治療__日本人が最も多… October 9, 2025
Calendar
Comments