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ある日チュンサンに、母であるカン・ミヒから電話があった。
ミヒのスタジオに来るようにとのことだった。

ミヒは体調を崩してから、海外公演は控え、
もっぱらスタジオで
弟子にレッスンをしていた。

チュンサンは夕方仕事を終えスタジオに向かった。
ドアを開けるとピアノの音が聞こえてくる。
その時だった・・・。
ニューヨーク全体が大きく揺れた。
チュンサンもその場にしゃがみこむほどの大きな揺れだった。
ほどなく揺れは治まったが、
中のほうから
「きゃあ~、先生っ!誰か、誰か・・・」
と泣き叫ぶ声が聞こえた。
チュンサンは急いで声のするほうへ走った。
扉は開いていた・・・・。

目の前の光景が何を意味するか飲み込むまでに時間がかかった。
レッスンルームのアップライト型ピアノが倒れている。
母であるカン・ミヒの上半身だけが見えていた。
とにかく母を助けなければ・・・・。
チュンサンは辺りを見回して、テコになりそうなものを探す・・・。

その時目に飛び込んできたものは・・・・
またしても、ユジンの顔だった・・。
いや、正確に言うとユジンとそっくりな顔をしたあの 桜 みずきだった。

その事に驚いていられる暇はなかった。
みずきと一緒に力をあわせてミヒをピアノの下から
ひっぱりだせた・・・。
ミヒはかろうじて、意識はあった。
だがむろん下半身は動かない。

どのぐらいの被害がニューヨークを襲ったかはまるでわからない。
救急車に頼ることはできない。
そう判断したチュンサンは
ミヒを背負い、病院へと向かった。
みずきも一緒についてきた・・・。
幸いにも病院は近くにあり、被害もないようだった。
すぐさまミヒの診察、そして手術が始まった。

やがて時が経つにつれ病院は、戦場のようになってきた。
外にはたくさんのサイレンの音が聞こえる。
待合室のようなところにテレビがあったが、
映し出された映像がいったい何処の地域なのかは
まるでわからなかった。

ただ、チュンサンはミヒの怪我の具合が心配だった。
「あの~、缶コーヒーですけど・・・。」
差し出したのは、みずきだった。

ようやく、さっきレッスンルームでみずきを見た時の驚きが戻ってきた。
「桜さん、どうしてあそこに居たのですか?」
そう・・・・・・、桜が先日言いかけた「先生」というのが、カン・ミヒのことで、
クラッシックピアノを学ぶ為にニューヨークに来ていること。
今、ミヒの家に下宿していること。
クラッシックの曲以外はしばらくは弾いてはいけないと言われている事等を
チュンサンに話した。
そして、先生のひとり息子さんが、
自分が助けたカン・チュンサンだったということの偶然に驚いていた。
その時、処置室のドアが開き、中からドクターが手招きをした。
to be continue・・・・・・・・ by keema
日刊スポーツ・・・・・^^; April 20, 2010 コメント(20)
帰国の公知です~(>_<)。。。 April 18, 2010 コメント(14)