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翌朝 ユジンはチェリンのファッションショー会場へと急いだ・・・。
チュンサンの消息が少しでも知りたい・・・
その心が彼女を急がせていた・・・

「あ、その順番はこうよ!ちゃんとやってよ」
準備に追われているチェリンがユジンを見つけた。
「チョン・ユジン!来たわねぇ~。相変わらずダサい服着てるわねぇ~
後で、私の素敵な服プレゼントしてあげるわ・・・」
オ・チェリンのいつもの毒舌が今のユジンには
うれしかった・・・
久しぶりに影の国から出てこられたような気がした。
チェリンは、次々とスタッフに指示を出しながら
ユジンをチラッと見た・・・。
そして、そのやつれぶりに胸を痛めていた。

ファッションショーも大成功に終わり
バタバタと撤収作業の指示を一通り済ませたチェリンは
足早にユジンのもとに駆け寄る。

「待たせたわね・・・。どうだった?ファッションショー・・・
もちろん、素敵だったでしょう。
今の私は仕事が生きがいなのよ・・・
あぁ、お腹すいた。チョン・ユジン一緒に食事に行くわよ・・・」

そういうとユジンの手をひいて車に乗り込んだ。
やがて、一軒のレストランに着いた。
そこは以前ミニョンとよく訪れた店だったが
そのことはユジンには話さない・・・。

いつものその席が空いていたので、
そこに落ち着く・・・・。
「チョン・ユジン、私がごちそうするから
なんでもいいわよ、」

チェリンが元気付けようとしてくれている
その気持ちがユジンの目を潤ませた・・・・
「あら、やだ!私にあえてそんなにうれしいの~?」
チェリンはわざとそういってユジンの笑顔を誘った。
食欲がなくいつまでもオーダーが決まらないユジンを
ほおっておいて、チェリンはあれもこれも注文した。
そして、静かに
「カン・チュンサンはかすり傷ひとつしてないわよ・・・。
安心しなさい。
どうせ、昨日も眠れてないんでしょ。
それに何にも食べてない・・・。
チョン・ユジン!顔に書いてあるわよ・・・・」

ユジンは安堵とともに今までの緊張と不安が一度に解き放たれて
すでに頬をひっきりなしに涙がつたう・・・
「チェリン、ありがとう・・・」
そう一言いうのがやっとだった・・・。
目の前には次から次へと料理が運ばれてくる。
そのおいしそうな料理さえ涙でかすんで見えない・・・。

「私ね、パリに来る前に思い切ってカン・チュンサンに会いに行ってきたのよ。
どう?うらやましい・・・?」
チェリンのこの言葉にとげは感じられなかった・・・。
ユジンは涙でくしゃくしゃの顔にほんの少し笑みを浮かべて
軽く頷いた。なんだかとても素直になれていた。
「チュンサン、身体のほうも現状維持ってとこね。
手術のほうはまだ具体的にきまっていないらしいの。さすがアメリカね、
とってもすごい新薬が開発されて今それを使って様子を見てるって言ってたわ。」
チェリンの口元を食い入るように見つめるユジン・・・
そんなユジンを見てチェリンも涙ぐんだ・・・。
そして、
「チョン・ユジン。料理食べなさい!チュンサンと約束したんでしょ。
何処に行ってもどんな時でもご飯はしっかり食べるって・・・
そんなんじゃ、チュンサンに会う前にユジンが病気になっちゃうわよ。
しっかりしなきゃ・・・・」
そういうと、むりやりナイフでカットしたステーキをユジンの口に運んだ・・・。
ユジンは「ありがとう・・・」と言って口にほうばった。
しばらくの間、チェリンの指示通り、次々に料理を食べ続けた。
テーブルの上の料理がほぼ二人のお腹に収まった頃、
いい香りの珈琲が運ばれてきた・・・・。

「チンスクとヨングクが結婚するって知ってる?」
チェリンが聞いた。
ユジンは軽く頷いて、「うん」と答えた。

「チョン・ユジン!あんたはどうすんの?
いつまでいじをはってこっちにいるつもり?
チュンサンひとりにしておいて、平気なの?
兄妹じゃなかったんだから、いくらチュンサンが
もう逢わないでおこうと言ったって、
それではいそうですね。そうします。って言えるの?」
「チョン・ユジンだから譲ってあげたのよ・・・。
私がどんな思いであきらめたかわかる?・・・
そばに居てあげないなら、又私、
チュンサンのところにいって絶対に離れないわよ・・・」
オ・チェリンはバーで出会った
ユジンにそっくりな女性のことは教えなかった。
いや、教えられなかった。
それほどに、ユジンは痛々しかった・・・・
to be continue・・・・・・・・ by keema