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February 14, 2009
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カテゴリ: ペヨンジュンさん

ミヒは、ベッドの中から桜 みずきを呼んでいた。

「みじゅ?みじゅ・・・?」

「みじゅって誰?」

チュンサンが尋ねる

mu2.jpg

「あぁ、チュンサンガ・・・みずき知らない?」

「桜さんだね・・・。今母さんの身の回りの物取りに行ってくれてるよ」

「あぁ、そうなのね・・・。チュンサンガ私のスタジオ大丈夫かしら・・・」

「それも彼女が確認してくるって・・・・」

mu5.jpg

「チュンサンガ、驚いたでしょう、彼女・・・

ユジンさんにそっくりで・・・・」

「え?・・・うん」

「私が日本に演奏に行ったときに、楽屋にきて

どうしても弟子になりたいって。

私も最初とてもびっくりしたのよ。

でもなんだかユジンさんへの罪滅ぼしが・・・」

言い終わらないうちにチュンサンが言葉をさえぎった。

ri6.jpg

「かあさん、そんなことより痛いところはない?

ちょっと、入院長引きそうだよ・・・。

僕も毎日顔出すけど、誰か付き添いの人見つかるといいけど・・・」

チュンサンは、母の口からユジンの名を聞きたくなかった・・・。

まだ、あの時の理不尽な母の振る舞いが

わだかまりとなって心の奥に残っていたからだ。

病室の扉が開いた・・・。桜 みずきが荷物を抱えて入ってきた。

「あ、先生気がつかれたのですか・・・?ご気分はどうですか?

喉は渇いていませんか・・・?」

そういいながら、ミヒのベッドに近づく・・・・。

d0045458_15572511.jpg

「みじゅ、家のほうはどうでした・・・?それからスタジオは?」

「はい、先生。ご自宅のほうは、ちょっと花瓶が割れていたりしていましたけど、

大きな被害はなかったようです。メイドさん達も皆さんご無事でした・・・。

それから、スタジオのほうもちょっと擦り傷とか、切り傷とかされた方はいましたけど、

あの、レッスンルームのピアノが倒れただけで、他は大丈夫でした。」

そう話しながら、ミヒの好きなハーブティを淹れスプーンで口に含ませる。

その、さりげない仕草をチュンサンはじっと見ていた。

sonata062.jpg

「先生、しばらく先生のお世話、私がさせていただいてもいいですか?」

「みじゅ、そうしてくれるとありがたいけど、レッスンだけは続けてね。

でも、貴方が私の元にきた甲斐がなくなってしまったわ・・・。

日本に戻ってもいいのよ。お家の方とよく相談してね・・・・。」

「はい、先生。でも今しばらくの間、先生のお世話をさせてください・・・」

そういいながら、チュンサンのほうに振り返り頭を下げた。

sonata145.jpg

椅子にかけていたチュンサンは慌てて立ち上がり頭を下げて

「よろしくお願いしますって言っていいのか、わかりませんが、

付き添いの人が見つかるまで、助かります。」

そう答えた。

if6.jpg

ニューヨークの街はあちらこちらで被害は出ていたが、

幸いにも大勢の死者は出さずに済んだ。

sya1-39-6-1.jpg

そのかわり大なり小なりのけが人は数え切れないほどだった。

チュンサンはひとまず付き添いを桜 みずきにお願いして

気になっていたオフィースに立ち寄ってから自室に戻った。

どちらもそう被害はなかった・・・。

ta8.jpg

ソファーにどしっともたれかかり静かに目を閉じた。

浮かんでくるのは、さっき病室でじっと眺めた桜 みずきだった。

se6.jpg

ただ、その女性が桜 みずきなのか、ユジンなのか

チュンサンにも区別がつかなかった。

そして、「ユジン・・・」と呟いていた。

心配しているだろうなぁ・・・と思いながらもチェリンが

伝えてくれていてくれたらいいな・・・と

考えていた・・・。

その時携帯電話が鳴った・・・・。

サンヒョクからだった。

安否を気遣う電話だった。

無事を聞いて安心したようだった。

また、電話が鳴った。

今度は先輩からだった。

同じく無事を聞いて喜んでくれた。

そして、また電話が鳴った。見慣れない番号がディスプレーに並んでいた。

父からだった。

父には、母が入院したことを伝えた。

面倒を見てやって欲しいと言われた。

チュンサンはうとうとし始めていた。

携帯電話がまた鳴った。

慌ててみると、チェリンからだった。

「チェリナ・・・」

チェリンはユジンにチュンサンの無事を伝えた事を話した。

「ありがとう」

チュンサンはそう答えた。

「・・・ユジンみてられないほどやつれていたわ。

ホントにどうするのよ・・・。ちょっとメモしてよ。

××× ××××  ×××× ユジンの携帯よ。

じゃあね!」

そういい残したまま電話は切れてしまった。

メモした番号にかけるとそこにはユジンがいる。

ro1.jpg

 そう思うと手が震えてきた。

そして心も震えてきた。

何度も携帯の番号をプッシュしようとした。

涙で前が良く見えなくなっていた。

sonata286.jpg

「もう僕達は逢わずにいよう・・・」そう告げたあの夜のことを思い出した。

ユジンも僕の気持ちをわかってくれて別れた・・・。

この先いつまで、この身体の状態が続くなんて誰にもわからない。

これ以上ユジンを悲しませたくはない・・・・。

sonata281.jpg

チュンサンは、携帯電話を床に叩きつけた。

そして歯を食いしばって目を閉じた。

to be continue・・・・・・・・ by keema






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Last updated  February 14, 2009 10:27:32 PM コメント(8) | コメントを書く
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