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以前にこのブログでも書いた、 西友の売却について、
ついに買収先が決定しました。
イオンやドン・キホーテを運営するPPIHが優勢かと思われていましたが、最終的に買収の交渉権を得たのは、九州のトライアルでした。
報道によりますと、九州を中心にディスカウントストア「トライアル」を運営しているトライアルホールディングスは、アメリカの投資ファンドのKKRと、アメリカの小売り大手のウォルマートから西友のすべての株式を取得し、完全子会社にする方針を決めました。
トライアルは両社から3,800億円ほどですべての株式を取得し、今年 7月1日
に完了を目指すとしています。
福岡市に本社があるトライアルは、九州地方を中心に北海道や関東地方などに300店余りを展開しています。
特徴としてはITの活用で店舗運営コストを削減し、食品や日用品などを安く販売する低価格戦略を強みとしています。
私も前職時代に、トライアルの方と接触した機会が何度かあります。
同社の強みや今後の事業展開をお聞きした際、ITの活用には相当の知見をお持ちのようで、他社との差別化ができている、と言われていた記憶があります。
福岡に出張した時に、トライアルの店舗を見たことがありますが、たまたま私が見たのは小型店でしたが、売価はかなり安く展開していました。
当時の福岡支店のメンバーに聞いても、とても勢いのある企業だというコメントがありました。
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そのトライアルが、外資のもとで強化してきた西友を取り込むことで、商品力の強化や店舗網の拡大につなげる、という狙いのようです。
すでに西友が撤退した九州の店舗は、トライアルの競合のイズミが取得していました。
西友は業績の不振などから2008年にウォルマートの完全子会社になって再建を進め、その後はKKRが85%、残りの15%をウォルマートが保有していました。
トライアルは、この買収で
連結売上高は1兆円を超える見通しで、大手小売企業の一角に食い込む規模となります。
身売りを繰り返した結果、トライアル傘下で西友は再出発することとなります。
もはや、西武グループの一員だった頃を知る社員の方も、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
西友の全ての株式をトライアルが取得して、完全子会社化するということで、本当に歴史の流れを感じます。
私の幼い頃の西友での買い物も思い出も、もう記憶の中だけのものになりました。
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