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早くも、来年のセンバツ大会を目指す戦いが始まっています。
この夏は、高校野球の指導者の本を何冊か読みました。
甲子園の期間中も、各校監督のコメントなどを意識して聞いていました。
以前にも紹介した仙台育英高校の須江航監督は、沖縄尚学高校に敗れた後、グラウンドを去る沖縄尚学高校の選手1人ひとりに声をかけていました。
熱闘を繰り広げた相手チームを讃える姿に、多くの感動の声が上がりました。
須江監督の本は、チームに文化を作っていくという点に深く共感しました。
上級生が率先してきついことや大変なことを担い、下級生を心を込めて牽引するという文化は、構築するのには大変な時間がかかると思いますが、出来上がった良い文化は、人が入れ替わっても続いていくものです。
2023年の夏の甲子園を107年振りに制した慶應義塾高校は、だいぶ昔から独特の文化、雰囲気を持っていました。
森林貴彦監督の本「Thinking Baseball 」は、とても興味深く読みました。
そのためには、高校野球を通して、人間性やその人自身の価値を高めていかなければならない、と言います。
Thinking Baseball --慶應義塾高校が目指す”野球を通じて引き出す価値” [ 森林貴彦 ]
その指導は、社会での活躍につながるか、ということを意識しているそうです。
それにより、考える力が自然と身に付くことや、人生の選択肢が増えることにつながります。
また、選手を大人として扱い、意見や考えを口にできる環境を作っています。
自らを「監督」ではなく、「森林さん」と呼ばせているのも、その表れでしょう。
選手に問いかけをして、意図を聞くようにして、考え、意見を持ち、理解する力を構築させているようです。
そうすれば、選手は主体的に動けるようになります。
このお二方は40代~50代前半前半の監督です。
対照的に、70代の監督の本には、ご自身が若い頃の指導として、重要な場面では、1球ごとにベンチから自らサインを出したそうです。
当時としてはそれでよかったのだと思いますが、現代では、選手に考える力が備わらない、と感じました。
恐らく、投手はそれで打者を抑えても、「監督の指示通り投げたら抑えられた」ということになってしまいます。
失敗しても、打たれても良いので、どうすれば打ち取れるか、をバッテリーで考えることが必要ではないでしょうか。
一発勝負のトーナメントでは、そうもいかない、という意見もわかりますが。
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