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陽気にまどろみながら幸せな気分にひたる。隣にいるバァに声をかける。「気持ちええなぁ」「うん、気持ちええ」バァと観る4回目の桜初めての桜はお城で観た。翌年は河辺で観た。花よりだんごで意外と桜を愛でないので3年目は車中からちら観のみ。そうして、今年。体調もバツグンなので、数日前からダーリンが「日曜日に花見に行くか」そう、声掛けしていた。金曜日に私が「日曜日に花見に行く?」と聞くと「今日は何曜日じゃ」「金曜よ」「よっしゃ、日曜に行く」行く気満々「お弁当買うて行こうな」そう言うと「弁当、買うんか」「・・・・えっと・・・ ・・・弁当、・・つ、作るよ、もちろん・・・」何度も花見花見と念押ししていたお陰できちんとインプットされていたらしく今朝「しんどくない」と尋ねただけで「今日は行くんじゃ」勢いあり弁当の用意もでき、いつものYちゃんを誘っていざ花見へ。今年は広々した公園をチョイス。あちらもこちらも人でいっぱい。ほどよいざわめきの中、池の対岸から満開の桜を望める場所にテーブルとイスをセッティング。案の定、花よりだんごのバァは、お弁当を前にすると弁当に釘付け。私たちの弁当の3分の2ほどもあったバァ用を快調に平らげ、お腹いっぱいになってようやく、気持ちよさげに桜を眺めた。天気も最高、風もなくあったかい日差しも最高、この上ない花見日和。「もう帰るかい?」「まだじゃー」その隣で私たちはウトウトまどろむ。もうすぐバァが来て5年目に突入。
Apr 10, 2011
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青い空に桜色が映える、1年でいちばん美しい1週間陽のまぶしさに目を細めながらバァはデイサービスのお迎えの車に乗り込む。庭の桂の芽も大きくなってきた。窓の外から手を振る私にバァは車中から人差し指を突き出す。私も人差し指を突き出す。なんだか懐かしい光景。・・・・・・あれは泣けた、E.T。そんなE.Tを彷彿とさせるバァもやっぱり女の子。ここ愛媛では旧暦で祝うお雛様を2ヶ月ほど楽しんだが、もう片付けねばならない。今年は白酒ならぬマッコリで乾杯。食べるスピードも早く、軽く完食相変わらずどんな問いかけにもレスポンスの速いバァに久々に「私の名前わかる?」と聞いてみた。「フンッ、わからい(わかるわい)」そう鼻で笑ったあとバァは答えた。「ゆり」え~っ「違うやろ~」と私の名前を告げると「似とるがい」そう逆ギレ。ちなみに私の名前には「ゆ」も「り」もついていない。私の知るところ、バァの知り合いに「ゆり」はいない。・・・だれそんな名も知らぬ私にバァはいつでも優しい。みかんをお食べと差し出すと「あんたのがなくなるけん、 ウチは食うたらいかんのじゃ」そう遠慮したり、朝のバナナジュースのバァの分を「体にええけん、これお飲み」そう勧めてくれたりする。頭痛がするというと、こめかみをゆっくりゆっくりマッサージもしてくれる。そんなときはいつも、あったかいものがこみ上げてきて、胸がつまる。「チンチンドンドンチンドンドン」バァの歌う声が聞こえる。そろそろお腹が減ってきたよう。ダーリンの帰りを待つので我が家の晩御飯はいつも時間が遅い。なので5時頃はいつもおやつの時間。春の異動でバァのお気に入りのケアマネさんが転勤になった。新しいケアマネさんは、バァの気持ちを掴めるだろうか。
Apr 5, 2011
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