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「どう見ても紐ですよね、それもかなり丈夫そうな」「たまにはこういうのを使ってみるのもどうだ?」「駄目です!!絶対に駄目っ!!」「案外良いかもしれないぞ」「悪ふざけはいい加減にしてくださいっ!」「電池で動くのもあるぞ」「朋樹さん!一体どこでそんなもの手に入れてきたんですかっ!?」「・・日樹の部屋から拝借してきた・・・」「そんな見え透いた嘘、誰が信じますか!?」 ゴメンナサイ・・・
2007年01月30日
☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。親友・・・その意味を知ったのはずっと後自主性を重んじる西蘭の校風皆、自分から強く望んでこの学園を目指してきた生徒ばかりだ他校の同じ歳頃の生徒たちに比べ、少し大人っぽく感じられるのはそのせいその中で彼は異質な存在だったかもしれない山田 遥 入学式が終わって、新しい教室へ四月初め、新一年生のどのクラス内でも見られる光景新しく出逢ったクラスメイトたちと大騒ぎしながら挨拶を交わすここ西蘭でそのような初々しい光景を見るのは稀だそれは男子校であるから、というひとつの理由もあったそれまであまり気にも留めなかった・・・ ・・・はるか・・・・「諸藤君、終わった?」積み上げたスケッチブックの山を棚に載せると、手をパンパンとはたいて遥は振り向いた「うん、もう少し」放課後、西日射す、がらんと静まり返った美術教室の後方その端と端に日樹と遥はいた『美術部員の仕事』、そう小梶に言い渡され高等部生徒三学年分のスケッチブックを、出席番号順に整理し棚に戻す作業これが結構な重労働なのだ上手く言いくるめられたが、よくよく考えると罰当番にしか思えないそしてその見返りは、淹れたての珈琲中学生の二人にはちょっと大人の味「これも美術部の活動のうちなのかなぁ?」遥がやれやれという表情で日樹を見る日樹は表情豊かな遥の顔を見ては微笑み返す少し前まではろくに話したこともなかったクラスメイトその人懐こさも、こうやって一緒に過ごす時間も心地よかった全員でいったい何人いるのかわからない美術部活動はやはり自主性に任せてあるせいか、校内の適所を選んで絵を描いたり美術室で造形に取り組んだりと生徒はまちまちだだが今日、この美術室に残っているのはこの二人だけ扉を隔てた隣の準備室では、小梶が残務整理をしている彼は生徒達からの信望も厚いらしく、談話を目当てに数人が出入りしていた進路、学習のこと、そして時には恋の悩み相談まで持ちかけられるようだ美術部の新入り、小さな二人は自分の分担をひたすらせっせと片付ける遥の手際は良く、日樹と半分にした同じ量にもかかわらず早く終わってしまった「大丈夫?」見かねて遥が日樹に駆け寄る「あと少しだから大丈夫」同じ高さの視線互いの瞳に日樹、遥それぞれが映る「手伝うよ!」並んでみれば背丈は一緒遥は手を差し出し、残ったスケッチブックを自分の方へと寄せる15冊ほどとなればかなり重さもある「あ、この人僕と同じ名前だ」遥は目ざとい一番上のスケッチブックに書かれている名前は確かに“山田”今度はそれを開きパラパラとめくり始めるだが、日樹としてはそんな遥の大胆な行動にビックリさせられるばかり「あ・・・遥くん・・駄目だよ」「平気、平気」遥はちらっと教室前方の準備室続きの扉を見る安全確認は怠らない大胆で好奇心旺盛で、行動的日樹にはないものばかりだから知らずに魅かれ合うのか「凄い上手だよ!」自分と同じ名前というだけで親近感が沸き罪の意識がなくなってしまうのだろう他人のものを勝手に見てはいけないとわかっていながらも平然とやってのけてしまう遥に対して日樹の方がよほど罪悪感に駆られていた背後の準備室の扉が気になる先生に見られたら・・・お願いだから早くスケッチブックを閉じて!そう願うばかり心臓を高鳴らせる日樹に反し「諸藤君!見てみて!!」遥はスケッチブックを両手で思いきり広げていた「遥・・く・・・」制止しようとした日樹の言葉が止まるそこには『風の広場』遥が一番好きだという、この建物と高等部の校舎の間の中庭が緑鮮やかに描かれてあった生きている絵、まるで風のざわめきが聞こえてきそうだ二人は、今にも触れ合いそうに体を並ばせ夢中で見入ったまるで魔法にかかってしまったようにスケッチブックから目が離せないめくっていくページのどれにも、至る視線から描かれた風の広場があったのだ吸い込まれそうだ・・・「素敵だね」「うん」それまでの罪の意識など何処へやら我を忘れ、静寂の美術室同じ絵を見て、同じように心動かされ二人はもはや風の広場に身を馳せらせていた「お前たち、終わったのか!?」美術室続きの準備室のドアが開き、聞き覚えのある声がした小さな二人の体が現実に引き戻され、同時に体をビクッとすくませるそこからの遥の行動が素早かったスケッチブックをパタッと閉じて体の後ろに隠し振り向いた「あ、はいっ!!もうちょっとです ね、諸藤君」「・・・う・・うん」一歩遅れて日樹が振り向く「ご苦労さん」優しく響く声で小梶が労う「終わったらお茶でも飲もう」二人の様子を確認すると小梶はまた準備室に戻ってしまったようだパタンと閉まる扉の音それを確認すると二人は顔を見合す浮かぶ言葉は同じあぶなかったね・・・無意識に留めていた息を、安堵し大きく吐くそして、堪えていた笑いを一気に放つどんな小さなことでも二人一緒なら楽しかった無邪気に笑っていたあの頃・・・・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。
2007年01月30日
なにが咲くかお楽しみ咲いたらアップしますねこのごろストレス120%会社のお友達に愚痴を聞いてもらいましたそのせいか帰社するころには元気になりました聞いてくれてありがと
2007年01月29日

意味もなく、イタズラ描き やる気出さないと、日樹と高原の熱、アツぶりのところが書けないよ~
2007年01月28日
☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。一瞬通り過ぎる春風に、木々の葉が擦り合いサワサワと音を立るクラスメイトの言葉は遮られてしまった「聞こえなかったから、もう一度言って」日樹は彼に届くように声を出したクラスメイトは揺れる髪を押さえながら気のせいか照れくさそうに笑んでいるそして、また一歩一歩日樹のもとに戻ってきた「僕が西蘭に入学したのは、一流の人間になるためだよ」「・・・えっ?」日樹は目の前の遥を見上げた先ほど聞き取れなかった言葉はそれだったのだろうかそうかもしれない・・・「僕はこの『風の広場』が一番好きだよ 諸藤君は?」時の広場に水の広場そしてここ、風の広場だけが唯一植樹以外にあまり手を加えられていない緑は人間の視覚に優しく心癒されるが自然のモチーフを生かしただけ、見ようによっては樹木だけの景観他の美術部員たちにしてもスケッチにこの場所を選ぶ人間は少ない同じように平行に建てられた校舎のはずなのに不思議とこの高等部と特別教室の間だけ吹きぬける風がひときわ爽快なのだ恐らく特別教室のある校舎が他と比べ階数が少ない低層だからかもしれないあまり校内を歩き回った事がないでも・・・彼と同じようにこの場所が一番心地良いかもしれない「・・・僕も、ここかな・・・」「本当!?一緒だねっ」遥は日樹が自分と同じ場所を一番に選んでくれた事が嬉しかったのかそのまま勢い良く抱きついた「やっぱり僕たち親友だ~」「・・え・・あ・・山田・・く・・・・」わぁつ!?・・・・・二人は同時に声を上げた抱きついたというよりは、猫が大好きな飼い主に飛び掛かったといった方がふさわしい日樹と遥は勢いついたまま後ろにひっくり返ってしまったこの前とは逆に今度は遥が日樹の上になっていたとっさの出来事に目を丸くして驚く日樹その瞳に木漏れ日溢れる木々の葉がすぐに飛び込んでくる土の匂い、自然の香り清々しい・・・きっと義兄もこうして西蘭で六年間過ごしたのだろう「諸藤君、ごめんね~」日樹の瞳に緑の木の葉から今度はいきなり遥の心配そうな顔が現れた「大丈夫?」「うん・・・」ほっとしたのか、遥の眉尻が下がる「よかった・・・」遥かは日樹の隣に身を転がすそして二人は寝転んだまま大きく深呼吸し顔を見合わせて同時に吹き出していた美術準備室の窓に肘をかけ、そんな幼い二人の姿を見守る小梶の姿があった☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。早く目を覚まして日樹~先が書きたいよぉ中学生、遥と日樹のピュアな想い 日樹の小梶に対する複雑な想い高校生、日樹、高原、拓真の大人になりかけの微妙な恋、一途な恋そして、朋樹、鏡の落ち着いて安定した大人の愛これが課題必死になって書き分けます・・・
2007年01月27日
☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。「諸藤君!本当~!?」クラスメイトの少年、山田はソファから勢い良く立ち上がった「本当に美術部に入る!?」「・・・え・・あ、うん・・・」自分でもわからずに、なぜかそう返事をしていた念を押されてから、安易に返事をしてしまったと後悔はあったがそれでも良かったこの親友?の喜び様を見れば、今更やめるとも言えない「先生!そういうことです~!! 二人で今日入部します」瞳を輝かせ、山田は声を弾ませた「わかった、わかったから、落ち着け山田」何がそんなに嬉しかったのだろうかテーブル越しに身を乗り出して何度も何度も顧問の小梶に伝えていた彼らがそうしている間、日樹はじっと小梶の顔を見つめていたその歳の頃合、背格好が今は別々に暮らす大好きな義兄にそっくりだ・・・翌日の放課後から日樹はにぎやかな放課後の時間を過ごすようになった二人はこの美術部への入部をきっかけに“親友”と呼ぶにふさわしく、日に日に仲を深めていく昨日の今日、突然の入部で美術教材も用意できずこの新一年生が初めて取りかかったのは風景画のスケッチ小梶の用意してくれたスケッチブックをそれぞれ持って二人は校内の中庭にいた「諸藤くんの進み具合はどう?」隣にいる日樹のスケッチブックを覗き込んでくる広い中庭何もべったり寄り添わなくてもいいのに・・・日樹はほんの少し、そんな風に思わなくもなかったまるで猫にでも擦り寄られているようだ今まで親しい友達を傍においたことがない小学生時代もクラスの仲間とは当たり障りなく過ごしてきた何につけても秀でた日樹は、本人の自覚はまったくなしにまわりから一目おかれていたのだ祖父の代から企業経営を行う、どちらかといえば上流家庭に生まれた日樹には品格、教養が備わりもっとも日樹にとっては日々、それが当たり前の暮らしにしか過ぎなかった静かにマイペースで下書きをする日樹とは対照的に隣に座るクラスメイトはどうも落ち着かない様子先ほどから何度も日樹のスケッチブックをチラチラと気にしているどんどん描きあがっていく下絵が、目の前の光景とまるで同じだったから日樹にしてみれば、気が散って仕方ない職員室や事務室などがある校舎と中等部の間にある一つ目の中庭は日本古来の“和”を強調した庭園に施され、静寂さをかもし出すそこにたたずめば、時代をさかのぼり遥か昔へおのおのが思い浮かべる歴史上の人物が活躍した世界へタイムとリップするそんな錯覚を起こしてしまいそうになるここは、『時の広場』と呼ばれる中等部とその次にある高等部との校舎の間には前者とは対照的な洋風の庭園だった木立の合間に、石膏でできたオブジェが無造作に散在する中でもここの別称の由来となる彫刻出できた大きな噴水が学園のシンボルでもある『水の広場』生徒たちはそう呼んでいるそして、高等部の校舎と美術室や特別教室のある一番奥の校舎との狭間は『風の広場』と称される三つのそれは個々に特長があったどこか他の二つの広場とは異なる空気が流れると感じるのは生い茂る木々のせいだろうか自然の群生緑豊かな『風の広場』には四季折々に花や果実を実らせる木々、草花が種類多く植えられているところどころに地面から露出している木の幹がちょうど良い腰掛になり日樹と山田は並んでそこに居た「諸藤君はなんで西蘭に入学したの?」どうやら創作意欲がまったくないような質問だった話題は手元のスケッチブックとは無縁のこと「・・うん・・義兄の母校だから・・・かな・・・」確かにそれが一番の理由だった日樹は義兄を想い浮かべ、はにかみながら答えた「ふ~ん」反応は期待していた答えとは違ったようだった「山田君は」少しの間を置いて、今度は日樹が訊ねる「僕?」う~ん、なんて答えようか瞳は楽しそうな表情で青空を仰ぐそして、トンと立ち上がり日樹の目の前に立つ日樹のスケッチブックに彼の人影が映し出されると一瞬気を取られ再び彼に視線を向け直す「遥(はるか)って呼んで」クラスメイトはそう囁いた「・・・遥・・・?」「うん、僕の名前だよ」そして彼は日樹を見つめながら後ろ退る大きな歩幅でゆっくりとゆっくりと一歩ずつ二人の間には小声では聞き取れないほどの距離が開いていた「あのね~」山田が何か言い始めた「え?」日樹もそれを聞き取ろうとする「にゅ・・・・」通り過ぎる春風に、木々の葉が擦り合い、サワサワ音を立てクラスメイトの言葉は遮られてしまった「なに・・・?今聞こえなかった」クラスメイトは揺れる髪を押さえながら気のせいか照れくさそうに笑んでいた二度と日樹には届かなかった言葉・・・『入学式の日、 君を見た時からずっと好きだったよ・・・』彼はそう言ったのだ☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・
2007年01月26日

頂きました~ 小さな十字架がポイントですシンプルなデザイン、大好き最近、お洒落に無頓着だし春も近づいてきたからお洒落してみようかなぁ・・・ ありがとうございましたっ
2007年01月25日
素敵なコメントやメッセージの贈り物をありがとうございました久しぶりに美味しいお酒も飲み今日はとっても幸せな一日でした 皆さまに感謝しています
2007年01月24日

誕生日なんです(^^ゞろうそくは抜いておきました年齢はシークレットケーキについていたお花
2007年01月24日
難関を突破し、義弟の日樹がみごと自分の母校である名門西蘭学園に合格した、とオフィスに知らせが入ったのが数分前そのせいか、朋樹はいつもより機嫌が良さそうだクールな表情とは変わり笑顔がほころんでいる革張りの椅子に深く座って長い足を組み、二周してしまいそうな勢いでくるっと回転させてはかかとで止める背後の窓から外の景色を望めば建ち並ぶ都内の高層ビル群も、今日はさぞや絶景であろう「嬉しそうですね」脇の秘書机の書類を揃えながら問いかける鏡「あぁ・・・」朋樹は万遍の笑顔で答える親バカなならぬ兄バカだ自分が15歳過ぎた頃、日樹が生まれたそして今度は日樹がその歳になるそれだけに朋樹にとっては感慨深い思いがあるのだろう「日樹さん、合格おめでとうございます」「ありがとう」大事な義弟・・・実家を離れて5年顔を合わすのはたまにだが、その気持ちに変わりはない「なぁ鏡・・・日樹もだんだん大人になっていくのだな」「はい」日樹がどんな風に成長していくのか小さなころから日樹を知っている鏡にとってもそれは人ごとのような気がしない「これから色々なことを学んでいく」「ええ・・・」様様な困難にも突き当たるだろうそれを乗り越えることによって日樹は強くなるはずだいつか自分を追い抜くかもしれない今は大切に箱の中にしまっておこうやがてそこから飛立つ時がくるまで・・・「もうすぐ桜の季節か・・・」満ち足りた幸せの日々に思いふけ朋樹は静かに目蓋を閉じるこれから新しい季節がやってくるそして・・・このあと日樹の運命も大きく変わる。・。・・。・。☆。・。・。☆。・。・。・☆。・。・・。・。☆。・。・。☆。・。・。・☆本編に戻るって宣言したのにまたやっちゃった・・・でもこれも本編に繋がるプロローグです
2007年01月23日

このお話は、ブログ仲間さんがご自分のオリジナル小説の番外編をお書きになられた時にゆのさんのオリジナルキャラをゲスト出演させてくださった時のエピソードのさらに番外編の続編となります・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆ちょっと意地悪しすぎたかな・・・日樹が拓真や亮輔たちとビーチに繰り出しても顔を出すわけでもなしどうやら別荘にこもりっきりのようだ確かに、寝言で自分以外の名を呼んでいたことを咎めはしたがそれからの高原はベッドを共にしてもいっさい手出ししてこないくるんと背を向けたまま黙って先に寝てしまう始末律儀な高原だけに自分を戒め始めたらきりがないその上、少々へそも曲がっているようでいささか言い過ぎてしまったと日樹も気にはなっていただからバカンス最後の夜ぐらいは・・・「いつまで拗ねているんですか?」昨夜と同じように背を向けてベッドに入ってしまった高原その耳元にそっと囁く滅多にない日樹からの誘いを無視し寝たふりをしているそんなことは百も承知だ嘘の下手な男・・・律儀で、そして言い出したら聞かない頑固者「なんだぁ・・・もう寝ちゃったんですね」ここは高原の芝居にのってやるしかない日樹はそっと高原の髪を撫ではじめるどこまでこの芝居が続くのか楽しみだ「そうだ、彬生君の恋人はとっても素敵な小説を書いている作家なんですよ・・・・」寝たふりを続ける高原にわざと聞こえるように語りかける・・・数日前、ビーチから部屋に戻ると、高原はベッドで静かに寝息を立てていたそして枕元に転がる一冊の本を見つけるこれを読みながら寝てしまったのだろうか日樹はその本を手にする『これは・・・宇宙世界の・・・』それは彬生の恋人、快こと宇宙世界の小説『どこで手に入れたのだろう・・・』日樹はパラパラとページをめくりながら目を通した・・・・「その本の中に、『封印の指輪』というのがでてくるんですよ」そろそろ反応を示しても良い頃だと日樹はチラリと高原を見るそれでもまだ微動だにしない大男がやせ我慢する姿も体に似合わず可愛らしい「封印の指輪かぁ・・・その指輪があったら貴方の浮気も封印できるのになぁ・・・」しおらしく、切なげに響く日樹の声勿論、高原に聞こえているのは重々承知その時だった「俺は断じて浮気などしない!!」がばっと起き上がった巨体が大声を張り上げた日樹はその勢いに一瞬目を丸くして驚いたがすぐにクスクスを笑いこぼしてしまった「わかってます・・・」「あ・・・」あまりにも冷静な日樹に、まんまと騙されたと気づく自分が芝居をうっていたはずなのにまただ・・・「やっとこっちを向いてくれましたね」高原の首に両腕を巻きつけるそしてゆっくりと唇を近づけていく「もろふ・・・・っ・・・」大男の唇は塞がれた数日振りのそれは体中を熱くする待ち焦がれていたもの今まで抑制していたものが一斉に解かれる遠慮なく今度は高原が日樹の背中に手を廻すそしてゆっくりとベッドへ押し倒していく最後の夜だから時間をかけてゆっくりと愛を確かめ合えば良い・・・最終日、高原のスーツケースの中には貝殻細工でできた可愛らしい指輪が二つ入っていた見た目より、うんとロマンチストで純粋な高原きっと大男が照れながら買い物をしたことだろう高原の想いは 過去への『封印』そして 『誓い』の指輪・・・・余談だが・・・高原が宇宙世界の作品の熱烈なファンになったことはいうまでもない・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆番外編は楽しくていつまでも書き続けていたいですでも、そろそろ本編に戻らないとここまでのエピソードが抜けたまま日樹と高原がここまで来るには大変な試練が・・・あったはずなのデス
2007年01月22日

このお話は、ブログ仲間さんがご自分のオリジナル小説の番外編をお書きになられた時にゆのさんのオリジナルキャラをゲスト出演させてくださった時のエピソードのさらに番外編となります。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆。・。・。・☆。・。・。☆・。・。☆彬生の体にあった数々のキスマークを見せ付けられ高原は欲求を抑制できなくなり場所が機内というのにもかかわらず、いつもより激しく日樹を愛してしまった人の目を気にしながらの営みというのはスリルがあってそそられるらしいだが、それが徒となった日樹と高原の二人は義兄、朋樹から大目玉を食らう羽目にどうやら機内で、こっそりご親切に情事を見届けていた人間がいたらしい皆が寝静まったと思い込んだ高原の判断が甘かった下手したら隠し撮りされていたかもしれない高く売れるのであろうか?なのでバカンスの間、日樹はご機嫌斜め、そして高原はただひたすら日樹に詫び続けるという始末それでもなんとか日樹が機嫌を直し昨夜はやっとバカンスの二人の夜を堪能できた高原が、しかし・・・悲劇は再び訪れた「貴方、ボクの隣で寝言いましたよ」先にベッドから起き上がった日樹が丈の長いシャツだけを身に纏い冷蔵庫の飲み物を物色していた「えっ?」「なんて言ったか覚えていますか?」日樹が選んだのは南国にふさわしいトロピカルジュース「いや・・・」なぜか冷たい口調の日樹が気になり寝ぼけ眼で高原は上半身を起こす「教えてあげましょうか?」「あ、ああ・・・」一応は気になる「彬生」「なっ・・・!?」瞬間、高原の顔は強張りベッドから瞬時に起き上がったさすが短距離走者、動きは俊敏だ「はっきりと 『彬生』、って言いましたよ」ジュースのプルタブがカチッと開くコクコクコク・・・と日樹の渇いたノド越しにジュースが潤っていく「あ、いや・・・それは・・・」慌ててその辺にあった上着を羽織り、日樹のもとまで駆け寄る高原「なんでも機内で貴方がその気になったのは彬生君の体にあったキスマークを見てしまったのが原因なんですって?」チラっと高原を見上げる日樹その顔は明らかに怒っている・・・まずい・・・「・・おっ・・・あ・はぁ・・・いや・・・」追い詰められ言葉もどんどん曖昧になり弁解のしようがないいくらその彬生が日樹に似ていたとはいえそんな理由を今更信じてはもらえまい日樹に良く似た彬生に興味を持つのは当たり前で無論、高原は日樹一筋なのだからそんな邪な考えなど全くあるはずがないもちろん日樹も、そんな不器用な高原を十分知っているだけど・・・バカンスに来て、毎晩愛の営みでは体力が続かないのだところかまわずキスマークをつける高原それが残ってしまえば人の目も気になり浜辺にもでかけられないだから日樹はちょっぴり高原に意地悪したくなったのだ高原を背に日樹はクスッと笑う・・・今頃、彬生くん達どうしてるかなぁ・・・可哀相に高原はまた禁欲しなければならない・・・
2007年01月21日
朝からBLですみませんブログ仲間さんにオリジナル小説を書かれる方がいらしてその番外編小説の中に、ゆのさんのオリジナルキャラが出演中です日樹、高原、朋樹、拓真、亮輔の面々が揃って海外のリゾートバカンスに向っていますそしてこれはその1シーン夜間飛行、皆が寝静まった機内日樹と高原が絡んでしまうというシチュエーション機内という設定にはちょっと脱がせすぎてしまいましたが・・・それにかなり無理な体勢・・・
2007年01月20日
サツマイモを頂きました 変身~!!これがとっても美味しいお芋で感激です
2007年01月19日

☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・季節が廻るたびに、過ぎ去った同じ季節のあの頃を思い出す・・・まどろむ意識の中でどれだけの時間をさかのぼったか・・・若葉の季節に想いを馳せ『親友の諸藤君で~す 綺麗な子でしょ?先生っ』何度思い出しても恥ずかしくなるそれが初対面の人間へ、自分を紹介された時の言葉「あの時のことは今思い出しても笑ってしまうな」小梶は淹れたての珈琲を二つのマグカップに注ぐ人がここを訪れて来るたびに、彼は豆を挽き新しく珈琲をおとすそして客人は皆、この西蘭学園の生徒たち「山田と諸藤が将棋倒しになった時には驚いたな」あの日、美術準備室でまだ初々しさの残る新一年生を迎え入れたのはこの青年教師、小梶 陽高等部の美術を担当しているコポコポと音をさせながら珈琲を注いだ二客揃いのマグカップからは香ばしい湯気が立つ部屋の中央に設置された簡単な応接セットのソファに二人は顔を並べそれを見つめていた真新しい制服は少々大きめで、裄丈は体に合っていないこれから成長することを前提に縫製された学生服「諸藤君が痩せっぽちでヨカッタ じゃなかったら俺はつぶれてたよ~」ほんの数ヶ月前までは小学生だった二人背丈は標準に近くても横幅は平均値よりかなり下回っている日樹隣に並ぶ彼もそうかわりはしない「ごめんね・・・」その思い出話はここへ来れば何度でも持ち上がり、そうしては頬を紅潮させて日樹は詫びるのだ二人重なり合って床に転げたそんな二人をいつも快く迎える教師「あぁ~良い匂い」香りの誘惑にもう待てない、山田がクーンと鼻をカップに近づける「おいおい、ところで山田は入部届けを出したのか?」小梶は自分の飲みかけのカップを持って二人の対面に腰掛ける「あ・・・まだです」カップに伸ばしかけた手を止めざるを得ないその手をそろそろと引っ込める「見学といって、この部屋に来てばかりいては活動内容もわからないだろう?」「・・う・・・え、・・あぁ・・・」いきなり核心をつかれて山田は目を泳がせる彼には入部する意思はあるのだろうか「じゃ、残念だが砂糖とミルクまではサービスできないなぁ」ちょっと意地悪げに、小梶はカップを口元に運びながらチラリと山田を覗く「えぇ~先生、ブラックじゃ飲めないよ~ ねっ諸藤君」「・・え?・・あぁ・・・うん」中学生にブラック珈琲はほろ苦く大人の味だ同意を求められ、日樹ははずみで返事をするどうやら山田は美術部入部希望を名目にここへ遊びに来ているらしいだがこの教師はそれを咎めることも、入部を強制することもしない冗談交じりのたわいもない会話をしながら生徒と接するのを楽しんでいる彼の話術にすっかり乗せられ生徒たちは自然と、うちに秘めた心を開く本人の気づかぬ間にカウンセリングし、深層心理をさぐりながら日々、生徒達の心のケアをするそれが教師としての勤め、と小梶はわきまえていたここへ来れば心が軽くなるそんな思いで訪れる生徒も少なくないそして静かなこの準備室は、なぜか居心地が良かったこうやってクラスメイトと一緒にここへ通ってきたのはもう何度目だろうか名門校だけあり、学園全体が落ち着いた雰囲気だった多々ある部活動の中に大会出場やコンクール出場など数々の成績を残している部も多い体育系、文科系に偏ることなくまさに文武両道に秀でた学園なのだ「そうだ、諸藤君も一緒に美術部に入らない?」いつの間にか日樹を親友として扱う山田がとんでもないことを言い出す入学してまだ一ヶ月足らず、自分を親友と呼ぶが、彼のことなど何も知らない「・・えっ?・・・僕は・・・」まだどの部に所属するかまったく考えていないそう言い返すつもりだった「・・・諸藤君は運動神経が良いからやっぱり体育系の部活に入るのかな?」表情から察したか、日樹の否定的な返事で山田は顔を曇らせる「そんな・・・」まだ何も決めていないのだから返事のしようもない「じゃ、一緒に美術部に入ろうよ そしたら毎日美味しい珈琲が飲めるから」ころっと変わり、再び日樹を誘う明るく弾む表情の山田「こらこら、それが目当てじゃ困るぞ」二人のやり取りを面白そうに眺めていた小梶が軽く言葉を挟んだ山田は日樹の両手を握り締めくどき続ける「諸藤クン~そうしようよ」「でも・・」「一緒に入部しよっ」軽い気持ちでついてきたのは良いがまさかこんな展開になるとは思わなかった山田にしてもなかな決心がつかなかった入部だが日樹と一緒ならこの場で決める勢いもつくのだろうじっと見つめられては目のやり場に困る、これでは説得に押し切られてしまいそうだ「・・山田君・・・」「ねっ!いいでしょ」美術を勉強したいのか珈琲を飲みに来たいのか彼の真意もわからないいきなり親友呼ばわりされた上、熱心に誘いかけられるもしかしたら『うん』というまでここから帰れないのだろうか助けを求めるつもりで目の前の小梶に視線を移すと彼はじっと日樹を見つめていたそれはとても温かく穏やかな瞳不思議と初めて逢うような気もせずしばらくその瞳を離すことができなかったそして・・・「・・・・・・うん・・」日樹はいつの間にか頷いていたそう返事をしてしまったのはこの青年が義兄に似ていたせいだろうか・・・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・ しばらく日樹の眠りの中にお付き合いください 彼の過去をお話します こっそり帰ってきました お休みした分、いつもよりちょっと長めデス
2007年01月19日
お休みします m(__)m すぐ戻りますので・・・ (^_-)-☆ 待っててね ε=ε=ε=(ノ^∇^)ノ レイアウト参考:ocha殿
2007年01月17日
「バカやろう~っっ!!」西星高校、演劇部部長の山寺は役立たずの部員に叱責の最中卒業に向けて「三年生を送る会」へ演劇部の出し物として新しい創作劇の稽古に入ろうとしているところだったのだ「人妻の役は2年の諸藤に依頼しろといっただろ!」高校生が“人妻”とはいったいどんなシナリオの芝居なのか・・・「政略結婚させられた人妻が、かつての恋人と再会し最後はその愛を貫き通すという涙なくては観られないストーリーなんだぞ!!」「はい・・・それは十分承知で・・・」一方的に山寺からガミガミと怒鳴られては言い訳の隙さえない「いいか!人妻は超美人設定だ 諸藤以外誰がこなせる!!」「ですがぁ・・・部長、そこなんです」「高原が、『諸藤の女装を他の奴らには見せるわけにはいかん!』の一点張りでガードが堅いんです」高原にしてみれば、自分の愛する者が他人の目に晒されるなど断じて許せないのだ「で、代役を連れてきたわけか?」「・・・はい・・・」「俺は“美人の人妻”と言ったよなぁ~?」「・・・はぁ・・・」「本人いわく以前、侍の役や白雪姫の役で舞台に立っているから、芝居には自信があるというので・・・」二人は同時に日樹の代役を買ってでた人物に目を向ける「俺には人妻というより・・・ふた昔前の、おかみさんに見えるが」「きっと彼の“人妻”のイメージがああなんだと思います」 「最近の人妻は随分お洒落なエプロンをしているのだな」 「部長・・・あれは割烹着ですよ」 「わかっとるわい~!!」
2007年01月15日

☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・自分の潜在意識の中にあるものが夢の中に現れるそれが時として懐かしく思えたりある時には残酷だったり・・・麻酔はもう切れてるのに体中が眠りを欲しているうつらうつらと日樹は起伏する睡魔の中でさ迷っていた今頃どうしてそんな夢を?・・・西蘭学園に入学したその当時もう四年も前のことだ何も知らずにいたまだ子供だったから・・・?心の片隅に小さな寂しさは抱いていたでも・・・幸せだった「諸藤クン、もう帰るの?」帰り支度を始める日樹に声をかけてきたのはクラスメイトの山田という少年だった「うん」机の中の教科書を学生鞄に納める最中だった「ちょっと面白い場所を発見!一緒に行かない?」「・・・・」日樹は少し思い悩んだ別段、家に帰っても特にしなければならないこともない部活動にもまだ所属していない、これといってまだ決めていないのだから断る理由もない校内を探検するなら・・・「行こう~」楽しそうに日樹を誘う「・・・うん、じゃ・・・」半分押し切られた気もする彼と特に親しいわけではなかった昼食の時間を一緒に、そんな程度である西蘭は名門だけあって頭脳明晰は勿論、良家の子息が多い彼もそんなうちの一人だった日樹はもともと内向的な性格で自分から進んで友達を作ろうとするタイプの人間ではない群れをなしたり特定の友達をもつ必要もなく一人で居ることが好きだったかもしれないだが、こうやって誘われ行動を共にするのも悪くなかった「美術の小梶先生って知ってる?」「小梶先生?」目的の場所へ向い歩き出すと訊ねてきた「ううん・・・」1年の教科の担当でなければ名前も顔も一致しないまして高等部の教師に限ってはからきし日樹は首を横に傾げた「上級学年を受け持ってるんだけど、その先生がね・・・」思い出しただけでも可笑しくなるらしく彼は笑みをこぼす向っているのは校舎一番北のはずれの美術室途中、高等部の校舎を抜ける入学式の頃には満開だった桜の花も今ではすっかり散ってしまったどこを見渡しても男子生徒ばかりそのはず、ここは男子校なのだから右左見ても詰襟学ラン姿の生徒ばかり西蘭学園の制服は伝統を重んじ、昔から変わらなぬデザインの学生服のままこれだけの人数がみな同じ学ランだと、さすがに圧迫感がある二つ目の校舎を越える渡り廊下を通り抜けるときにサーっと吹き溜まりの風に煽られる「あっ・・」日樹は思わず乱れた前髪を押さえた一瞬・・・駆け抜けていった風がこれから起こる何か胸騒ぎに似た予感を漂わせた立ち止まり空を仰げば、雲ひとつない澄んだ青空やがて緑葉の季節が訪れる「どうかしたの?」彼に気遣いされ、ニコリと笑い返す中等部の教員室は高等部と別だもちろん教科教室も別になる小梶先生・・・入学してから数日のうちに、顔を合わせた教師を一人一人思い浮かべる名前も初めて聞いた上に、どうも記憶にはない「それがね、美術部の見学に行ったときに会ったんだけどね・・・」静かな校舎の廊下に、二人の靴音だけが響き渡る彼が思わせぶりに言いかけてやめたのは立ち止まったそこがもう美術室隣の準備室だったからだ「到着~」初めて足を踏み入れる場所扉の向こうに何があるのか期待と不安が高鳴る未知の世界コンコン・・・慣れ知ったようにノックし、扉を開ける「先生~居るぅ?」扉を開いた瞬間挽き立ての珈琲の香りがプーンと匂ってきた良い香り・・・「お、また来たのか 一年坊主」そう広くはない部屋の中央で一人の青年が爽やかな笑顔をこちらに自分の城にやってきた小さな二人の生徒を穏やかに迎えていた「先生、今日は親友を連れてきたよ~」中一の日樹親友って・・・日樹には言われる心当たりがなかったのか自分をそう紹介され、ちょっと照れくさかった彼は日樹の手を引き、一緒に部屋の中に足を踏み入れる「・・あっ・・山田君・・・」それが急で、躊躇していた日樹はうっかり躓きそうになるその上、腕を引かれる力がことのほか強い日樹は体制を直す暇もなく、ついには引きずられるように前のめりで倒れこんでしまったしかも前を歩くクラスメイトを巻き込んで「わぁっ~!」ドテドテと二人は次々に床に重なり合って倒れる青年教師が慌てて駆け寄るときにはもう遅かった「君達!大丈夫かっ!?」二人は床に転げて顔を見合わせていた「痛てて・・・」「・・・ごめんね・・・山田くん・・・・」「うん、こっちこそごめん・・・」それから二人でなぜか笑い転げてしまった理由もないのに笑いが止まらなかった・・・可愛い生徒たちが怪我もなく、青年は安堵したようだった「先生、諸藤君っていうんだよ・・・綺麗な子でしょ」それはちょっと得意気にまだ転げたまま、親友は日樹を紹介した「ああ、そうだね」心配顔をしていた青年は、顔をほころばせ返事をする「ようこそ、お二人さん」中等部一年の春それが日樹と小梶の初めての出逢い・・・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・今度は お子ちゃまの時間です覚えていますか小梶先生きっと悪い印象しかなかったと思いますがゆのさんのコンセプトは純愛今後の展開のヒントは、それですしばし日樹と一緒に過去へトリップしてみてください
2007年01月14日
☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・「日樹は・・・弱いから・・・」決して自分の子供を過大評価しない母「ええ・・・」弱い、というより優しすぎるのだろう自分より、他人の気持ちを優先させ過ぎてしまう朋樹が実の兄ではないと知った日から日樹は母親に甘えることをしなくなったそれは義兄に対する遠慮だったから・・・それでも自分には両親と血が繋がっている証があるだから何の確執も感じず幸せなのだ日樹にとって、義兄のことを思うならそう言い聞かせてしまえば我慢など容易かったそれで家族が幸せに過ごせるなら・・・朋樹にしてみればそうして健気な義弟だからこそ大事にしたかった大事にしてきた「そうでした、これを日樹に渡してください」彼女はバックの中から一通の白い封書を取り出した「これは?」朋樹が受け取り目を向けるそれは都内にある諸藤家の住所が書かれた日樹宛ての手紙裏を返しても差出人の名前は記載されていない「日樹が東京の家を出たころから月に一度、必ず届いてたものです・・・あの子は家に寄り付かなくなってしまったからそのたび転送はしていましたが」そんなことがあったとは自分はまるで知らなかった朋樹は少し驚いた日樹の動向には細心の注意を払っていたつもりだったからだもっとも、郵便を確認するのは先に帰宅する日樹がほとんどだそれを見つけたところで、まさか手紙の中身までは確認できまい無論干渉することもできない「日樹が事故に遭ったころから途絶えていたのに・・・最近になってまた届きました」たとえ認識していなかったこととはいえ、今までに何度も日樹のもとに届いていた手紙最近までの日樹に大きな影響を与えてるとも思えない同じ学校の生徒が日樹の周りをうろついているのは薄々気づいている一度自宅前で見かけた少年、北都拓真と名乗っていたとっさに判断した朋樹の眼力は“彼は毒にはなるまい”朋樹は別段気にかけることもなく受け取った封書をスーツの内ポケットに納めた「朋樹さん、そろそろ時間です」病室の外で待機していた鏡が呼びかけてきた社長である父の名代であちらこちらを飛び回るのも朋樹の仕事目の前の彼女も同じだ諸藤家に嫁いで来た時よりその役目を背負う羽目になっていた社長を影で支えながら細やかな気遣いを絶えさせてはならない彼女は完璧だった「では、これで失礼します日樹を・・・」立ち上がり朋樹は彼女に一礼する移動中の時間を調整して病院に立ち寄ったこのあとも予定が押しているため、術後の日樹は彼女に任せるあの日、日樹のことは全て自分が責任をもつと決めた日樹が自分から道を選ぶ時が来るまでそれまでは大切に箱の中に匿い、守り通すのだと夜には病院に戻れるそれから本宅まで送れば良い自分の母もこんな感じだったのだろうか若くして他界した実母まだ7歳の子供だった自分に母の記憶はもう薄い「大丈夫よ、朋樹さん」細身の体のどこにそんな力が隠されているのだろう彼女の瞳はいつも頼もしく安らぐ外まで見送るという彼女を制して病室を出れば鏡は、これから顔合せする予定の客先に連絡をつけていた「母親とは良いものだな」「は?」電話を終えた鏡が聞き逃したと訊ねるだが朋樹は繰り返しては言わなかった「行くぞ、鏡」「はい!」三つ揃いのスーツを見事に決めこんだ朋樹の姿が日樹の病室前から遠くなる鏡はその一歩後ろに下がり、一定の距離を保ちながら朋樹の後を追う二人とすれ違う者は思わず見惚れ振り返ってしまう果敢で美麗な勇姿だ☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・大人の時間の後の朋樹、鏡はまた格別かと
2007年01月13日

『休日のひとこま』、がいつのまにか 『大人の時間』 に変わっている・・・やっと書き終わりました~一時はどうなることかと思いましたが、この二人はいつでもこんな状態にもっていけるので次回、本編の息抜きに番外編を書きたくなったときにでも再登場しますさて本編に戻りますが今日はキャラの名前の話高原さんの名前は当初、“司”(つかさ)でしたところが、このフルネームを検索すると・・・歴史上の人物にヒットしてしまうのですなので “吏”(つかさ)に変更しました同じように、“日樹” ですがこちらも “日樹聖人”、というのにヒットしてしまいます日樹(にちじゅ)という僧のようです歴史は好きでしたがどちらもどんな人なのかよくわかりません無意識のうちに、学生時代に歴史の教科書などで目にした名前と同じものを使っていたりするんですね本編は前回、病院のシーンで終わっています日樹×高原×拓真の三角関係あるいは新しいライバル出現ライバルといえば、鏡にライバルをぶつけて番外編を書いてみたいです
2007年01月12日
ご注意このお話はボーイズラブ的過激描写が含まれますことをご承知の上お読み下さい一気に結末へ☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆「・・・んんっ・・・あぁ・・ん・・・・」鏡が熱い吐息を漏らす視線を追っていけば先ほどから自分のものに朋樹が食らいついているのだそれも、先端のくびれまでだけいつもは仕える身の自分が主人に奉仕してもらう立場になるおかしな気分だ自分は尽くす方が性にあっているのに・・・・「・・・朋・・樹さ・・・・く・・ふっ・・・」形にそって丁寧に舐めあげられ朋樹の舌が熱く、焦らしながら這い回るもう片方の指は、しきりに腿の内側を行き来するじれったいもっと咥えて・・・「・・・あぁっ・・・あ・・ひ・・っ・・」このままでは早急に昇りつめてしまうこんな前戯のうちにもっと奥まで含んで欲しくて体を捩じらす片目で鏡の反応伺いながら、朋樹は強弱をつけて吸い上げるこうなると、もう朋樹の独壇場だどんどん高みにもっていかれる刺激が足らなく、自分の手を茎に添え朋樹のリズムにあわせながら上下に擦りはじめる「・・・はぁ・・・ん・・もう・イク・・・っ・・・」気づけばもう片方の手で柔らかな朋樹の髪をクシャクシャにしてねだっていたそして、もう一歩のところで朋樹は鏡を解放する「・・あ・・っ・・・・いやだ・・・」それが急すぎる手放したくなくて、名残惜しくて、おさまりがつかない「硬いな」朋樹は眉をしかめて鏡を見る『硬いな』 と言われ我が身を見つめれば自分の体内から溢れたものと朋樹のものが混じり艶やかに勃ちあがったものが弾けたがっている硬くて当たり前だ散々その気にさせられ、今更そんなことで中断されては上気した体を抑えるのが辛い朋樹に気づかれないように心の乱れを静めるだが、「表情が硬い」「・・・え・・?・」どうやら『硬い』のは鏡が考えていたものとは違った上から覗き込む朋樹の顔は少し穏やかになる「ベッドの上では、秘書の責務を忘れろ・・・」「・・私は・・・」言い訳する間もなく言い返されてしまう「対等にならなければ楽しめない 心も曝け出せ」「・・・・・・・」見抜かれている肌を重ね、繋がっていても心のどこかにわずかな引け目を感じ境界線を引いたその先には殻にこもった自分がいること自分で勝手に作った境界そして越えられない相手と認識していることも「それに・・・乱れてるぞ、鏡」指摘されてみればもう自分は露な姿を晒しているその通り、バスローブなどもうとっくに役に立っておらず言われるまでもなく、両足は自ら大きく開いていた「・・貴方・・が・・上手いからっ!」言いながら慌てて上体起こすつい本音がでてしまったどうやらバスローブの腰紐に視線がいき、企んだ朋樹がニヤリと笑う「たまには縛られてみるか?」「なっ!・・・・」本当は嫌じゃない縛られて、好きなだけ弄ばれてそして捧げてもう何度も何度もこうして過ごしてきた「仮面をはずしたお前で俺を癒してくれ・・ここでは対等だろう・・?」鏡の顎をスーっと自分の唇に寄せる自分では割ることのできない殻それを壊す朋樹のはからい挑発されてムキになり、すっかり自分を曝け出していた重ねた唇二度目の口付けは熱さより温かを感じる燃焼する眠らない一夜・・・心も体も曝け出し求めるままに激しく愛し合うこの先もずっと一緒に明日は客先との打ち合わせもないならば、1つくらいかまわないだろう・・・照れくさそうな貴方の顔が見たいから 翌朝、心地よい陽の光が窓から射し込める「なんだこれはっ!!」案の定、先にベッドから出て行った朋樹が日頃の冷静さからは想像できない大声を張り上げる「鏡~!!」洗面所のミラーを見て叫ぶ朋樹がいた首筋に、ワイシャツ襟元のから見えるか見えない位置に鏡が残した小さな愛の跡「まったくこれじゃ、部下に示しがつかん」呼んでも返事がない鏡はまだ寝ているのかと諦め、ぶつぶつ独り言を言っているいったいどんな顔をしているのか見てみたいこれで、お・あ・い・こですよ私の体には数え切れないほど残っているのですから・・・鏡のささやかな抵抗まだ半分眠りから覚めない鏡は微笑むと朋樹の抜け出したベッドでぬくもりを味わいながらまた眠りについてしまったおしまし☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆ちょっと足らない大人の時間になってしまいました番外編の大好きなゆのさん今後も二人のラブシーンが登場すると思うので今回はこの辺で切り上げ濃厚シーンは次回までの課題ということで本編にもどりますちなみ、数日後オフィスの朋樹のデスク上には修学旅行のお土産の京菓子の箱が
2007年01月11日

☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆ご注意このお話はボーイズラブ的過激描写が含まれますことをご承知の上お読み下さい捕まってしまった・・・そこは朋樹の指で握り揺さ振られヒクヒクと震えそして朋樹の唇が鏡自身を咥え込もうとジリジリと近づいてくる童顔を嫌い、いつもは後ろに撫でつけ整髪料で固めた髪型もシャワーを浴びた後はサラサラと軽く揺れている威厳を持つエリートそれでも端整な顔立ちには何も変わりない一本一本が軽く自由に踊る毛先が筆のようにサワサワと肌に触れるその感触が焦れて仕方ない「・・やっ・・」背中をのけぞらせば、朋樹が目指すものを自ら進んで差し出す体勢になってしまったくびれまでを口に含まれる「・・ああっ・・・」鏡は天井を仰ぐイメージ画像☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆昨日までのおさらいになってしまいましたこれから続きを書きます日樹・・・どうしてるかなぁ大人の時間は難しい・・・
2007年01月10日
☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆ご注意このお話はボーイズラブ的過激描写が含まれますことをご承知の上お読み下さい鏡が求めねだるように朋樹の首に腕を巻きつけようとすると唇は解放され、瞬間、フワッと重みを感じなくなった代わりに、不敵にほくそ笑む朋樹が目の前にいた「まだだ」それは口角を微妙にあげ、鋭い眼光を向ける顔面だけではない御預けを食らったヘビが睨みをきかし鎌首を擡げて生唾をタラタラと流すように朋樹の下半身で、先端が潤いはじめた第二の顔がターゲットを真正面からじっと狙い窺っている均整のとれた筋肉質の体の朋樹、付属するそれも色艶ともに雄雄しい「・・・欲・し・・い・・・・」思わず鏡の口から本音が漏れてしまうだが、すぐには叶えてはやらない鏡のおねだりはサラっと聞き流してしまうそして、これはまだ序の口ほんの手始めにしか過ぎないことを鏡は十分承知している執拗に攻め続ける自分が達く為だけではない愛し合い、互いに楽しむもの愛情と快楽、それが同等でなければならないだからスタミナが持続する限り永遠続く最初の頃は、ついには腰が立たなくなるまで放してもらえず翌日の業務にまで差し支えたこともあっただがもう慣れた・・・意識を失おうが、先に達こうが全てを朋樹に任せれば良いということがわかった抵抗も無駄なこと感じれば喘ぎ声をだして存分啼けばいい朋樹は自分の欲望を抑制しながら最後の最後で昇りつめるそれまでは拘束されたまま鏡自身も先ほどの刺激で勃ち膨らみもったいぶらせながら乱れたバスローブから顔先を覗かせている「見せてみろ・・・」わざと鏡をからかう「・・そん・・・いや・・だっ・・・」足首をつかまれ、ぎゅっと左右に押し上げ膝を立てられれば割れた裾から下腹部が露出する朋樹の愛撫に感じて濡らしていたことを知られることに小さなプライドが許さない、鏡は慌てて手で押さえ隠そうとするこうして何度同じ事を繰り返してもいつまでも恥らう鏡を朋樹は可愛いと思うそれも最初だけ・・・なにやら朋樹が思いついたらしく悪戯気な笑みを浮かべた「・・・次の会議で、本部長解任を審議するぞ・・」鏡の耳元で囁くどうせまた先ほどと同じ戯れ今度ばかりはその手を食わないと唇をかたくなに閉じ、相手にしないつもりだった「どうやら裏金が動いてるようだな・・・」見れば朋樹は真顔だ「・・!? なんですって!」裏金などと軽々しく口にはしないはずさすがに聞き捨てならない言葉にうっかり手を緩めてしまった朋樹はガードが緩みポロッと姿を現した鏡自身をすかさずキュっと握りこむ「秘書としては言うことなしで合格だ」「くっ・・卑怯です・・っ」鏡が頬を紅潮させる「その話は事実だ・・・だが、ここを曝け出したのはお前自身だぞ」「・・・・」捕まってしまった・・・そこは朋樹の指で握り揺さ振られヒクヒクと震えるそして朋樹の唇が鏡自身を咥え込もうとジリジリと近づいてくる童顔を嫌い、いつもは後ろに撫でつけ整髪料で固めた髪型もシャワーを浴びた後はサラサラと軽く揺れている威厳を持つエリートそれでも端整な顔立ちには何も変わりない一本一本が軽く自由に踊る毛先が筆のようにサワサワと肌に触れるその感触が焦れて仕方ない「・・やっ・・」背中をのけぞらせば、朋樹が目指すものを自ら進んで差し出す体勢になってしまったそして括れまで口に含まれる「・・ああっ・・・」鏡は天井を仰ぐうつろな瞳に豪華なシャンデリアのシルエットが薄っすらぼやけて見えたいつもはビジネス上での主従関係この時ばかりは二人の距離が縮まるつづく・・・?☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本編の純愛に戻りたい
2007年01月09日
一日生産数量限定チーズケーキで~すクッキーベースがポイント2個食べる
2007年01月08日

☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆ご注意このお話はボーイズラブ的過激描写が含まれますことをご承知の上お読み下さい「来いよ」朋樹はいつものように鏡を誘い窓際の鏡は振り返り頷く鏡が一歩、二歩自分に近づくのを横目づかいで確認すると待遠しいのか、手元の灰皿に煙草を素早く揉み消す朋樹のもとまで歩み寄ると鏡は片膝をベッドに乗せるその重みでベッドは微かに沈み軋む音を立てる素肌へ直にバスローブを纏う鏡の前合わせは大きく開き、太腿辺りがちらりと覗く日ごろスーツに身を包み、堅物とまで囁かれる忠実な秘書彼がこんな色香を漂わすとは誰も想像できないはずそれを自分だけが知っているということだけで朋樹は満足なのだ眼鏡を外すと、物見えにくそうで無防備な鏡の瞳が、また朋樹のお気に入りだったシャワーの後、裸体のままベッドに居据えていた朋樹の下半身は徐々に熱く滾り始める鏡がバスローブの腰紐の結び目を解き始めるといつもの朋樹の戯れが手を止めさせる「そういえば、海外プロジェクトの件だが、次の会議の予定は・・・」朋樹が聞けば、こんな場所であろうと忠実な部下はすぐに反応してしまう仕事のスケジュールは全て頭にインプットしてある暗誦することなどお手の物だ「来週の火曜に・・」そこまで言いかけた時、鏡は朋樹に力いっぱい引き寄せられベッドへと押し倒されていた「あっ・・・」朋樹は鏡の上に跨ぎ伸し掛かる「自分で脱いでしまってはつまらないだろう」ククっと笑う朋樹の顔を “また、はめられた” と悔しがって見上げる「朋樹さ・・・んっ・・・っ」今度は、文句の一言でも言い返そうとする唇を塞がれてしまった朋樹には愛する者が次にどんな言動を起こすかなどお見通しなのだ密着し重なる朋樹の唇が自分を貪り始めるともう抵抗する力などどこにも無くなってしまうほど支配されてしまう唇を離れれば耳朶を、そして首筋を不規則に這い回り再び戻れば、奥へ入り込んでくる舌が鏡を求めて口腔内を這い探す「・・・んんっ・・・う・・・ん・・」朋樹の何もかもが熱くて、ゾクゾクっと時折意識が遠のく堪えきれず朋樹の舌に自分のものを絡ませるとまるで意志をもった生き物のように互いに離れまいと捩り合わさるはだけたバスローブから晒される鏡の胸元で早くも感応した花弁が疼くすでに猛りきった朋樹自身も滲みはじめ触れる鏡の腹部のあちらこちらに跡を印すもっと・・・もっと・・強く吸って・・・ふ・・・っ鏡が求めねだるように朋樹の首に腕を巻きつけようとすると唇は解放され、瞬間、フワッと朋樹の重みを感じなくなったそこには不敵にほくそ笑む朋樹がいたのだ「まだだ」つづく・・・☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆大人の時間、大人の時間・・・大人の時間ってこんなですか?今日一日ずっと考えていましたが難しい課題でした大人同士のBLってあまり馴染みがありませんし続けて良いのでしょうか・・・それに、いったい何話で終われるのでしょうか
2007年01月08日
一足先にシャワーを浴び終えた朋樹は、ベッドに身を置いていたキングサイズも朋樹と鏡が愛を囁き合うにはすこし狭すぎるかもしれないあるいは、互いの体をひと時も放さず触れ合うにはちょうど良いのかもしれない都内ホテルの最上階窓から見える都会の夜景は、まさに幻想的だ様々な色の光が、時に魔物のように妖しく囁きかけそして、聖域のように心澄まされ見る者を魅了させ、それぞれの心に夢物語を描かせるカチッ!静まる部屋にライターの着火の音だけが響く久しぶりだな・・・スリムなシガレットから白い煙が一筋立ち上がる日樹と暮らし始めてから自宅での喫煙は控えている伴い、鏡との行為もいっさい自宅では営まないようにしていたそれが日樹を任された朋樹自身が自分に設けた掟たとえ日樹が不在であってもそれは許されないこと後から入浴を終えた鏡が浴室からバスローブ姿で出てきた鏡は決まって朋樹の後に体を清めるそれが日常になっている時に同時に浴室に身を置いたとしてもやはり朋樹が先に、ということになるのだこんなことにも主従関係が成り立つのだろうか鏡はそれで良いらしいもともと尽くすタイプなのだろう「日樹さんも今頃ゆっくりしている頃でしょうかね?」日樹の名を聞き、朋樹の眉尻がキュッと上がるやはり日樹が自分の手元を離れるのには不安があるのだろうか「土産話でももって帰ってくるだろう・・・」それが心配を隠せない表情であることを鏡は見逃さない社内で凄腕と呼ばれる男にも弱点があるのだと負け惜しみのやせ我慢・・・「そうですね」鏡は小さく笑う日樹は修学旅行に出かけているならば愛の営みも今まで通り自宅の寝室でもかまわないはずだが朋樹は姑息な手段を嫌う己が決めた決りを覆すことはしない湯上りに上気した鏡の姿が艶かしく、朋樹は目を細めて視線を送る少し日樹に似ているかだからほっておけなかったのだろうこうして出逢ったのも運命なのだいつか訪れる別れがあるならそれまでゆっくり・・・「夜景が綺麗ですね」「あぁ・・・」瞳に飛び込んできた窓の外の風景に思わずベッドの朋樹を素通りし、鏡は窓際に歩み寄るその鏡があまりにも子供っぽく質実さが目に留まる秘書の姿とは違い、今度は朋樹を喜ばせるたまには二人でこうしてくつろぐのも良いものだお前にこの夜景を見せたかったからな・・・大きくカーテンを開きわざと外を眺められるようにしたのは朋樹のはからい「来いよ」朋樹はいつものように鏡を誘う窓際で鏡は振り返り頷くそして二人の夜はこれから始まるつづく・・・☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆☆。。・・。・☆ふと・・・日樹の修学旅行・番外編も書きたくなってしまいましたでも学年が違うので高原も拓真も亮輔も同行できませんこっそり隠密で高原が追いかける?同時に、朋樹と鏡の出会いのエピソードもいずれこれでまたしばらく脱線ですここで終わるものもったいない気がするので続けます~
2007年01月07日

☆。☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・朋樹が日樹の病室を訪れたのは手術が終わって2時間が経過していた平日ということでスケジュールを調整し、仕事の合間をぬって駆けつけたが1時間足らずで終わると説明を受けていた手術には立ち会えず今しがたになってしまったのだ病室は入院生活を快適に過ごせる広さとデザインのナースステーションに近い個室母親が傍に付き添い、日樹は安心して眠っているようだった少し血の気が引いた青白い顔が術後まだ間もない17歳とはいえ、その姿にはまだまだ幼さが残る朋樹と一緒に暮らして1年も過ぎたが、こんな風に感じたことは一度もない子というものは母親の前ではこんなに無防備になるものだろうか自分の記憶にも遠いそれにしても日樹は母親に良く似ている社長夫人として優美な品格を持ち備えた女性淡い色の和服姿がことさらに似合う「日樹の様子はどうですか」一番に聞かなければならないことだ朋樹は隣の来客用の椅子に腰を下ろすそして、朋樹に同行した鏡氏は身をわきまえ病室の外に控えていた常に朋樹の動向を把握し、指示に対して俊敏な対応ができる秘書として忠実完璧で、かつまるでSPさながらの身心構えだ「少し前、一度目を覚めましたが・・・また寝入ってしまいました」柔らかな笑顔で彼女は話す「経過は」「手術は予定通り終わりました 特に問題はありません」「そうですか・・・」まだ40代前半と若い彼女は朋樹と共にいればその連れ合いと間違われてもおかしくない「ただ・・・」「ただ?」「日樹には・・・何か気に病むことがありますか?・・・」しばらく日樹の顔を見つめていた彼女は朋樹にそう問いかけた母親の直感だろうか「なぜそうと?」答えをはぐらかす気はなかったがどうして彼女がそう思ったのかを聞いてみたかった一連の事件は虐めとして片付け、真実は闇に押し込めてしまったが・・・日樹はそれからもずっと吹っ切れないままだ走ることに夢中になっていた間はまだ良かったなのにこの傷が完治しても復帰しようとする気配が見受けられない「日樹が手術室に入る前、そう感じましたこれで終わるのに、日樹にとってはまだ・・・何も終わらないそんな顔をしていたの」彼女はまっすぐ朋樹を見るそれは日樹とまったく同じ瞳だったいや、奥深くに日樹にはない強さを感じられる昔からずっと・・・そして彼女は続けた「手を貸すのは簡単です、でも自分で乗り切らなければ日樹のためになりませんこの子には・・・朋樹さん、貴方のように強い人間になって欲しいの」朋樹が14歳の時、諸藤家に後妻として嫁いできた日樹の母当時まだ20歳をそこそこ過ぎたばかりの彼女は朋樹にとって継母というより姉のような存在だった7歳で母を亡くし、心に孤独を抱いていた少年にとって彼女との出逢いは安らぎ年も若く、自分と年齢差のない彼女が継母になるということが抵抗も無く、ただ嬉しかったそれまでずっと一人だったから・・・廻りの人間が無くなってしまったものをどんなに補おうとしても母親の代わりを務めることまではできなかったその上、彼女は実子の日樹が生まれた後も、我が子だけを欲目に可愛がるでもなくむしろ前妻の子、朋樹に愛情を注ぎ続けたその溢れんばかりの愛情こそが、やがて日樹に向けられ義兄弟が実の兄弟のように生りえることを願いに込めていたのだ世に存在する“継母の”良からぬイメージはでたらめだとそれまでの先入観を見事に打ち消されたいったい父はどこで見初めてきたのだろう訊ねる機会もなく今まで過ごしてきてしまったこれからも知ることはないかもしれない聡明で美しい人・・・「日樹は・・・弱いから・・・」決して自分の子供を過大評価しない母「ええ・・・」弱い、というより優しすぎるのだろう自分より、他人の気持ちを優先させ過ぎてしまう朋樹が実の兄ではないと知った日から日樹は母親に甘えることをしなくなったそれは義兄に対する遠慮だったから・・・リアル日樹なぜか裸☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・BLですよね・・・(・・?どこどこ?・・・探しちゃいます全体を通せばチラホラとしかるべきシーンがあるのですが何分長くて・・・しばらくご無沙汰しています番外編で 朋樹×鏡編をいれるか・・・・大人のボーイズラブなんだか凄そうです
2007年01月07日

☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・日曜日から降り続いた雨は、三日経った今もまだ止まない雨足が早くなると、その雫が時折病室の窓ガラスに音を立てて弾けるそれがどこか遠くで聞こえていた麻酔が覚める頃だったろうか・・・まだ体が怠く誰かがひたいの汗を拭きながら髪を撫でていることに気づくそれがなぜかとても懐かしく子供の頃の記憶を思い出させる父・・・母・・そして義兄がいて毎日を平凡に、そして不自由なく幸せに暮らしていたそれは与え授けられたものではなく守り続けなければならないものまだはっつきりしない意識のまま、やっとの思いで重いまぶたを明けると、目の前に母の姿があった久しぶりに逢う母・・・あの日、実家を出てしまった自分はまともに帰っていない「気がついた?・・・」いつものまま変わらず優しく微笑む母が二重、三重とぼんやりと見えた「・・・う・・・ん・・・」声にはならないコクリと頷くのがやっとだった「具合はどう・・?・・・傷は・・・痛まない?」彼女は顔を寄せ、耳元で囁いてくれたゆっくりと、小さな子供に問いかけるように「・・・の・・・渇・・い・・・・」微熱でもあるのだろうか、それとも手術の後だからだろうか唇も渇き、体中の熱りをとりたくて水分を欲している「何か飲んでも良いか、先生に聞いてみるわね・・・」そう言うと、彼女は点滴の針が刺さる腕の方の手のひらを両手でそっと包んでくれたまだ自分の体の感覚が戻っていないのになぜか、彼女の手のひらから伝わる温かさは心地よくいつの間にかまた眠り誘われてしまった ・・・お母・・さ・・ん・・・ もう・・・これで終わりになるのかな・・・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・
2007年01月06日
「諸藤さん~、ほら見てください」拓真はこの池の主とも言える大物を釣り上げた「・・拓真君・・・すごい・・・」日樹は目を丸くして驚いていた少女漫画チックな日樹君です昨日の小説アップに間に合わず今日になってしまいましたそして、次回から新しい章で始まりますのでどうぞヨロシクお願いいたします~
2007年01月05日
☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・「諸藤さんもやってみますか?」拓真が声をかけたのは、興味深さそうな日樹に見つめられ続けているのがとうとう堪えられなくなったからだ何も言わずに、ただじーっと見つめられているのは案外苦痛なものだそれが自分の思い人となれば尚更のこと「俺の貸してやるよ!」馴れ馴れしく、拓真の隣にいた小学生が即席の釣竿を日樹に差し出した恰幅の良い、アニメの主人公の親友で必ず脇役にいそうなタイプ「・・・いいの・・?・・・」どうやら日樹も少し戸惑いながらもやる気があると見える池の淵の特等席を一つ空け、その場所を日樹に譲る高校生の日樹をつかまえて動じない態度は見た目通りであった「ありがとう・・・」ちょっと嬉しそうな日樹の笑顔を拓真は見逃さなかった日ごろ、このくらいの年齢の子供と接することがないのだろうか拓真のように自然には溶け込めないようだがそれでもザリガニ釣りの名人のお連れ様というだけあって子供たちからは特別待遇で受け入れられた手順は今まで拓真や子供たちの姿を散々見ていたから頭に記憶済み日樹は見よう見まねで水面に糸を垂れる単純でたわいもないことなのになぜかワクワクしてじっとしていられなかった何の思惑もなく童心に返ることがこんなに楽しいことだとは思わなかった自分の生活にはあまり縁がなかったからいや・・・気づかなかっただけかもしれないあまりにも家族の愛情が深くいつも守られていたから小さな感動を忘れてしまいいつしかそれが当たり前になっていた「あっ・・・」釣り糸を垂れてまもなく日樹が声を上げた引き上げた糸の先を見れば、まんまと餌を持っていかれてしまっている「下手くそだな~」遠慮なく言うのは先ほどの子供だたとえそう思ったとしても、拓真さえ言えないことをはっきり言ってしまい日樹が気を悪くしないかとハラハラとする次の餌を糸にくくり付けようとする日樹の手際があまり良くないと今度は「あーあ、駄目だよ~ おねぇちゃん~」すかさずこちらによこせと手を出すが早いか、日樹の手元からさっと奪ってしまった・・・・“おねぇちゃん”?どう考えても、今の“おねぇちゃん”は日樹に向けられた言葉だろう思わず拓真と顔を見合わすそんな拓真や日樹にもお構いなしに、胡坐で座り込んだ少年は餌をくくりつけている「おい・・・」拓真が少年に呼びかけ、この人は“おねぇちゃん”じゃない、“おにいちゃん”だぞと首を振って否定してみせる「ん?・・・あ・・・なんだ、にいちゃんか」日樹の胸元をチラッとも見て、いともあっさり訂正した少年には、にいちゃんでも、ねぇちゃんのどちらでもこだわるほどのことではないらしい日樹はすっかり呆気にとられていた「できたよ、ほらっ」「あ・・ありがとう・・・」少年はぶっきらぼうに言って、新しく餌の付いた枝を日樹に差し出すおやじギャルとは聞くが、おやじ子供?どうも仕草や口調がおやじっぽい風体は丸みを帯びてとても愛嬌があるのだが・・・日樹がそう気を悪くした風でもないので拓真はそのまま聞き流すことにしたただ・・・日樹が夢中になり過ぎて、拓真自身の存在をすっかり忘れていることが予定外だったそれでも、近くで共有の時間過ごせる日樹の笑顔を見ていられる、それは十分過ぎるそれに、少年はなぜか日樹のことを気に入ったらしく、それからずっと日樹にべったりとくっついていた時間の経つのは早くあれからどのくらいザリガニ相手に格闘し夢中になって過ごしたのだろう見れば上空はすっかり雲行きが怪しくなっていた降ってこないうちにそろそろその時にはもう遅くポツポツと地面を濡らし始めていた子供たちも慌てだし、身の回りのものを自転車のカゴに押し込むとそれぞれ家路に就いたその行動の早さには目を見張り、あれよという間に姿が見えなくなってしまった雨足は驚くほど早くボトボトと音が立つほどの大粒の雨に変わっていくとりいぞぎ、拓真と日樹は間近の木陰に二人で身を寄せる互いの息遣いが感じられるほど身近に狭いそこは、濡れぬように雨をしのげば体がすぐ触れてしまう映画のワンシーンならここで二人は見つめ合いそして・・・勝手な妄想をいだき、しばらくこのままこうしているのも悪くない「あんなに良い天気だったのにね・・・」日樹は空を見上げて不平を言うまだ満足できなかったのか、よほどザリガニ釣りが気に入ったらしい空を見上げても一面は灰色の雲に蔽われ、それは増すばかり雨が止むのは期待できなさそうだ公園の一番南奥に位置するこの場所から自転車を停めた公園入り口まで走って戻れさえすれば後はまっすぐ家まで自転車を飛ばして帰れば良い諸藤さんもそこまで行けばもうマンションも目の前だだけど・・・「僕の家に来る?・・・・・」木の葉に溜まった雨の雫が肩に落ちた「え?」一瞬、拓真の頭にけしからぬ期待が走った諸藤さんの家に・・・?考えてもいなかったことだ「・・・ただ・・・今日は義兄がいるんだけど・・・」「あ、・・あぁ・・・」その期待は一瞬にして萎むきっと雨が止むまで待避しないかという意味だったのだろう一度お目にかかったことのある日樹の義兄その威圧感は、きっと9回の裏、ノーアウト満塁の危機状態で投げる投手と同じぐらいの緊張感を与えられた忘れてはいない「大丈夫です、自転車で走ればすぐだから」「それなら、拓真君先に行って」「・・・でも・・・」自分に付き合って一緒に歩いたのでは自転車にたどり着くまでにびしょ濡れになるからという日樹の気遣いだこのままこうしていても何時止むとも保証がないそれに徐々に降りはひどくなりそうだ「僕は・・・歩いてもすぐだから」公園の入り口、拓真が自転車を停めた処まで走れば数分とかからない俺はそれで良いけど諸藤さん、貴方が・・・「大丈夫だよ」まるで拓真の心中が全て読まれているようだった澄んだ瞳を真っ向から向けられては無下には断れないこのまま別れるのは名残惜しすぎるできればマンション前まで送って行きたかっただが、譲り合っていても埒があかない「今日は楽しかった・・・」最後は笑顔で押し切られるもう少し、そう思うところが退き際だ「・・・・じゃ・・・明日また」「気をつけてね」「諸藤さんも」月曜日に学校で明日も変わりなくまた逢えるだろうと走り出す前に拓真はそんな軽い気持ちで言って一気に走り出す振り向けば見送る日樹の姿が少しずつ小さくなっていく自宅に着き濡れた制服を脱ぎ散らかしシャワーを浴びながら、拓真は今日のことを振り返る子供のような日樹の表情、そして笑顔、驚いた顔どれも拓真には新鮮なことばかりその中でも、別れるときの日樹の表情だけがなぜか心に引っかかっていた「明日また・・・」拓真がそう言ったあと、日樹の顔がやけに寂しそうでまさか日樹が胸のうちに何か隠しているなどと思いもしなかった拓真が日樹が入院を知ったのは週明け、日樹の姿が見えなくなって三日目のことだった☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・とうとう正月休みも終わってしまいます~なので今日は長めですそれにしても長いですね~読んでくださってありがとうございます
2007年01月04日

☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・拓真の所属する野球部が午前中に練習を終えると、午後からは交替で他の部のグランド使用になっていたそこに練習の始まりを、たった一人で待つ高原の姿があった“一年の諸藤です 陸上の経験はありませんが 宜しくお願いします”彼はそう短く挨拶した中学時代、名をとどろかせた選手出身校を語る選手彼の自己紹介には特にインパクトは感じられなかったいや、逆に未経験ということが印象深く心に残ったのだろうか新入部員数名いる中でひときわ目立つ生徒だった背が高いとか、良い体格をしているとか、前評判の高い選手だとかどれにも当てはまらなかったただ他の誰とも違ったのは、その意志の強そうな瞳と佳麗な容姿のせいだったろうか不思議と興味をもって彼を見ていたのはその頃からかもしれない何かを忘れるために走っているように見えたそのせいか未経験というだけあってフォームはまるでなっていなかったが、それが幸いし、顧問の指示で矯正するとすぐに持ち前の運動神経の良さが生き好タイムを出し始めたすると今度は走ることを楽しむように、その表情からも爽快感が伝わりだしたその後もみるみるうちに成長し、こと更に目にかけられるようになっていったそれが・・・もともと己の力に自信があった連中の自尊心を逆撫でし始めた寡黙な彼は、周囲とあまり馴染むこともなくそれが顧問に贔屓されている、お高くとまっていると誤解を受けることになってしまった一年生さながら大会出場メンバーに抜擢された時はかなりのバッシングを受けたことだろう彼はそれにも屈することなく見事に使命を全うした我校始まって以来の大会記録を出したのだ本来なら栄誉を称えられるべきことなのにそれがさらに部員たちの醜い嫉妬を沸き立たせた三年生が引退したあと、二年の高原が部長となって率いることになり高原なりにチームワークをまとめようと試みるが一つだけどうしても上手く事が運ばないことがあった孤独に追いやられた彼の醜聞を見つけ出してはチームメイトが追い討ちをかけるように穴をほじくり返し面白半分に罵った都内の名門私立中出身だということそれが教師との関係を取り沙汰され退学になったということが脚色され嬲るように噂されたそれは残念なことに、単なる噂ではなく事実であったと日樹と関係した高原自身が裏づけを取ることになってしまったかつ、過去の呪縛を今でも引きずっているということもそして三ヶ月前あの日の事故・・・誰もそんなことは予期しなかった当事者たちは軽率で過ぎたな言動を悔い、この上もなく後ろ暗い思いをしたはずだだから今はもう誰も何も口にしなくなった部内で起きてしまった不祥事至らなかった部長として、せめてもの責務をはたし入院中の彼をほぼ毎日見舞ったいや、きっと気持ちはそれだけではなかったのだろう陸上選手にとって不可欠である足に外傷を受け再起不可能はのがれたもののその姿を見て心を痛めずにはいられなかった事故以来彼の姿はグランドから消えてしまったもう・・・戻ってはこないだろう諸藤お前はどんな思いでいるだろうか・・・「高原、おいっ、高原」「・・・ん」何度も呼ばれていたらしい練習時間よりだいぶ早くグランドに来てしまうクセが抜けないいつものことだそうしては時間をもて余し、もの思いにふけってしまうのだ後からやって来た同輩に決まって、現実へ呼び戻される「どうした?高原」「いや・・・」「今日は珍しく晴れてるな、でも夕方からは雷雨になるってさ まったく梅雨の天気は変わりやすくて嫌だよ」「そうか・・・」入れ代わり立ち代り、チームメイトが隣に腰を下ろし差しさわりのない会話をかわしては去っていく高原が何を考えているか察しているのだ最近少し神経質になっていることも皆が案じている空を見上げればこれから雷雨になるとは思えないような快晴の青空だ「もう、あとちょっとで終わりだな」三年はこの夏の大会が最後に引退を控えている「あぁ・・・」「肩に力を入れすぎず 互いに後悔のないようにしようぜ」「そうだな」高原は一言、二言短く返事を続けた高校生活現役の大会は泣いても笑ってもこれで最後なのだ「さ~て、ぼちぼちメンバーも集まったみたいだし練習を始めようや」・・・そうさ、やらなきゃな諸藤、お前の分も・・・高原は自嘲気味に笑みを浮かべ、己に言い聞かせた☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・今回は高原さんの回想シーンでした日樹くん・・・今、ザリガニ釣りに夢中です
2007年01月03日

去年のお正月に福袋を買いました念願の白いジャケットを手に入れましたがさすがに一年で真っ白が、くすんだ白日樹クンにあやかって今年も白いジャケット入りの福袋を探し回り3店舗めでやっと手に入れました何点かは年齢的に着て歩けないものが入ってますどくろイラスト入りのカットソーは無理ですそして初詣、朝早いのでまだ混んでいませんこの中に私がいます~おみくじ去年は大吉今年はこれです吉でした 昼には帰宅しましたが、沢山歩いて足が痛い・・・お土産は
2007年01月02日

☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・「少し歩かない?・・・」日樹が拓真の顔を覗き込むあまりにも屈託のないその笑顔が重々しくのしかかっていた空気を解き放ってくれた日樹のさり気ない気遣いが窺える“お前はすぐにウジウジするから”相棒の亮輔にいつもそう叱られるそうは言うものの、試合中のリードは亮輔に任せっきりなのだから依存心が強くなるのも仕方ないことなのだだが、せっかくの日樹との貴重な時間を無駄に使うことは出来ないそうだ・・・「・・・奥の方に行ってみませんか?」何か思い浮かんだのだろうか拓真は気を取り直した気づけば先ほどまで噴水で遊んでいた子供達もいつの間にか居なくなっているベンチから先に立ちあがった拓真は日樹の目の前に立ち、自らの手を差し出すまるで姫をエスコートする王子の様な仕草拓真のボールを握る、節々の太くてしっかりした指が誘うやがて、ちょっと照れくさそうな拓真の手のひらに日樹の手のひらが重なる細くて長い指は拓真とは対照的だった「行きましょう」「・・・うん」そして重なる指を絡めると拓真がそっと握り、日樹の体を自分の方へ引き起こす緑の木立の中を歩く広い敷地の自然公園まだ完成してから数年しか経っていないところどころにある憩いの場所は柱や屋根に木材を利用し、自然の中に違和感なく溶け込むデザインの建物だった青々と茂った芝生はきちんと手入れされている耳を済ませば時折野鳥のさえずりも聞こえてくるおそらく、ここが整地される前からの住人なのだろう握った手のひらが合わさると互いの体温で徐々に汗ばむそれさえも構わず、目的の場所までまっしぐらに歩く拓真は日樹の足を気遣い、時々振り返りながらペースを確認して少し早足で歩く手のひらを通じて日樹の息遣いも伝わってくるそして熱をもつのは手のひらだけではなかった拓真の顔は今にも湯気が立ちそうなほど紅く熱っていたどこへ連れて行かれるのか少々不安そうな日樹に声を掛ける余裕も今はないすれ違う人々の視線を感じれば男同士、手を繋いで歩く姿は滑稽だろうかだが、恥ずかしさと日樹とこうしていることを両天秤にかければどちらが比重を占めるか言わずと知れている見物人の興味は一切気にかけないやがて木立が途切れる頃、目の前にせせらぎが飛び込んできた「やってる、やってる」拓真は日樹の顔を見てから一度頷いて名残惜しく手を放すせせらぎには数人の小学生が、拾ってきた木の枝の切れ端から糸をたらして何やら真剣な表情で水面をじっと見ている「・・・?・・・」日樹には拓真の意図がすっかり不明だ「ここでザリガニが釣れるんです」「・・・ザリガニ?」学業が飛び抜けて優秀な日樹にも持ち備えていない知識もある今まで生きてきて特に必要でなかったこと、残念ながら体験しなかったことがそれであるザリガニの姿は知っていても、こんな光景を見るのは初めてだった都会に住んでいた日樹にとっては自然と接する機会は少なかったはずだたとえ家族でアウトドアに出かけてとしてもこういったレアな遊びは田舎の少年しか知らない技拓真はそう確信していた「ザリガニを・・・釣るの?」「糸の先にスルメを結んで垂らしてやると、岩場の影に隠れたザリガニが食いつくんです」拓真が説明するが、日樹にはどうも想像し難いことらしい人工的に造られたせせらぎは上流から循環水が流され、下流は澄んだ浅瀬の池になっている春にはおたまじゃくしがにぎやかに集団で列をなし泳ぎ回る目を凝らせば小さな魚や鯉も優雅に泳ぎ廻っているのが目に入る拓真は水面際の小学生に駆け寄るとお手製の釣り道具を拝借していた「見ててくださいね~」頼もしい顔を日樹に向けると小学生の列にひときわ大きな子供が紛れ込み場所を選定すると即座に糸を垂れたおまけに拓真はすぐに子供たちと馴染み、ご丁寧にアドバイスまでしていた追いかけて歩み寄り、日樹はその様子をじっと見つめる真剣な拓真の表情は、いつかマウンドで投げていたその時と同じだ好感の持てる真摯な瞳数分としない間に拓真が歓声をあげた「きたっ! 諸藤さん~、見てください!」拓真の垂れた釣り糸に見事な獲物がかかったそれは周りの子供らも驚くぐらいの大物だ「ほらっ!」「・・・拓真くん・・・すごい・・・」しきりにハサミで威嚇し、胴体を丸めたり伸ばし逃れようとする獲物を日樹の前に披露すると、案の定目を丸くして驚いていた近くに居た小学生たちもどれどれ?、と一斉に集まり、いつのまにか輪の中心になり拓真は“名人”と称えられ、すっかりヒーローになっていたこの名人芸も実は、小学生のころ亮輔に伝授してもらった技の受け売りに過ぎない素の自分を見知ってもらいたかった決してカッコよくはない、少々幼く子供じみたことだが、呆れたりせず、きっと日樹は珍しがって喜んでくれるはずだと勝手な思い込みもあったのだ 梅雨の空というのはどこか不安定だ拓真が5匹目の獲物を釣り上げる頃西の空が湿気を含んだ低い雲に蔽われはじめていた☆。・。☆。。・。☆。・。☆。・。☆。・今年の第一回目は拓真のデート模様からスタートしましたもうすぐ日樹ママ登場予定です今日はこれから初詣に出かけてきますでも天気がちょっと心配・・・
2007年01月02日
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今年もやっぱりこれです 極・華極・艶極・秘極・愛極・恋わっ、こんなにシリーズになっていたの 元旦早々、『極・秘』を買ってしまいました・・・
2007年01月01日
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