館内整理日！！消防訓練！！ | コブナガの「人間観察日記」

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舞い降りた天使は闇夜を照らす１２

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2008年09月18日

就寝0時過ぎ
起床6時50分

満員電車の中で3人掛けの優先席を二人で独占し、くちゃくちゃとガムを噛みながら話をしているカップルがいる。
老婆が杖をつき腰を90度近くまで曲げ、銀色の固い手すりをつかんで電車の動きに合わせてその細い身体を左右に揺らす。

カップルは所謂ＢボーイとＢガールだ。
示し合わせたように同じアクセサリーを付け、真黒な身体の日焼け具合も同じだ。　良く見たら鼻のピアスの位置まで同じときているから笑ってしまう。
アクセサリーは悪趣味とも言えるほどに…　金、黄金、ＧＯＬＤ。
金、金、金、金、いつか「禁」ならないかしら？と思うほどしつこくキラキラ金ピカ。

20代後半と思われるそのカップルは美しさと対極の人間だ。
男性は頭を叩いて正面から押しつぶしたような顔をしている、体格はマッチョだ。
女性はやたらと肌を露出する服装をしているのに見られるのは嫌なようで、大根のような太ももの上にバンダナを乗せている。そのバンダナは色と萎れ具合からおそらく男性が頭に巻いていたものであると推測できる。
女性の顔は、、、ワークキャップを目深に被っているので何とも言えないが…　兎に角、大きい。

男性はしきりに右手の薬指のペアリングを触っている、これも金だ。

「そんなに触ってもプラチナにはならないしダイヤにもならんぞ」と僕は心の中で思う。

その間も老婆は腰を曲げいつや転ぶのではなかろうか？と思うような不自然な体勢で必死に手すりにつかまっている。

ふと、女性の方がガムの包み紙を出し折り紙の「鶴」を折りだした。
男性もポケットにしまっていた包み紙を取り出し一緒に折り始めた。

…僕は思う。

「微妙に長方形だからきっと『鶴』は折れないぞ！」、と。

案の定、鶴がうまく折れずに女性の方が不思議そうに何回も首を傾げている。

僕はイヤホンで聴いていた音楽を止めてこのカップルの会話に耳を傾けようと思った。

「折り目が悪いんだな」　と、男性。
「谷折りじゃ無かったけ？　どこが悪いんだろう？」　と、女性。

「キミたちは頭が悪いんだよ」　と、僕。

僕は降りる駅が来てしまったので電車を降りた。
満員の電車の中で無理な体勢をとっていた僕は軽く体をほぐすためにカバンごと両腕を夜空に向かって伸ばし、重力に逆らうことなくその両腕を勢いをつけて振り下ろした。
すると…

「エグシ！！」とカエルを押し潰した様なガラガラ声が聞こえた。
何かにカバンがぶつかる手応えもあった。

はっ、と後ろを見ると腰を90度近くまで曲げた老婆が頭を押さえていた。

「なにするんですかっ？！　まったく近頃の若い人は…　これじゃあ安心して近所も歩けないっ！」

僕は老婆をカバンで殴ってしまったようだ。
老婆は念仏を唱えるようにブツブツ怒りの言葉を吐きだしながら少し早足で僕の前から消えた。

え？　最終的に一番悪いの僕ですか？

嘘のような本当の…　さっきあった話。
うん、お婆さんごめんなさい。

今日は館内整理日です。
頑張ります。
消防訓練は雨なので中止っぽいです。
やっほーい
＼(◎o◎)／！

現在7時32分

つづく

～～～～～

つづき

去年やらされた降下訓練（頑丈なビニール布の筒みたいなのを3階から地上まで垂らして、その中をくるくる回りながら落ちる。）は雨天中止。

訓練の設定は「食堂から火が出た」という小学校でやったような…な感じです。
僕は利用者ということになっています。

「ビー　食堂で火災発生、職員の指示に従い避難してください。」

僕は誘導されて避難。

終わり。。。

あ、あと消火器の使い方を練習。

「消火器の会社の人まだ着てませんよ？」

「着てないのー？　もう時間だしみんな集まってるのに？」

「はい、着てません」

「いいや、やっちゃおう」

＼(◎o◎)／！

やっちゃいました。

不謹慎かもしれませんがおもしろかったです。
タンクの中を水にしてあって水をぶしゅーと。

「目標は係長～」　→　一同爆笑

なんて平和なんだ！

色々考えなくてはいけないこと、将来のことですネ。
一応のタイムリミットが出ました。
このまま流されるように生きてはいけない。
今までみたいに好きなだけ本が読めて文章が書けて…
そんな暮らしは続かない。

僕なんかが受かるはずがありません、承知の上です。
でも何もせずに生きるのはもう辞めた。

思い立ったが吉日、履歴書でも書くかな。

現在18時42分

つづく

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