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先週木曜日に卒業式が終わりました。卒業式はあいにくの曇り空でしたが、Harvard Yardの会場には、ハナミズキの真っ白な花びらが舞っていて、次々と舞い降りてくるそれらの花びらは、僕にとっては、今後の僕たちが立ち向かわなければならない様々なチャレンジの中に見える一筋の希望の光のように見えたのでした。式が終わり、ここ数日は、ばたばたと引越しの準備をしていて、明日ワシントンDCに向けて出発します。そして、これが、ブログ「Earth Color」最後のエントリーになります。今後の予定ですが、6月から8月にかけて、アフリカや中央アジアを旅して、9月からワシントンDCの国際機関で勤務をはじめます。卒業後の生活は、新たなブログEarth Color 2でつづっていくつもりです。これからは一応公務員ですので、どこまで、毒気のある本音トークが展開できるかは要検討ですが、細々とでも、できる限り書いていきたいと思っています。URLはこちらです:Earth Color 2http://blog.livedoor.jp/earthcolor0826/初心を忘れず、ぶれない強い気持ちを持って、走っていきたいと思います。最後に、ブログに書き込んでいただいたいろんな方のコメントや、頂いたメールなどは、本当に励みになりました。2年間、ご愛読ありがとうございました。* * *キャンパスを歩くと、思わず目をつぶってしまいそうな鮮烈な芝生の緑。チャールズ川には、水面に反射してキラキラ光るダイヤモンドのような光の屑が舞っています。まぶしい6月の太陽は、2年間を走り終えた学生たちを祝福するかのように、輝いていて、そして、学生たちが過ぎ去っていったケンブリッジの街は、これから静かで一瞬の夏を迎えるのです。(終わり)
June 9, 2008

お久しぶりです。この1ヶ月まったくブログを更新してませんでしたが、どこをほっつき歩いていたかご報告したいと思います。まずは、5月8日から13日までがハーバードの同級生8名を引きつれ、「勝手にJapan Trip 2008」を決行。今回の旅をプロデュースするのは、元アメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」隊長で、イラク・アフガンでの戦闘経験豊富なジョーと、日本の体育会環境で育った僕。従って(当然ながら)、旅のテーマは「ハードボイルド」及び「時間厳守」。強行スケジュールで、東京、京都を一気に駆け抜け、究極の目的地福井へ。去年の「福井Trip」同様、うちのおばちゃんの酒蔵で酒造りのプロセスを体験してもらったり、越前海岸をドライブしたり、温泉旅館で新鮮な刺身と酒に舌鼓を打ったり。「すかした」HBSの学生たちを一気に日本の田舎ファンに変えておきました。今年は、「私は普段はなんでも食べるのだけど、今日は魚を食べる気分じゃないの」みたいなわがまま白人女もいなかったし(っていうか、今回の「ハードボイルド」な旅では一切好き嫌いは許さず)、非常にやりやすかったです(猛毒)。写真も何枚か。まずは「聖地」ヒルズに上陸。この場所で僕が体験した様々な物語を語り出すと、これから投資銀行業界に就職する外人たちは表情を曇らすのであった。。。(東京)ここで取るポーズはやっぱこれでしょ(京都)「ハードボイルド」な旅とはいえ、こんな瞬間も。。。(京都)越前海岸(福井)僕の実家(福井)その後、クラスメートたちは韓国・香港・タイの旅へと去っていきましたが、僕はしばらく東京に滞在しました。空手部の先輩のつてで、東大の環境学の教授と、アフリカについてお話する機会を頂けるなど、収穫の多い滞在になりました。5月18日から22日までワシントンDCへ。就職先の配属面接が行われたり、家探しをしたり、忙しく動き回りました。5月23日から29日まではメキシコ。大学時代同じ風呂なし貧乏アパートに住んでいた友達が、メキシコ・シティーに駐在しているので、彼を訪ねていきました。熊本出身で、アイスホッケー部のキャプテンを務めた熱い男です。メキシコ・シティーではたいした観光もせず、ひたすらビールとテキーラな日々。大学時代の友達と語るのは、どれだけ時が経っても、部活の話とか、貧乏アパートのそばにあった銭湯や定食屋の話だとか、僕たちをよく潰してくれたサントリーの「レッド」(本当にひどいウィスキーだ)ついてだとか、将来子供ができたら都会の私立高校じゃなくて田舎の県立高校に入れたいよね、とかいう話。なんでこんなくだらない話で時間が過ぎていくのか不思議だけれど、大学の友達ってそういうもんかもしれません。メキシコ・シティーに三日滞在したあと、そこから北へバスで5時間ほどのところにあるグアナファトという小さな町へ。かつては銀の採掘の基地として栄え、山の斜面沿いに古い町並みが残る、本当に美しい街でした。街のいたるところに残るレンガで覆われた地下道や、かわいい教会や、テラスのついたカラフルな家に挟まれた狭い路地など、なんだか「天空の城ラピュタ」に出てきそうな街でした。ここでも、結局はビール三昧。年をとるにつれ、自分の旅のスタイルみたいなものが少しずつ定まってきて、僕にとっての旅は、「日のあたる場所で、ビールを飲む」ということなのかもしれません。グアナファトでも、日中はひたすらカフェでビールを飲み(ネグラ・モデロという黒ビールと、モデロ・エスペシャルという白ビールが最高にうまかった)、気が向いたら通りに繰り出して子供の写真を撮り、夜は安宿で出会った旅人たちと語る、みたいな日々でした。グアナファトの写真を何枚か。5月は時間があっという間に流れていき、卒業式まで残すところあと5日です。
June 1, 2008
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