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こっちゃん19770826

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February 26, 2008
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カテゴリ: MBA留学

「EC View Point」 2年生(EC)になって徒然なるままに思うことをディスカッション する、という集まりがありました。

他のセクションは、「HBSで学んだこと」、「HBSの卒業生が社会で果たすべき役割」など、HBSらしく、リーダーシップ系のテーマについてディスカッションをしたらしいのですが、
NerdかつGeekが揃う我がセクションA のお題は、
「グローバル経済と、アメリカ経済の凋落可能性。そして我々は職にありつけるのか?」


Chase Gate


ディスカッションを仕切る教授は、1年次のマクロ経済を担当した ノエル教授
超辛口 ながら、わかりやすく経済概念を説明するノエル教授には、熱狂的なファンが多い教授です。


お題は スーパーマクロ な論点ながら、さすがセクションAは、最高の経済学の教授とファイナンスの教授に恵まれたこともあり、議論は白熱。
しかも、知っているもの同志で議論するわけだから、 本音をいいたい放題 です。



細かい議論の内容はめんどうくさいので書きませんが、アメリカ人たちは、 これからアメリカが不景気になるだろうと思っていて、相当びびりまくっている ということがわかりました。


最近新聞とかニュースをぜんぜん見ていないので(お恥ずかしい限り。。。)、 サブプライム って、単に債券市場が狂っただけかと思っていたら、なかなか深刻だったんですね。
セクションメートで、 流行にのって変動金利で住宅ローンを組んだ奴 がいて、ダメージの食らいっぷりを赤裸々に告白したり、 自己破産 した知り合いがいてね。。。、みたいな話を聞くと、リアルな不景気の足音が聞こえてきそうです。


しかも、 石油の値段 も上がっているので、アメリカ人たちは、1970年代のオイルショックをきっかけとする 「スタグフレーション」 (インフレと不景気が一緒に来るという激辛な事態)が またやってくる んじゃないか、と恐れているようです。


「今までアメリカは、弱者は死ね!という政策を取り続けてきたけど、それを改めて、 ヨーロッパ型の左寄りな(富の再配分を意識した)資本主義に改めていくべきじゃないか 。」
みたいな意見が出たりして、 マッチョなはずのアメリカ人たちがえらい弱気 になってるんだなあと僕は思いました。



議論の途中で、ノエル教授が、 民主党の各候補者がサブプライム問題に関してどういう対処をしようとしているか を話してくれて、 にわかオバマファン の僕としても、なかなか勉強になりました。

どの候補者たちも、銀行に資金注入するか、倒産しそうな個人の借り手を直接救済するか、若干違うのですが、どっちにしてもアメリカは財政赤字がひどくなって、 運が悪ければインフレが起きそうだなあ と思いました。

まあ、僕の記憶の限りインフレというのは経験したことないので、 ちょっと南米の人たちの気持ちを味わうべく、一回体験してみるのもいいかなあ (お気楽すぎ?)。
9月からは収入もあるし、国際機関の給料は多分インフレ調整をしてくれるはずだから、多少のインフレだったら大丈夫なはず。。。


大統領予備選も盛り上がっていることだし、各候補の経済政策案について、もうちょっと勉強してみようと思います。



ところで、このディスカッションの後に、セクションメートが熱いサイトを送ってくれました。
http://fundrace.huffingtonpost.com/


“Fund Race 2008” 誰がどの候補者にいくら政治献金をしたか 、というのが赤裸々にわかります。

面白いので、うちの教授陣が誰に献金しているのかを見てみたら、
マートン教授も、ポーター教授も、ギルマーティン教授も、 みんな共和党のロムニー候補に献金 をしています。
(たとえば、ポーター教授だったら、 こういう風 にでます)


「民主党の牙城」といわれるハーバード では、これはかなり 意外な動き
やっぱりビジネス系の人たちは、 「弱者救済」よりも、「タイトな財政政策・金融政策」 を願うのでしょうかねえ?



*          *          *



ちょっと話は変わりますが、先日のマクロ経済の授業で、 ドイツの戦後経済史 がとりあげられました。


ドイツの経済政策のテーマは、「 インフレ抹殺 」。
第一次大戦後のインフレによって経済がめちゃくちゃになり、ナチスの台頭を招いた、という反省が強いようで、景気変動や失業率よりも、インフレ抑制を優先していたようです。
なので、 アメリカがスタグフレーションで苦しみまくった1970年代 も、ドイツは、 堅実な金融政策 を敷き、製造業が 着実にコストを削り 、かつハイエンドな製品(BMWみたいな)も売って、オイル・ショックを乗り切ったそうです。


でも、ここしばらくは、サービス業が弱かったり、イノベーションがあまり起きていなかったりして、 経済のパフォーマンスは今いち だそうです。
アメリカの景気の話では弱気になっていたマッチョアメリカ人たちも、「 やっぱ起業やイノベーションが起きない社会は駄目だぜい 」と、 やたらドイツの経済システムを叩きまくっていて 、僕は、なんか日本も一緒に叩かれているみたいで哀しい気持ちになりました。


もちろん、ドイツがイノベーションやアントレプレナーシップの起爆剤になるような政策(例えば、資本市場整備とか倒産法整備とか、大学の質を上げるとか)を導入していくことは重要だと思います。

でも、 もし、1970年代の世界が再来するのなら アメリカはダメージ を受けるかもしれないけど、 ハードボイルドな製造業と技術力に根ざしたドイツとか日本みたいな国 が、原材料の価格高騰を気合の入ったコスト削減で乗り切り、低コスト・高性能商品とか、環境技術とかを輸出しまくって、 再び世界経済に君臨 する日も近いのかなあ。。。、なんて ぼけーっと妄想 していたのでした。






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Last updated  February 26, 2008 02:10:52 PM


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