琴音の徒然草
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英国王のスピーチ実は地震の日にこれを書いてました。なので、すっかり完成が延び延びに。というか、書きたかったことがちょっと思い出せなくて、もう一度観たいです。情けなや。とても面白い映画でした。吃音に悩む王と、セラピストとの友情。その中で生まれる王としての自覚と自信。最後、自分の力で話し始めた王を一国民として尊敬をもって見つめるライオネルの表情とか、陛下、と呼びかける所とか、非常に感動的でしたね。一般的には美談として伝わっている「王冠をかけた恋」が、見方を変えればなんと無責任に映ることか。というか、他人事だから素敵に見えただけなのねって気がついた気もするけど(笑)。ヨーロッパの王族の特に男児に対する躾が体罰的なのは、わりと昔からあることですが、それによって受ける心の傷とかは、なんだろう、精神的に変調をきたした本人を隠すことで、目を向けないようにしてきたのかな、と。それが、時代と共に隠せなくなったことと、ピンチヒッターとして想定外に表に出てしまったことにより、向き合わざるを得なくなった。本当は日陰の存在のはずだったのに、急に王となりその重圧に耐えかねて泣き崩れる姿は切なくてたまらないなぁと。そこで、支えになったのは王妃。「愛する人が側にいなくては、その重圧には耐えられない」と最もらしい事を言って退位した兄の言葉が、結局その通りだったというのは、むしろ兄よりも王としての彼を支えてくれる王妃と結婚した時点で彼の方がより王としての資格があったのかなぁと思いました。言葉には人を奮い立たせる力がある。改めて思いました。ただ、こんな事思うのは私だけかもしれないけど、彼のスピーチに思わず感動してしまったものの、私は敵国の日本人なんだよなぁと複雑な気分になってしまいました(笑)。
2011.04.07
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