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判決、死刑――。最愛の妻子が殺害されたあの日から、9年。妻子を殺された深い哀しみの中、幾度となく司法の厚い壁に跳ね返され、なおも敢然と挑んだ青年。だが、それは決して孤高の闘いではなかった。自殺を考え、絶望の海を彷徨う青年の陰には、彼を励まし、支えつづけた人たちがいた。筆者は、青年が毅然とした姿勢を貫くまでに展開された凄絶なドラマを丹念に追う。そして、9年にわたった青年との闘いの末に「死刑判決」を受けた元少年が判決翌朝、筆者に伝えた意外な言葉とは――。光市母子殺害事件を圧倒的な取材と秘話で綴った感動と衝撃の記録。抜粋 本文紹介~「プロローグ」より青年は、こぶしを握りしめて震えていた。視線は一点に注がれ、そこから動かない。テーブルの上にあるコップを見ているのか。それともその中にある水を凝視しているのか……。いや、どちらでもない。彼の視界には、何も入っていない。彼は、空(くう)を見ている。そう思えた。大きく息を吐いて、その青年は、こう言った。「僕は……、僕は、絶対に殺します」不気味に迫力のある声だった。押し殺しているだけに、それは余計凄みを感じさせた。その瞬間、店の中の客が、何人かぎょっとして私たちの方を振り向いた。一九九九年八月十一日、北九州市・小倉北区の薄暗い喫茶店で、私と青年は向かい合っていた。紺色のTシャツに縁なしのメガネをかけ、スポーツ刈りよりも短く切りそろえた髪。本来は優しくて愛嬌のある目が、これ以上はないほどの憎しみに震えていた。どうにもならないこの感情をどうすればいいのか。その目は、怒りと憎悪の行き場が見つからない苛立ちと、もどかしさに支配されていた。まだ二十三歳で、学生の雰囲気を残している青年の名は、本村洋。のちに、日本の司法を大変革させていくことになる人物である。(中略)それから九年。一審の山口地裁、二審の広島高裁とも無期懲役。だが、最高裁での差し戻し判決。その末に青年は、ふたたび広島高裁での差し戻し控訴審に臨んだ。何度も挫折を繰り返し、司法の厚い壁に跳ね返され、絶望の淵に立ちながらも、青年はこの日、ついに犯人の「死刑判決」を勝ち取った。人は、これを九年にわたる青年の「孤高の闘い」だったという。巨大弁護団を一人で敵にまわして、今は亡き妻と娘のために、若者が愛と信念の闘いを最後まで貫いた――と。だが、その裏には、この九年間、青年を支えつづけた、これまた信念の人たちがいた。闘いに破れ、自殺をも考えたこの青年を、その度に「闘いの場」に引き戻し、正義の力を説きつづけた人たちがいた。これは、妻と娘を殺された一人の青年の軌跡と、その青年を支え、励まし、最後まで日本人としての毅然たる姿勢を貫かせ、応援しつづけた人たちの物語である。 (Amazonからの内容紹介)
2009.07.31
数々の名作をマンガ化!!この1冊でカブキ通!!心中、不倫、同性愛、お家騒動、敵討ち、そして親殺し・子殺しも!!ドラマチックな物語、すさまじい人間の愛と欲。時代を超えた面白さがたまらない!!選りすぐりの名作「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」などの筋(ストーリー)、人間関係がすぐわかり、その誕生秘話、役者裏話などとっておき情報も楽しめる!また歌舞伎の豆知識は、舞台機構から効果音・仕掛けまで、知っているのと知らないのとでは大違いの解説がギッシリ。十八番が荒事という祭祀性に富んでいる事情など、ビギナーがいきなり通(!)になれる、歌舞伎が10倍わかる名ガイド!
2009.07.31
狙撃犯、海難事故、不発弾、放火魔…。日常に潜む幾多の危険。それらの危険に立ち向かって行く男たちを真保裕一が描く。小説現代に掲載された「防壁」「相棒」「昔日」「余炎」の四作品を、単行本化に際し大幅加筆して収録
2009.07.30
川崎中央署生活安全総務係の萱野は、ある日、上司の矢木沢に面罵された。競技射撃で五輪出場権を懸けて争った選手時代の確執から、矢木沢の接待疑惑を密告したと思われたのだ。自らの汚名を晴らすため、萱野は真の密告者を捜す!巨大な日本の警察組織内部に潜む闇を、深く綿密に描き切った迫真のサスペンス。
2009.07.29
「昔の親は、家族の幸せを思うとき、何故か自分自身は勘定に入ってなかったんだよねえ…」。女手ひとつで娘を育てた母は言う。そんな母の苦労を知りつつ反発する娘が、かつて家族で行った遊園地で若かりし日の両親に出会う。大切なひとを思い、懸命に生きる人びとのありふれた風景。「親子」「夫婦」のせつない日常を描いた傑作短篇集。
2009.07.28
30歳後半になると、多少の食事制限や運動をしても体重が落ちづらいと感じるようになると思います。それには代謝の低下が深く関わっているのです。その代謝の低下は、筋肉量の増減とも深いかかわりがあります。本書では、そのしくみをわかりやすく解説し、効率よく筋肉量を増やし、代謝のよい体をつくるためのノウハウを紹介します。付録として、2種類の実践スロトレメニューも付いています。
2009.07.27
犯罪へとひた走る14歳の孤独な魂を描いて読む者を圧倒する現代の黙示録。一家離散、いじめ、暴力、セックス、バブル崩壊の爪痕、殺人……。14歳の孤独な魂にとって、この世に安息の地はあるのか……。直木賞作家が圧倒的な筆致で描く現代の黙示録。剥き出し費の「人間」どもの営みと、苛烈を生き抜いた少年の奇跡。比類なき感動の結末が待ち受ける現代の黙示録。重松清畢生1100枚!「どうして、にんげんは死ぬの?」舌足げなおまえの声が言う「にんげん」は、漢字の仏間」とも片仮名の「ニンゲン」とも違って、とてもやわらかだった。そのくせ「死ぬ」は輪郭がくっきりとしていて、おとなが言う「死ぬ」のような照れやごまかしなどいっさいなく、まっすぐに、耳なのか胸なのか、とにかくまっすぐに、奥深くまで届く。 想像を絶する孤独のなか、ただ、他人とつながりたい… それだけを胸に煉獄の道のりを懸命に走りつづけた「人の少年。現代日本に出現した奇跡の衝撃作、ついに刊行!
2009.07.16
30年ぶりに現れた謎の生物ヒナゴン。役場の類人猿課に配属された信子は、その存在を次第に信じるように…。黒い影、獣のにおい、夜の闇に光る二つの目。謎の類人猿「ヒナゴン」の存在を信じる、元ヤン町長イッちゃんが燃えた。市町村合併問題、町長選をめぐって、ヒナゴン騒動はヒートアップ。一年ぶり、待望の長篇小説。
2009.07.15
ビタミンFは、家族(FAMILY)から生まれる、こころのビタミン。Father、Friend、Fightなど「F」で始まる言葉をキーワードにした7つの家族の物語。このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
2009.07.14
38歳、秋。ある日、僕と同い歳の父親に出逢った。僕らは、友達になれるだろうか?死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
2009.07.01
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