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大晦日でも月曜日だからか、バスは平日スケジュール。細雪が降る中、余裕を持って出勤し、引き続き担当のナイナさん(仮名)について、夜勤のキャサリン(仮名)から夜間全く変化なし、との申し送りを受ける。日勤帯も、格変なし。呼吸状態は悪くないのだけれど、やっぱり肺のレントゲンも音も改善しないし、朝のICU回診で気管支鏡検査実施が決定。と、検査の準備をしていると、放射線科から電話があり、10時半の胸部CT、時間通り来れますか?と。えっ?聞いてないですけど。。。よくよく確認すると、血液腫瘍科病棟にいる間に予約が入っていたらしく、担当医に確認して予定通りCT検査を受けることに。慌てて準備をしてなんとか時間通り放射線科に到着。ナイナさんの人工呼吸器が自発呼吸モードのおかげで人工呼吸器を持たずに移動ができたせいか、いつもに比べ怖いくらいスムーズに検査終了。いつも眉間に皺を寄せて無駄口をきかない検査技師さんからも、最初は機嫌の悪そうだったポーターのおじさん、呼吸療法士のステファン(仮名)ー彼はいつも上機嫌で優しいけどーからも別々に「準備がよくできていたからスムーズにいって助かったよ。ありがとう」と言われる。なんだか朝から良い日だわぁ。この検査移動で気管支鏡検査のタイミングを逃した後、立て続けに新規の重傷入院が入り、担当医がかり出されっぱなし、しかも新規入院以外の重症者に緊急気管支鏡検査が3件も入ったため、やっと落ち着いた夕方には、肝腎の気管支鏡がすべて消毒に出され、日勤帯に戻ってこない状況となり、気管支鏡検査は明日にお預け。検査延期の旨、ナイナさんに付き添っていた妹さんに伝えると、「じゃぁ、今日はあと半時間ほど付き添って帰ります。でも、忘れる前に」と、白い封筒を下さり、「良いお年を!」と抱擁を交わす。病室外の机に腰掛けて封筒を開けると、私の好きなカナダの有名な画家の絵カードに、「ナイナの一番好きな看護師さんへ」で始まり、新年のお祝いと、ナイナさんへの看護のお礼、そして「今夜はお仕事を忘れてしっかり楽しまれますように、ドリンクは私のおごりよ」というメッセージが書かれ、あら、間に50ドルが挟まっている。こんなに飲んだらえらいことになっちゃいますって。妹さんに買収じみたところは微塵もなく、どちらかと言うと、いらしたところが、保守的なところで、こういった制度が今でもまかり通っている雰囲気を感じる。患者さんやご家族から、個人的な贈り物をもらうことは、職業倫理に反する、と言うのは、日本でもカナダでも同じこと。日本時代は、お金やテレホンカードをさりげなくポケットに入れられることがよくあり、その度にお返しするのに骨を折った。患者さんによっては、贈り物を返されることに気分を害されて関係がギクシャクすることもあって、今思うと私の返し方もあまり洗練されてなかったのかもなぁ。いやぁ、若かったちゅうことで。現在勤務する病院では、こういう時の対策にぴったりな「守護天使プログラム」と言う、便利な制度が存在する。患者さんやご家族が看護師やその他のスタッフに個人的な贈り物をしたい場合、専用の封筒にそのスタッフの名前と部署、お礼をしたい理由を記入して小切手かクレジットカード番号、寄付を希望する金額を添えて提出すると、そのお金は病院へ寄付され、名前が記されたスタッフには賞状と守護天使ピンが、病院から贈られる。ナイナさんの妹さんが帰られる際に、プレゼントに対するお礼、個人的な贈り物は職業倫理に反するため、受け取れないこと、でも、このお金を私の名前で病院に寄付して守護天使ピンを頂けたら、これほど嬉しいことはない、と、説明して紙幣を専用封筒に入れてお返しすると、笑顔で「ぜひさせてもらうわ」と目を輝かせる。学校と仕事でがんじがらめ、すっかり疲れ切っていったい何をやってんだか分からなくなることが多かった年の暮れ、こんなすてきな形で励まされて、とてもラッキー。来年はなんだか良いことがありそうな予感。夜勤のダニエル(仮名)が出勤してくると超特急で申し送りを済ませ、一旦帰宅して、どうしても外せない年越しそばをかき込み、大慌てでバスに飛び乗り、同僚らが待つカウントダウンパーティ会場へ。80年代の曲を中心に一晩中飲み、踊り明かし、帰りの車の中でも大声で歌うのをやめないリン(仮名)に送ってもらって帰宅。2008年は良い年になりそうな予感倍増ぅぅ。
2007/12/31
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出勤すると、あぁ、やっぱり。ナイナさん(仮名)が挿管されて人工呼吸器につながれている。今朝3時に呼吸状態が急に悪化して、せん妄状態を呈されたため、バイパップを再装着されたが、せん妄がさらに悪化し、マスクの自己除去を繰り返されたため、やむなく挿管となる。早朝に電話で起こされたご主人と妹さんは、ベッドサイドで目を真っ赤にされている。取りあえず、ナイナさんは鎮静剤でここ一週間では考えられなかったほどに穏やかに入眠されているので、お二人にも一旦宿泊所に帰って、朝食をとって休まれるよう提案。鎮静剤の点滴がうまく効いて、声をかけると目を開け、質問に頷いたり首を振ったりして答えられるが、苦痛も呼吸苦もなく休まれている様子。ただ、肺の音だけがよろしくない。度重なる利尿剤の投与もあまり効果なく、時々咳き込まれるものの、挿管チューブからは分泌液が全く引けず。肺水腫だけが問題とは思えない。真菌感染症と、骨髄移植後の易感染予防プロトコールで、様々な抗生剤が投与されているため、そのまま様子観察となっているが、どうも気管支鏡検査が必要っぽい。明日の仕事納めは忙しくなりそうな予感。
2007/12/30
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本日の担当は、白血病で他州から骨髄移植のためにオタワにいらしたナイナさん(仮名)。何でもナイナさんの州ではドナーによる骨髄移植が行われていないということで、骨髄移植のプログラムが整っている当院で受けることになったとのこと。10月に移植を受けてから、合併症を起こし人工呼吸器管理が必要となったため、一時期当ICUで治療を受けていたものの、先月、状態が良くなったため、血液腫瘍科病棟に移られていたナイナさん。とっくに他州の自宅に帰られたと思っていたら、どうも、完全には回復されず、小さな合併症を繰り返し、昨日、静脈ラインからの真菌感染による全身状態の悪化と、肺水腫が原因とみられる呼吸困難の悪化でアウトリーチ・チームへのコンサルトの結果、ICU再入院の運びとなったそう。ICUチームとしては、挿管+人工呼吸器の使用に踏み切ってしまうと、更なる感染や、後々長引くことが予想されるため、なんとかこれを避けたい。肺水腫が一番の原因と疑われるため、利尿剤の投与が繰り返され、投与毎にナイナさんの呼吸は楽になる様子だが、肺の音は変わらぬどころか、悪化するばかり。酸素マスクで50%の酸素吸入を行い、酸素飽和度も悪くはないのだが、なんせ付随筋を使っての呼吸運動が見ていて痛々しい。通常に覚醒している状態で「息ができない」と感じるのって、すごく怖いことだと思うのだが、今のナイナさんがまさにそう。何か試みてもらうため、医師を何度かつつくのだが、酸素飽和でもそこまでひどくないためか、あまり積極的な介入が行われず歯がゆい。「息ができない」と、この状態で訴える患者さんにバイパップはあまり向かないし、以前入院時、同じ状況下でバイパップを試したものの、その大きなマスクと圧力に耐えきれず、その後すぐ挿管されたと申し送られたのだが、あまりの呼吸困難に、バイパップの提案を即受け入れられる。が、1時間ほど、バイパップを使用して、呼吸状態が良くなると、やはり圧力に我慢ができず、酸素マスクに戻して欲しいと。呼吸状態もやや改善しているし、バイパップを取り外し、日勤帯はそのまま酸素マスクで無事に過ごされる。ナイナさんの呼吸状態を見ているのも痛々しいのだが、他州から長期にわたってナイナさんに付き添うご主人や妹さんが涙目でナイナさんを見つめる姿も負けずと痛々しい。
2007/12/29
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今日はショッピングモール上げての大売り出し。毎年仕事で、一度も参戦したことのない大バーゲンに今年は参戦してみるか、なんて思ってたら、そうだ、先学期、ペーパーのために勤務交代してもらった時の勤務が入ってたんだ。とほほ。ま、祝日だから、お給金も1.5倍だし、昨日のクリスマスポットラックの残り物にありつけるかも、と、元気を出して出勤。担当は、食道がんの手術後、消化管出血、誤嚥性肺炎によるショックと心筋梗塞を起こされ当ICUにいらしたハーンさん(仮名)。挿管されて1週間ほどになるが、昨日の回診で、そろそろ抜管をとの意見が出たことが信じられないくらいに調子が悪い。まだ昇圧剤のお世話になっているし、酸素飽和度だって、35%の酸素吸入と結構な圧補助を受けているにも関わらず90%。そんな無茶な、が今朝の第一印象。申し送りで、明け方に肺の分泌液が多くなり、酸素飽和ども下降傾向になったとのこと。肺の音を聞くと確かに分泌液が多そうな音。そこで、挿管チューブから吸引すると、緑がかったクリーム色のとってもスイートな液体が引ける。これ、経管栄養剤ですよ、多分。取りあえず、胸部レントゲンを依頼し、吸引したものを呼吸療法士と担当医に見せ、急遽、気管支鏡施行。レントゲン上、経管栄養チューブは胃のかなり上部に固定されているが、これは、出血部位に止血剤を注入できるように、と言う配慮のもとであるとのこと。気管支鏡でも、チューブが気道に移動していないことを確認。チューブを10センチほど先に進めて、栄養剤の注入を減らして様子を見ることに。朝のこのバタバタが祟って、朝食休憩が11時にずれ込んだものの、休憩室の冷蔵庫には予想通り昨日のクリスマスポットラックの残り物満載で、七面鳥に、チーズ各種、ほうれん草のディップにミートパイ、クッキーにタルトに、あぁ、お腹いっぱい。だが、至福の時はそう長くは続かなかった。。。休憩から帰ると、ハーンさんの血圧が低下中。βブロッカーの与薬にも関わらず、心拍数は高めだし、尿量も減っているし、中心静脈圧もやや低め。昇圧剤を増量し、医師に報告し、輸液を行うが、あまり効果なし。結局、βブロッカーの点滴を開始して、昇圧剤もうんと増量することに。夕方になってやっと心拍数が下がってきたものの、昇圧剤を増量しても、血圧は低下する一方なので、昇圧剤の変更を提案してみるが、取りあえず、酸素飽和度に問題がなければこのまま昇圧剤を最高値まで上げて様子を見ましょう、とのことで、血液ガス分圧をチェック。結果を待っていたら、ガス分圧機を動かしていた呼吸療法士があまりのアシドーシスにびっくりして、研修医をつかまえて、共に訪室。結局、人工呼吸器の設定を変えて、1時間後に血液ガス分圧がやっと正常化。ほっとしたのもつかの間、夕食休憩を早めに切り上げて病室に戻ると、血圧が再度低下。尿量も回復しないし、血ガスのカリウム値も上昇しているし、確認の意味で腎機能検査をしてみると、やっぱり上昇中。夜勤のケイト(仮名)が、出勤してきてイベント盛りだくさんの一日がやっと終わる。私もハーンさんも、ぐったりー。
2007/12/26
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バスの運転手さんや道行く人など、通勤途中にもちらほら見かけたが、院内にもサンタ帽子をかぶったスタッフがちらほら。私も、いつもは病院の付属品である緑か青のスクラブ着用のところ、今夜は自前の赤にしてみたが、そうだ、帽子を忘れてたよ。昨日担当したマクニールさん(仮名)の病室を覗くと、相変わらずバイパップをつけて入眠中。担当のケイト(仮名)に容態を尋ねると、変わりなし、とのこと。今夜の担当はそのマクニールさんの隣室、メジアックさん(仮名)。もともと尿路感染による敗血症ショックで当ICU入院中だったが、腎機能の悪化が著しく人工透析が必要になり、昨日透析用の静脈ラインを挿入したところ、この挿入サイトからの出血が止まらず。赤血球や、凍結新鮮血漿液の輸血とビタミンKなど、数種類の止血剤の投与が行われたが、相変わらず出血は続いているとのこと。このため、透析開始による血圧低下が予想されるため、午後に予定変更して、代わりにCRRT(持続性腎代替療法)を行うことに。夕方に開始されたばかりのCRRTは順調に作動して、少量の水分排泄も設定通りうまく行っていたのだが、なんせ、ライン挿入サイトの出血が止まらない。1時間ごとにチェックする度に、頸部が血の池状態。いちいち包帯交換をするとさらなる出血を誘うと思い、ガーゼや吸収帯を上から重ね、圧迫を加えていくが埒があかない。真夜中過ぎに、同僚らが「メリ~クリスマ~ス!」と、挨拶に回って、抱擁やキスを求められるが、ごめんなさい、それどころじゃないのよ。結局、夜半過ぎに血圧も下がり始め、これとともに下がり続けるヘモグロビン値をこれ以上放置する訳に行かず、CRRTで除水した分を超える赤血球を輸血。それでも朝の採血上、腎機能はやや回復傾向。クリスマスの朝だってのに、メジアックさんも私もぐったり。
2007/12/24
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本日も引き続きマクニールさん(仮名)担当。クリスマスを前にして大雨の日曜日。夜はまた気温が下がるらしいので、町中が大きなスケートリンク状態だねーと、普段運転しない私は他人事で外を眺める。昨日の6時間が祟ってか、今朝はバイパップを外して酸素マスクで呼吸法の指導をするも、酸素飽和度の回復が思わしくなく、午前中はバイパップ装着のまま過ごされる。担当医に相談し、利尿剤を増量してもらい、午後からは飽和度がやや回復。バイパップ装着のまま、手術後初めてベッドの端に腰掛けて手足の運動。その後、1時間ほどバイパップを外して、食事介助。エンシュアが大嫌いと言うマクニールさんを説き伏せるのに要半時間。固形物は噛んでいるうちに酸素飽和度が急降下するために、現時点では無理だし、飲むことしかできないのであれば、マクニールさんが頑固に主張するコーラやジンジャーエールではまともな栄養が摂取できない、と、何度も繰り返し、じゃぁ、コーラ、エンシュア、ジンジャーエール、エンシュア、と、交互に飲みましょう、なんて騙し騙し、やっと摂取に成功。いやぁ、私、ビジネスとか、宗教団体の洗脳係にも向いてるかも。あは。昨日に比べるとややスローペースだが、夜間増量せざるをえなかったという吸入酸素も減量に成功。一日頑張ったせいか、夕方にはまた爆睡のマクニールさん。この調子で行くと、挿管なしでICUを出られるかも。
2007/12/23
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昨日明けで「Heroes」に熱中してしまい、睡眠不足のまま出勤。充血した目と目の下のクマがメイクで隠せないわぁ、と、気分↓で担当の病室に赴くと、夜勤のダニエル(仮名)もいい具合に(?)クマを拵えてお出迎え。あちゃ~、夜眠れない患者さんなのかなぁ、なんて思ったら、なんと隣室のハリソンさん(仮名)が急変したため、朝方まで大騒動だったとのこと。昨日、無事抜管され、呼吸状態も安定していたため、ご本人もご家族も、クリスマスまでに帰ることができると喜んでいたのに、明け方近く、急に呼吸状態が悪くなり、心拍数が低下。すぐにご主人に電話したものの、到着と同時に息を引き取られたとのこと。神様はやっぱりいなかったか。担当のマクニールさん(仮名)は、肺癌で4日前に肺葉摘出術を受け、観察病棟にあがられたものの、呼吸不全のため、アウトリーチ・チームが呼ばれ、翌日当ICUに搬送された患者さん。手術自体によるものか、もしくは輸血による肺の損傷が原因と考えられ、挿管の可能性大のためのICU入院だが、これまでのところ、バイパップと呼ばれる呼吸補助機の使用で酸素飽和度の上昇をはかっている。なんとか、バイパップからの離脱をはかりたいところだが、吸入酸素が80%でありながら、ちょっとの体動で飽和度急降下&回復に時間がかかりすぎるため、おいそれと吸入酸素を減量できない。そんな状態が続いているのと、日夜顔中が肺に空気を押し出すマスクに覆われ続けているのとで、マクニールさんのご機嫌はとってもナナメ。経口与薬のため、バイパップを一時停止して、100%の酸素吸入マスクを装着すると、酸素飽和度は急降下。が、昨日開始された利尿剤が功を奏したのか、呼吸指導をしていると、あらあら、飽和度が95%に回復。そこにICU医師団が通りかかり、「しばらくこのまま様子を見ましょう」と。結局、6時間ほど、バイパップなしで過ごされたものの、午後に疲れが出たためか、飽和度が下がりがち。ご主人の面会中にノンストップでおしゃべりされたり、水を飲まれるたびに、飽和度急降下。おしゃべり中や水を飲む時に時々休憩すること、呼吸法を指導するけれど、夢中になるとすっかり忘れてしまわれる。ご主人が帰られてからも、おしゃべり&飲水はノンストップで、さすがに飽和度70%が続いて唇が紫色になると、黙ってもいられず、休憩を促すと興奮されて、「うるさい、私は大丈夫だって言ってるでしょう。あっちへ行け!」と。それもそうだ、話す相手がいなくなればおしゃべりも止むでしょうよ、と、「じゃ、帰ってきたらバイパップに戻って休憩ですよ」と、退室し、物陰から様子を見つつ、同僚と5分ほどおしゃべり。病室に戻ると、すがるような目つきで「あぁ、本当に私をおいてどっかに行っちゃったかと思ったわ。ごめんなさい、ひどいこと言って。私疲れてるの。私を見捨てないでね。あなたたちだけが頼りなの」と、マクニールさん。「いいの、いいの、慣れてるから。これがナースと言う商売の大変なところなのよー。皆にあたられちゃって割に合わないわぁ。帰ったらルームメイトに当たるからいいわ」と言うと、笑われる。笑ってるけど、これホントだから。あは。バイパップを再装着してからは爆睡されるマクニールさん。6時間はちょっと長過ぎたかも、とちょっと反省。
2007/12/22
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学校のお休みで、パスポートの更新に出かけたり、冬休み中に見ようと決めていた「Heroes」を完全カウチポテト形式で見始め、かなりまったり気味が板につきかけた頃に、ペーパーのために勤務交代してくれた同僚の夜勤が、今夜入っていたことに気づく。あぁ、Heroesの続きがきになるぅぅぅぅ。私の仕事中に先に続きを見ないでよ!と、ルームメイトのJに念を押していざ出勤。担当は、2年前に乳癌が脳、肺、肝、と体中に転移した状態で見つかったハリソンさん(仮名)。診断時から、手術による完治療法は絶望的な状態にも関わらず、化学療法と放射線療法を受け続けることによって、これまで幼い娘さんを育てながら家庭での生活を続けてこられたハリソンさんだが、1週間前に起こした肺炎が原因で敗血症ショック状態で来院。癌の末期と言うこともあり、延命治療は拒否されているものの、自宅で最期を迎えたいと言うご本人とご家族の希望で、とりあえず挿管し、すぐに抗生剤治療が開始され、状態が安定されているため、明日あたり抜管予定との申し送りを受ける。患者さんの状態によって例外はあるものの、当ICUは基本的に家族のサポートを重要視しているため、家族の面会ほぼ24時間可だが、規則として、申し送りと全身評価のため、勤務交代時の1時間半は面会を遠慮していただくことになっている。しかし、ハリソンさんのご主人がベッドサイドでハリソンさんの手を握りしめ、目を真っ赤にして何度も額にキスする姿を見ていると、退室して下さいとは言えない。「何かあったらすぐに電話を下さい」と、涙目のご主人が帰られてから全身評価。レントゲン解読ど素人の私にも明らかなほど、肺の腫瘍は大きいし、肝臓の肥大は触診する前に一目瞭然なほど顕著であるのにも関わらず、ハリソンさんは痛みもなく、就寝ケアを終えた後、「もうすぐクリスマスですね。クリスマスまでに帰れると良いですね」と声をかけると、にっこりと笑って頷かれる。無宗教の癖に、こういう時だけ、どこかに神様がいてハリソンさんの願いを叶えてくれたら、と真剣に思う。鎮痛剤が程よく効いている様子で一晩中静かに眠られたハリソンさん。呼吸状態もまずまず。ひょっとしたら、本当に、最後のクリスマスをご家族と自宅で過ごせるかも、と期待が膨らむ。帰宅後、就寝する間もなく、Jが準備しておいてくれたスコーンの朝食をほおばりながら、Heroesの続きに熱中。うぅぅぅ、熱中し過ぎで目が痛いぜ。
2007/12/20
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よかったら土日も勤務代わってあげるよー、と言う心優しい同僚に感謝しつつも、出勤。担当は、1センチほどの腎結石が尿管の流れをせき止めて水腎→腎不全&尿路感染→敗血症ショックと言う状態で、オタワ近郊の小さな病院から搬送されてきて10日目になるベルニクさん(仮名)。入院当時は気道確保のため挿管され、血圧低下が著明で一般的な人工透析ができず、昇圧剤を使用しながら持続腎代替療法を受けていたベルニクさんだが、3日前に抜管されてから血圧も安定し、一般人工透析に切り替えられたとのこと。血尿が続いているのと、ご本人が腎結石の治療を希望されたため、泌尿器科に引き取られることになり、日曜日の勤務交代前に搬送完了。オタワは日曜の午後からやってきた吹雪で積雪がすごく、郊外から通勤してくる同僚が「ガレージから車が出せない!」と夜勤欠勤の電話が相次ぐ。あぁ、夜勤でなくて良かったわ(無責任)。休憩時間に、ほぼ修正が終わったペーパーを今度は修士を持つ同僚ブランディ(仮名)に見てもらう。そしてまた赤ペンだらけに・・・あぁぁぁぁぁ。私の悲哀を察してか、「あ、でも、内容的にはうまいこと言ってると思うのよ。ただ、構成がね。大丈夫、ちゃんと通るから」って・・・。結局、月曜日のペーパー提出締め切り日。構成を大きく変える余裕もなく、直せるところだけ直して提出。あぁ、とにかく終わったーーーーーーーーーーーーー。ルームメイトが私のリクエストに応えて買ってきてくれた蟹ちゃんとワインでかんぱーい。さぁ、惰眠をむさぼるぞー!
2007/12/17
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先週末と同様、今週末も心優しい同僚アニク(仮名)に金曜の日勤を拾ってもらい、ひたすらペーパーに向かう1週間。一通り書けたものの、友人に見直してもらって、赤ペンだらけで帰ってきたペーパー。修正しなければいけないのだけれど、もう見るのも嫌。学部時代は、誰かにチェックしてもらったり、ライティングサポートで見てもらった後は、ろくに修正せずにそのまま提出していたことを思い出す。で、教授から「提出する前に誤字脱字を見直しましょう」と言うメモをよく頂いていたなぁ。いやぁ、チャレンジャーだったよ、私。同級生との情報交換でも、皆ちゃんとライティングサポートを利用したり、修士以上を持つ同僚に読んでもらったりして、とことん修正している様子。いくら何でも、このまま出す訳にはいかないので、時間をかけて読み返し&修正。自分の文章の稚拙さに泣けてくる。最近気づいたんだけど、これ、英語だから、とか、母国語じゃないから、とかいう問題じゃないんだよね。多分日本語でもちゃんと書けないんじゃないかしらん、こんなお題。ため息。
2007/12/14
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本当は土日勤務のはずだったけれど、ペーパーが、ペーパーが、と先週職場で騒いでいたら、心優しい同僚らが勤務交代を申し出てくれて、条件がマッチしたシェリー(仮名)と、勤務を交換。シェリーが私の日曜日に夜勤をやってくれて、私は彼女の夜勤を冬休みに入ってからやらせていただく、と。いやぁ、持つべきものは理解のある同僚だね。出勤してすぐに、先日お世話になったお礼とお詫びをかねて、マリーとジョー(仮名)に挨拶回り。と、やっぱり先日のマシューのお別れ会に参加した同僚から「おもしろかったよー」「またやってねー」って、何をやったの私?とっても可愛い同僚ジェイソン(仮名)の背中に飛び乗って、女王さまを気取ってたのは覚えてるんだけど。あは。「最近CRRT(持続性腎代替療法)やってないんだよねー。もうすっかり忘れちゃったわぁ」と言う同僚との雑談を夜勤主任のマーガレット(仮名)に聞かれちゃったのが、先週末。そして、さすが記憶力の良いマーガレット、そんな怪しい私をCRRTの患者さん担当にしてくれちゃってる。時間を見つけてペーパーに取り組もうと思ってた私が甘かったです、はい。担当のゼルダさん(仮名)は、多臓器不全で、肝臓も腎臓も病気の最終段階にある状態なのだけれど、ご家族の希望で延命治療が続けられている患者さん。肝性昏睡と腎機能の悪化でご本人はすっかりせん妄状態。今後の治療について医師が説明しても理解に乏しい。痛みも強い様子で、このまま治癒の見込みがないまま、延命治療を続けるのに疑問を持った医師と、ご家族がカンファレンスの場を持ち、とりあえず、呼吸、心停止の際の蘇生はしないけれど、できる限りの内科的治療は続けることになったと、日勤のニコール(仮名)から申し送りを受ける。申し送りが終わり、ニコールが帰った途端にCRRTのアラームが鳴り始め、いやぁな予感が的中。何度かトラブルシューティングを繰り返すものの、結局フィルターの凝血で治療を一時停止せねばならず、治療開始の資格をまだ持たない私は、相棒のグレッグ(仮名)にすっかり頼りっぱなし。機械の調子が悪いのか、何度かフィルターを交換しながらCRRTの開始に取り組んでくれる横で、せん妄状態のゼルダさんがグレッグに「さぁ、ロックンロール、始めようぜ。いつも通り俺がドラムでお前がギターだぜぇ」と、話しかけている。室内に入って、ゼルダさんのまっ黄色な顔と大きくふくれたお腹を見ない限りはとても重病人とは思えない会話の運び具合。CRRTが再開された後は、すべてがスムーズに。ゼルダさんも4時すぎてからやっと少し眠られる。休憩時間に、倫理学で博士号を持つ同僚ケイト(仮名)に、期末試験論文のお題を持ち込み相談に乗ってもらう。さすが、ドクター・ケイト(と、呼ぶと怒る)、お題に目を通し、授業の読み物リストに目を通し、「こうこうこう書けば良いのよ」と、構想を指導してくれる。あ、ありがたやぁ。それでなんとか5枚くらいは書けそうですぅ。何となく、書くことが定まった気がして、帰宅後就寝することなく、ペーパーに取り組む。でも書けたのは2枚。あと7枚。あぁ、また胃が・・・。
2007/12/10
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修士クラス:「看護実践の観念の歴史」14週目。期末テストの課題が月曜の正午に発表となる。「1)ナースプラクティショナーの拡大する実践範囲、又は、2)プロトコールや制度の新たな取り組み、いずれかを議論のリードに用い、保健制度の改革や規制制度による看護実践の規定をふまえて、看護の現状を10ページで述べよ」・・・って言われてもなぁ。結局3日かかって書けたのは、10ページ中、0.5ページ、と言うテイタラク。これがこの授業の総合点の4割占めるってことは、かなりヤバいってことではないですか?あぁぁぁ、胃がいたいぃぃぃ。ACNPクラス:「病態生理学と治療学」14週目-今学期終了!「内分泌系疾患」の治療について、教科書と参考書を読み、各質問に答え、オンラインディスカッションで、議論せよ。========================今週は先週に引き続き、糖尿病と甲状腺機能の治療が中心。グループワークとだぶっている学習課題が多く、学期最終週ということもあり、オンラインディスカッションはさらにスローペース。来学期のグループ発表課題も、グループ内でほぼ終了して、あとは2月に待っている腎機能障害のプレゼンテーションと、薬理テスト、そして期末テストを残すのみ。冬休みのうちにどれだけ準備できるかが来学期の明暗を決める鍵かな。お別れ会期末ペーパーが進まず真剣煮詰まっているところに、職場のウェンディ(仮名)から電話。今日、マシュー(仮名)のお別れ会よ、覚えてる?来るわよね」って、そうだった。病理の授業が終了する週だし、大好きなマシューだし、会場が宅から近いし、ペーパーの進み具合を見て参加するわね~なんて返事をしてたんだ。マシューは私がまだ内科病棟で勤務中、初めてのコードブルーをかけた際に、ICUから心肺蘇生チームナースとしてあがってきた人。私がICUに行こうと思うきっかけになったスーパーナース。ここはやっぱり参加しておかなくては。肝腎のペーパーは全く進んでないけど、このまま白紙をにらみ続けてたら、まじで精神衛生に良くない気がしたので、久々に外の空気を吸いに出る。国会議事堂の前を通ると、ライトアップのオープニングセレモ二ーらしく、クリスマスキャロルやハヌカの合唱がテレビ中継されている。しばし立ち止まりホワイトクリスマスの雰囲気を味わう。あぁ、心が洗われるぅ。・・・と、すっかり気分をリフレッシュしてお別れ会会場のアイリッシュパブへ。日勤だった同僚も次々に到着して、多いに盛り上がり、最近ずいぶん長いこと飲んでなかった大好物赤ワインをついつい飲み過ぎてしまう。だって、皆がおごってくれるんだもん。酔った勢いで、マシューに実は前から憧れてました、と告白してみたり。「何で早く言ってくれなかったの?」って、いやぁ、こう見えてもシャイなんですよ、おばちゃん。さすがに、あなたがゲイだと知った時は、マジで悲しかったわ、とは言えず。あは。と、この辺りから既に記憶が怪しくなり、二次会で次のパブに行き、結局最後まで飲み続け、ダウン。マリーとジョー(仮名)に車で送ってもらい、ベッドに直行。あー、ぎもぢわるぅ。酔ってる最中はペーパーのことをすっかり忘れることができて良かったのだけど、翌朝激しく後悔してみたり。飲みに行かなきゃもう0.5ページくらい、書けてたんじゃないだろか・・・なんて、あほな私。
2007/12/06
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金曜日、1時間前に入院ホヤホヤのカネタックさん(仮名)担当。繁華街にあるアパートの一室で昨日から意識レベルが低下気味のところを友人の通報によって救急車にて来院。高熱、血圧低下と意識混濁が続き、はっきりしない意識のうちに、各種ストリートドラッグの使用と大量のアルコール消費を認め、尿の薬物反応も陽性で、このまま意識レベルの低下によるまたは敗血症ショックによる呼吸不全が予想されるため、挿管を想定しての当ICU入院とのこと。挿管セットとあらゆる薬剤を準備して、大事に備えるが、大量の輸液と十分な睡眠で、なんと真夜中にはすっかり覚醒。第一声は「おなかすいた。なんか食べるものない?」あはは。ICU定番の(てか、これしかないんだけど)特性ピーナツバタージャムサンドをこしらえて、冷蔵庫に誰かが残していったアップルソースやプリンを給仕すると、見事に平らげられる。抗生剤が効いたか、熱も下がり血圧も上がり、朝方にはほぼ一人でトイレに起きられるように。HIV陽性のため、カリニ肺炎が疑われ、検査や治療が必要なものの、ICU入院の必要がなくなり、土曜日の夜に、一般病棟へ移送される。日曜日は、その隣室のカルシアさん(仮名)担当。一人暮らしの中年女性なのだが、原因不明の痴ほう症状、運動機能症状が悪化して、心配した兄弟姉妹がいやがる本人を地元の救急外来に連れて行ったら、極度の腎不全で、透析が必要と診断され、当院ICUへ移送されて約1週間。意識レベル低下のため、数日挿管されたのと、腎不全は結局輸液でことなきを済んだものの、原因詳細が分からずに、チームで頭を捻っていたところ、今週担当のスタッフ医師で内分泌科が専門のヒラリー(仮名)が、一目見て「あら、この患者さん甲状腺機能低下症よ」と一言。血液検査をしたら見事的中。どうやら、ずっと治療をしておらず、かなり悪化していた様子。運動機能や痴ほう症状もそれで説明がつく。それにしても、甲状腺機能が入院時の血液検査に含まれてなかったってのが問題だと思うけど。格変なく3夜勤を終えて、明けで向かうはショッピングセンター。当ICU毎年恒例の恵まれない家族にクリスマスプレゼントを贈る企画で、今年は地元のチャリティ団体から2家族が選ばれ、私は各家族のウィッシュリストから一人づつピックアップ。一人は8歳の男の子で冬物の服希望。もう一人は14歳の女の子で同じく洋服。でも、さすが女の子、希望が細かく「ライムグリーンか、茶色か黒希望」って、可愛い。どっちにしろ、こういう年代の子供服を選ぶセンスってものがまるでないので、ショッピングセンター内のいろんなお店を回って、店員さんに相談。買い物が済んだらもう夕方。歩きながら眠っちゃうはずだよー。よりによって、大雪の日だってのに、その他のプレゼントの買い物も済ませ、ショッピングバックをいくつも携えてバスで帰宅。すぐに眠れば良いものの、ラッピングまで済まさないと気が済まない馬鹿な私。クリスマスの準備は万端。後は、期末ペーパーを書き上げるだけ(泣)。
2007/12/03
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